2023年4月8日土曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.83~

ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

X:お疲れ
Z:お疲れ
X:Yはきてないのか
Z:最近、来ていないわ
B:お疲れ、昨日、来たよ
Z:いつ来てたの?
B:みんなが落ちたあと
X:あのヤロウ、俺がいなくなるのを待ってたな
Z:wwwwwwwwww
X:今日は来るのか
B:どうだろ、最近、忙しいみたい
Z:何が忙しいの?
B:例の相手にされた閲覧制限
X:そんなもん、アドレス変えれば、すむ話だろ
B:Yも知ってるはずなんだけど
Z:?
B:変えずに閲覧できないか、いろいろなワードで検索してるらしいw
X:変えずに閲覧できるわけねーだろ
Z:それってwwwwwwwwww
X:そっか、あのバカ、わざとやってんな
Z:拡散目的wwwwwwwwww
X:とんでもワードで表示されるようにするつもりか
Z:そこまではwwwwwwwwww
X:ストーカー止めさせるには情報拡散かもしれねーが、しつこいだろ
Z:wwwwwwwwww
X:さてとそろそろ寝るわ、おやすみ
Z:面白かった、私も寝るわ、おやすみ
B:おやすみ

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
彼らは遊んでいたが、その遊びはいつも誰かのためだった。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。

彼らのネット歴は長かったが、そんな彼らにも知らないことがあった。
彼らは、関わった一部の人から、「まとめ屋」と呼ばれていた。
「予告犯」筒井哲也氏

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