2015年3月27日金曜日

偉大なる相場師に学ぶ 福澤桃介その2

誰でも「相場師」になることはできる。
「相場師」として成功するためには、学ばなければいけない。
学ばずに相場を張っても、失敗することは歴史が証明している。
幸いにも偉大なる相場師達は、我々に数多くの教訓を残してくれている。

前回、福澤桃介という天才相場師の略歴を紹介した。
以前、愛読書である「銭の戦争」のモデルを探していて、彼に辿りついた。
自身が相場師になるきっかけの1つに、彼を知ったことがあるかもしれない。
彼も我々に多くの教訓を残してくれている。

「諸君が株式投資において注意すべきことは、
第一は、預金利子を標準として売買し、理屈外に相場が上がって
世の中が馬鹿騒ぎをしているときには決して手を出さないこと、
第二に、株は会社が安全な物のみを選ぶこと、
第三に、決して借金までして株を買わないことの三点である」

第一は、預金利子より高くなれば売り、低ければ買うというシンプルなものである。
今のような低金利では、さしずめ配当金利を標準にというところかもしれない。
第二は、会社が潰れれば大損となるため、基盤の強固な会社を選べといっている。
第三は、借金をするから破産する、うかうか借りる者が馬鹿に違いないといっている。

次に彼の投資信条を書いてみる。
・兜町と逆をいくこと
・日ごとの小波動には目もくれず、遠方を見ること
・腹八分目でとどめておくこと
・早耳は信用しないこと
・事前に企業業績を調べること

今まで紹介した偉大なる相場師達と同じく、長期的な観点を重要としていたように思える。
しかし、大相場においては、相場の状況に応じて臨機応変に立ち回り、連戦連勝だった。
彼は相場で臨機応変に勝ち続けることは難しいと考え、実業界へと転進した。
彼の残してくれた教訓は、天才ではない人々が成功するための教訓だと考えている。

自身は「買い」の相場師なので、彼のような臨機応変な立ち回りはできない。
しかし彼の教えを守ることで、連戦連勝の相場師になれると考えている。