2016年2月29日月曜日

銘柄を明かさない理由R43 美しき残酷な世界(前編)

第43話 美しき残酷な世界(前編)

女の子の父親は、かって証券会社に勤務していた。
父親は優しく温厚な人だった。
休みの日には、家族をよく遊びに連れて行ってくれた。
潮干狩りに、海水浴、テーマパーク、年に数回の海外旅行。

休み明け、クラスメイトに休みの日にどこへいったのかと聞かれる。
女の子が休みの日のことを話すと、皆から羨ましがられた。
女の子は一人っ子で、両親の愛情を目一杯、受けていた。
その頃は幸せな毎日で、家族には笑顔が絶えなかった。

ある夜、トイレに行きたくなり起きた女の子に話し声が聞こえてきた。
リビングには明かりが点いていた。
父と母は起きているらしい。
父が普段、話さない深刻な口調で話していた。

「まさか、会社が破綻するとは」、父の声が聞こえた。
母のすすり泣きが聞こえた。
「大丈夫だ、安心しろ、何とかなるさ」、母を慰める父の声が聞こえた。
カイシャがハタン、女の子には、それが何を意味するのかわからなかった。

平日に女の子が朝食をとる時間に、父がいることはなかった。
ところが、翌日から朝食の時間に父がいるようになった。
「おはよう、今朝はママがご馳走を作ってくれているぞ」
父はそういい、笑顔で女の子に挨拶した。

「パパ、今日はお休みなの」、女の子は聞いた。
「休みじゃないよ、お仕事へいく時間が遅くなっただけだよ」、父は笑って答えた。
「ふ~ん、そうなんだ、一緒に朝ゴハン食べれてよかったね」女の子は無邪気に答えた。
不思議なことに、そのとき母がどのように2人の会話を聞いていたのか覚えていない。

1年後、両親は離婚し、女の子は母に引き取られた。
女性には、あまりにも突然の出来事だった。
父は2人に自宅を残してくれたが、ローンを返せない母は自宅を売却した。
狭いアパートの一室で、母との二人暮らしが始まった。

やがて女の子は、学校でいじめられるようになった。
男子、女子問わず、陰湿ないじめが続いた。
だが、女の子はいじめを受けていることを、母にも先生にも相談できなかった。
女の子は思った、皆から羨ましがれるようなことをしてきた自分が悪いんだと。

2016年2月28日日曜日

4人中3人は生涯働き続ける

日本証券業協会の「証券投資による全国調査(平成27年)」の結果がある。
証券投資の必要性についての質問に対する回答は以下である。
「必要だと思う」23.7%、「必要だと思わない」75.8%
回答者の4人中3人が、必要だと思っていないのである。

回答者の中には高所得の方もいるが、極めて少数である。
以前は、働いて得た給与を貯蓄すれば、資産を増やせた。
資産が増やせたので、子どもの学費や住宅ローンの返済後にも困ることはなかった。
ところが現在は必要額は変わらないのに、貯蓄では資産は増やせなくなっている。

今、資産を増やす手段は、証券投資しかないのである。
必要だと思っているが資金不足で始められない人は、いずれ始めるので心配ない。
致命的なのは、「必要だと思わない」人である。
資産が増えない人は、働いて支出することを続ける自転車操業の状態になる。

仮に会社勤めで定年まで勤め上げたとしても、定年後も働かないとやっていけなくなる。
この先も医療技術の進歩により、長寿高齢化が進む。
当たり前だが、人はいつまでも働き続けることはできない。
病床に臥せったその日から、家計は赤字になり、いずれ破綻するのである。

証券投資は、始めてすぐに資産が増えるものではない。
証券投資により資産を増やすには、年単位の長い期間が必要になる。
しかも子どもが大きくなるにつれ、投資に回す資金を確保することが難しくなる。
証券投資をしていないのなら、できるだけ早く証券投資を始められることをオススメする。

株主の責任

株主になるということは、企業に出資するということである。
企業は出資金を使って、設備投資などを行い収益を上げる。
収益を上げて、株主に配当を出さなくてはならない。
では株主は企業に出資するだけでよいのかといえば、答えはノーであるw

自身は株主総会に出席したことは一度もない。
なぜなら、株主が企業の経営方針に口出しすべきではないと思っているからである。
もちろん株主総会での議決内容には、必ず目を通すようにしている。
だが、株主は出資した企業に何か問題があれば、問題提起しなければならないw

先日、自身が株を保有している企業のサービスに問題があった。
企業に問題を指摘したところ、ホームページに謝罪と改善の取り組みが掲載された。
企業名と問題の詳細については伏せるが、いち早く改善する姿勢はさすがだと思った。
株主は出資している企業のサービスに問題がないか、見守ることが必要なのであるw

2016年2月27日土曜日

我が家の今年の貯蓄額

昨日、給与振込口座から、貯蓄用の口座へ資金移動した。
帰ってから計算したら、1月と2月で20万円程度しか増えていなかった。
1月は帰省費用で約20万円を支出、この時期は光熱費の支出が多くなる。
これらのことを考えると、家計をプラスにできただけでも合格かもしれないw

昨年は約300万円の貯蓄だったが、今年の貯蓄額は300万円を軽く上回ると見込んでいる。
なぜなら、昨年1月から3月の間、娘は高校生でバイトしていなかったからである。
今年の我が家は、年間フルにダブルインカムノーキッズ状態である。
あと昨年、娘名義で買った株と先日、自身が買い増しした株の配当もあるw

今年は自身の給与や賞与、娘のバイト代、自身と娘の保有株の配当を得ることができる。
支出は、生活レベルを上げなければ前年並みとなる。
今の我が家は、過去最強の貯蓄状態にある。
よって、今年、過去最高の貯蓄額になるのは、ほぼ確実だと考えているのであるw

女子大生の生活費

自身には大学生の娘がおり、大学へは自宅から通っている。
大学に入学する際、自身が貯めておいたお年玉など、40万円の通帳を娘に渡した。
あとはバイトするなりして、自分の小遣いを稼ぎなさいとした。
先日、娘が一時期、30万円近くに目減りしたが、口座残高が40万円を超えたといってきたw

なんとか、やりくりしているようで、「よかったな」といっておいた。
あとで思った、娘はバイトで月6万円前後を稼いでいる。
40万円がほとんど増減していないということは、月6万円前後を使っていることになる。
もし、そうであれば、自身の1ヶ月の小遣いより多いということになるw

独立行政法人日本学生支援機構の「平成24年度学生生活調査」で調べてみた。
大学昼間部の自宅から大学に通う大学生の年平均生活費は、434,200円だった。
12ヶ月で割ると、1ヶ月当たりの平均生活費は約36,000円である。
明らかにウチの娘の生活費は、平均より多いことがわかったw

なぜ、ウチの娘の生活費は平均より多いのか。
実は、自身には娘の生活費が平均より多い理由はわかっている。
下は昨夜、娘に作ったロコモコプレートで、娘は「デブにさせる気かw」といいつつ完食した。
ウチの女子大生は、平均より食費が多く必要なのであるw

アセットアロケーションと我が家の黒歴史

アセットアロケーションとは、投資資金を複数の資産に配分して運用することをいう。
自身の現在のアセットアロケーションは、国内株式100%である。
ちなみに子どもファンドのアセットアロケーションも、国内株式100%である。
もちろん投資資金の配分なので、生活費や子どもの大学の学費などは含んでいないw

自身は10年前に株式投資を始めた。
当時からアセットアロケーションは、国内株式100%だった。
貯蓄に励み、生活費以外の資金を取引口座に入金しては国内株式を買い続けた。
今、考えると、子どもが小さかったからこそできたアセットアロケーションだったと思うw

常に余剰資金を国内株式に配分することで、毎月の生活費は限られる。
嫌でも限られた生活費の中で、やりくりしなくてはならない。
自ずと必要のないモノは買わなくなり、余分な支出もなくなるはずだった。
ところが浪費家が1人いたために、我が家は破綻の一歩手前まで追い詰められたのであるw

はっ、我が家の黒歴史を書きそうになってしまった。
我が家の黒歴史の話はいつか・・・いや書かないな、きっとw

2016年2月26日金曜日

今後の戦略 第八章「五省」

「至誠にもとるなかりしか(誠実さを失っていることはなかったか)」
「言行に恥ずるなかりしか(言葉と行動に恥じるところはなかったか)」
「気力に欠くるなかりしか(気力に欠けているところはなかったか)」
「努力に憾みなかりしか(努力に足りないことはなかったか)」
「不精にわたるなかりしか(何をするにもめんどうくさがっていないか)」

以上は、日露戦争の名将である東郷平八郎が残してくれた「五省」という言葉である。
自身は戦争オタクではないが、大国ロシアを相手に勝利した名将の言葉は感慨深い。
第二次世界大戦後、日本は武力放棄を余儀なくされ、政財界へ有能な人材が集ったらしい。
やがて日本は高度成長をとげ、経済大国になったという本を読んだことがある。

無敗の個人投資家に告ぐ。
東京証券取引所では、外国人投資家が我が物顔でのさばっていた。
今回の下落相場で、彼らは決して儲けちゃいない。
米国の利上げによる資金引上げで、彼らは多大なる損失を確定していったのである。

今こそ大規模攻勢を仕掛けるときである。
我々、無敗の個人投資家は、その先陣の役目を担っているのである。
我々個々の攻撃力は微々たるものだ、だが我々には無敗の投資手法がある。
東郷平八郎は以下の言葉も残してくれている。

「兵器に格差があるときには、百発百中の大砲一門だけで、
百門をもっているが一発しか当たらない大砲群と互角に戦うことができる」
我々、無敗の個人投資家は、百発百中の大砲を持っているのである。
諸君、数年ぶりの買い相場だ、百発百中の大砲を盛大にぶちかまそうではないか。

※注:上記はあくまでも個人的見解です。くれぐれも投資は自己責任でw

2016年2月25日木曜日

狙った株は逃がさない

先日、1年半ぶりに株を買った。
買った株は、1年半前に初めて買った8306 三菱UFJフィナンシャルグループである。
1銘柄への投資額としては、過去2番目の投資額となる。
しかも1日当たりの買い付け額としては過去最高額であるw

8306は、この先、底値を探るかもしれない。
だが、もし底値を探るようであれば、それはそれでチャンスだと考えている。
自身は子どもの資産100万円を、子どもファンドで運用している。
子どもファンドは8306を1,300株保有しており、平均取得額は760円であるw

もし株価が平均取得額の半値380円になれば、無限ナンピンを仕掛ける。
信じてもらえないかもしれないが、自身は株価が380円になっても構わないと思っている。
一時的には、自身の保有する8306の評価額は100万円オーバーのマイナスにはなる。
だが無限ナンピンにより、子どもファンドの平均取得額を大きく下げることができるw

もし8306の株価が300円を割り込めば、さらなるチャンスである。
今度は自身が保有している10,000株の平均取得額を下げるため、無限ナンピンを仕掛ける。
買値の半値になれば同数の株を買う無限ナンピンは、無限に株を追い続けることができる。
8306は株価を下げても、自身からは逃げられないのであるw

2016年2月24日水曜日

銘柄を明かさない理由R42 1枚の写真

第42話 1枚の写真

男は全財産を投じ、相場師の推奨する株を信用取引を使い、大量に仕込んだ。
相場師はいつもいっていた。
「借金も信用買いもダメだ、株は余裕資金の中でやりなさい」と。
だが余裕資金の少ない男には、信用取引による全力買いしかなかった。

1989年夏、日経平均株価は33,000円を超えた。
信用取引による全力買いにより、男の資産は膨れ上がっていた。
相場師は頻繁にいっていた、「いくらなんでも、この相場は異常だ」と。
男は年末には、保有株を売ると決めた。

1989年12月29日、日経平均株価は38,915円という史上最高値を記録した。
年明けには40,000円を超えるだろうと、多くの市場関係者が思っていた。
だが相場師は「ブラックマンデーの再来がくる」といい続けていた。
男は、史上最高値を記録した日には、所有していた全株の売却を終えていた。

相場師はいった。
「人は年の変わり目を、節目にしようとする。
年が明けたら、一足先に相場から抜けようとする者がでる。
それを見た者があとに続く、やがて我も我もと後へ続き、かってない暴落が始まる」

年が明けてからの大発会、男は全力で売りに回った。
大発会から日経平均株価は安値スタートとなった。
その後、日経平均株価は果てしもなく下がり続けた。
日経平均株価の暴落に伴い、男の資産は膨れ上がっていった。

1992年9月12日、男が長きにわたって師事してきた最後の相場師が永眠した。
葬儀の席で、男は人目もはばからずに号泣した。
なぜ、もう少し生きてくれなかったのですか、これで一生、あなたから学ぶことはできない。
号泣する巨躯の男は、参列者の悲しみを誘った。

数年後、都内に小さな会社が設立された。
社長の男が、相場で叩き出した金を元手に興した会社だった。
金融情報を提供する会社だったが、のちに証券会社となる会社だった。
創業の場となる貸しビルの一室で、社員たちは備品の設置作業に追われていた。

「社長、この写真の男の人は誰なんですか」、若い社員が汗を拭きながらたずねた。
社長と呼ばれた巨躯の男は写真を受け取ると、懐かしそうに写真を見つめていった。
「わが社の創業者であり、名誉会長だよ」
写真には緊張した面持ちの巨躯の男と、笑みをたたえた最後の相場師が写っていた。

2016年2月23日火曜日

銘柄を明かさない理由R41 ブラックマンデー

第41話 ブラックマンデー

相場師は男を見つめていった、「なぜ株を教えて欲しい」
「成功したいんです、お願いします」、男は土下座し、頭を地面につけた。
沈黙があった、数秒足らずの時間だったが、男には長く感じられた。
「頭をお上げなさい、中へお入りなさい」、のちに最後の相場師と呼ばれる男がいった。

男は、最後の相場師に弟子入りを認められた。
巨躯を見込まれた男の、最初の仕事は相場師の身辺警護だった。
相場師は外出時には、男を常に帯同した。
相場師に寄ってくる金を無心する輩を排除することが、男の仕事だった。

相場師と一緒にいるだけで、男は多くのことを学ぶことができた。
1987年4月、相場師は当時、主催していた勉強会で出席者に警告を発した。
「持ち株は売れ、今すぐ売れ、売って売って売りまくれ」と。
そして、相場師自身も自らの持ち株を全て手放した。

是川銀蔵氏の自伝「相場師一代」には、当時の様子が次のように書かれている。
「”財テクブーム”を背景に、主婦やOL、サラリーマンまでもが株に熱中し、
証券市場は空前の投資ブームに沸いており、私のいうことに聞く耳を持つ投資家は
私の周囲を除いてはほとんどいないという状況であった」

1987年10月、日経平均株価は1年前の15,000円から、26,000円台に急騰していた。
1987年10月19日、ニューヨーク証券取引所のダウ平均が暴落した。
前日比508ドル安、前日比マイナス22.6%、のちにブラックマンデーと呼ばれる暴落だった。
暴落の原因は、コンピュータのシステム売買ミスだった。

翌1987年10月20日、東京証券取引所には朝から売りが殺到した。
相場師はマスコミを通じて、「一時的な下げだ、絶対に狼狽売りをするな」と警告を発した。
だが、前日比3,836円安、前日比マイナス14.9%の暴落となった。
東京証券取引所が開設されてから、史上最大の暴落だった。

男は今でも、その日に相場師がいった言葉を鮮明に覚えていた。
「19日のニューヨーク証券取引所の出来高は6億株に達している。
暴落時にこれだけの取引が成立することはない。
すぐに相場は反発するはずだ」

男は全財産を投じ、相場師の推奨していた株を信用取引を使い、大量に仕込んだ。
相場師の言葉通り、翌10月21日から日経平均株価は反発した。
わずか7ヵ月後の1988年5月には、26,000円台に回復した。
翌1988年6月には、28,000円の大台を突破、上昇を続けたのである。

2016年2月22日月曜日

銘柄を明かさない理由R40 最後の相場師

「最後の相場師」と呼ばれた偉大なる相場師がいた。
本稿を含む3稿は、偉大なる「最後の相場師」に捧げたい。

第40話 最後の相場師

証券会社の会長である男は、自宅で回想に耽っていた。
長いようで、あっという間の人生だった。
男は地方の貧しい農家に生まれた。
男には年の離れた兄と姉がいた。

男が小学生の頃、兄が都会へ出ていった。
その数年後、姉も都会へ出て行った。
都会へ出て行ってから、数年は消息を知らせる手紙や葉書が来た。
いつしか、2人から手紙や葉書は来なくなった。

中学を卒業した男は、実家の農業を手伝っていた。
ある日、男は父親と農作業の間に休憩していた。
父親はキセルに煙草を詰めると、火を点けた。
美味そうに一服した父親は、男にいった。

「都会に出たいか」
男は答えることができなかった。
「都会に出たいと思うんなら、出るがええ」
父親はいい、キセルをふかした。

翌日の夜明け前、男は両親への手紙を書いていた。
「都会へ行きます。必ず、成功します。
今まで育ててくれて感謝しています。本当にありがとうございました」
両親が隣の部屋で息を潜めているのが、男には手に取るようにわかった。

都会へ出て数年、体だけが資本だった男は、建設会社の寮に住み込みで働いていた。
高度成長の時代、働いた分だけ、男の収入は増えた。
だが、このままでは一介の労務者で人生終わりだ、とてもじゃないが成功とはいえない。
そんなある日、知り合いから株で財を成した相場師がいることを聞いた。

相場師の自宅の住所を調べた男は、すぐに相場師の元へ向かった。
あいにく相場師は不在だったが、男は相場師の自宅の前で待ち続けた。
やがて帰ってきた相場師に、男はいった。
「お願いします、株を教えてください」

相場師は男を見つめていった、「なぜ株を教えて欲しい」
「成功したいんです、お願いします」、男は土下座し、頭を地面につけた。
沈黙があった、数秒足らずの時間だったが、男には長く感じられた。
「頭をお上げなさい、中へお入りなさい」、のちに最後の相場師と呼ばれる男がいった。

2016年2月21日日曜日

職場での投資話で気をつけていること

職場での投資話で気をつけていることについて書いてみる。
「株をしているのか」と聞かれたら、自身は「しています」と答えている。
なぜなら、株をしていないといえば、給与収入のみだと思われるからである。
さらには家族構成から、家計の状況や先々の暮らしぶりまで推測されてしまうw

この手の質問をしてくる人は、例外なく自分が株をしている。
そして、株をしていないと聞くと、次のように思う。
この低金利の時代に株をしていないなんて。
これから先も、会社にしがみつくしかない可哀想な奴だとw

株をしていますと答えると、次に儲かっているのかを知りたがる。
ここで気をつけていることが、決して儲かっているとはいわないことである。
自身は、そのときの日経平均株価の値動きを答えるようにしている。
「騰がりましたね」、「下がってますね」などであるw

あと保有している株の銘柄や運用額は、明かさないようにしている。
後々、株の損益状況が推測されてしまうからであるw

2016年2月20日土曜日

保有銘柄の考察(テクニカル編)

現在、保有している5銘柄中3銘柄の銘柄、保有株数、買付期間は以下である。
・8411 みずほフィナンシャルグループ、20,000株、2010年~2011年
・8316 三井住友フィナンシャルグループ、200株、2011年
・8306 三菱UFJフィナンシャルグループ、10,000株、2014年~2016年

8411と8316は元本分の株を売却しており、いわゆるタダ株となっている。
上記の2銘柄は長期のナンピン買いにより、現在も平均取得額に対して含み益の状態である。
先日、8306を8,000株買い増し、保有株数を2,000株から10,000株に増やした。
なぜ8306かというと、平均取得額より株価が下がっているのが8306だけだからであるw

下図は上から順に、日経平均株価と3メガバンクの10年チャートである。
おわかりいただけるだろうか。
3メガバンクのチャートはよく似ており、同じ銘柄のチャートといってもよいほどである。
しかも日経平均株価に比べ、リーマンショック以降の回復が弱いことがわかるw

さらに昨年夏からの下落相場の影響を受け、2011年頃の水準まで下がっているのである。
むろん、長期的には買いだ、続いて短期的に買いか確認してみる。
メガバンクのチャートは似ているので、8306の6ヶ月チャートで確認してみる。
ここで注目していただきたいのが、2月12日の株価と出来高であるw

最も多い出来高の中、株価が年初来安値をつけた後、出来高は減り株価は反転している。
自身はこのときが株価の底打ち、落ちるナイフが床に刺さった瞬間だと判断したのである。
自身は預言者ではないので、更なる底値を探るかもしれない。
だが、ファンダメンタルズ、長期的ともに買いなので、じっくりと長期保有する予定であるw

以上で「保有銘柄の考察」を終了する。
上記はあくまでも個人の投資判断である、くれぐれも投資は自己責任でお願いするw

保有銘柄の考察(ファンダメンタルズ編)

現在、保有している5銘柄中3銘柄の銘柄、保有株数、買付期間は以下である。
・8411 みずほフィナンシャルグループ、20,000株、2010年~2011年
・8316 三井住友フィナンシャルグループ、200株、2011年
・8306 三菱UFJフィナンシャルグループ、10,000株、2014年~2016年

8411と8316は元本分の株を売却しており、いわゆるタダ株である。
上記の2銘柄は長期のナンピン買いにより、現在も平均取得額に対して含み益の状態である。
自身がメガバンクの株を長期保有している理由は、シンプルである。
バブル期の不良債権処理を乗り切ったメガバンクの収益体質は強固だからであるw

事実、昨年のメガバンクは過去最高の利益をたたき出している。
ところが市場では株価に実態が反映されず、リーマンショック以降、割安状態が続いている。
10年間、メガバンクの株価を見てきた自身からすると、現在の株価は超割安水準である。
外国人投資家や機関投資家は、どこを見ているのだろうと思っているw

メガバンクの現在の株価、本来の株価(BPS)、配当利回りは以下である。
・8411 現在の株価 167円、本来の株価 319.02円、配当利回り 4.49%
・8316 現在の株価 3,102円、本来の株価 6,548.79円、配当利回り 4.84%
・8306 現在の株価 486円、本来の株価 1,086.79円、配当利回り 3.70%

8411以外の株価は、本来の株価の半分にも満たないのである。
しかも配当利回りは3銘柄全て、3%を軽く超えているのである。
企業の成長に伴い、本来の株価と配当は上昇する。
自身はメガバンクの株こそが、長期保有には最適な株だと考えているw

次回は、「保有銘柄の考察(テクニカル編)」をお届けする。
なお、あくまでも個人の投資判断である、くれぐれも投資は自己責任でw

相場底打ち3つのシグナル

自身が相場底打ちと判断した3つのシグナルについて書いてみる。
下は2月14日付東京新聞の東証1部 週間動向表である。
黒字に白抜きの数字は、多くの株がその週に年初来安値になったことを伝えている。
自身にとってはリーマンショック以来であり、相場底打ち第1のシグナルとしたw

次に3営業日で日経平均の上昇日が多ければ、相場底打ち第2のシグナルとした。
15日(月)の日経平均株価終値16,022.58円(前日比+1,069.97円)
16日(火)の日経平均株価終値16,054.43円(前日比+31.85円)
2営業日上昇したので、17日に前日比マイナスになっても、2勝1敗勝ち越し決定であるw

勝ち越し後、国内相場への影響が大きいNYダウが上昇すれば、第3のシグナルとした。
16日(火)のNYダウ終値16,196.41$(前日比+222.57$)
よって、第1から第3の3つのシグナルを確認、自身は相場底打ちと判断した。
相場底打ちと判断した自身は、17日朝に安心して株の買い注文を入れたのであるw

※注:あくまでも個人の投資判断です。くれぐれも投資は自己責任でw


2016年2月19日金曜日

保有銘柄を当てられた話

自身は、にほんブログ村に参加している。
以前「株ブログ」の「株 中長期投資」というカテゴリーに参加していた。
しかし多くの人に株式投資を知ってもらいたいとの思いから、「株 中長期投資」を離れた。
だが、今でも「株 中長期投資」のいくつかのブログを拝見させていただいている。

その中に「アベノミクスの上昇相場の大天井は、いつか?」のden298さんのブログがある。
den298さんは、自身より株式投資歴が長いベテラン投資家である。
den298さんは、他の個人投資家がどのように動いているかを記事にしてくれている。
自身にとって、他の個人投資家の動きを知ることができる貴重なブログである。

昨日、den298さんがブログの中で、自身のことを好意的に紹介してくれていた。
記事の中で、自身が万単位で保有する3銘柄の内、2銘柄も予想されていた。
予想された2銘柄は、自身が万単位で保有している銘柄だった。
まさしく、ズバリの的中であるw

考えてみれば、誰もが無敗の投資家がいれば、保有銘柄を知りたいと思う。
自身が初心者の頃、無敗の投資家がいれば、保有銘柄を知りたいと思ったはずである。
よって、この週末に保有銘柄の一部を公表することにする。
一刻も早く知りたい方は、den298さんのブログにてご確認くださいw

den298さんへ
このような私的なブログを取り上げていただき、ありがとうございます。
これからもお立ち寄りいただけるよう、株もブログも一層、精進して参ります。

2016年2月18日木曜日

しばらくは休むも相場

昨日、8,000株の買い増しを行い、保有しているある銘柄が10,000株になった。
万単位で保有している銘柄は、あと2銘柄ある。
今回の買い増しで、万単位で保有する銘柄は計3銘柄になった。
数万株を保有していると、平穏な相場でも、日々数十万単位の値動きになるw

事実、今日みたいな平穏な相場でも、1日で増えた含み益は給与を軽く上回っていた。
だが、自身は至って平穏である。
なぜなら、貯蓄から株にシフトできたという安心感があるからである。
おそらく、株にシフトできていなければ、今も心穏やかではなかったw

自身は年に数回、売買するかしないかの真の中長期投資である。
場合によっては、一度も売買しない年もあった。
おそらく、今年中に株を売買することはないだろうと思っている。
これから、またしばらくの間、売買を「休むも相場」になると思っているw

2016年2月17日水曜日

10,000株への買い増し完了

今朝、相場底打ち3つ目のシグナルを確認した。
ある銘柄8,000株を指値で発注し、帰宅し確認したら指値以下で全て約定していた。
保有していたのは2,000株なので、計10,000株となった。
以前より10,000株保有したかった銘柄なので、ようやく目標達成であるw

今回の買い増しで、平均取得額は株の定価(BPS)の半額以下になった。
つまり、定価の半額以下で、10,000株を手に入れたことになる。
買い増しした銘柄の配当利回りは、平均取得額の3%を軽く超えている。
今後、自身は毎年、投資額の3%を超える配当を手に入れることになるw

このようなあり得ない株価になるのだから、下落相場は面白い。
あり得ない株価にしてくれた外国人投資家や機関投資家には感謝する次第である。
不思議な事に、約定後に株価が騰がり、取引終値は約定価格よりプラスになっていた。
「銘柄を明かさない理由」のアルカディアは、実在するのかもしれないと思ったw

ようやく余剰資金を、実質ゼロ金利の貯蓄から株にシフトすることができた。
あとは貯蓄と家事に励むだけである。
えっ、銘柄は何かって。
安心してください、銘柄は明かしませんよw

※注:あくまでも個人の投資判断です。くれぐれも投資は自己責任でw

銘柄を明かさない理由R39 紅蓮の弓矢

第39話 紅蓮の弓矢

朝刊の株式欄を見て、証券会社の会長である男は思った。
相場底打ちのシグナルだ、あと2つのシグナルが出れば、いよいよ底打ちだ。
相場の底打ちには3つのシグナルがある、男が相場から教わったことだった。
朝刊の株式欄は、大半の株が年初来安値になったことを伝えていた。

シグナルが出た数日後、ついに来た、一昨年、元本を引き上げた男は思った。
男が3営業日の値動きをみていた株が、ついに反転の兆しをみせたのである。
翌朝、男は指値で発注すると、PCを閉じて出勤の身支度を始めた。
身支度をしながら男は思った、あの若い男はどうしているだろうかと。

当初、天使の笑顔をもつ男は、買値に戻ってから全力買いすると決めていた。
しかし、先日、あるブログの管理人に会ってから、考えが変わっていた。
「下落相場では3営業日待つことだ、3営業日待って反転の兆しが見えたら買いだよ」
天使の笑顔をもつ男は、定食屋での男の言葉に買値より下の株価で買うと決めていた。

男が指値で発注した日、天使の笑顔をもつ男も買いを入れると決めていた。
「自分が世界で一番、偉いと思うことだ、無敗の極意はそこにある」
天使の笑顔をもつ男の頭に、男の数々の助言が甦ってきた。
絶対に負けない、天使の笑顔をもつ男の顔から笑みが消えた。

早朝のアルカディアで、創設者の社員はシステムを起動し、あることを確認していた。
ついに来たか、それはある無敗の個人投資家の買い注文だった。
通勤中のアルカディアメンバーに向けて、社長室秘書から召集メールが発信された。
「始業前にアルカディアへお集まりください」

始業時間になり、アルカディアでは朝のミーティングが行われていた。
社内で無敗のクイーンと呼ばれている創設者の社員がメンバーにいう。
「お前たちは選ばれし者だ、自分たちが社内、業界、いや世界で一番、偉いと思え。
お前たちに勝てる奴など、この世に存在しない、本日中に必ず目標を達成しろ」

東京証券取引所の取引開始時間まで、残り数分だった。
小柄な小動物を連想させる女性社員は、席に着くとインカムを装着した。
インカムは主に連絡に使われるが、連絡がないときはBGMを流せるようになっている。
連絡があるとBGMが途切れる、旅客機の無料放送みたいな仕組みである。

小柄な小動物を連想させる女性社員は、BGMをどの曲にするか迷っていた。
どの曲にしようかな、う~ん、やっぱり、今日はこれね。
女性が選んだのは、人類が巨人と戦うアニメの主題歌だった。
やがて取引時間となり、アルカディアにとって久々の買いのトレードが始まった。

2016年2月16日火曜日

底打ちシグナルはあと1つ

先日のテレビで、経済評論家らしき人がマイナス金利についてコメントしていた。
実に笑えたコメントなので、ここにご紹介する。
経済評論家の先生いわく、「皆が利益確定するので、株価は下がり続ける」
利益確定ではなく、損失を確定しているから下がり続けるのであるw

自身が現在、保有している株は、元本を引き上げているタダ株である。
タダ株を手に入れる方法は簡単である。
株価が騰がったときに、利益確定の売りをしないことである。
利益確定の売りをせずに、元本引き上げの売りをすればよいのであるw

さて、ようやく外国人投資家や機関投資家の売りも枯れてきたようである。
本日、底打ちのシグナルの2つ目が点灯した。
底打ちを見極めるシグナルは3つあり、残るシグナルはあと1つ。
明日、残り1つのシグナルが点灯するか点灯しないか、実に楽しみであるw

2016年2月15日月曜日

銘柄を明かさない理由R38 ストレートな助言

第38話 ストレートな助言

2人が帰ったあと、後片付けを終えた女性店主は男との出会いを思い返していた。
何年前になるだろう、初めて店に男が来たのは。
男は決まった時間に来ては、焼酎のロック1杯しか頼まなかった。
焼酎のロックを飲みながら持ってきた本を読む、飲み終えると代金を払い帰っていく。

「何か食べないと体を壊しますよ」
ある日、女性店主はメニューにはない小鉢料理数品を男に出した。
遠慮する男に「お代は結構ですから」と半ば怒りながらいい、女性店主は厨房に戻った。
しばらくして男のテーブルをみると、男の姿はなかった。

テーブルには綺麗に食べ終わった小鉢と、1万円札が1枚置いてあった。
余計なことをしたかな、明日から来てくれないかもしれない。
ストレートにいいすぎたかしら、女性店主は少しばかり後悔した。
だが次の日も、いつもの時間に男は店に現れた。

「焼酎のロックと昨日のやつを頼む」、注文を取りにきた女性店主に男はいった。
「はいはい、そうそう、お代は前払いで頂いていますからね」、女性店主は答えた。
その日から、男は店に来る度に同じものを頼んだ。
やがて店のメニューに、ワンドリンクと小鉢数品の「晩酌セット」が加わった。

自宅に帰った天使の笑顔をもつ男は、今日の出来事を思い返していた。
自分の父親と同じ年に生まれた男と、投資手法や相場の話をした。
もし、父親が生きていたのなら、同じような話をしただろうか。
いや、していない、家族が生きていれば、そもそも株をしようとは思わなかっただろう。

将来を考えると、株式投資のみでやっていくのがよいのか男は悩んでいた。
定食屋で、相場だけでやっていくことはできるのかと男に質問した。
「わらしべ長者みたいに資産を増やすことは、まず不可能だと思うことだ。
自分もそうだが、安定した収入のあるなしでは、ある方が圧倒的に有利だよ」

男は続けていった。
「福澤桃助、本多静六、是川銀蔵を知っているかい、彼らは偉大なる相場師だ。
だが彼らは会社員、公務員、実業家という一面も持っていたんだよ。
相場だけでやっていこうと考えるのは止めたほうがいい、いや止めなさい、だな」

自分の発言に笑う男を見ながら、天使の笑顔をもつ男は思った。
家族を亡くしてから、ここまでストレートに助言してくれる人は初めてだと。
いつか自分も男と同じように、若手にストレートに助言できるようになりたい。
この相場が落ち着いたら、また男と飲んで話をしたい、天使の笑顔をもつ男は思った。

2016年2月14日日曜日

バレンタインの献立

ウィーン、ウィーンとハンドミキサーの音がする。
辺り一面には、オーブンレンジから焦げ臭い匂いが漂う。
ガシャンと調理器具を落とした音がする。
昨日はさながらターミネーターのような世界の中で、娘がお菓子を作っていたw

今日、娘はデートなのか、昼前に出かけた。
昼は、焼きそばを作って食べた。
1人だと、自分が食べたいときに食べたいものを作って、食べることができる。
たまには、1人でまったりと過ごす休日もよいものであるw

娘は出かける前に紙袋に入ったお菓子をくれた。
デザート代わりに食べようとしたら、中にメッセージカードが入っていた。
「お父さんへ 今年のバレンタインデーは休日だから、私があげるね(笑)」
余計なお世話である、悔しいので一口で食ってやったw

銘柄を明かさない理由R37 天使と魔王(後編)

第37話 天使と魔王(後編)

女性店主が持ってきた瓶には、「魔王」というラベルが貼ってあった。
「ロックでいいかな」と男に聞かれ、天使の笑顔をもつ男はうなずいた。
男は慣れた手つきで2人分のロックを作ると、天使の笑顔をもつ男にグラスを手渡した。
「乾杯だ」男はいい、2人はグラスを合わせた。

やがて女性店主が料理を運んできた。
料理は和食で、いくつかの小鉢に美しく盛り付けされていた。
「これは若いイケメンさんだけへのサービスね」
女性店主は笑いながら、肉じゃがの入った小鉢を天使の笑顔をもつ男の前に置いた。

初めて飲んだ「魔王」はもちろん、小鉢の料理はどれも絶品だった。
肉じゃがの味は、亡くなった母親が作ってくれた肉じゃがの味に似ていた。
「どうして、ブログで投資手法を発信されているんですか」
天使の笑顔をもつ男は、最も男に聞きたかったことを聞いてみた。

「特に理由はないよ、誰かの役に立てばいいなと思っただけだよ」
男はそう答えると、グラスに口をつけた。
「あと、ブログで銘柄を明かされてませんよね、どうして明かされないんですか」
これも天使の笑顔をもつ男が、男に聞きたかったことだった。

「銘柄を明かしても、何の役にもたたないからだよ。
銘柄を明かしてごらん、初心者は何も考えず、同じ銘柄を買おうとする。
同じ銘柄を買ったとしても、売り買いの手法が身についていないと利益は出せない。
先ずは投資手法に関心をもってもらいたいと考えているんだよ」男はいった。

その後、天使の笑顔をもつ男は、投資手法や相場の見通しなど、いろいろ質問し続けた。
男はわかりやすい例えを用いながら、いずれの質問にも丁寧に答えてくれた。
男は亡くなった父親と同じ年の生まれだったが、年齢よりはずっと若く見えた。
男は質問には答えてくれたが、男が天使の笑顔をもつ男に何かをたずねることはなかった。

「ごちそうさま」、「ごちそうさまでした」、「今度、来るときは彼女も連れてきてね」
女性店主の笑顔に見送られて、2人は駅に向かって歩き始めた。
駅で天使の笑顔をもつ男は、男に礼をいった。
「こちらこそ今日は楽しかったよ、また一緒に飲もう」男がいい、2人は別れた。

酒類が熟成される過程で、蒸発によって失われる量を「天使の取り分」という。
「天使の取り分」に関わる天使を誘惑し、魔界へ酒をもたらす悪魔にちなんだ酒がある。
その酒は、鹿児島の酒造メーカーが作っている芋焼酎である。
酒の名は「魔王」といい、一時期、入手困難だったことから、幻の焼酎ともいわれている。

予測通りの下落相場に笑いが止まらない

本ブログでは、1月20日に「下落相場は始まったばかり」を投稿した。
タイトル通り、下落相場はまだ始まったばかりだという注意喚起である。
1月30日には「下落相場を加速させる政策」を投稿した。
マイナス金利は下落相場を加速させるという、これまた注意喚起であるw

本ブログの投稿通り、マイナス金利政策以降、相場は加速しながら下落している。
外国人投資家の売りが売りを呼び、機関投資家も恐怖にかられて売っている。
彼らの慌てふためく様が目に浮かぶようで、笑いが止まらない。
自身は売り買いしていないので、保有株数も配当も変わらずノーダメージであるw

自身は、今回の下落相場で全力買いを行う予定である。
自身にとっては、リーマンショック、東日本大震災に続く3度目の全力買いになる。
「山高ければ谷深し」だが、谷が深いということは、山は高いのである。
底値で買うことにより、一気に保有株数を増やせるチャンスなのであるw

下落相場が始まってから、PV数が増えている。
ようやく業界関係者が、本ブログを読み出したのかなと思ったりもするw
だが、以前にも書いたが、自身は預言者ではない。
単なる無敗の相場師にすぎないのであるw

※注:あくまでも個人の見解です。くれぐれも投資は自己責任でw

2016年2月13日土曜日

銘柄を明かさない理由R36 天使と魔王(前編)

第36話 天使と魔王(前編)

天使の笑顔をもつ男は思った、なぜ管理人は投資手法を発信しているのか。
一度、会って話を聞いてみたい。
男はブログのメールアドレスに、メールを送信した。
男が送信したメールは以下の内容だった。

「はじめまして、ブログを読ませていただいた株式投資の初心者です。
無限ナンピンの投資手法には驚きました。
なぜ投資手法をブログで発信されているのでしょうか。
もしよろしければ一度、会ってお話をお伺いできたらと思います」

数日後、ブログの管理人から男に返信のメールが届いた。
「来週の土曜、17時に兜神社で待っている」と。
兜神社なんて聞いたことはない、どこだ、男はネットで検索した。
兜神社は証券界の守り神で、東京証券取引所のすぐ近くにあるらしい。

当日、男は兜神社へ向かうべく、自宅を出た。
本当に管理人は会ってくれるのだろうか、男は電車を乗り継ぎ、兜神社へ向かった。
天使の笑顔をもつ男が兜神社に着いたとき、狭い境内には1人の男がいた。
その男は振り返るといった、「君がメールをくれた相場師かい」

男に聞かれて、天使の笑顔をもつ男は「はい」と答えていた。
男は、どこにでもいる会社員のようで、スーツ姿にコートを羽織っていた。
「先ずは兜神社に願掛けだ、願掛けが終わったら、行きつけの店へ行こう」男はいった。
天使の笑顔をもつ男は、男にいわれるがまま、賽銭を投じ、願掛けをした。

男が連れて行ってくれた行きつけの店は、どこにでもありそうな定食屋だった。
明かりは点いているが、のれんは掛かっておらず、「本日貸切」の札が下がっていた。
男は手慣れた様子で引き戸を開けると、店の中に入った。
男に続いて中に入ると、店主らしき女性が「いらっしゃいませ」と笑顔で出迎えてくれた。

壁には、きつねうどんやカレーライスの値札が並んでいる。
天使の笑顔をもつ男は思った、庶民的な店だ、しかし居心地はよさそうだと。
使い古された椅子に腰掛けた天使の笑顔をもつ男に、男はたずねた。
「好き嫌いはあるかい」と。

天使の笑顔をもつ男は、「特に好き嫌いはありません」」と答えた。
「いつものを頼むよ」、男は女性店主にいった。
「何がいつものよ、何年ぶりだと思っているのよ、あの時のを頼むでしょ」
女性店主は笑いながら、厨房にむかった。

娘と娘の友達がキャバ嬢に見えた話

大学生の娘が、LINEに友達との写真をUPしている。
娘いわく、友達5人とプリクラで撮った写真らしい。
プリクラにより、ほどよく加工されている。
最初に見たとき、どこのキャバクラの宣伝写真だと思ったw

自身は長い間、その手の店には行ったことはない。
若い頃は行ったことはある。
もちろん、全て仕事の付き合いで、しかたなく行ったのである。
すいません、ウソつきました、仕事以外でも行ったことありますw

ふと思った。
今、その手の店に行くと、娘と同年代がいてもおかしくないなと。
娘をお持ちの男性に告ぐ。
その手の店に行くのであれば、娘が大学生になるまでに行っておくことであるw

狙いの株をロックオン

下落相場では、あり得ない株価になることが往々にしてある。
配当を実施している業績のよい企業の株が、本来の株価より大きく下がるのである。
自身が保有している株は、元本を引き上げているので、全てタダで手に入れた株である。
だが、保有している5銘柄中、2銘柄が買値より下がっており、半値になりつつあるw

2銘柄とも、購入する際、もう少し安ければと思って買った株である。
ようやく他の3銘柄と同じく、底値で仕込むことができる。
買値の半額になれば、現在の保有株数と同じ数量を買い増しする。
株価が反転し上昇の兆しを見せれば、口座に用意してある現金で買えるだけ買うw

つまり、この先、下がっても騰がっても、株は自身に買われるのである。
一度、射程圏内に入れば、こちらのものである。
以前にもお伝えしたように、下落相場は遅くとも今月末には底打ちするとみている。
今、自身はスナイパー(狙撃手)になった気分であるw

2016年2月12日金曜日

銘柄を明かさない理由R35 奇妙なブログ

第35話 奇妙なブログ

下落する相場の中、天使の笑顔をもつ男は考えていた。
すでに買値は下回った。
あとは株価が買値まで戻ってくるのを待つだけだ。
だが、果たして、その手法が正しいのかと。

米国の心理学者アブラハム・マズローは、人間を次のように仮定した。
「人間は自己実現に向かって、絶えず成長する生き物である」と。
マズローは上記の仮定に基づき、人間の欲求を5段階の階層にした。
「マズローの欲求段階説」といわれている理論である。

「マズローの欲求段階説」は、下から順に述べると以下になる。
「生理的欲求」、「安全の欲求」、「社会欲求と愛の欲求」、「承認(尊重)の欲求」
以上の4つの欲求が満たされたとき、「自己実現の欲求」がくる。
自分が最大限の能力を発揮して、なるべきものになろうとする欲求である。

マズローは晩年、5段階の階層の上に、更に段階があると述べている。
それが「自己超越(Self-taranscendence)」である。
マズローによると、このレベルに達している人は人口の2%ほどである。
この比率は、全個人投資家に占める無敗の個人投資家の比率の近似値である。

ある日のこと、天使の笑顔をもつ男は、個人投資家のブログを見て回っていた。
「今日はこの銘柄を買いました」、「現在の評価損益額はこれだけです」等々。
天使の笑顔をもつ男が求める投資手法について解説するブログはなかった。
諦めかけたとき、あるブログが目に留まった。

そのブログは奇妙だった。
アルファベット一文字の管理人は、無敗の相場師を名乗っていた。
しかも保有している銘柄は、明かしていなかった。
「投資手法」と名づけたカテゴリを設け、無敗の投資手法を公開していた。
興味本位で読み始めた男は、その内容にいつしか引き込まれていった。

管理人の実体験を踏まえたであろう投資手法の解説はわかりやすかった。
無限ナンピン、ポートフォリオの作り方、元本引上げ等々。
元本引上げは男も昨年、行っており、共感できる内容だった。
だが男が最も興味を魅かれたのは、無限ナンピンだった。

この手法なら、どんな相場でも絶対に勝てる。
男は思った、なぜ管理人は、投資手法を発信しているのか。
一度、会って話を聞いてみたい。
男はブログのメールアドレスに、メールを送信した。

再試になった娘からのLINE

大学の試験で、ある科目がうまくいかず、再試になるかもと娘がいっていた。
会社の昼休み、娘からLINEが来た。

娘:再試になった

自身:変わった科目だなw

娘:(再試の)お金払ってきた

自身:いくら?再試受けたことないから、わからないw

娘:留年になったら、どうしよう

自身:学費をバイトで稼けば大丈夫だw

娘:帰って勉強する

自身:当たり前だw

2016年2月11日木曜日

休日の献立

娘は大学に入学してから、身の回りのモノはバイト代でまかなっている。
大学生になってからは、親子というより同居人のような関係である。
化粧品や服代、遊びの費用は、娘がバイト代でやりくりしている。
自身が負担するのは住居費、食費、光熱費、大学の学費であるw

今まではシングルインカムワンキッズだった。
だが娘がバイトすることで、ダブルインカムノーキッズ(DINKS)になった。
正直、娘がバイトしてくれて、家計的にはかなり助かっている。
傍から見ていてもわかるが、女子大生の購買意欲は凄まじいのであるw

家計的には楽になったが、自身が家事をする生活は変わっていない。
基本的に食事の支度は、自身が行っている。
下は昼頃、起きてきた娘にいわれて作ったオムライスである。
かなりの量だが、ものの見事に完食、女子大生の食欲も凄まじいのであるw

夜はおでんを作ってみた。
おでんは作るのが簡単なので、我が家の冬の定番である。
しかし、おでんを作るたびに思うことがある。
どうして、コンビニのおでんはあんなに高いのだろうかとw

「子ども食堂」について

17歳以下の子どもの6人に1人が、貧困状態にあるらしい。
そうした中、「子ども食堂」が、子どもたちに無料または格安で食事を提供している。
最初にこのことを知ったとき、よい取り組みだなと思った。
自身は将来、「子ども食堂」に何らかの形で加わるのも、アリだと思っているw

自身には、同世代の男性の平均を上回っているモノが2つある。
1つは株式投資の腕で、もう1つは子育てで身につけた料理の腕である。
株式投資で得た利益で食材を購入、「子ども食堂」の食事に使ってもらう。
もしくは、「子ども食堂」の調理スタッフになって食事を作るw

下は先日、作ったぶりかまの塩焼きである。
ぶりかまはスーパーで半額で売られており、100円もしなかった。
グリルで塩焼きにしたところ、娘に大好評の一品になった。
子どもに安くて美味しいモノがたくさんあることを、教えてあげるのもいいかもしれないw

利益確定より大事なこと

自身に見えた通りの、下落相場が続いている。
自身にとっては、リーマンショック以来の比較的、長い下落相場である。
自身はリーマンショック時には翻弄され、最大で数百万円の含み損だった。
おそらく、この数年で株式投資を始めた多くの方は、評価損益が含み損だろうw

今だから、いえることがある。
評価損益額に一喜一憂するのではなく、保有している株数を常に気にかけることである。
当たり前だが、株は金融資産である。
保有している株数が多ければ多いほど、金融資産が多いということになるw

利益確定を繰り返すのではなく、いかに株数を増やすのかを考えることである。
評価損益額は常に増減する、大事なのは、どの銘柄を何株、保有しているかである。
倒産しない優良企業の株を保有しているのであれば、下落相場で売ってはいけない。
そして、どうすれば株数を増やせるのかを考え、行動することであるw

2016年2月10日水曜日

子どもファンド追加資金投入決定

本日、子どもファンドを運用するY氏が、子どもファンドへの追加資金投入を決定しました。
追加資金の額は100万円で、早ければ来週にでも追加投入される予定です。
記者団の質問にY氏は、「買値の半値になりそうだから、追加するまでだ」と答えています。
子どもファンドの買値760円、半値380円になったとき、Y氏が買うのか注目されていますw
-------------------------------------------------------------
すっかり、子どもファンドのことを忘れていた。
三菱UFJフィナンシャルグループが、結構な勢いで下げている。
自身は、この勢いは、まだ続くとみている。
早ければ、来週早々にも、1回目の無限ナンピンになりそうであるw

しかし、自分の資産でないと、つい運用がおろそかになりそうになる。
おそらく、投資ファンドのファンドマネージャーも同じなんだろうなと思う。
彼らは下落相場でも、投機的に売買を続けなくてはならない。
投資ファンドのリターンが、下落相場でマイナスになるのがわかった気がしたw

2016年2月9日火曜日

銘柄を明かさない理由R34 Don't catch a falling knife

第34話 Don't catch a falling knife

ウォール街には以下の格言がある。
Don't catch a falling knife.(落下しているナイフを掴むな)である。
一昨年、元本を引き上げた男は、その有名な格言の意味を誰よりも実感していた。
下落する相場の中、男は初期の頃の株式投資を思い返していた。

初期の頃、男は安く買って高く売ることが、株式投資だと思っていた。
男は、安く買っては高く売ることを繰り返していた。
ところが、そこにリーマンショックがやってきた。
下落する相場で、安く買って高く売ることはできなかった。

そろそろ底だと買った株は、その後も下がり続け、高値掴みとなった。
幸い投資額が少なかったこと、大底で買い向かったことで生還できた。
下落するナイフの切れ味は鋭く、一度、傷を負うと完治するまで時を要する。
ナイフが床に刺さってから、引き抜いてやる、男は決めていた。

3営業日待って反転しなければ、再度、3営業日待つ。
男の狙いの株は反転する兆しを、なかなか見せなかった。
信用買いをしている人々の、恐怖にかられた投げ売りが続いている。
男には、彼らの阿鼻叫喚の様が見えるような気がした。

リーマンショックの大底のとき、投げ売られた株はほとんど値動きしなかった。
出来高も少なく、人間に例えれば、まさしく瀕死の状態だった。
Buy when others sell,Sell when others buy(人が売るとき買え、人が買うとき売れ)
男はウォール街の相場格言を思いながら、大底になるときを待っていた。

天使の笑顔をもつ男は、下落する相場の中、平穏な生活を送っていた。
再び買値に戻ってきたとき、全力買いする、男の決意は固かった。
ある日のこと、男は神田の古書店街を面白そうな本がないか、ぶらついていた。
古書店の店頭にある本のタイトルが、男の目を引きつけた。

「相場師一代」というタイトルの本だった。
ヒマ潰しに読むには手ごろなサイズかもしれない、男は本を購入した。
自宅に帰り、男はその本を読み始めた。
1980年代の日本のバブル崩壊から始まる内容に、男は一気に読み終えた。

著者は「最後の相場師」といわれた男だった。
こんな相場師がいたのか、男はあらためて相場の奥深さを知った思いがした。
この相場師からすると、自分は生まれたての赤ん坊だな、男は再び読み始めた。
その日の日経平均株価は急落し、ほぼ全面安となった。

2016年2月8日月曜日

ブログに「人気の投稿」を追加

私的なブログにも関わらず、訪問してくれる方がいる。
ありがたいことである。
昨日はブログ開設以来、過去最高のPV数を記録した。
どれくらい多かったかというと、PV数を見たとき、サイバーテロかと思ったほどであるw

どうやら、「子どもの学資保険を解約した話」への、関心が高かったようである。
思わず、今後の投稿は全て、頭に「子どもの」をつけようかと思ったほどである。
過去に最もPV数の多かった投稿を確認してみた。
なんと、「大学の学費を用意しなくてよかった話」だったw

ブログに「人気の投稿」を追加した。
過去、PV数の多かった投稿を、すぐに読んでもらえるようにである。
本ブログは会社員兼相場師のブログだが、父子の生活を記録するブログでもある。
もし自身の投稿が、訪問される方の参考になれば、これほど嬉しいことはないw

2016年2月7日日曜日

子どもの学資保険を解約した話

自身は10年前、数百万円を元手に株式投資を始めた。
当時、貯蓄のなかった自身は、数百万円を2つの方法で用意した。
1つは当時、所有していた自家用車の売却。
あと1つが子どもの学資保険の解約であるw

当時、嫁が子どもに学資保険を掛けていた。
毎月一定額を払い込み、18歳になれば利回り1%で、満期になる内容だった。
中途解約すれば、元本割れになることはわかっていたが、解約した。
子どもも含めた家族全員は、都道府県民共済に加入させたw

当時、利回り1%なんて、とんでもないと思っていた。
ところが現在の学資保険に利回りはなく、契約者配当金を受け取る仕組みらしい。
自身は学資保険を解約して得た全額で株を購入、毎年、配当金を得てきた。
今、思えば、自身は10年前、今の学資保険の内容を先取りしていたのかもしれないw

投資詐欺に遭う人の共通点

いつの世も投資詐欺に遭う人が後を絶たない。
「元本保証します」、「利回り20%保証します」等の話に、いとも簡単に騙される。
これらの簡単に騙される人には共通点がある。
資産運用を人任せにすることであるw

他人の資産を増やしてあげようという奇特な人はいない。
資産を増やせる方法があるのなら、他人の資産を増やさずに自分の資産を増やす。
当たり前のことがわかっていない人が、投資詐欺に遭うのである。
資産運用は人任せにせず、自らが行えば投資詐欺に遭うことはないのであるw

投資ファンドでの運用も、人任せの資産運用に他ならない。
モーニングスターの国内株式型投資ファンドの1ヶ月リターンは、全てマイナスである。
売らなければ損失は確定しないのに、売られて損失を確定させられている。
投資詐欺に遭う人は、自分が被害者であることになかなか気づかない点も共通しているw

金融政策には逆らわない

件名は、ウォール街の相場格言である。
正しくは、Don't fight the Fed.(連邦準備制度と闘うな)である。
連邦準備制度によって決められた金融政策が、相場へ与える影響は極めて大きい。
連邦準備制度の政策方針に逆らわずに、素直に従うのが賢明だという意味であるw

米国の利上げが原因で、相場は下落している。
米国の利上げにより、外国人投資家が株からドルへと資産をシフトしている。
このことは日本だけでなく、世界的に株安が進行していることからも明らかである。
国内の下落相場を加速させているのが、日銀のマイナス金利政策であるw

誰の目から見ても、マイナス金利政策は株価上昇への要因とはならない。
むしろ下落相場を加速させるだけである。
ここで重要なのは、なぜ日銀がマイナス金利政策を行ったかである。
自身は、マイナス金利政策の目的は、下落相場の加速だとみているw

政府の政策により、日経平均株価はリーマンショック後の倍以上、上昇した。
上昇した時点で利益確定したGPIFなどに、再び、仕込み時期を与えようとしている。
相場が底打ちしたとき、日銀は本当の金融緩和を行い、相場を上昇させる。
自身はこのトレンドを利用して、資産を増やす予定であるw

上記はあくまで個人の見解である。
くれぐれも投資は自己責任でお願いするw

2016年2月6日土曜日

銘柄を明かさない理由R33 Nobody rings a bell

第33話 Nobody rings a bell

ウォール街には以下の格言がある。
Plan your trades. Trade your plan.
トレードをプランし、そのプランでトレードしろという意味である。
思いつきでトレードしても、うまくはいかないという戒めである。

まだだ、まだ騰がるんじゃない、そうだ、その調子で下がり続けろ。
2人の無敗の個人投資家は、そのときを待ち構えていた。
保有株の株価が買値まで下がったときに、追加資金を投入し買い増す。
やがて株価が上昇したときに、再度、元本回収の売りをする。

ウォール街には以下の格言もある。
Nobody rings a bell at the market bottom.
株価が底打ちしたときに、ベルを鳴らしてくれる人などいないという意味である。
相場が底をつける瞬間など、誰にもわからないという教えである。

2人の無敗の個人投資家にとって、保有株が買値を下回ったときが買いの合図だった。
天使の笑顔をもつ男から、いつしか笑顔が消えた。
一昨年、元本を引き上げた男が取引口座に資金移動した日、そのときがやってきた。
2人の無敗の個人投資家の保有株の取引終値が、買値を下回ったのである。

買値に戻ったら買うという点は同じだったが、2人の買い方は異なっていた。
天使の笑顔をもつ男は考えていた。
買値になったから、すぐに反転するとは限らない。
下がり続けて反転、再び、買値に戻ってきたときに全力買いすると決めていた。

一昨年、元本を引き上げた男の考えは異なっていた。
いかに底値に近い株価で仕込めるかに、今後のリターンがかかっている。
下落相場では、恐怖にかられた売りで、あり得ない株価になることが往々にしてある。
長期的には買いだが、これからは短期的に買いかを見極める。

江戸時代に酒田五法を考案した本間宋久という相場師がいた。
彼の「宋久翁秘録」に、下記の相場格言がある。
「売り買いとも今日よりほか商い場なしと進み立つとき、三日待つべし」
売りや買いで心がはやりたつとき、三日待て、という意味である。

男は過去の経験から、数回に分けて仕込むことを決めていた。
しかも毎回、買いだと思ってから、3営業日待つことも決めていた。
3営業日後に反転の兆しが見えなければ、更に3営業日待つ。
長期戦になるかもしれないが、必ず底値で拾ってやる、男は決意した。

証券会社からのお礼メール

取引口座に入金した翌日、証券会社からお礼メールが届いた。
件名は「ご入金のお礼」である。
今まで、このようなメールが届いたことはない。
下のほうに「一定額以上のご入金を行っていただきましたお客様が対象」とあったw

考えてみると、今までは数十万円単位での入金だった。
今回の入金額は、1回当たりの入金額としては過去最高額になる。
自身は株の配当を都度、郵便局で受領しており、再投資はしていない。
10年間の株式投資で受領した配当は、おそらく今回の入金額程度にはなるw

配当を使うということは、その分、給与からの支出が抑えられたことになる。
今回の入金は貯蓄からの投資ではなく、10年間で受領した配当の再投資になるのである。
定期預金にしていても微々たる利息しかつかないから、株式に投資する。
むしろ、自身が証券会社に入金させてくれたお礼をいわなければいけないのかもしれないw

下落相場の買いの手法

自身は、リーマンショックと東日本大震災の下落相場を経験した。
下落相場である点はどちらも一緒だが、下落する期間は大きく異なっている。
リーマンショックでは比較的、長い期間、下がり続けた。
かたや東日本大震災では、わずか数日で大きく下がり、再び戻した。

なぜリーマンショックは、比較的、長い期間、下がり続けたのか。
東日本大震災とは異なり、米国のバブル崩壊、日本だけの要因ではなかったからである。
以前にも書いたが、今回の下落相場は、米国の利上げが原因である。
利上げにより、外国人投資家が株からドルに資産をシフトする流れが起きているのであるw

東京証券取引所の6割を占めるとされる外国人投資家が、株を売っている。
外国人投資家の売りで、大幅な下落と小規模な反発を繰り返しながら下がり続けている。
下落相場では、機関投資家をはじめ、多くの者が下落する恐怖にかられて売る。
恐怖にかられた売りに、普段はあり得ない株価となることは、過去の相場が証明しているw

あり得ない株価、いわゆる底値になった株をどうすれば買えるか。
答えは簡単で、買いたいと思ったら、3営業日待つのである。
3営業日たって、反転の兆しがなければ、更に3営業日待つ。
上記の手法で挑めば、かなりの確率で底値で買うことが可能なのであるw

2016年2月5日金曜日

銘柄を明かさない理由R32 天上天下唯我独尊

第32話 天上天下唯我独尊

天使の笑顔をもつ男の保有株の株価は、買値に近づきつつあった。
買い場は近い、男はそのときを待っていた。
ある日、午後からの講義が休講になった男は、兜町へ立ち寄ってみることにした。
個人投資家たちの様子を観察するためである。

兜町で多くの個人投資家たちを見た。
不安げに株価を見る個人投資家もいれば、涼しげな顔で見ている個人投資家もいる。
当たり前だが、株式取引で必要なことは、誰も教えてくれない。
買値になったら買い増すというプランは、本当に正しいのだろうか、男は思った。

「そこをどけ、邪魔だ」
いきなり浴びせられた声に、男は声の相手をみた。
そこには、コンビニのレジ袋を提げた年長のスーツ姿の女性がいた。
「公道で人の往来を妨げるな」、女性はいった。

何だ、この女は、少しばかり顔立ちが整っているからといって、男を見下しているのか。
初対面の男に対して、この上から目線の言い方はないだろう。
周囲の通行人の何人かは、何事かと思い立ち止まっている。
「すいませんでした」、このような相手とは関わらないことだ、男は謝った。

「何がすいませんだ、すいませんだと思うなら理由をいえ」、女性は男にいった。
この女、危ない奴かもしれないな、男は思った。
だが男は気づいた、なぜ自分は謝ったんだ、謝る理由は何だ。
女性もいったように公道だ、謝る必要などない、とくにこの手の相手にはだ、男は思った。

「前言は撤回します、貴女に謝罪するようなことはしていない」男はいった。
女性の連れらしき小柄な小動物を連想させる女性は、心配そうに2人を見ていた。
「貴様は何を考えて、そこに突っ立っていた」、女性が尋ねた。
この女、どこまで高圧的な言い方をするんだ、男は怒り心頭だったが堪えた。

男が何もいわないでいると、女性がいった。
「考え事をするなら、公道ではなく自宅でやれ。
さっきの貴様の顔は、自分の考えが正しいのかどうか迷っていた顔だ。
自分が世界で最も幸せで偉いと思えば、そもそも迷うことはない」

立ち去っていく2人の後姿を見ながら、何だ、あの女はと男は思った。
だが、女の最後の言葉は、今の男の心境を言い当てていた。
あんな女に見透かされるとは、まだまだ修行がたりないってことかもしれないな。
そう考えると、女とのやり取りがおかしくなり、笑いが込み上げてきた。

2016年2月4日木曜日

買いの実弾装填完了

昨年は子どもファンド以外、一度も株の売買をしていない。
昨年、300万円ほど貯蓄できたので、今年は久々に株を購入する予定にしている。
数年ぶりに、株の取引口座に複数の口座から資金を移動した。
複数の口座の内、ある口座の取引履歴をみて懐かしく思ったw

懐かしく思った口座は、自身が株式投資を始めるに当たり、新規で開設した口座である。
その口座は、株の取引口座への入金と、取引口座からの出金にしか使っていない。
通帳の取引履歴には10年前のご新規や、取引口座への振込み履歴が残っている。
当時は、数十万円貯まる度に、取引口座へ入金、株を購入し続けていたw

その口座の取引履歴には、元本引上げの出金をした際の取引履歴も残っている。
自身にとっては高額の出金だったが、すぐに住宅ローン返済用の口座に振り込んだ。
数年ぶりの取引口座への入金に、株式投資を始めた頃の気持ちを思い出した。
だが、あの頃の自身とは異なり、今の自身には10年にわたる株式投資の経験値があるw

今回、自身にとっては小額ではない数百万円を投じて、ある保有株への集中投資を行う。
一銘柄への投資額として最高額ではないが、自身のベストスリーには入る投資額である。
長期的には絶対に勝てる勝負だと考えている。
買いの実弾装填は完了した、あとはいつ買いを入れるかだけであるw

2016年2月3日水曜日

銘柄を明かさない理由R31 相場師たちの休日

第31話 相場師たちの休日

一昨年、元本を引き上げた男の保有株の株価は買値に近づきつつあった。
買い場は近い、男はそのときを待っていた。
ある休みの日、女性店主が「ヒマにしてるんでしょ、食事にいかない」と誘ってきた。
「どこで待ち合わせる」女性店主の問いに、男は答えた「いつもの場所」と。

女性店主との待ち合わせ場所は、いつも日本橋だった。
男は待ち合わせの時間より、早く着いた。
待ち合わせまで、かなり時間があるな。
あそこへ寄っておくか、男は歩き出した。

その日、小柄な小動物を連想させる女性は、秋葉原で新作ゲームのイベントを見ていた。
彼女はゲームに目がなかった、今度のゲームは面白そうね、彼女は思った。
秋葉原で新作ゲームのイベントを見終えると、日本橋へ移動しショッピングを楽しんだ。
アルカディアに配属されてから、女性の収入は倍以上に跳ね上がっていた。

これも買える、あれも買える、だが質素な彼女は決して買うことはなかった。
彼女にとって、ウィンドウショッピングだけで十分、満足だったのである。
思う存分、ウィンドウショッピングを楽しんだ彼女は思った。
そうだわ、お世話になっている東京証券取引所に寄って、お礼をいわなくっちゃと。

休日の東京証券取引所は静かで、通行人もほとんどいない。
男は立ち止まり、巨大な建物を見上げた。
ここは何人の相場師が通り過ぎた場所なのか、男はしばらく建物に見入った。
小柄な小動物を連想させる女性は、東京証券取引所を見ている男に気づいた。

あの男の人は何をしているんだろう、手ぶらだから観光客には見えない。
きっと東京証券取引所の関係者に違いない、そうだ、あの人にお礼をいおう。
やがて、歩き始めた男は、東京証券取引所の横にあるコンビニに入った。
コーヒーをオーダーした男はイートインコーナーで、今後の相場に思いをめぐらせていた。

「あ、あの、いつもお世話になっています」振り向くと見知らぬ若い女性が立っていた。
「東京証券取引所に関係のある方ですよね」と女性が聞く。
確かに株式取引をしているので関係はある、男は「そうだが」と答えた。
「よかった、本当にいつもお世話になっています、これからもよろしくお願いします」

女性は男に一礼すると、そそくさとコンビニを出て行った。
何だ、あの女は、男は呆気にとられて、振り返りながら何度も頭を下げる女性を見送った。
男は女性店主にコンビニでの出来事を話すと、いわれた。
「たまたま知り合いの誰かに似ていたんでしょ」、確かに2人はある意味知り合いだった。


2016年2月2日火曜日

家の鏡を割った娘とのLINE

会社の昼休み、自宅にいる大学生の娘からLINEが来た。

娘:鏡割れた
娘:買ってきて

自身:ケガは?

娘:してない
娘:床もふいた
娘:頭と喉が痛い

自身:体調悪いのなら病院いっておいで

娘:熱とかなさそうだし、そこまでじゃない

自身:じゃ、鏡買ってこいw

娘:無理笑

2016年2月1日月曜日

銘柄を明かさない理由R 予告編

自身のカテゴリに「銘柄を明かさない理由」がある。
無敗の相場師たち、ロイヤルストレートフラッシュを書いた読み物である。
主要登場人物は、無敗の天然こと10(テン)、無敗の相場師J、無敗のクイーンことQ。
無敗の大物相場師キングことK、無敗の若き相場師エースことAであるw

現在から、2020年の東京オリンピックまでの、彼らを書いて、一度は完結した。
ところが、あまりにも支離滅裂なため、大幅にリニューアルしている。
リニューアルしたタイトルは「銘柄を明かさない理由R」である。
ようやく今までの彼らを書けた、これからは今後の彼らを書いていくw

自身は預言者ではない。
よって、今後の相場や彼らの活躍は、あくまでも自身の想像である。
今後の相場と異なっていても、ご容赦願いたい。
では、現在、執筆中のシーンをいくつか、ご紹介するw

天使の笑顔をもつ男から、いつしか笑顔が消えた。
一昨年、元本を引き上げた男が取引口座に資金移動した日、ついにそのときがやってきた。

小柄な小動物を連想させる女性社員は、BGMをどの曲にするか迷っていた。
どの曲にしようかな、う~ん、やっぱり、今日はこれね。

ある証券会社の会長は、過去に受けた屈辱の日々を思い返していた。
貴様らには、ワシが受けた屈辱を倍にして返してやる。

天使の笑顔をもつ男が兜神社に着いたとき、狭い境内には1人の男がいた。
その男は振り返るといった、「君も相場師かい」

下落相場の高揚感

自身の保有株は、元本引上げ時の評価額を下回っている。
つまり、一昨年、元本引上げの売りを行って、正解だったということになる。
このたびの下落相場で、自身の気持ちは高揚している。
なぜなら、下がれば下がるほど、後に得る利益が多くなるからであるw

もし、元本を引き上げていなかったらと考えることがある。
当然ながら、日々の値動きに心が休まることはなかったと思う。
もちろん、自身はMではない。
友人や職場の同僚からは、どちらかというと、ドSだとよくいわれるw

自身は信用取引をしたことはないし、信用取引口座を開設したいとは思わない。
なぜなら、元本を引き上げることで、下落相場でも長期的には利益を出せるからである。
もし、君の評価損益が大幅にプラスになったときは、元本引上げをオススメする。
元本を引き上げることで、得られるメリットは実に大きいのであるw