2022年1月31日月曜日

銘柄を明かさない理由R442 天狗の秘密(後編)

第442話 天狗の秘密(後編)

ジョウシマとアマネが定食屋で再会した翌週の月曜日。
東京証券取引所では前場の取引が開始されていた。
都内にある大学の研究室では、白衣を着た眼鏡の若い男がモニターの前に座っていた。
やはり、思った通りだ、若い男は眼鏡を外すと、指でまぶたをマッサージした。

そのとき、研究室のドアがノックされた。
「どうぞ」、眼鏡をかけなおした若い男がいうと、1人の女性がドアを開けて入ってきた。
「おはよう、BOY♡」、入ってきたストレートのロングヘアで黒スーツ姿の女性がいう。
女性は「無敗のキング」ことジツオウジコウゾウの門下生、キサラギミレイだった。

「おはようございます、ウィッグのお、姉さん」、眼鏡の若い男がいう。
「ま~た、おばさんっていいそうになったわね」、ミレイが睨みながら椅子に座った。
「い、いや、お嬢さまにしようかなと」、眼鏡の若い男が慌てていう。
若い男も「無敗のキング」の門下生で、21世紀少年と呼ばれていたキミシマユウトだった。

「初めて会った頃は、礼儀正しい中学生だったのにね」、ミレイが足を組みながらいう。
「失礼な、今も礼儀正しいですよ」、キミシマがいう。
「ところで、天狗ちゃんの精度確認は終わった」、ミレイがいう。
「先ほど最終確認が終わりました」、キミシマがいう。

「で、精度はどうだったの」、ミレイがいう。
「90%近い確率で、±1%での終値の予測が可能です」、キミシマがいう。
「すごいじゃない、どうして、そんなに高い精度なの」、ミレイがいう。
キミシマは席を立つと、ホワイトボードにいくつかのローソク足を描いた。

「高い精度は、膨大な検証に基づいたロジックにあると思います。
一般的なテクニカルでは、このようなローソク足の並びから、株価の推移を予測します。
例えば、陽線で下髭をつけたローソク足が連続すれば、上昇するとかいうやつです。
『天狗』で用いられている変数は、この始値と終値、上髭と下髭の長さ、出来高です。

予測するのに必要な変数は、少なくとも200日前までの変数です。
『天狗』は、リアルタイムのデータから予測を変化させます。
例えば、始値が1,000円であれば、陽線となり、終値は1,050円。
始値が1,050円であれば、陰線となり、終値は1,000円という具合です」、キミシマがいう。

「『無敗のキング』のテクニカル基礎編みたいなロジックね」、ミレイがいう。
「ご指摘の通り、『天狗』のロジックは『無敗のキング』のテクニカル基礎編です。
通常、経験則とされていることを、可視化したものともいえます。
いずれにしても、私たちにとっては特別なものではありません」、キミシマがいった。

【エッセイ】1月末の株式投資年間目標と達成状況

朝の気配が強かったので、今日は寄り底になる可能性が高いと思った。
1360 日経平均ベア2倍上場投信の買い注文を、数回に分けて出した。
終わってから確認すると、90万円ほどの買い注文は全て約定していた。
だが、保有株の評価額が下がったので、前日比マイナスだったw

今年のY&Kファンドの年間目標は、譲渡益200万円と配当金200万円の計400万円。
1月の譲渡益、配当金、達成率は以下になる。
・譲渡益:+253,603円(達成率:+12.6%)
・配当金:0円(達成率:0%)

自身が運用する3ファンドの、今年の増減額と騰落率は以下になる。
・Y&Kファンド(5銘柄):+1,873,176円(騰落率:+4.5%)
・Rファンド(1銘柄):+662,640円(騰落率:+8.8%)
・Mファンド(6銘柄):+598,550円(騰落率:+7.2%)w

1月の譲渡益は、インバース型ETFとスイングトレードの譲渡益。
個人的には、ETFやスイングトレードはギャンブルだと思っている。
したがって、1月の譲渡益は全てギャンブルの利益になる。
今月も働いていないが、ギャンブルで5万円以上の税金を納めさせていただいたw

【エッセイ】インバース型ETF買い戻し中

自身は、昨年、保有株を売り越し、夏頃からインバース型ETFの売買をしている。
インバース型ETFは、日経平均先物の騰落率の-2倍となる指標への連動を目指す投資信託。
相場が上昇すれば2倍下落、相場が下落すれば2倍上昇する、ギャンブル投資信託。
先週、インバース型ETFを購入したが、夜間PTSで全数売却、利益確定したw

朝の気配が強かったので、今日は寄り底になる可能性が高いと思った。
1360 日経平均ベア2倍上場投信の買い注文を、数回に分けて出した。
現在、相場の上昇に伴い、買い注文が約定している。
詳細は後ほど報告させていただく予定w

2022年1月30日日曜日

銘柄を明かさない理由R441 天狗の秘密(中編)

第441話 天狗の秘密(中編)

「これを渡すために上海から帰国したのか」、ジョウシマがいう。
「ネットは常に監視されてますからね、あと、別の件もあったので帰国しました。
あなたに会うため、店に顔を出していたら、日に日に店が忙しくなりました。
さすがに見るに見かねて、手伝っていたんですよ」、アマネがいう。

「なるほど、そういうことか、データありがとう、恩に着るよ、ところで別の件って」
店が忙しくなった原因は君だろうと思いながら、ジョウシマがいう。
「数年前、『テングッド』という株の自動売買システムが発売されました。
上海の投資家の間でも話題になったのですが、先月、バグが発覚、発売中止となりました。

システムにバグはつきものなのに、なぜ、修正しないのか、違和感を持ちました。
『テングッド』について調べたところ、オリジナルらしき存在を確認しました。
『テングッド』の特許出願後に、特許が出願されていた『天狗』です。
出願時期は後ですが、おそらく『天狗』がオリジナルだろうと考えました。

理由はわかりませんが、『天狗』は発売されておらず、市場にも出回っていません。
ただ、精度がどの程度なのか気になり、確認するつもりです」、アマネがいう。
確か、『天狗』の特許は、丑田晃一と本間宗矩の共同出願だったはず。
「どうやって精度を確認するんだ」、ジョウシマがいう。

「上海では、キサラギミレイという女性と一緒でした。
ミレイは、「無敗のキング」ことジツオウジコウゾウの門下生の1人です。
門下生の中には、21世紀少年と呼ばれていた天才プログラマーがいます。
彼に『天狗』の精度を確認してもらおうと考えています」、アマネがいう。

「その天才プログラマーは、どこで何をしているんだ」、ジョウシマがいう。
「大学卒業後も研究室に残り、金融工学の研究をしているそうです。
一緒に帰国したミレイが、すでに『天狗』の精度確認を依頼しています。
おそらく、今週中には精度の確認が終わると思います」、アマネがいう。

「どの程度の精度なのか知りたいな、結果を教えて貰えるかな」、ジョウシマがいう。
「承知しましたといいたいのですが、教えて欲しいことがあります」、アマネがいう。
「何を教えて欲しいんだ」、ジョウシマがいう。
天使のような笑みを浮かべると、アマネがいった。

ヨドヤタエの海外での不動産事業を調べている理由です。
先日から伊庭精機株がストップ安になるなど、激しい値動きの仕手戦になっています。
売り方は、『天狗』の特許出願者である丑田晃一の父親、『三猿の丑田』こと丑田春樹。
買い方は、『難波の女帝』ことヨドヤタエらしいですね」

【コラム】新型ウイルス対応の見直しが必要かもしれない

WHO(世界保健機関)のサイトによると、新型ウイルスの発生状況は以下らしい。
・1月16日:累計感染者数:318,648,834人、死亡者数:5,518,343人。
1月23日:累計感染者数:340,543,962人、死亡者数:5,570,163人。
・1月30日:累計感染者数:364,191,494人、死亡者数:5,631,457人。

国内の新規感染者数は、連日のように過去最高を更新している。
ところが、1月27日時点での3回目のワクチン接種率は、わずか2.7%。
ワクチンの供給量が少ない、ワクチンを選べないなど、理由はいろいろらしい。
前回同様、3回目のワクチン接種が進んでいる間にピークアウトするのではと思っているw

新規感染者数が過去最高を更新しているが、個人的にはあまり実感がない。
会社員を辞めてから通勤電車に乗ることもないし、身近に感染者もいない。
自宅から見える通勤電車は空いておらず、街へ出かけると出歩いている人が多い。
唯一、実感するのは、郵便の再配達で時間指定できないことくらいであるw

個人的には、高齢者と高齢者以外では、対応を変えるべきだと思っている。
重症化リスクが高い高齢者は、無料でワクチン接種、感染すれば重症化しなくても対応。
重症化リスクの低い高齢者以外は、有償でワクチン接種、感染して重症化すれば対応。
自身に医学の知識はないが、高齢者に合わせた一律対応は見直すべきだと思うw

【エッセイ】バリュー投資からすると割高な相場

株式投資で勝ち続けることは難しいという人がいる。
だが、自身は株式投資を始めてから、連戦連勝の無敗。
株式投資で勝つためには、1に根性、2に努力、3、4がなくて、5に気合い。
という冗談はさておき、株式投資で勝つために大事なことについて書いてみるw

自身が運用する3ファンドは、バリュー投資で運用している。
簡単にいうと、成長株を、株の定価であるBPS(1株当たり純資産)より安く買う。
あとは、株価が高くなった年に売り、安くなった年に買うだけ。
運用する中で見ているのは、株価とBPSだけであることが多いw

下図は、自身が運用するRファンドのEXCELグラフ。
シートに株価とBPSを入力すれば、BPSと運用額の推移がグラフで表示される。
株価が騰がれば、BPSとの乖離幅が小さくなったな。
株価が下がれば、BPSとの乖離幅が大きくなったなと思うだけであるw
バリュー投資の指標に、PBR(純資産倍率)がある。
株価がBPSの何倍かを見る指標で、1.0倍より大きければ、割高ということになる。
2020年2~4月の東証1部のPBRは1.0倍、2021年11~12月の東証1部のPBRは1.2倍。
つまり、2020年2~4月は割安だったのではなく、定価だったのであるw

2022年1月29日土曜日

銘柄を明かさない理由R440 天狗の秘密(前編)

第440話 天狗の秘密(前編)

伊庭精機株式会社の株価がストップ安となった週末の夕方。
証券会社から「無敗のジャック」と呼ばれているジョウシマは、会社を出た。
明日は休みだし、久々にあの店に行ってみるか。
ジョウシマは、兜神社近くにある定食屋に顔を出すことにした。

定食屋に着いたジョウシマは手慣れた様子で引き戸を開けると、店の中に入った。
壁には、きつねうどんやカレーライスの値札が並んでいる庶民的な店だった。
週末なので客は多かったが、なぜか、いつもより女性客が多かった。
忙しいのか、出迎えの声がかからないので、ジョウシマは近くの空いてる席に座った。

ジョウシマが店内のテレビを観ていると、「お待たせしました」と男の声がした。
次の瞬間、ジョウシマのテーブルに鹿児島の芋焼酎「魔王」の瓶が置かれた。
ジョウシマが振り返ると、晩酌セットを乗せたトレイを持った若い男がいた。
天使のような笑顔でトレイを持った若い男は、アマネオトヤだった。

いつ上海から戻ったんだ、なぜ、ここにいるんだ」、驚いたジョウシマがいう。
「詳しいことは店が落ち着いてから話します、先にやっててください」
アマネはいうと、晩酌セットをテーブルに置いて、厨房に戻っていった。
店内の女性客の多くが、厨房に戻っていくアマネのことを見ていた。

なるほど、女性客が多いのは、アマネがいるからか。
いつから、ここにいるんだろうと思いながら、ジョウシマは晩酌を始めた。
店主の女性は、厨房で料理を作るのに忙しいようだった。
アマネは料理を運び、食べ終わった食器の片付けや、レジ打ちまでこなしていた。

小一時間ほどすると、店内の客は少なくなった。
アマネがエプロンを外しながら、ジョウシマのテーブルに来て、椅子に座った。
「疲れた~」、アマネはテーブルに突っ伏すといった。
「あとはごゆっくり」、店主の女性がアマネの晩酌セットを置いて厨房へ戻っていった。

「お疲れ」、ジョウシマはアマネのロックを作るといった。
「あ、ありがとうございます」、アマネは起き上がるとグラスを手にした。
「では、久々の再会を祝して乾杯」、ジョウシマがいい、2人はグラスを合わせた。
「そうだ、忘れないうちに」、ロックを一口飲んだアマネがいう。

アマネはジーンズのポケットから黒のUSBメモリを取り出すと、テーブルに置いた。
「これは」、USBメモリを見たジョウシマがいう。
「頼まれていた、ヨドヤタエの海外での不動産事業のデータです」
証券会社から「無敗のエース」と呼ばれている"天使の笑顔を持つ男"ことアマネがいった。

【これから株を始める君へ】聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

株式投資で勝ち続けることは難しいという人がいる。
だが、自身は株式投資を始めてから、連戦連勝の無敗。
株式投資で勝つためには、1に根性、2に努力、3、4がなくて、5に気合い。
という冗談はさておき、株式投資で勝つために大事なことについて書いてみるw

自身は独学で株式投資を学んだ。
具体的には、偉大なる相場師たちの本を読むことで、株式投資を学んだ。
たまに、株式投資の本を読まないことを自慢する人がいる
株式投資の本など読まなくても、自分は勝ってきたと自慢したいのだろうw

そんな彼らが、株式投資の自論を述べていることがある。
自論の多くが抽象的であり、具体的であっても誤っていることが多い。
具体的には書かないが、ETF(上場投資信託)やバリュー株、相場格言などに多い。
得意げに誤った知識を披露して、恥ずかしくないのだろうかと思うw

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざがある。
知らないことは、恥ずかしがらずに人に聞くのがよい。
知らずにすごせば、死ぬまで恥ずかしい思いをしなければならないという意味。
恥ずかしい思いをしたくなければ、株式投資の本を読まれることをオススメするw

【エッセイ】マザーズのチャートが暗示すること

昨日の日経平均株価は、前日に急落した反動で反発した。
自身は、下落時に、レバレッジ型ETFの1579 日経平均ブル2倍上場投信を。
反発すれば、インバース型ETFの1360 日経平均ベア2倍上場投信を仕込む予定にしている。
昨日、1360を購入したが、夜間PTSの取引価格で含み益になったので、売り抜けておいたw

株式評論家の今後の相場の見通しをいくつか読んだ。
いつもは買い煽る彼らだが、さすがに慎重な見通しが多くなってきた。
米国で3月に予定されている利上げ開始までは様子見しましょう的な意見が多い。
個人的には、今まで買い煽ってきたくせに、今頃、慎重になられても遅いよという話w

下図は、グロース株が比較的多いマザーズの5年チャート。
2020年に高値をつけたあと、下がり続けている。
昨年末から急落しており、2020年前半の水準まで下がっている。
個人的には、上昇速度が速かったので、さらに下がるだろうと見ているw
先日から、日経平均株価やNYダウも下落トレンドに入っている。
下図は、上が日経平均株価、下がNYダウの5年チャート。
今年になってから、下がり始めていることが確認できる。
マザーズのチャートのように、これから本格的な下落で、終わりの始まりだと見ているw

2022年1月28日金曜日

【エッセイ】今年の相場の退場者は多いかもしれない

昨年までの国内外の相場は、買えば誰でも勝てる相場だった。
日経平均株価はバブル期以来の高値をつけた。
米国のNYダウなどは、連日のように過去最高値を更新していた。
米国インデックスがブームとなり、猫も杓子も米国インデックスだったw

20世紀の最も偉大な投資家である、サー・ジョン・マークス・テンプルトン。
彼が残した有名な相場格言に、"Bull markets are born on pessimism, grow on skepticism, mature on optimism and die on euphoria.(強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく)"があるw

昨今の相場の状況を、彼の相場格言に例えると、以下になるだろう。
"強気相場は、新型ウイルスによる暴落を回避するための金融緩和施策の中に生まれ、実体経済の成長を伴わない上昇相場の中に育ち、買えば誰でも勝てるというバブル相場の中で成熟し、金融緩和施策終了の中で消えていく"w

強気相場の終りでは、相場から退場する人が現れる。
個人的には、今年の相場の退場者は多いのではないかと思っている。
なぜなら、2020年からの上昇幅が大きかったからである。
「山高ければ谷深し」とあるように、下落幅も比例して大きくなると見ているw

【エッセイ】下落トレンドになると強さが際立つ投資

昨日の日経平均株価は急落したので、当然ながら今日は反発した。
前場で、インバース型ETFの1360 日経平均ベア2倍上場投信の買い注文を出し約定させた。
後場は、相場が上昇しなかったので、1360の買い注文は出さなかった。
終わってから確認すると、保有株の評価額が上がったので、前日比プラスだったw

今年の底打ちを3月と見ており、売り越した保有株を3月に買い戻す予定にしている
3月まで相場が下落すれば、レバレッジ型ETFの1579 日経平均ブル2倍上場投信を仕込む。
相場が反発すれば、インバース型ETFの1360 日経平均ベア2倍上場投信を仕込む予定。
だが、1360は夜間PTSの取引価格で含み益なので、売却するかもしれないw

ブルームバーグに、またかと思う記事があった。
ウォーレン・バフェット氏の資産が、マーク・ザッカーバーグ氏の資産を上回ったらしい。
世界の富豪トップ10人中、今年に入って純資産を増やしたのはバフェット氏だけらしい。
いつものことだが、下落トレンドになると、バリュー投資の強さが際立つw

国内相場も、今年に入って評価損益が減少している人が多いらしい。
だが、自身がバリュー投資している3ファンドは、今年に入って評価損益が増えている。
Y&Kファンドは約195万円、Rファンドは約75万円、Mファンドは約65万円増えている。
市場は異なっているが、下落トレンドになると、バリュー投資の強さは際立っているw

【エッセイ】インバース型ETF買い戻し中

自身は、昨年、保有株を売り越し、夏頃からインバース型ETFを購入してきた。
インバース型ETFは、日経平均先物の騰落率の-2倍となる指標への連動を目指す投資信託。
相場が上昇すれば2倍下落、相場が下落すれば2倍上昇する、ギャンブル投資信託。
先日、購入してきたインバース型ETFを全数売却、利益確定したw

昨日の日経平均株価は大幅に下落したので、当然ながら今日は反発している。
インバース型ETFの1360 日経平均ベア2倍上場投信の買い注文を出し約定させた。
今後、相場が上昇すれば、1360を買い戻していこうかと考えている。
詳細は後ほど報告させていただく予定w

2022年1月27日木曜日

【これから株を始める君へ】投資は年単位で考える

株式投資で勝ち続けることは難しいという人がいる。
だが、自身は株式投資を始めてから、連戦連勝の無敗。
株式投資で勝つためには、1に根性、2に努力、3、4がなくて、5に気合い。
という冗談はさておき、株式投資で勝つために大事なことについて書いてみるw

昨年末より、評価損益が減少している人が多いらしい。
だが、自身が運用する3ファンドは、今年に入ってから評価損益が増えている。
なぜ、自身が運用する3ファンドの評価損益は増えているのか。
答えは、年単位で「投資」しているからであるw

投資先の将来性を見越して、長期的な利益を得ようとするものが「投資」。
相場の変動を利用して、短期間で利益を得ようとするものが「投機」と呼ばれている。
「投資」は長期的な利益を得るため、投資期間は長期になる。
投資期間が長期であれば、リターンがよくなる年に売ったりすることができる

下図は、8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループの10年チャート。
Rファンドの購入時期が赤の縦線、売却時期が青の縦線。
安い年に買って、高い年に売っていることが、おわかりいただけるだろう。
個人的には、年単位で運用(売買)することが「投資」だと思っているw

【エッセイ】年初来安値のレバレッジ型ETF買い

朝の気配は強かったが、今日の相場は乱高下する可能性が高いと思った。
売買注文は出さずに、相場を見るのも辞めた。
前場の引けを確認すると、相場は大きく下がっていた。
保有するレバレッジ型ETFの1579 日経平均ブル2倍上場投信も下がっていたw

1579は年初来安値を更新していたが、大引けまで反発しないだろうと思った。
大引け前に、1579の買い注文を出し、約定させた。
終わってから確認すると、レバレッジ型ETFは下がっていた。
保有株は相場ほどは下がらなかったが、トータルでは前日比マイナスだったw

個人的には、今年の相場は2020年のように推移するのではないかと見ている。
もし、2020年のように推移するのであれば、底打ちするのは早くても3月になる。
底打ちするまで、ヒマなので、レバレッジ型ETFを仕込んでいくことにする。
ETFはギャンブルなので初心者にはオススメしないが、今までの購入内容を記録しておくw

・1579 日経平均ブル2倍上場投信、10口、取得単価:16,525円。
・1579 日経平均ブル2倍上場投信、10口、取得単価:15,475円。
・1579 日経平均ブル2倍上場投信、10口、取得単価:13,760円。
なお、参考にされるのは構わないが、くれぐれも投機(ギャンブル)は自己責任でw

【エッセイ】今年の底打ち時期を考える

FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表で目新しいことはなかった。
利下げと金融緩和を終了させることは変わらない。
朝の気配は強かったが、今日の相場は乱高下する可能性が高いと思った。
売買注文は出さずに、相場を見るのも辞めたw

FOMCの結果発表が終われば、底打ちするという人が多かった。
また、結果発表後に買い向かおうとしている人も多いようだ。
過去の経験から、このような人がいるうちは、底打ちはまだ先である。
底打ちするのは、このような人たちを見かけなくなったときであるw

個人的には、今年の相場は2020年のように推移するのではないかと見ている。
下図は、TOPIX(東証株価指数)の2020年、2021年、2022年の推移。
もし、2020年のように推移するのであれば、底打ちするのは早くても3月になる。
したがって、自身は売り越した保有株を、3月に買い戻す予定にしているw
現在、新型ウイルスの新規感染者数が増加している。
新規感染者数が増加している状況も、2020年と似ている。
2020年は暴落を回避するため、利下げや金融緩和施策が実施された。
今年は、これらが終了する予定なので、底はかなり深いかもしれないw

2022年1月26日水曜日

【エッセイ】レバレッジに手を出す人の末路

 レバレッジ(Leverage)とは「てこの原理」を意味する。
金融業界では、少額の投資資金で、大きなリターンが期待できることを意味する。
信用取引などでは、投資する金額に対して、数倍の取引を行うことも可能である。
だが、対象とする商品の価格変動によっては、大きな損失を被るリスクがあるw

自身は株式投資を始めてから、現物取引のみで信用取引を行ったことはない。
なぜなら、信用取引は金を借りて行うレバレッジだからである。
例えるなら、金を借りてまでパチンコや競馬をする、末期のギャンブル依存症
なお、金を借りてパチンコや競馬をする人は多くないが、信用取引する人は意外と多いw

ウォール街の古くからある相場格言に下記がある。
"Bulls make money. Bears make money. Pigs get slaughtered."
直訳は"雄牛と熊は稼げるが、豚は屠殺される"で、意味は下記である。
強気な雄牛と弱気な熊は利益を得られるが、貪欲な豚は撤退を余儀なくされるw

少額の投資資金で、大きなリターンを狙うことは、貪欲なことに他ならない。
投資スタイルには、資金量に適した投資スタイルがある。
身の丈以上の資金を使って、投資したとしても、相場の変動に神経をすり減らすだけ。
大きなリターンになるまで堪えられず、手仕舞いさせられるだけであるw

【エッセイ】インバース型ETF全数売却で利益確定

昨日の米国相場は下落したが、今日の国内相場は反発すると見ていた。
ところが、寄り付き後から下がり始め、今日も寄り天になりそうな雰囲気だった。
前場で、1357 日経ダブルインバース指数ETFの1回目の売り注文を約定させた。
昼頃の1357は安かったので、大引け前に2回目の売り注文を約定させたw

終わってから確認すると、日経平均株価は続落、昨年来安値を更新していた。
相場は続落したが、保有株の評価額が上がったため、前日比プラスだった。
2回目の売り注文で、インバース型ETFを全数売却、利益確定した。
利益確定したため、証券会社の口座残高は昨年来高値を更新したw

自身は、昨年の夏頃からインバース型ETFを購入してきた。
下図は、Y&Kファンドの取得額、損益額、インバース型ETF、レバレッジ型ETFの推移。
昨年、日経平均株価が3万円を超えたときは、結構な含み損になった。
だが、買い増しにより、平均取得単価を下げてきたので、利益確定することができたw
今回、手がけたインバース型ETFと、少額の確定利益を記録しておく。
・1357 日経ダブルインバース指数ETF、確定利益:216,717円。
・1360 日経平均ベア2倍上場投信、確定利益:71,863円。
・1459 楽天ETF-日経ダブルインバース指数連動型、確定利益:1,125円w

インバース型ETFを利益確定したが、相場の下落をヘッジできることがわかった。
これから相場が上昇するようであれば、インバース型ETFを購入するかもしれない。
大きく下落しそうな場合も、購入するかもしれない。
自身には全員同じ顔に見える下記の曲を聴きながら、勝利の余韻に浸るとしようw

【エッセイ】今日もインバース型ETF利益確定売り


市場関係者は、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を警戒しているらしい。
確かに、結果発表前後は、乱高下するかもしれない。
個人的には、結果発表は単なる通過点に過ぎないと思っている。
利下げと金融緩和を終了させる方向は変わらず、下落トレンドは継続すると見ているw

昨日の米国相場は下落したが、今日の国内相場は反発すると見ていた。
ところが、寄り付き後から下がり始め、今日も寄り天になりそうな雰囲気。
1357 日経ダブルインバース指数ETFの1回目の売り注文を約定させた。
詳細は後ほど報告させていただく予定w

2022年1月25日火曜日

銘柄を明かさない理由R439 猿と天狗(後編)

第439話 猿と天狗(後編)

「丑田春樹の息子ってことは、丑田春樹の指示ってことか」、コウヘイがいう。
「その可能性はないと思います、丑田春樹が指示するなら、自らが指示したはずです。
別の筋というのは、私が地銀にいた頃から付き合いのある調査会社です。
調査会社によると、ある者が息子に調査を依頼したようです」、佐々木がいう。

「ある者って」、コウヘイがいう。
「丑田晃一は、学生時代に株の自動売買システム『天狗』の特許を出願しています。
この特許は共同で出願されており、出願者は丑田晃一と本間宗矩です。
この本間宗矩ですが、山形県酒田市出身の本間一族らしいです」、佐々木がいう。

「本間一族って、どんな一族なんや」、コウヘイがいう。
本間一族は、『出羽の天狗』と称された稀代の相場師、本間宗久を祖とする一族です。
本間宗久は、丑田春樹と晃一親子の祖である牛田権三郎と同時期に活躍した相場師です。
相場で活用されているローソク足や酒田罫線法の考案者としても知られています。

丑田晃一には、ヨドヤ様を調査する理由が見当たりません。
調査する必要があったとしても、父親の丑田春樹に相談したはずです」、佐々木がいう。
「ということは、本間宗矩とかいう奴が、丑田晃一にワテの調査を依頼したんか。
いったい、何のために調査させたんや、本間一族なんて知らんしな」、コウヘイがいう。

「調査会社も、本間宗矩の目的までは掴めていないようです」、佐々木がいう。
「本間宗矩っていう奴は、今、どこで何をしとるんや」、コウヘイがいう。
「大学卒業後に、山形の実家へ帰っているそうです。
定職には就いておらず、何をしているのかもわかっていません」、佐々木がいう。

ニート、もしくは引きこもりかもしれへんな」、コウヘイがいう。
「調査会社は、本間宗矩の目的を引き続き調べてくれるようです。
ですが、本間宗矩がヨドヤ様に対して、どのような行動を起こすかわかりません。
くれぐれも、単独行動にはお気をつけください」、佐々木がいう。

「何をされるかわからんのに、待っとくだけいうのもな。
しかし、その調査会社って、それだけのこと、よう調べたな」、コウヘイがいう。
「私が地銀にいた頃から、高難度の調査をお願いしていた東京の調査会社です。
小規模ですが、大手生保会社とも取引があり、調査には定評があります」、佐々木がいう。

「今、思うたんやけど」、コウヘイがいう。
「何でしょうか」、どのような策を思いついたのかと期待しながら、佐々木がいう。
「『猿と天狗』って、子どもの絵本にありそうやと思わへんか」、コウヘイがいう。
「・・・そ、そうですね」、期待するんじゃなかったと思いながら、佐々木がいった。

【エッセイ】インデックス投資家たちを揶揄する人に思うこと

昨日の夜間PTSで、インバース型ETFの1360 日経平均ベア2倍上場投信を購入した。
含み益になったので、昨夜の内に売り抜けておいた。
昨日の国内相場は前日比プラスだったが、一時的な反発と見ている。
米国相場も前日比プラスだったが、一時的な反発と見ているw

朝の気配から、今日は下がり幅が大きい寄り天になると見た。
前場で、1357 日経ダブルインバース指数ETFの1回目の売り注文を約定させた。
TOPIXの前場終値が-2%を下回ったので、日銀のETF買いがあるかもしれないと思った。
後場で、1357の2回目の売り注文を約定させたw

終わってから確認すると、後場は大きく上昇しなかった。
保有株は下がり、インバース型ETFは上昇したが、トータルでは前日比マイナスだった。
相場の下落に伴い、インデックス投資家たちは苦戦しているらしい。
たまに、苦戦している彼らを揶揄する人を見かけるが、感心できないw

相場が上昇過程にあるとき、彼らはインデックス投資が最強だといっていた。
中には、インデックス投資していない人を揶揄する人もいた。
自身は、日本株への集中投資を揶揄する人に、何いってんだコイツ、と思ったこともある。
だが、苦戦している彼らを揶揄すれば、同じレベルになるので揶揄しないことにしているw

【エッセイ】インバース型ETF利益確定売り

昨日の夜間PTSで、インバース型ETFの1360 日経平均ベア2倍上場投信を購入した。
含み益になったので、昨夜の内に売り抜けておいた。
昨日の国内相場は前日比プラスだったが、一時的な反発と見ている。
米国相場も前日比プラスだったが、一時的な反発と見ているw

朝の気配から、今日は下がり幅が大きい寄り天になると見た。
TOPIXの前場終値が-2%より下になれば、後場で日銀のETF買いがあるかもしれない。
すでに、1357 日経ダブルインバース指数ETFの1回目の売り注文を約定させた。
詳細は後ほど報告させていただく予定w

2022年1月24日月曜日

【エッセイ】ブラックマンデーかな

先週末が世界同時株安にも関わらず、前日比プラスで終わった国内相場。
今日の前日比プラスは、一時的な反発だと見ている。
先ほど確認すると、欧州は全面安、仮想通貨も下落中。
米国先物は下がり始め、日経平均先物も下がり始めているw

夜間PTSで、インバース型ETFの1360 日経平均ベア2倍上場投信を購入した。
少し前に購入したにも関わらず、すでに含み益になっている。
もしかすると、今夜の米国はブラックマンデー(暗黒の月曜日)になるかもしれない。
なお、一個人投資家の見解なので、くれぐれも投資は自己責任でw

銘柄を明かさない理由R438 猿と天狗(中編)

第438話 猿と天狗(中編)

伊庭精機株式会社の株価がストップ安となった3日後の午後。
大阪難波のタワーマンションにある淀屋初代本家十三代目、ヨドヤコウヘイの自宅
コウヘイの自宅は、「YLコンサルタント」のオフィスも兼ねていた。
地方銀行出身で取締役社長の佐々木は、朝から伊庭精機の本社に出かけていた。

コウヘイは、朝から伊庭精機の株価の値動きを監視していた。
「ただいま戻りました」、外出していた佐々木が帰って来た。
「お疲れ、どうやった、値動きの原因、教えてくれたか」、コウヘイがいう。
「仰られた通り、仕手戦でした」、コートを脱ぎながら、佐々木がいう。

「売り方は、伊庭精機の株主でもある丑田春樹でした」、椅子に座った佐々木がいう。
「で、買い方は」、コウヘイがコーヒーカップを手に持ち、口をつけながらいう。
「それなんですが・・・買い方は・・・ヨドヤタエ様でした」、佐々木がいう。
ぶっ、コウヘイは飲んでいたコーヒーを噴き出した。

「な、な、なんで、あのおばはんが買い方やねん」、コウヘイがむせながらいう。
「それについては、タエ様に確認する必要があるかと・・・」、佐々木がいう。
「負けとるさかい、聞いても教えてくれへんやろ、売り方の丑田はどういう奴や」
コウヘイが、噴き出したコーヒーをテイッシュで拭きながらいう。

「丑田は、江戸時代に大坂堂島の米相場で活躍した牛田権三郎の子孫です。
若い頃から、本業の傍ら投資をしていたようですが、目立つ存在ではなかったようです。
丑田は20代の頃、伊庭精機の創業者で現在の会長である伊庭林太郎の娘と結婚しました。
丑田が結婚して数年後、ある仕手筋による伊庭精機株の買い占めが始まりました。

このとき、丑田は仕手筋に立ち向かい、乗っ取りを阻止することに成功しました。
以来、丑田は伊庭精機の株主となり、会長の信任も厚いようです」、佐々木がいう。
「なるほど、道理で売り向かうわけやな」、コウヘイがいう。
「あと、丑田は三匹の猿、『三猿の丑田』と呼ばれているようです」、佐々木がいう。

「なんでや、なんで丑(牛)やのに猿やねん」、コウヘイが真剣な口調でいう。
「・・・牛田権三郎の相場の極意である『三猿』が由来のようです」
そこはツッコむところではないのですが、と思いながら、佐々木がいう。
「よう、わからんけど、まあ、ええわ」、コウヘイがいう。

「あと、別の筋からの情報ですが、気になることがありました」、佐々木がいう。
「なんや、気になることって」、コウヘイがいう。
「先日、何者かがヨドヤ様の身辺を調査していたようです。
調査するよう指示したのは東京の丑田晃一、丑田春樹の息子です」、佐々木がいった。

【エッセイ】バリュー投資はノーダメージ

先週末、日本、中国、欧州、米国の市場は下落、世界同時株安となった。
朝の日経平均先物は安かったが、今日は反発する可能性が高いと見た。
1357 日経ダブルインバース指数ETFの売り注文を出した。
前場では指値に届かず約定しなかったので、相場を見るのを辞めたw

終わってから確認すると、相場が上がったので、1357の売り注文は約定しなかった。
インバース型ETFは下がったが、保有株は上昇、トータルでは前日比プラスだった。
相場は下落トレンドみたいだが、自身が運用する3ファンドはノーダメージ。
今年になってから、3ファンドとも評価額が増加しているw

今年の増加額は、Y&Kファンド約180万円、Rファンド約60万円、Mファンド約60万円。
3ファンドの保有株の大半は、株価がBPS(一株当たり純資産)未満の成長株。
いわゆる、バリュー投資であることが要因だろう。
今年は何もしなくても、評価額が増加するのだから、楽なものであるw

自身は、TOPIX(東証株価指数)の推移などを確認するようにしている。
下図は、2020年、2021年、2022年のTOPIXの推移。
今年のTOPIXは、昨年同時期のTOPIXを下回ろうとしている。
また、2020年の推移に似てきているので、注意深く監視しているw

2022年1月23日日曜日

銘柄を明かさない理由R437 猿と天狗(前編)

第437話 猿と天狗(前編)

牛田権三郎は、江戸時代後半に活躍した大坂堂島の米相場師。
生没年不詳で、三河方面の生まれという説もあるが定かでない、謎の相場師である。
同時期に米相場師だった本間宗久と顔を合わせているはずだが、記録はない。
自らを「慈雲斉」と名乗り、1755(宝暦5)年、相場の秘伝書「三猿金泉録」を著す。

「三猿金泉録」の巻頭には、以下の記述がある。
「予壮年のころより、米商い(米相場)に心を寄せ、昼夜工夫をめぐらし、60年来月日を送りて、ようやく米強弱の悟りを開きて、米商いの定法を立て、一巻の秘書を作り、名付けて『三猿金泉録』という」

同書は、60年間の実践を通して体得した相場の極意を伝授することを目的としている。
本間宗久にも影響を与え、「本間宗久翁秘録」と並び、相場の二大聖典と称されている
1925(大正14)年の「三猿金泉録講義」(東京毎夕新聞社編)。
「三猿金泉録講義」の「はしがき」には、以下の記述がある。

「宝暦5年晩秋9月、牛田氏の筆に成りし空前の詩篇なり。商いの方法、進退、駆け引きの秘伝をはじめ、古米の多少、相場の大勢、人気の観察、天災の駆け引き、高下の割合、サヤ開き、サヤ変わり、売買の仕掛け、一般の方略、相場の定式大綱を三十一文字の歌句中に説きたるもの、百三十七首に及び、古今東西にわたりて比べものない一大宝典なり」

和歌に託して相場の奥義を説いた「三猿金泉録」で、最も親しまれているのが下記の2首。
「万人が万人ながら強気なら たわけになりて米を売るべし」
「野も山も皆一面に弱気なら 阿呆になりて米を買うべし」
また、「商い(相場)成功の伝」の中では、下記を説いている。

「商いをせんと思う節は、その身分に応じ、まず損金のつもりをなし、これほどの金は損を生むも身代の痛みにもならずと思うほど捨てる心得にて、仕掛けるべし。50枚仕掛けんと思わば、まず10枚より始め、10枚でこれほどの損にて仕舞いと分割し、見込み違わば、最初に計りし損より多く損すべからず。

いくどもかくのごとくして10円ずつ3度にても30円なり。その余思い入れ違わざるときはみな利分なり。右の如く商いをなせば、損は度重なりても金高は少なく、利は一度にても多く、5度の商いに3度の損ありても2度の利食いの方多し。期月米の商いは1カ年に2、3度より仕掛ける時なし」

まず、自分の資力と相談して、損金の限度額を設定しておく。
そして一度に勝負するのではなく、数回に分けて行い、都度、損金の限度額を決める。
失敗を極力小さくしておけば、思惑通りいった時の儲けと差し引きしても利益が残る。
米の先物相場は毎日立っているが、実際に仕掛けるのは、1年に2、3度としている。
(参考:「投資家の美学」市場経済研究所)

【コラム】急増する新規感染者数とワクチン接種率

新型ウイルス変異株の国内新規感染者数が急増している。
自身には1人暮らしをしている娘がいるが、娘の周りでも感染者が増えているらしい。
自身は、昨年末に、世界の新規感染者数が過去最高を更新していることを確認していた。
年明けに国内新規感染者数が増えると思っていたが、想定以上に急増しているw

自身は、WHO(世界保健機関)のサイトで新型ウイルス情報を確認している。
先週と今週の世界の累計感染者数と死亡者数は以下で、世界規模でも増え続けている
・1月16日:累計感染者数:318,648,834人、死亡者数:5,518,343人。
1月23日:累計感染者数:340,543,962人、死亡者数:5,570,163人。

自身に医学の知識はないが、ワクチン接種に感染予防効果がなかったことはわかる。
昨年、ワクチン接種さえすれば、安心安全という意見が多かった。
ワクチンパスポートの導入など、接種していない人の行動制限を検討しようとしていた
個人的には、ワクチン接種していない人たちの方が、比較的、冷静だったように思うw

1月20日時点での、国内のワクチン接種率は以下らしい。
1回目が80.8%、2回目が78.7%、3回目が1.5%。
個人的には、3回目のワクチン接種率は高くない方がよいのではと思っている。
そうなれば、集団免疫が獲得でき、新規感染者数は減少するのではないかと見ている

【これから株を始める君へ】時代遅れの投資家から学ぶことはない

株式投資で勝ち続けることは難しいという人がいる。
だが、自身は株式投資を始めてから、連戦連勝の無敗。
株式投資で勝つためには、1に根性、2に努力、3、4がなくて、5に気合い。
という冗談はさておき、株式投資で勝つために大事なことについて書いてみるw

自身が就職した頃、一から仕事を教えてくれることはなかった。
わからないことがあったら聞けといわれ、一人前になるには相応の時間が必要とされた
今は多くの企業で、手順書やマニュアルが整備されている。
新入社員や中途社員でも、短期間で一定レベルの仕事ができるようになっているw

株式投資も同じで、勝てるようになるには、相応の時間が必要とされた
信用取引やロスカットを経験することで、一人前になるといわれていた。
今は情報化社会で、株式投資に関する無料で有益な情報が、数多く発信されている。
投資手法も研究し尽されており、現物取引でも勝てる投資手法を知ることができるw

ところが、自身が知る限り、上記のことを公言する人はいない。
ほとんどの人が、株式投資で勝ち続けることは難しいといい続けている。
難しい中、自分は勝っていると自慢することで、自らの承認欲求を満たしたいのだろう。
個人的には、彼らは時代遅れの投資家で、学ぶことはないと思っているw

2022年1月22日土曜日

【これから株を始める君へ】世界同時株安から逃げ遅れた君へ

新型ウイルスによる暴落を回避するため、利下げや金融緩和施策が実施された。
暴落を回避できたため、利下げや金融緩和施策を終えようとしている。
株価に影響のある要因があると、株価はそれらの要因を織り込もうとする。
結果、昨日の日本、中国、欧州、米国の市場は下落、世界同時株安となったw

下図は、上がTOPIX(東証株価指数)、下がNYダウの10年チャート。
利下げや金融緩和施策が実施された2020年から、右肩上がりで上昇してきた。
最多価格帯より上が、利下げや金融緩和施策実施による上昇分といえる。
したがって、これから先、これら上昇分がなくなる可能性があるw
現物取引における下落相場の対処法は、利益確定売りとインバース型ETF買いしかない。
本来であれば、遅くとも昨年中には、上記の対処を行っていなければならない。
だが、自身の知る限り、上記の対処を行っている人は少ない。
では、上記の対処を行っていない、逃げ遅れた人はどうすればよいかw

答えは簡単で、現物取引であれば、何もしないこと。
株価が、利下げや金融緩和施策終了の影響を織り込むのを待てばよい。
これから先、最多価格帯近く、あるいは最多価格帯より下がることがあるかもしれない。
だが、含み益が絵に描いた餅であるように、含み損も確定しない限りは損失とはならないw

2022年1月21日金曜日

銘柄を明かさない理由R436 三猿と呼ばれた男(後編)

第436話 三猿と呼ばれた男(後編)

大阪市に本社がある上場会社、伊庭精機株式会社。
同社は、今年、創業50年を迎える中堅機械メーカーだった。
工場用の金型や治具の製造を手掛けており、大手メーカーとも取引があった。
創業者は現会長の伊庭林太郎で、現在は息子の伊庭義明が社長だった。

「三猿の丑田」こと丑田春樹が、会長の伊庭林太郎と面談した翌日。
伊庭精機の社長室には、丑田と社長の義明がいた。
「恥ずかしながら、相場のことは知識不足なので、お教えいただけますでしょうか。
仕掛けてくるとしたら、どのようなことが考えられますでしょうか」、義明がいう。

「大きく2つあると思います。
1つは、株価を吊り上げ、高くなったところで売り抜けて利益を得る。
1つは、株を買い占めることで、会社を乗っ取ることです」、丑田がいう。
「そ、そんな、会社を乗っ取られては困ります」義明がいう。

「おそらくですが、ヨドヤタエの目的は前者でしょう。
仮に、後者だとしても、対策はあるので、ご安心ください」、丑田がいう。
「どのような対策があるんでしょうか」、義明がいう。
丑田はアタッシュケースから書類を取り出すと、説明を始めた。

丑田が義明と面談した3日後の朝
伊庭精機の株に大量の売り注文が出され、年初来安値で取引が始まった。
「野も山も皆一面に弱気なら 阿呆になりて米を買うべし」
自宅で取引状況を監視していた丑田はつぶやくと、断続的に大量の買い注文を出した。

年初来安値で始まった株は、丑田の買いにより、出来高を伴い上昇した。
前場で大きく上昇した株は、市場関係者の関心を集め、その日の大商いとなった。
おそらく安く買い戻そうとしたんだろうが、安くは買い戻せなかったはずだ。
その日のうちに売り抜けて手仕舞いした丑田は、笑みを浮かべた。

その日から、伊庭精機の株は、相場に関係なく、出来高を伴い騰がり続けた。
株は年初来高値を更新しながら騰がり続け、短期間で株価は倍近くになった。
「万人が万人ながら強気なら たわけになりて米を売るべし」
自宅で取引状況を監視していた丑田はつぶやくと、義明に電話をかけた

翌日の取引時間が終わると、伊庭精機株式会社は株式分割を発表した。
現在、発行されている株を、1株から2株に分割するという内容だった。
だが、株主の保有年数が1年未満の株は、分割の対象外としていた。
次の日、伊庭精機の株は、大量の売り注文が出て、ストップ安となった。

【エッセイ】水面下でのインバース型ETF利益確定

昨日の国内相場は反発したが、米国相場が続落したので、今日は下落すると見た。
朝の気配から、前場で上昇するが、大引けにかけて下落すると見た。
前場で、1357 日経ダブルインバース指数ETFの売り注文を出し、約定させた。
大引けにかけて相場は下落しなかったが、1357の売り注文を出し、約定させたw

終わってから確認すると、保有株の評価額は下がっていた。
インバース型ETFは上がってくれたが、トータルでは前日比マイナスだった。
インバース型ETFは、日経平均先物の騰落率の-2倍となる指標への連動を目指す投資信託。
下図の水面下である28,000円より下で、ある程度の含み益になれば、利益確定しているw
自身は、昨年の夏頃からインバース型ETFを購入、先日から利益確定している。
下図は、Y&Kファンドの取得額、損益額、インバース型ETF、レバレッジ型ETFの推移。
ようやく、昨年夏頃の水準まで、インバース型ETFの比率を下げることができた。
日経平均先物が28,000円より上がれば、インバース型ETFを仕込み始める予定だw
ただ、1点、気になっていることがある。
気になっていることは、今回の下落が、終わりの始まりかもしれないということ。
下図は、三角保ち合いの三角形を落とし込んだTOPIX(東証株価指数)の1年チャート。
下放れしているため、もしかすると、しばらくは下落が続くかもしれないw

【エッセイ】今日もインバース型ETF利益確定中

自身は、昨年、保有株を売り越し、夏頃からインバース型ETFを購入してきた。
インバース型ETFは、日経平均先物の騰落率の-2倍となる指標への連動を目指す投資信託。
相場が上昇すれば2倍下落、相場が下落すれば2倍上昇する、ギャンブル投資信託。
先日から、仕込んでいたインバース型ETFを、淡々と利益確定しているw

昨日の国内相場は反発したが、米国相場は下落した。
前場で、1357 日経ダブルインバース指数ETFの売り注文を約定させた。
今日の相場は、前場は上昇するが、大引けにかけて下がる可能性が高いと見ている。
詳細は後ほど報告させていただく予定w

2022年1月20日木曜日

銘柄を明かさない理由R435 三猿と呼ばれた男(中編)

第435話 三猿と呼ばれた男(中編)

ヨドヤタエが、「三猿の丑田」こと丑田春樹に宣戦布告した翌日の午後。
丑田は、大阪市内にある一軒家の前にいた。
一軒家は瓦葺きの木造住宅で、築年数は半世紀近くになると思われる住宅だった。
一軒家の門扉が開くと、家政婦らしい女性が、買い物かごを手にして出てきた。

「何か、御用でしょうか」、丑田を見た家政婦らしき女性がいう。
「丑田と申します、伊庭(いば)会長とお約束させていただいております」、丑田がいう。
「いつもお世話になっています、どうぞ、お入りください。
会長はお庭にいらっしゃいますよ」、家政婦らしき女性がいう。

家政婦らしき女性に礼を述べた丑田は、門扉を開いて中に入った。
池がある庭に行くと、和服姿で白髪高齢の伊庭会長が池の鯉を眺めていた。
「お忙しい中、貴重なお時間をいただき、申し訳ございません」
伊庭会長の近くに歩み寄った丑田がいう。

「構わんよ、伝えたいこととは何かな」、伊庭会長がいう。
「ヨドヤタエという相場師が、会長の会社に仕掛けるそうです」、丑田がいう。
「相場師、ワシの会社、仕掛ける、で」、伊庭会長がいう。
「どのように仕掛けてくるかはわかりませんが、対策が必要かと」、丑田がいう。

少しの間があったあと、伊庭会長が穏やかな口調でいった。
「対策は1つしかあるまい、貴殿の采配に任せることにする。
会社の誰かに聞かれたら、ワシから一任されとるといえばよい」
「かしこまりました」、丑田は伊庭会長に深々と頭を下げた。

「『三猿の丑田』が株主の会社に仕掛けるとは、怖いもの知らずじゃな。
貴殿の先祖は、大坂堂島で名を馳せた牛田権三郎であったな。
牛田の極意である『三猿』を、久々に聞かせてもらえんか」、伊庭会長がいう。
「かしこまりました」、丑田はいうと、語り始めた。

「三猿とはすなわち、見猿、言猿、聞猿の三なり。眼に強変を見て、心に強変の渕に沈むことなかれ。ただ心に売りを含むべし。耳に弱変を聞きて、心に弱変の渕に沈むことなかれ。ただ心に買いを含むべし。強弱を見聞くとも人に語ることなかれ。言えば人の心を迷わす。これ三猿の秘密なり」

三猿とは、見ざる、言わざる、聞かざるをいう。強気の買い相場を目にしても、自分まで強気になってはならない。むしろ売りを考えるべきである。弱気の売り相場と聞いても、自分まで弱気になってはならない。むしろ買いを考えるべきである。相場の強弱を見聞きしても、他人を迷わすので言ってはならない。これが三猿の極意である。

【エッセイ】インバース型ETFの売買ルール

昨日の米国相場は下落したが、国内相場は急落したので、今日は反発すると見た。
前場と大引け前に、1357 日経ダブルインバース指数ETFの売り注文を約定させた。
終わってから確認すると、保有株の評価額、インバース型ETFともに下がっていた。
ヒマだったので、現在のインバース型ETFの売買ルールをまとめてみたw

インバース型ETFは、日経平均先物の騰落率の-2倍となる指標への連動を目指す投資信託。
下図は、28,000円を境にした日経平均先物の1年チャートで、売買ルールは以下になる。
28,000円より騰がり、インバース型ETFが、ある程度、含み損になれば買う。
28,000円より下がり、インバース型ETFが、ある程度、含み益になれば売るw
レバレッジ型ETFは、日経平均先物の騰落率の2倍となる指標への連動を目指す投資信託。
自身は、先日からレバレッジ型ETFを仕込み始めているが、売買ルールは以下になる。
28,000円より下がり、レバレッジ型ETFが、ある程度、含み損になれば買う。
28,000円より騰がり、レバレッジ型ETFが、ある程度、含み益になれば売るw

よく、株で勝ち続けることは難しいという人がいる。
難しいという人は、株を「投機(ギャンブル)」だと思っていることが多い。
確かに、運任せであれば、「投機」で勝ち続けることは難しいだろう。
だが、適切な売買ルールと実行力があれば、「投機」で勝ち続けることも可能であるw

【エッセイ】急落でインバース型ETF売り約定

自身は、昨年、保有株を売り越し、夏頃からインバース型ETFを購入してきた。
インバース型ETFは、日経平均先物の騰落率の-2倍となる指標への連動を目指す投資信託。
相場が上昇すれば2倍下落、相場が下落すれば2倍上昇する、ギャンブル投資信託。
先日から、仕込んでいたインバース型ETFを、淡々と利益確定しているw

昨日の米国相場は下落したが、国内相場は急落したので、今日は反発すると見た。
1357 日経ダブルインバース指数ETFの売り注文だけ出して、相場を見るのを辞めた。
先ほど確認すると、相場が急落した際に、1357が急騰、売り注文が約定していた。
詳細は後ほど報告させていただく予定w

2022年1月19日水曜日

銘柄を明かさない理由R434 三猿と呼ばれた男(前編)

第434話 三猿と呼ばれた男(前編)

大阪市中央区北浜の裏通りにある雑居ビルの地下にある「BAR Three monkeys」
「三猿の丑田」と呼ばれた相場師の丑田春樹は、カクテルが垂れた床の清掃を終えた。
店の時計を確認すると、ヨドヤタエが帰ってから、30分も経っていなかった。
春樹はスマホを取り出すと、東京にいる息子の晃一に電話をかけた。

コール音がすると、すぐに繋がった。
「晃一か、今、電話大丈夫か」、春樹がいう。
「さっき、家に帰ってきたとこや、親父から電話って珍しいな」、晃一がいう。
2人は、お互いの近況について、話した。

「ところで、話は変わるが、確認したいことがある」春樹がいう。
「何や、何や、そんな聞き方されたら怖いがな」、晃一がいう。
「ヨドヤタエのことを調べたのか」春樹がいうと、晃一が息をのむ気配がした。
「し、調べたけど、何で親父が知ってんねん」、晃一がいう。

「そうか、ならいい、じゃあな、仕事がんばれよ」春樹がいう。
「ちょ、ちょっと、詳しいことは聞けへんのかいな」晃一がいう。
「お前は私利私欲で動く男じゃない、何かしらの事情があったんだろう」春樹がいう。
ヨドヤタエが親父に何かしたんか」晃一がいう。

「何もされていないので心配するな、お前が調査していたという噂を聞いたので確認だよ。
ヨドヤタエは、昔からの知り合いなんだ」春樹がいう。
「ホンマに何もなかったんか」、晃一がいう。
「人の心配するヒマがあったら、自分の心配しろ、じゃあな」、春樹は通話を終えた。

淀屋二代目本家のヨドヤタエか。
若くに家業である不動産業を継ぐと、急激に業績を伸ばした。
バブルの時には、高値で仕入れていた土地を、誰よりも早くに売り抜けた。
バブルが崩壊すると相場に参戦、空売りで大儲けした、通称「難波の女帝」。

大坂堂島の相場師だった牛田権三郎翁の一族である丑田と淀屋。
両家は、適度な距離を保ちながら、付き合ってきた。
だが、宣戦布告されたからには、今までの関係はなかったことにせざるを得ない。
やるからには、完膚なきまでに叩き潰すまでだ。

春樹はスマホに登録している番号に電話すると、出た相手に話し始めた。
「夜分に恐れ入ります、丑田です、今、お時間大丈夫でしょうか」
「ありがとうございます、できるだけ早くに、お伝えしたいことがあります。
明日、ご都合のよい時間をお教えいただけないでしょうか」

【エッセイ】インバース型ETFの利益確定は淡々と

昨日の米国市場が下落したためか、朝の気配が弱かった。
レバレッジ型ETFの1579 日経平均ブル2倍上場投信の買い注文を出すと、前場で約定した。
前場で相場はかなり下がったが、後場も下がると思った。
1357 日経ダブルインバース指数ETFの売り注文を出すと、後場の寄り付き後、約定したw

その後も相場が下がり続けたので、大引けにかけ、さらに下がると思った。
大引け前に相場を確認、1357の追加の売り注文を出し、最高値付近で約定させた。
終わってから確認すると、保有株の評価額は下がっていた。
インバース型ETFは上がっていたが、トータルでは前日比マイナスだった

下図は、Y&Kファンドの取得額、損益額、インバース型ETFの昨年年初からの推移。
先日から、昨年から仕込んでいたインバース型ETFを、淡々と利益確定している。
現在の取引プランは、1日の約定代金が100万円以内であれば、手数料がかからない。
したがって、デイタイムの約定代金は100万円迄とし、残れば夜間PTSで売っているw
自身は、インバース型ETFはギャンブルだと思っているが、他のギャンブルよりは易しい。
相場が上昇して安くなったときに買い、相場が下落して高くなったときに売るだけ。
株の掲示板などを読むと、たまに、インバース型ETFで損したという人がいる。
自身には、どうすればインバース型ETFで損するのかがわからないw

【エッセイ】レバレッジ型ETF買い

自身は、昨年、保有株を売り越し、夏頃からインバース型ETFを購入してきた。
購入したのは、1357 日経ダブルインバース指数ETFと1360 日経平均ベア2倍上場投信。
いずれも、日経平均先物の騰落率の-2倍となる指標への連動を目指す投資信託。
昨日は相場が下落、1360が上昇したので、デイタイムと夜間PTSで売り抜けたw

昨日の米国市場が下落したためか、朝の気配が弱かった。
レバレッジ型ETFの1579 日経平均ブル2倍上場投信の買い注文を出すと、前場で約定した。
現在、1357の売り注文を出しているが、果たして後場で約定するか。
詳細は後ほど報告させていただく予定w

2022年1月18日火曜日

銘柄を明かさない理由R433 宣戦布告(後編)

第433話 宣戦布告(後編)

ジョウシマが大阪から戻った2週間後の夕方。
大阪市中央区北浜の裏通りにある雑居ビルの地下から、年配の男が上がってきた。
黒シャツとジーンズ姿の年配の男は、頭にバンダナを巻き、口髭をたくわえていた。
年配の男は、入口にある看板「BAR Three monkeys」の電源を入れると、地下へ降りた。

陽が落ちて暗くなると、1台の黒塗りの高級車が看板の前で停まった。
助手席から降りてきた銀縁眼鏡の男が、後部座席のドアを開けた。
後部座席から、高級そうな和服を着たヨドヤタエが降り立った。
「何時にお迎えにあがりましょうか」、銀縁眼鏡の男、鈴木がいう。

「宣戦布告やさかい、10分もかからんやろ」、ヨドヤタエがいう。
「かしこまりました、お気をつけて」、鈴木は地下へと降りるヨドヤタエを見送った。
地下への階段を降りたヨドヤタエは「Three monkeys」の前で立ち止まった。
変わってへんな、ヨドヤタエはところどころ塗料の剝げた木製のドアを開けた。

カウンター席のみの「Three monkeys」の店内には、客の姿はなかった。
「いらっしゃいませ」、カウンター奥の年配の男がいう。
ヨドヤタエは、入口に近いカウンター席に座った。
「ご注文は」、年配の男が聞き、「昔、頼んでたやつや」、ヨドヤタエが答える。

年配の男は慣れた手つきでカクテルを作ると、ヨドヤタエの前に置いた。
「久しぶりやな、丑田(うしだ)はん」、ヨドヤタエがいう。
「お久しぶりです、ヨドヤ様」、年配の男、丑田がいう。
「今日は、あんたに宣戦布告しに来たんや」、ヨドヤタエがいう。

「宣戦布告とは」、怪訝な顔をした丑田がいう。
「とぼけんでもええ、あんたんとこに晃一いう倅(せがれ)がおるやろ。
晃一が、ウチのことを、こそこそと探っとるんや」、ヨドヤタエがいう。
「はて、仰ることがわかりかねますが」、丑田がいう。

「わからんのやったら、陰でこそこそしとる卑怯者の晃一に聞いたらええやろ」
ヨドヤタエはグラスを手に取ると、カクテルを床へ垂らし始めた。
丑田は無表情なまま、ヨドヤタエを見ていた。
「あんたが大株主になっとる会社に仕掛けたるからな」、ヨドヤタエがいう。

「晃一というはおりますが、卑怯者呼ばわりされるようなはおりません。
理不尽な宣戦布告ですが、父親として受けて立ちましょう」、丑田が無表情なままいう。
「それでこそ、『三猿(さんえん)の丑田』と呼ばれた相場師の丑田春樹や」
ヨドヤタエはカウンターに代金を叩きつけると、「Three monkeys」を出て行った。

【エッセイ】前場で買って後場で売り

自身は、昨年、保有株を売り越し、夏頃からインバース型ETFを購入してきた。
購入したのは、1357 日経ダブルインバース指数ETFと1360 日経平均ベア2倍上場投信。
いずれも、日経平均先物の騰落率の-2倍となる指標への連動を目指す投資信託。
相場が上昇すれば2倍下落、相場が下落すれば2倍上昇する、ギャンブル投資信託w

朝の気配が強かったので、前場で相場は上昇、インバース型ETFは下落すると思った。
先日、1360の一部を売却し、利益確定している。
1360を買い戻すべく、数回に分けた買い注文を出した。
寄り付き後から相場は上昇、1360は下落、前場で計8回の買い注文が約定したw

後場の相場の気配が高かったので、買い注文の指値を下げた。
相場は高く寄り付いたが、買い注文の指値に届かず、約定しなかった。
日銀の金融施策が現状維持と伝わると、なぜか相場は急落、1360が含み益になった。
後場では、前場で買った1360の一部を売却、利益確定したw

終わってから確認すると、保有株の評価額は下がっていた。
インバース型ETFは上がっていたが、トータルでは前日比マイナスだった。
今日の相場は、下記の曲をBGMにトレードできる相場だった。
自身にとって、前場で買って後場で売りができる相場はウェルカムであるw

【エッセイ】インバース型ETF買い戻し中

自身は、昨年、保有株を売り越し、夏頃からインバース型ETFを購入してきた。
購入したのは、1357 日経ダブルインバース指数ETFと1360 日経平均ベア2倍上場投信。
いずれも、日経平均先物の騰落率の-2倍となる指標への連動を目指す投資信託。
相場が上昇すれば2倍下落、相場が下落すれば2倍上昇する、ギャンブル投資信託w

朝の気配が強かったので、前場で相場は上昇、インバース型ETFは下落すると思った。
先日、1360の一部を利益確定しているが、買い戻すべく、数回に分けた買い注文を出した。
寄り付き後から相場は上昇、1360は下落しているので、買い注文が約定しつつある。
詳細は後ほど報告させていただく予定w

2022年1月17日月曜日

銘柄を明かさない理由R432 宣戦布告(中編)

第432話 宣戦布告(中編)

ジョウシマが大阪から戻った次の日の夕方。
ジョウシマは調査結果を報告するため、晃一が経営するコンサル会社を訪れていた。
コンサル会社の応接スペースに、晃一がやってきて、椅子に座るといった。
「早いですね、もう弱みがわかったのですか」

「かなりの確率で、弱みと思われることがありました」、ジョウシマがいう。
「いったい、どのような弱みですか」、晃一がいう。
「ヨドヤタエは、脱税している可能性があります」、ジョウシマがいう。
「具体的には、どのような脱税を」、晃一がいう。

「ヨドヤタエの家業は不動産業で、会社役員に次女の松子、三女の珠代がいます。
松子と珠代は役員なので、役員報酬を支払ったことになっています。
ですが、2人は結婚を機に、今は大阪から離れた土地で暮らしています。
おそらく、2人の勤務実態はないでしょう」、ジョウシマがいう。

「リモートワークもあるので、立証は困難ではありませんか」、晃一がいう。
「あと1つ、ヨドヤタエは個人の会社を使って、海外でも不動産事業を行っていました。
すでに海外からは撤退したようですが、売上げを過少申告している可能性があります。
どちらも、国税が動けば、事実が明らかになると思います」、ジョウシマがいう。

「脱税していることが、事実であれば、確かに弱みになります。
いったい、どうやって調べたのですか」、晃一がいう。
「ヨドヤタエとの会話から推測、謄本や決算書を確認しました」、ジョウシマがいう。
「ええっ、本人と話したのですか」、晃一が驚いていう。

「今までの経験から、調査をすれば、相手は調査されたことを知ります。
ヨドヤタエは、前回、自分が調査されたことを知っていました。
誰が調査を依頼したのか、探しているところでした」、ジョウシマがいう。
「まさか、私が依頼したことを話されたんじゃ」、晃一がいう。

「ご安心ください、守秘義務がありますので、あなたのことは話していません。
ですが、遅かれ早かれ、依頼したのは、あなただと知ることになるでしょう。
私が大阪から帰るとき、尾行されたくらいですからね。
なお、わかりやすい尾行だったので、途中でまいておきました」、ジョウシマがいう。

「そ、そんな」、晃一の顔から血の気が引き始めた。
「もし、よろしければ、調査の目的をお教えいただけないでしょうか。
もしかすると、お力になれるかもしれませんよ」
うなだれる晃一に、ジョウシマがいった。

【エッセイ】様子見相場と不動産バブル

先週末に大きく下げたので、今日の相場は反発するだろうと思った。
だが、相場は下落トレンドなので、思った以上に反発しないだろうと思った。
先週、売り越した1360 日経平均ベア2倍上場投信の買い注文を出した。
前場で指値に近づいたが、わずかに届かず、約定しなかったw

おそらく、デイタイムでは約定しないだろうと思い、相場を見るのを辞めた。
無料映画を観たり、無料マンガを読んだりして過ごした。
終わってから確認すると、買い注文は約定せず、保有株の評価額も下がっていた。
インバース型ETFも下がったので、久々の前日比マイナスだったw

いつもなら、中国市場や欧州市場、日経平均先物、米国先物の状況を確認する。
だが、今日の米国相場は休場なので、大きくは動かないだろう。
世界の新型ウイルスの新規感染者数は増加し続けている。
しばらくは、今日のような様子見相場が続くかもしれないw

先日、久々に不動産サイトを見た。
自身が見ている地域はいくつかあるが、全ての地域で不動産価格が上昇していた。
不動産バブルは、中国と国内の大都市圏だけかと思っていた。
しばらく見ないうちに、日本の不動産もバブルになっていたようであるw

2022年1月16日日曜日

銘柄を明かさない理由R431 宣戦布告(前編)

第431話 宣戦布告(前編)

ジョウシマがヨドヤタエと会った次の日の朝。
ジョウシマが宿泊する難波のビジネスホテルを見通せる位置に、北島という男がいた。
北島は、ヨドヤタエから依頼を受けた興信所の所長だった。
依頼内容は、ジョウシマに調査を依頼した依頼主を調べろだった。

時刻は8時を過ぎていた。
ホテルから、ボストンバッグを手にしたジョウシマが出てきた。
おっ、出てきたな、ジョウシマは調査会社らしいから、いつもより慎重にいかんとな。
北島は、最寄り駅の方向へ歩いていくジョウシマの尾行を始めた。

ジョウシマは地下鉄の改札を抜けると、新大阪行きの車両に乗った。
通勤客で混みあう中、北島は同じ車両に乗り込むことに成功した。
車両の中では、ジョウシマから離れた位置から、ジョウシマを観察していた。
淀屋橋駅に着くと、ジョウシマは周りの通勤客と下車した。

北島も、ジョウシマとは別の扉から下車した。
いったい、どこへ向かうんや。
北島は、地上へ出るエスカレーターへ向かうジョウシマを追った。
地上へ出たジョウシマは、大阪市役所の方向へ歩き始めた。

朝一で依頼主に報告するんちゃうやろな。
北島が見ていると、ジョウシマは大阪市役所の中へ入っていった。
何で、市役所に行くんや、憶えられるかもしれへんので、中には入られへんな。
北島は市役所の外で、ジョウシマを待つことにした。

小一時間ほどすると、市役所からジョウシマが出てきた。
やっと出てきた、尾行再開や、淀屋橋駅へ歩き出したジョウシマを、北島は追った。
ジョウシマは新大阪行きの車両に乗り、新大阪駅で下車した。
北島も同じ車両に乗り、新大阪駅で下車した。

新大阪駅で下車してから4時間後、ジョウシマと北島は東京行きの新幹線の中にいた。
北島の席は、ジョウシマの席のはるか後方だった。
新幹線が品川駅に近づくと、ジョウシマが席を立ち、前方の扉から出ていった。
上の棚にボストンバッグを置いたままなので、トイレにでも行くのか、北島は思った。

新幹線は品川駅に到着したあと、終点の東京駅へ発車した。
東京駅へ到着すると、北島以外の乗客は降りたが、ジョウシマは戻ってこなかった。
ま、まさか、北島は棚にあるジョウシマのボストンバッグを降ろすと、中を開けた。
見た目より軽いボストンバッグの中には、大量の丸めた新聞紙が詰め込まれていた。

【エッセイ】相場に連動しない銘柄

2020年の国内相場は、ハイテクなどのグロース株が買われた。
2021年の国内相場は、グロース株が売られ、バリュー株が買われた。
今年も、昨年の流れを受け、グロース株が売られ、バリュー株が買われている。
そのためか、バリュー株を推奨する株式評論家が増えてきたw

以前にも書いたが、株式評論家が推奨するようになったら、終わりの始まりである。
下図は、グロース株が多いマザーズの株価指数「マザーズ指数」の10年チャート。
2020年に急落したが、金融緩和などにより、大きく上昇、2020年に高値をつけた。
ところが、グロース株が売られ始めると下落、2019年の水準まで下がっているw
下図は、TOPIX(東証株価指数)の10年チャート。
TOPIXはグロース株とバリュー株が混在しているため、プラマイゼロで急落していない。
今後、バリュー株が売られるようになると、マザーズ指数と同じになる可能性がある。
だが、このような状況でも、騰がる可能性が高い銘柄があるw
騰がる可能性が高い銘柄は、自身の監視銘柄でもある9531 東京瓦斯㈱。
下図の上は、10年チャートだが、10年の底値圏で推移していた。
下図の下は、昨年年初からの株価と信用買い残、売り残の推移。
信用買い残によって株価が変動する9531は、相場に連動しない銘柄ともいえるw