2015年3月29日日曜日

これから株を始める君へ27

君の保有株の権利落ち日が近づいてきた。
保有している株の配当利回りは数%で、預貯金とは比べものにならない。
君は権利落ち日に売却し、下がったところで買い戻すことに決めた。
権利落ち日に予定通り売却し、買い戻した君は、利益確定できたと喜ぶ。

君には個別株運用より、投資信託の購入をオススメする。
権利落ち日に売却することが問題なのではない。
正しい損益計算ができないことに問題がある。
税金分の控除も必要だが、売却時と買い戻し時にはそれぞれ手数料が発生する。

保有し続けていれば払わなくてすむ手数料を払うのは、損失を確定していることに等しい。
君は自分でパフォーマンスを低下させ、証券会社を儲けさせて喜んでいるのであるw
他により大きなリターンを狙える銘柄があるなら、権利落ち日の売却もアリだ。
だが、同じ銘柄を買い戻ししていては、ファンドのリターンを上回ることはできないw

上昇相場の権利落ち日は、必然的に値動きが激しくなる。
何故なら、正しい損益計算ができない個人が相場に多くなるからだと考えているw

2015年3月28日土曜日

相場師が買わない銘柄(大塚家具)

あまり時事ネタは扱いたくないが、的外れな報道が多いので書いてみる。
今、何かと話題の8186についてであるw
社歴も長く、PBR1倍未満、配当も実施している割安企業である。
東証1部か2部で、ある1点がなければ、購入していたかもしれないw

先日、親娘間の経営方針が対立、娘が社長に選ばれた。
マスコミは娘の勝利と報道しているが、実は親娘の勝利であるw
8186は、2007年に自社株買いに伴う不祥事(インサイダー取引)を起こしている。
業績低迷の原因は、他社ではなく、不祥事に伴い株主や顧客の信頼を失ったことにあるw

今回、社内事情をオープンにしたことで、ガバナンスが機能していることを知らしめた。
事実、自身が見た報道には、過去の不祥事について大きく取り上げたものはなかった。
結果的に8186はダーティなイメージを払拭、自社ブランドの認知度を高めたことになる。
今回の騒動は、マッチで火事を起こして自らがポンプで消す「マッチポンプ」ともとれるw

今回の騒動で損したのは、8186株の売買で損失を確定した個人だけということになる。
自社株買いによるインサイダー取引は、個人ではなく企業の犯罪行為である。
8186が失ったものはとてつもなく大きく、これからも大きな代償を払わなくてはならない。
自身は、8186が東証1部もしくは2部に昇格、同族経営でなくなるまで買う予定はないw

2015年3月27日金曜日

偉大なる相場師に学ぶ 福澤桃介その2

誰でも「相場師」になることはできる。
「相場師」として成功するためには、学ばなければいけない。
学ばずに相場を張っても、失敗することは歴史が証明している。
幸いにも偉大なる相場師達は、我々に数多くの教訓を残してくれている。

前回、福澤桃介という天才相場師の略歴を紹介した。
以前、愛読書である「銭の戦争」のモデルを探していて、彼に辿りついた。
自身が相場師になるきっかけの1つに、彼を知ったことがあるかもしれない。
彼も我々に多くの教訓を残してくれている。

「諸君が株式投資において注意すべきことは、
第一は、預金利子を標準として売買し、理屈外に相場が上がって
世の中が馬鹿騒ぎをしているときには決して手を出さないこと、
第二に、株は会社が安全な物のみを選ぶこと、
第三に、決して借金までして株を買わないことの三点である」

第一は、預金利子より高くなれば売り、低ければ買うというシンプルなものである。
今のような低金利では、さしずめ配当金利を標準にというところかもしれない。
第二は、会社が潰れれば大損となるため、基盤の強固な会社を選べといっている。
第三は、借金をするから破産する、うかうか借りる者が馬鹿に違いないといっている。

次に彼の投資信条を書いてみる。
・兜町と逆をいくこと
・日ごとの小波動には目もくれず、遠方を見ること
・腹八分目でとどめておくこと
・早耳は信用しないこと
・事前に企業業績を調べること

今まで紹介した偉大なる相場師達と同じく、長期的な観点を重要としていたように思える。
しかし、大相場においては、相場の状況に応じて臨機応変に立ち回り、連戦連勝だった。
彼は相場で臨機応変に勝ち続けることは難しいと考え、実業界へと転進した。
彼の残してくれた教訓は、天才ではない人々が成功するための教訓だと考えている。

自身は「買い」の相場師なので、彼のような臨機応変な立ち回りはできない。
しかし彼の教えを守ることで、連戦連勝の相場師になれると考えている。

2015年3月26日木曜日

中長期運用の心得25

「安易に買うな、安易に売るな、とらわれるな」
中長期運用の心得を「ジョーカー・ゲーム」風にいうと、上の言葉になるw
世の中には、日々、様々な情報が配信されている。
他者の情報に、とらわれないことが重要だと考えている。

保有株の値動きにとらわれてはいけない。
たとえPBR1倍未満の割安優良株でも、騰がり続ける株はない、必ず調整局面が訪れる。
調整局面は、値動きにとらわれないためのトレーニングだと考えることだ。
評価損益が増え続けるにつれ、調整局面での値動きも大きくなるw

割安優良株を中長期運用すれば、値動きは万単位、十万単位、百万単位となっていく。
百万円単位の値動きでも動じないようにするためにも、ストロングホールドであるw
株価は、その日の短期筋の取引き価格にすぎない。
短期筋に日々の株価は任せ、中長期運用はほどよく騰がったところでリターンを頂くw

2015年3月25日水曜日

会社員と相場師4

会社員と相場師のどちらがよいかと聞かれたら、今は会社員と答える。
決まった時間に仕事をしていれば、毎月、一定額の給与が支給される。
経営層でなければ、よほどのミスをしない限り、仕事で責任をとらされる事もない。
また職場には人との触れ合いがあり、いい意味での人生経験にもなる。

先日、異動が決まった上司と2人で呑む機会があった。
ほどよく酔った上司に「君には感謝している。死ぬまで君の事は忘れない」と言われた。
数年前、着任間もない上司が慣れない仕事で窮地に陥っていた。
自身の得意分野だったので、率先して上司を助けて窮地を乗り切った。

自身はその上司だから手助けしたのではない。
窮地に陥っている人がいて、自身が助けることができたから助けただけである。
だが酔った席のお世辞とはいえ、感謝されて素直に嬉しかった。
このような出会いと別れがあるから、会社員を続けているのかもしれない。

2015年3月22日日曜日

売りの手法3

株は「買い」より、「売り」が難しい。
売った後に株価が騰がれば「売るんじゃなかった。。。」と後悔。
売らずにいて株価が下がれば「売っておけばよかった。。。」と後悔。
どちらにしても、その後の株価が気になって仕方がなくなるw

自身は、上昇相場における元本引上げ済銘柄の売り方は決めている。
過去10年間の最高値で売るだけであるw
過去10年間のチャートで、最高値は容易に確認できる。
もし最高値になる前に暴落相場がくれば、今まで通り、全力買いするのみであるw

自身の保有している5銘柄中、過去10年の最高値に達していないのは4銘柄。
4銘柄が過去10年の最高値となった場合、全銘柄が購入額の数倍になるw

2015年3月21日土曜日

偉大なる相場師に学ぶ 福澤桃介その1

誰でも「相場師」になることはできる。
「相場師」として成功するためには、学ばなければいけない。
学ばずに相場を張っても、失敗することは歴史が証明している。
幸いにも偉大なる相場師達は、我々に数多くの教訓を残してくれている。

福澤桃介という偉大なる相場師がいた。
彼こそは眉目秀麗にして大胆不敵、「黄金の化身」と称された天才相場師である。
1868年(明治元年)に貧農の家に生まれ、苦学の末、慶応義塾へ入学する。
若くして米国へ留学した彼は、帰国後、福澤諭吉の娘と結婚する。

1895年、肺結核の療養中に数冊の投資本と仲間の手ほどきを元に、株式投資を始める。
1906年、日露戦争後の国内株式市場に伝説となる大相場が始まる。
当時165円だった東京証券取引所株が800円近くまで値上り、世間は熱狂に包まれる。
翌1907年1月に相場は下落相場に転じ、東京証券取引所株は230円まで下落する。

彼はこの相場に買いで参戦、ピーク前に売り抜けた後、売りを仕掛けて巨万の富を得る。
その後、株式投資で得た資金を元手に実業界へ進出、「電力王」と呼ばれるまでになる。
晩年は慶応義塾在学中に知り合った日本人女優第1号とされる貞奴と静かに余生を送った。
彼の葬儀には妻、妹、貞奴の姿があったという。

これから株を始める君へ26

日経平均が最高値を更新している。
君も利益が出ているが、他の人より儲かっていないのではと気になる。
売買回数を増やさないと、利益は増えないのではとも考える。
自分の投資スタイルは間違っているのではないかと君は思い悩む。

個人投資家の実態を知る方法は。日本証券業協会のホームページにある。
「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」を読めば、様々なことがわかる。
平成25年中に個人投資家の82.2%が、「1年超」を平均的な保有期間としていること。
株式売買で利益が出た人は31.2%、損失が出た人は12.0%。

性別では、男性の方が女性より株式売買で利益が出た人の割合が高い。
年代別では、20~30代が株式売買で利益が出た人の割合が最も高い等々。
他の個人投資家とパフォーマンスを競うことが、株式投資の目的ではない。
だが個人投資家の実態を知っておいて損はない。

あと「投資部門別売買状況における個人の状況」は、一度、見ておいた方がいい。
投資部門別売買状況(個人)に、個人が購入している株式を加算したデータである。
日経平均と比較すれば、個人が上昇時に買い越し、下降時に売り越していることがわかる。
その後で「相場格言集」にある「人の行く裏に道あり花の山」を読むことをオススメするw

中長期運用の心得24

「安易に買うな、安易に売るな、とらわれるな」
中長期運用の心得を「ジョーカー・ゲーム」風にいうと、上の言葉になるw
世の中には、日々、様々な情報が配信されている。
他者の情報に、とらわれないことが重要だと考えている。

日経平均や年初来からのパフォーマンスにとらわれてはいけない。
中長期の個別運用では、ファンドの年間リターン(利回り)を上回ることが重要になる。
ファンドの年間リターンを上回らなければ、個別運用している意味がない。
上回ることができないのであれば、投資信託を購入した方がよいことになるw

もしファンドの年間リターンを上回っていなければ、何らかの問題があると考えたほうがよい。
それは取引市場かもしれないし、銘柄選択もしくは保有期間かもしれない。
上昇相場はよほどのことがない限り、買ってさえいれば誰でも儲かる相場である。
好調なときこそ、ファンドの年間リターンを確認することをオススメするw

2015年3月20日金曜日

取引市場の考察2

株式運用は、基本的に東証上場銘柄で行っている。
新興市場の銘柄を手がけたことは一度もないw
株式投資の本質を考えれば、必然的に東証上場銘柄になると考えている。
では株式投資の本質とは何なのか解説してみるw

よく「株(企業)を買う」という言い方をする。
自身もわかりやすいように、「株を買う」といっているが実際は違う。
個人が金融機関に金を預けた場合、個人と企業との関係は以下になる。
「個人→金融機関→企業」、金融機関を介して企業に金を貸していることになる。

個人が株式投資を行った場合、個人と企業との関係は以下になる。
「個人→企業」、すなわち企業にダイレクトに金を貸していることになる。
言い換えれば、「株を買う」のでなく「企業に金を貸す」のである。
「株」とは企業に貸した金の預り証だと思えばよいw

「企業に金を貸す」場合、どのような企業に金を貸すのか考えてみて欲しい。
「皆様のご支援でここまでやってこれました。これからもよろしくお願いします」というA社。
「新規に開店しました。実績はありませんが、これから頑張ります」というB社。
自身はB社でなくA社に金を貸す。よって東証上場銘柄しか手がけないことになるw

もちろん新興市場の企業に金を貸すと、全てが貸し倒れになる訳ではない。
安全に大きなリターンを得るのであれば、東証上場企業へ金を貸すことだと考えているw

2015年3月18日水曜日

10年後の君へ3

お金の稼ぎ方も大事だが、使い方も大事だ。
もちろん、お金だけが全てではないが、使い方を誤ると、いくら稼いでも資産は増えない。
先日、君の中学、高校入学の際に親戚から戴いていたお祝い金を君に渡した。
渡したお祝い金とこれからのバイト代とで、大学在学中にお金の使い方を学んで欲しい。

さて、君の大学入学に際し、親戚からお祝い金を戴いた。
君に資産運用を学んでもらうため、お祝い金を元手に株式運用をしてもらうw
君名義の未成年口座を開設、自身が予め選んだ銘柄から君が購入銘柄を決めて運用する。
いわゆる将来の資産運用に向けたトレーニングだと考えて欲しいw

君が手がけるのは東証上場銘柄、もちろん現物買いの中長期運用である。
もし君が出金したいときにマイナスであれば、元本は保証しようw
目標は決めないが、あえて決めるなら君の結婚に必要な費用がまかなえる金額だ。
できることなら、学生結婚と名古屋の人との結婚には慎重になっていただきたいw
10年前の父より

2015年3月17日火曜日

相場師の「正義」とは3

市場の道徳性について考えるとき、まず、ウォール街の銀行とその無謀な過ち、
ヘッジファンド、救済措置、規制改革といったことが頭に浮かぶ。
だが、われわれがこんにち直面する道徳的・政治的難題はもっと幅広く身近なものだ。
すなわち、社会的慣行、人間関係、日常生活における市場の役割と範囲を考え直す
ことなのである。(『これからの「正義」の話をしよう』より)

いつの世も道徳性があるとはいえない、心の貧しい人たちがいる。
取引時間前に、保有株を勧める情報を発信し売り抜けようとする人。
アフィリなしのカテゴリーに、アフィリだらけのプログを登録する人。
中長期運用のカテゴリーに、デイトレ推奨銘柄を発信する人w

日本語が理解できないのであれば、まだ仕方がない。
だが自分だけ儲けようとして行っているのなら、あまりにも心が貧しすぎる。
偉大なる相場師達は生活は簡素でも、心の豊かだった人物が多い。
相場師として成功するためには、心が貧相であってはならないと考えている。

2015年3月16日月曜日

運用資金を増やす方法5

最初から多額の資金を運用できる人は少ないと思う。
自身も、なけなしの数百万円からのスタートだったw
初期に投資資金を追加したことで、現在は2000万円近い金額を運用できている。
しかも元本は引上げているので、利益分のみでの運用であるw
プログを始めてから半年間で、閲覧が14,000を超えた。
自身が3,000、たまたま覗いてしまった外国人が1,000としても10,000を超えた計算になるw
自身の収支や手法を記録、子供に伝えるために始めた私的なプログである。
半年で閲覧数が10,000を超えるとは思わなかったw

プログで上から目線で紹介している投資手法に、自身のオリジナルは一つもない。
全て偉大なる相場師から学んだことばかりであるw
ベンジャミン・グレアム、ウォーレン・バフェット、本多静六、是川銀蔵、邱永漢・・・
本当に彼らの投資手法から学びたいのであれば、彼らに関する本をお読み頂きたい。

同じ本を読んでも、その時の立場や考え方で人によって得られるものは異なるかもしれない。
自身は損切りをしたことがないので、損切りした人の心理状態はわからない。
信用取引をしたいと思ったこともないので、したいと思う人の心理状態もわからない。
得られるものは異なるかもしれないが、決してマイナスになることはないと考えているw

2015年3月15日日曜日

相場師が買わない銘柄(神戸物産)

人の購入銘柄をみることがあるが、たまに「買ってはいけない」といいそうになることがある。
もちろん、どのような銘柄をどのタイミングで購入しようが個人の自由である。
「この銘柄を買ってはいけない」というと、売り煽りに間違えられかねない。
よく似た別の銘柄を例にして解説するのが、「相場師が買わない銘柄」だとお考え頂きたいw

急騰株に飛びついてはいけない。
何故なら、高値掴みになり、パフォーマンスが低下する可能性が極めて高いからである。
購入前に10年チャートを確認することで、急騰株は見極めることができる。
真の急騰株とは短期チャートではなく、長期チャートで急騰している株をいう。

下記は自身が以前、手がけたことのある3038の1年チャートである。
一見すると、押し目買いのタイミングではないかと思う。
次に10年チャートでみてみる。
直近で急騰していることがわかる。

ちなみに現在のPBRは約3倍なので、いつ株価が3分の1に急落してもおかしくない。
3038は自身もかって保有しており、優良成長企業だと考えている。
ただ今は高値掴みになる可能性が高いため、買うべきタイミングではないと考えている。
購入前には必ず10年チャートで、直近で急騰していないか確認することをオススメする。

これから株を始める君へ25

日経平均が最高値を更新している。
君の保有株も順調に評価損益がプラスになっている。
相場が過熱しているので今、利益確定しないと儲けが少なくなると、君は考える。
翌営業日、君は保有株を売却しようとする。

日経平均だけを参考にして、売り買いしてはいけない。
長期的なチャートで出来高を確認すれば、相場が本当に過熱しているのかはわかるw
下記は日経平均株価の10年チャートである。
2013年5月に日経平均が出来高を伴い、直近の高値をつけている。

このような状態が、本当の過熱状態の相場である。
その後の日経平均の推移を見れば、当時も売らないことが最良の選択であることがわかるw
何故なら、相場の過熱状態は相場の天井とイコールではないからである。
東証1部銘柄の大半がPBR1倍以上になったときこそ、相場の天井であるw

2015年3月14日土曜日

偉大なる相場師に学ぶ 邱永漢

誰でも「相場師」になることはできる。
「相場師」として成功するためには、学ばなければいけない。
学ばずに相場を張っても、失敗することは歴史が証明している。
幸いにも偉大なる相場師達は、我々に数多くの教訓を残してくれている。

邱永漢という偉大なる相場師がいた。
彼は1924年に日本が統治していた台湾で、台湾人の父と日本人の母との間に生まれた。
東大を卒業後、大学院で財政学を研究、日本および台湾の実業家として知られている。
1960年頃、200万円を元手に株を始め、わずか1年で5000万円に増やしたらしい。

株の名人として、また経営コンサルタントとして活躍した彼は「金儲けの神様」と呼ばれた。
作家でもあった彼は、資産運用や株式投資に関する多くの著書を出版している。
自身は彼の著書を読み、資産運用や株式投資に関する多くの基礎知識を学んだ。
彼の教えは、極めてシンプルでわかりやすいため、解説は不要である。

「そもそも大半の人はお金持ちになれない。
ですから、大事なのは『お金に対する自分の哲学を持つこと』なんです。
こんな生活が幸せ、こんなお金の使い方が幸せと、自分が納得できる暮らしを、
自分で選ぶことです」

「どんなに有利であっても、消費(学費、ピアノ、旅行等)のための借金は一切してはいけない。
入ってくる前に先に使ってしまう借金の癖がつくと、一生マイナス勘定で暮らすことになり、
水平線上に首を出すことすらできなくなってしまうものである」

「株式投資とは一口で言えば、成長する会社の株を安値の時に見つけて、
じっとガマンして持っておればいいのですが、大抵の人は株価の上げ下げに惑わされるので、
つい欲を出して痛い目にあわされるのです」

「毎年、50%平均の成長率を維持できる銘柄は、誰がどう言おうと必ずのように、
株価が大きく成長します。
従って、そういう株を見つけることができるか、見つけたらどんな大波の中を、
繰り返し潜ることになっても、じっと辛抱できるかということに尽きます。
私が『株の儲けはガマン料』と言っているのはそういう意味です」

「昨日買って今日あがったから『それっ、売れ』というのが、株式投資ではありません。
その時代時代に大きく成長する株を探し出して、一緒になって儲けを分け合うのが、
最も効率のよい株式投資だと私は信じているのです」

「株は上がり下がりの激しいもので、上がると思ったものが逆に値下がりするのは、
日常茶飯事なので、借金をキャピタル・ゲインでカバーすることは、株の名人でも、
至難の業に属する。よほど自信のある人でなければ、原則として借金による株式投資は
タブーなのである」

「どん底状態にあるときは、下手に動かずにじっとこらえることです。
そうすれば、かならず流れが変わってくる。そのときに、何をすればいいのか考えるのです。
ツキの流れが変わるには、時間が必要です。ピンチから脱出するためには、なんといっても、
忍耐が最大の条件なんです」

「『休む』といっても、『何もしないで居眠りをしておれ』という意味ではない。
『休む』ということは、『この次、どこからはじめるかについて準備をする』ことである」

自身の保有株の評価損益が大きくマイナスだった時期があった。
当時、彼の言葉にどれだけ勇気づけられたか、計り知れない。

有益な情報の有無4

数え切れないほどの投資に関する本を読んできた。
初期の頃はインターネットの株情報を、暇さえあればチェックしていた。
今はインターネットの株情報はほとんど見ない。
「参考になる情報はあるが、有益な情報はない」からであるw

証券会社のレーティング情報ほど、当てにならないものはない。
材料が出てから、慌てて目標株価を設定しているとしか思えないw
たまに現在の株価より低い目標株価を設定していることがある。
現在の株価を知らないのか、もしくは日本語がわからないのかと思うw

保有中の銘柄を人に教える相場師はいない。
わざわざ人に手の内を見せても、何のメリットもないからであるw
銘柄選びは投資手法の一つに過ぎず、時期によって割安銘柄は異なる。
先ずは他者の投資手法を参考に、自身の投資手法を確立することが大切だと考えているw

2015年3月13日金曜日

中長期運用の心得23

「諸君の未来に待ち受けている真っ黒な孤独。その中で諸君を支えてくれるのは、
外から与えられた虚構などではありえない。諸君が任務を遂行するために
唯一必要なものは、常に変化し続ける多様な状況の中でとっさに判断を下す能力、
即ち、その場その場で自分の頭で考えることだけだ」 (「ジョーカー・ゲーム」より)

如何なる理由があろうとも、信用取引に手を出してはいけない。
自身は信用取引をしたことは一度もないが、信用取引の危険性は容易に理解できる。
ほとんどの人は、運用できる資金を増やしたいからと、安易に信用取引を申し込む。
信用取引口座を開設すれば、現有資金の2倍や3倍の資金で運用することができる。

信用取引は証券会社から借金することで、毎日、金利が発生する。
株価が急落した場合、追加保証金が必要になり、用意できないと強制的に決済される。
騰がり続ける株はない、必ず調整(下落)局面がある。
いつまでも下落幅が追加保証金が不要な範囲で収まる可能性は限りなく0に近い。

運用額が高額になれば、日々の増減額も大きくなる。
一気に増減額が大きくなれば、誰しもが冷静な判断力を失うのは当たり前である。
損失が出れば取り返そうと、冷静さを欠いた取引きを繰り返すことになる。
まさしく負のスパイラルで、気づけば運用資金が底を尽き、退場せざるを得なくなる。

信用取引をするのであれば、いくらの余剰資金が必要か試算することだ。
必要な余剰資金の大きさに気づけば、信用取引する必要がないことが分かる筈だ。
自身の知る限り、信用取引で成功を収めた相場師はいない。
信用取引は証券会社の最もおいしい収入源、証券会社の収入源になってはいけない。

2015年3月12日木曜日

持つべきものは友4

友人から資産運用の相談を受けた。
以下は友人とのやり取りである。

「あっY、ごめんね~忙しいのに電話して。
長い間、利益が出なかったヘッジファンド投資なんだけど、ようやく利益が出たの。
売ろうと思うんだけど、円に換金しなくちゃいけないし手数料も取られるの。
しかも税金だけで100万円以上取られるし、誰かの意見を聞きたくてYに電話したの。
今のヘッジファンドの投資先は危なそうなところばかりなの。
全部、売りたいとも思うし、いくらかはドルの商品を持っていた方がいいとも思うし、
どうしたらいいかしら」

「個人的には、ドルは騰がるというか、円はまだ下がると思っている。
利益が出ているんだから、元本確保の売りがいいと思うよ」

「そうよね~私は小心者だから、あれこれ考えちゃってダメなのよ」

「そんなことはないよ、むしろ女性の方が投資は向いているかもしれないよ」

「あんた、前に女性は投資に向かないって、プログに書いてたでしょ」

「いや、それは・・・」

「本当、いい加減なんだから。あっ、もう行かなきゃ、じゃまたね~」

相場でも味わったことのない敗北感に打ちのめされたのは、いうまでもないw

2015年3月11日水曜日

偉大なる相場師に学ぶ 本多静六

誰でも「相場師」になることはできる。
「相場師」として成功するためには、学ばなければいけない。
学ばずに相場を張っても、失敗することは歴史が証明している。
幸いにも偉大なる相場師達は、我々に数多くの教訓を残してくれている。

本多静六という偉大なる相場師がいた。
彼は1866年(慶応2年)に貧農の家に生まれたが、苦学の末、東大教授になった。
「月給4分の1天引き貯金」で得た資金を元手に投資して、巨万の富を築いた。
定年を期に全財産を匿名で寄付、簡素な生活を続け、1952年(昭和27年)に85歳で没した。

自身は株式投資を始めた初期に、図書館で彼の著書「私の財産告白」を借りた。
帰って読み始めると、内容に引き込まれ一気読みしたことを覚えている。
先日、書店で「私の財産告白」を見つけたので、購入し久々に読んでみた。
彼の教えもシンプルであり、我々に数多くの教訓を残してくれている。

「貯金の問題は、要するに方法の如何ではなく、実行の如何である」
彼は通常収入の4分の1、臨時収入の全てを貯蓄し、残った費用で生活するよう努めた。
彼自身言っているが、収入の一定額貯蓄は、古来からある当たり前の貯蓄方法である。
彼の凄さは生涯、「月給4分の1天引き貯金」を実践したことである。

「二割利食い、十割益半分手放し」
彼は株を買う際は現金でしか買わず、思いがけない値上りがあった場合は二割益で利食い。
長い年月の間に2倍以上になれば、元本分を売って回収していた。
値下りした場合、いつまでも持ち続けるので、絶対に損はしないと彼はいう。

「好景気時代には勤勉貯蓄を、不景気時代は思い切った投資を、時機を逸せず巧みに繰り返す」
彼は上記を実践する理由として、以下を述べている。
相場の大変動ばかり心配していては、何事にも手も足も出せない。
投資戦に必ず勝利を収めようと思う人は、静かに景気の循環を洞察することだと。

自身は「私の財産告白」を読んでいなかったら、とっくに相場から退場していたかもしれない。
「私の財産告白」は1950年に刊行、2005年に単行本が刊行、2013年に文庫本が刊行されている。
先日、購入した文庫本をみると、2013年の初版第一刷だったことに驚いた。
個人的には、資産を増やしたいなら、一度は読んでおくべき名著だと考えている。

2015年3月9日月曜日

投資家と相場師2

投資家と相場師、自身では以下のように定義している。
「投資家」・・・配当金などを得るために、企業や団体に投資する者。
「相場師」・・・売却益を得るために、株式相場で取引を行う者。
2014年の夏に、投資家でなく相場師になることにしたw

相場師になって投資スタイルが変わったかというと、何ら変わってはいない。
自身で最も変わったと感じているのが、相場に対するマインドである。
相場師になるまでは、割安株を見つけたら買って、後は値上りを待つのみ。
今は、この株をいくらで買えば、これだけのリターンを得られると計算してから買うw

相場師になってから、買いにしても売りにしても、いい意味で迷いがなくなった。
迷いがなくなった分、冷静に相場を見据えることができるようになったw
誰でも相場師になることはできる。
ほんの少し、相場に対するマインドを変えるだけで、思考は現実になるw

2015年3月8日日曜日

休日の過ごし方10

今日は昼から娘と出かけた。
娘は先日、購入した入学式のスーツを引き取りにいく。
自身は読みたい本を買いに、丸善にいく。
娘がバイトから帰ると、その足で東京駅へ向かった。

昼食がまだだったので、東京駅に着いてから遅めのランチ。
我が家のカレー曜日は日曜日なので、外食もカレーであるw
丸善でお目当ての本を購入すると、日本橋へ向かうため地上へ出る。
普段、仕事で東京駅を利用することがあるが、外観を眺めることはない。
復元された東京駅を迂回すると、近代的な外観「GRAN ROOF」が現れる。
「GRAN ROOF」について、知りたい方はネットでお調べ下さいw
日本橋で娘のスーツを引き取り、スイーツが食べたいという娘とカフェへ入った。
スイーツを食べる娘の髪を見て、金髪じゃなくてよかったとつくづく思ったw
本日、購入した本は、以前から読みたかった或る相場師の著書。
レアな出版物なので、インターネットでしか入手は困難だと思っていたw
正直、書店で入手できるとは思わなかった・・・恐るべし丸善である。
先ほど読み終えたので、後日、改めて感想を述べさせていただくw

偉大なる相場師に学ぶ ウォーレン・バフェット

誰でも「相場師」になることはできる。
「相場師」として成功するためには、学ばなければいけない。
学ばずに相場を張っても、失敗することは歴史が証明している。
幸いにも偉大なる相場師達は、我々に数多くの教訓を残してくれている。

ウォーレン・バフェットという相場師がいる。
彼の手法に関しては多くの書籍があるが、自身の手法を見つめ直す意味で書いてみる。
偉大なる相場師の多くがそうであるように、彼の教えもシンプルである。
彼もまた我々に数多くの教訓を残してくれている。

「いい銘柄を見つけて、いいタイミングで買い、いい会社である限り持ち続ける」
彼が手がけてきた企業は、自国民の生活に密着した大企業が多い。
アメリカン・エキスプレス、ウォルト・ディズニー、ワシントン・ポスト、コカ・コーラ等々。
いい銘柄とは、自国民の生活に密着した大企業であることを教えてくれている。

「普通の企業を格安で買うよりも、優れた企業を相応の価格で購入する」
以前にも書いたが、優良成長企業は成長に伴い、PBR(株価純資産倍率)が向上していく。
彼が購入した企業の多くが、購入時の数倍の株価になっている。
割安でなくとも、相応の価格で購入すれば大きな利益が得られることを教えてくれている。

「ルールその1:絶対に損をしない。ルールその2:絶対にルールその1を忘れるな」
一読すると、ロスカット(損切り)してはいけないという教えにとれる。
自身は、株式投資全般における教えだととらえている。
絶対に損をしないために、どのような行動をすべきか常に考えよという教えだと思っている。

彼の教えは、自身の中長期運用のベースになっている。
彼と同時代に、株式投資できることは光栄だと考えている。

2015年3月7日土曜日

相場師の思考

相場は絶えず変動している。
リーマンショックのような暴落相場は突然、訪れる。
相場師は常日頃から、あらゆるパターンをシミュレーションしなくてはならない。
シミュレーションすることにより、最適な対応が可能となる。

娘が高校を卒業した次の日、会社にいる自身にラインがきた。
「今から髪染めに行ってくる」
髪を染める・・・何色に染めるんだろうと思った。
もしヤンキーみたいな髪になっていたら、どうしようかと考えたw

もしヤンキーになっていたら・・・。
間違いなく逃げる・・・ひたすら逃げるw
帰宅すると、ヤンキーではなく一安心した。
常日頃から、あらゆるパターンのシミュレーションが重要だと再認識したw

相場師に必要なこと2

頭の良さと株式投資の勝率は比例しないと考えている。
株式市場に精通しているという株式評論家も、騰がる銘柄を的中させることはできない。
株式投資に必要な基礎学力は、中学卒業レベルで十分だと思っている。
ただ、常に最も効率のよい方法を考え続けていくことは必要だと考えている。

デイトレードより中長期運用の方が、勝率が高くなることは、簡単に説明できる。
ご存知の方も多いと思うが、「大数の法則」という確率論の定義がある。
リスク管理が必要なビジネスに用いられ、回数を多くすると計算上の確立に近づくという法則。
例えば、コイン投げを何回も行うと、裏が出る確率と表が出る確率は1/2に近づくことをいう。

その日の株価が騰がるか下がるかの確立は1/2である。
デイトレードの勝率は、株価が騰がるか下がるかで決まるため、長期的には1/2に近づくw
PBR1倍未満の優良成長企業の株を購入した場合、株価はPBR1倍に近づいてくる。
割安な株価に市場が気づき、やがて本来の適正価格で取引きされるようになるw

ギャンブル好きな人には、デイトレードはいいヒマ潰しだと思う。
自身は確実に資産を増やしたいので、デイトレードをしたことはないし、これからもしないw

2015年3月6日金曜日

現在の株式評価額20150306

株式(特定預り)合計
・評価額合計:17,238,100円
・評価損益合計:8,868,500円
・保有銘柄数:5

2015年3月1日日曜日

相場師の性別2

女性は株式投資には向いていないという人がいる。
恥ずかしながら、自身も少し前までは、同じ考えであったw
山村美沙というミステリーの女王といわれた作家がいた。
彼女は、自ら株で一財産を築いたと書き残している。

ネットでは彼女は実際には株で成功していないと書かれている。
自身は彼女の体験談を読んだが、想像だけで書いたとは思えないリアリティがある。
彼女は中学校教員の傍ら、株を始めた。
中学の夏休みに、今でいうデイトレートで株取引を始める。

夏休みが明けて、学校が始まると長期投資に切り替えて連戦連勝。
数年間で10万円の元手を、30倍の300万円にまでしたらしい。
当時、普通の家が60~80万円だったので、400万円のアパートを購入し、一室に移り住んだ。
その後は、家賃収入と印税で暮らし、多額の資産を残したらしい。

ひょっとすると、彼女は作家なので虚構の部分もあるかもしれない。
もし虚構なら、それはそれで類稀なる才能だと思っているw

これから株を始める君へ24

日経平均が最高値を更新しており、出来高も膨らんできた。
昨日はこれだけ儲けた、今日はこんなに儲かったと景気のいい話が飛び交っている。
デイトレードで利益を積み上げるのも悪くないと、君は考える。
翌営業日、君は初めてデイトレードに挑もうとする。

資産を減らしたくないのであれば、デイトレードを行ってはいけない。
デイトレードは、コインの裏表が株価の上下に代わっただけのギャンブルだw
初日に君が勝てる確立は1/2、翌日も勝てる確立は1/4、その翌日も勝てる確立は1/8。
期間が長引けば長引くほど、君が勝ち続ける確立は少なくなるw

損失を最小限にするため、早目に損切りすれば大丈夫だと君はいう。
君にとって必要なことは、損失を最小限にすることではなく、損失を確定しないことだw