2019年12月31日火曜日

銘柄を明かさない理由R294 無敗の個人投資家たち~ヨドヤ コウヘイの場合~(後編)

第294話 無敗の個人投資家たち~ヨドヤ コウヘイの場合~(後編)

大阪難波のタワーマンションの一室。
ヨドヤ コウヘイの自宅兼オフィスには、2人の男と1人の女性がいた。
2人の男は、ヨドヤ コウヘイと秘書兼運転手の佐々木だった。
女性は芦屋出身の女性実業家、理沙で1人だけソファに座っていた。

家主であるヨドヤと佐々木は、なぜか床に座らされていた。
「昨夜、街でばったり佐々木に会ったのよ。
私を見た途端、逃げ出そうとするから、周囲の通行人に捕まえてもらったの。
捕まえた佐々木に、逃げようとした理由を問いただしたの」、理沙がいう。

なんで逃げようとしたんや、適当に話合わせたらええやろ、ヨドヤは佐々木を見た。
「佐々木は、言えません、ヨドヤさんから口止めされていますと言ったの。
佐々木は真面目な男なので、これ以上、聞いても時間のムダだと思ったの。
で、口止めした本人に、佐々木が逃げた理由を聞きに来たってワケ」、理沙がいう。

真面目にもほどがあるやろ、ヨドヤはうなだれている佐々木に心の中でいった。
「佐々木が私から逃げ出そうとした理由は何かしら」、理沙がいう。
「理沙はんとは、共同で経営しとった会社を売り渡すまでは仲間やった。
会社を売ってからは、お互い干渉するのはやめとこっていうたんや」、ヨドヤがいう。

「何だ、そういうことだったの」、理沙が笑っていう。
「そ、そ、そういうこと、何も深い意味はあらへんねん」、ヨドヤも笑っていう。
「そういえば、この前、面白いことがあったのよ」、理沙がいう。
「なんでっしゃろ」、ヨドヤが笑いながら聞く。

「私たちが売った会社だけど、売った後に私が安い値段で買い戻したの。
私が買い戻すとき、他の人からも売ってくれという話があったらしいの。
おかげで他の人の条件よりも高く買う羽目になったわ。
売値よりは安く買えたので、儲けにはなったけどね」、理沙がいう。

ヨドヤは、音を立てて血の気が引いていくのを感じた。
「ところが、買い戻した後で、不思議に思ったの。
なぜ、私が買おうとしたときに、他にも買おうとした人がいたのか。
あの会社の価値を知っている人は、極めて少数で限られている。

売った誰かが、買ったくれた相手にある提案をしていたのかもしれない。
もし、買おうとする人が現れたら、連絡くれれば、値段を吊り上げますよ。
高く売れたら、その分の儲けは折半しましょうとかね」、真顔になった理沙がいう。
「すんまへん」、理沙に高く買わせたヨドヤは、理沙に謝罪する羽目になった。

銘柄を明かさない理由R293 無敗の個人投資家たち~ヨドヤ コウヘイの場合~(中編)

第293話 無敗の個人投資家たち~ヨドヤ コウヘイの場合~(中編)

大阪難波のタワーマンションの一室が、ヨドヤ コウヘイの自宅兼オフィスだった。
大晦日の朝早く、リビングのテレビインターホンが鳴った。
誰や、こんな朝、早うに、ヨドヤはベッドから起きて、リビングへと向かった。
リビングのテレビインターホンを見ると、秘書兼運転手の男が映っていた。

「朝早くに申し訳ありません。至急、お伝えしたいことがあります」
秘書兼運転手の男がかしこまっていう。
「今日は大晦日で休みやろ、朝早くに何の用や、年明けにせいや」
ヨドヤが秘書兼運転手の男、佐々木にいう。

「そ、それが、年明けではダメなんです。
お願いします、今、お伝えさせてください」、佐々木が頭を下げる。
佐々木は地方銀行出身の真面目だけが、とりえの男やからな。
聞くだけ聞いたろか。

「しゃあないな、ほな入ってこいや」、ヨドヤはオートロックを解除した。
「あ、ありがとうございます」、頭を下げたままの佐々木がいう。
テレビインターホンに映る佐々木は、頭を上げようとしなかった。
「いつまで、頭、下げてんねん、はよ入ってこいや」、ヨドヤがいう。

「ほ、本当に申し訳ございません、お許しください、逆らえなかったんです」
佐々木は頭を下げたままいい、テレビインターホンが切れた。
ヨドヤは、佐々木が頭を下げ続けていた理由に気づいた。
佐々木が逆らえない奴って、ま、まさか、あの女がきたんか。

ヨドヤは慌てて着替え始めた。
着替え終えたとき、再び、テレビインターホンが鳴った。
ヨドヤは玄関へ向かい、音をたてないようロックを外した。
ヨドヤがドアを少し開けると、見覚えのある中指を立てた女の左手が見えた。

「ひっ」、ヨドヤは声に出すと、ドアを閉めた。
「人を化け物みたいにいうんじゃないわよ、早く開けなさい」
ドアの外から、聞き覚えのある女の声が聞こえた。
もう、アカン、観念したヨドヤはドアチェーンを外すと、ドアを開けた。

ドアの外には、ヨドヤと同年代のクールビューティーの女性がいた。
クールビューティーの女性は、高級住宅地である芦屋出身だった。
「邪魔するわよ、佐々木も呼びなさい」
芦屋出身の女性実業家、理沙はヨドヤに言い放つと、部屋に上がりこんだ。

2019年12月30日月曜日

【現在の株式評価額】2019年総括~4年で評価額は約2倍、BPSは約4倍に~

Yファンド&Kファンド株式(特定預り)
・取得額合計:18,348,466円
・評価額合計:33,154,500円
・損益額合計:14,806,034円(損益率81%)
・保有銘柄数:4銘柄

Rファンド株式(特定預り)
・取得額合計:973,095円
・評価額合計:4,271,040円
・損益額合計:3,297,945円(損益率339%)
・保有銘柄数:1銘柄

Mファンド株式(特定預り)
・取得額合計:9,745,632円
・評価額合計:7,936,350円
・損益額合計:-1,809,282円(損益率-19%)
・保有銘柄数:7銘柄

今日は大納会、2019年の相場も終わった。
Yファンド&KファンドとRファンドの評価額は、昨年末に比べ、大幅に増加した。
年の途中から運用を始めたMファンドは、残念ながら含み益にすることはできなかった。
ただ、買い増しにより、平均取得単価を下げたので、来年は含み益になるだろうw

今年はKファンドの資金を投入、Yファンド&Kファンドとしたので、大幅に増加した。
下図は2015年からの大納会時の、Yファンドの株式評価額と評価損益額の推移だ。
ちなみに取得金額は、購入時の株価で、元本引上げによるタダ株分は反映していない。
2015年からの4年で、株式評価額は約2倍、BPS(定価)は約4倍になったことになるw


定価67,315,135円の株を、29,247,000円という半値以下で仕込んでいる。
つまり、この先、定価へ向けて、倍以上の上昇余地があることに他ならない。
さらに、1銘柄を除く3銘柄の定価は騰がり続けており、購入資金も準備済だ。
来年も、株式評価額や定価が過去最高額を更新するのは、ほぼ確実だろうw

2019年12月26日木曜日

【エッセイ】我が家の今年の重大ニュース

今年の大納会は30日だが、我が家の重大ニュースを発表する。
先ずは第1位、娘の大学卒業&就職である。
医療系の大学を卒業した娘は、国家資格を取得、大手に就職した。
残業が少ないにも関わらず、毎月の手取りが20万円超えの娘はたいしたものだと思うw

続いて第2位、自身の金融資産の大幅な増加である。
保有株の評価額、株の配当、家賃収入、いずれも過去最高額となった。
特に株の配当は、年間手取り100万円超えを達成した。
今年は株の配当だけで、生活費を賄うことができたw

最後に第3位、自身の定年が60歳から65歳になったことだ。
今まで、60歳以降は契約社員だったが、正社員で雇用される。
だが、60歳になっても、契約社員にならないと決めていた自身は複雑である。
今、心配しているのは、自身が65歳になる頃、定年が70歳に延びていることだw

第3位はともかく、今年はグッドニュースが多い年だった。
詳しいことは、まだ書けないが、すでに来年のグッドニュースがいくつかある。
来年は、待望の東京オリンピックが開催される年だ。
読者の方にも、グッドニュースが訪れることを祈っているw

2019年12月25日水曜日

【エッセイ】過去最高になったものが多い年に思うこと

以前に、今年の年末調整の金額は、過去最高になると書いた。
ようやく、年末調整の金額が確定、予想通りの過去最高額だった。
これで会社員としての給与所得が、過去最高になったことになる。
自身の所得は同世代の平均だが、過去最高なので満足であるw

今年は、他にも過去最高になったものが多い年だった。
保有する株の評価額は、過去最高である。
今年、得た株の配当も、昨年の約2倍で、過去最高である。
趣味の大家としての家賃収入の所得も、過去最高となったw

自身には、給与所得、株の譲渡益に配当、家賃収入の所得がある。
今年のこれらの合計は、1000万円を軽く超えている。
だが、合計にすると、過去最高ではない。
なぜなら、今年の株の譲渡益が過去最高ではないからだw

今年の株の譲渡益は、5938 ㈱LIXILグループの140万円ほどである。
5938は元本を引き上げ、タダ株にしているので、最終的な利益確定はしていない。
だが、今後、株価が上昇しても、今年の譲渡益は過去最高にはならない。
なぜなら、自身の過去最高の譲渡益は、1日で1000万円を軽く超えているからだw

2019年12月24日火曜日

銘柄を明かさない理由R292 無敗の個人投資家たち~ヨドヤ コウヘイの場合~(前編)

本ブログには、自身が初めて書いた小説「銘柄を明かさない理由R」がある。
5人の無敗の相場師、ロイヤルストレートフラッシュの物語である。
そして彼らを取り巻く人々の物語でもある。
もちろん、素人が書いた小説なので、プロの方が書いた小説の足元にも及ばないw

主要登場人物は、無敗の天然こと10(テン)、無敗の相場師J、無敗のクイーンことQ。
無敗の大物相場師キングことK、無敗の若き相場師エースことAである。
彼らを取り巻く1人に、"浪花の相場師"と呼ばれている無敗の相場師がいる。
"浪花の相場師"は、自身の友人をベースに創作したオリジナルキャラだw

ちなみに、"浪花の相場師"を登場させるにあたって、友人の承諾を得てはいない。
なぜなら、友人は"浪花の相場師"とは異なり、株をしたことがない。
友人と"浪花の相場師"との唯一の共通点は、関西在住だけだからである。
それでは、「銘柄を明かさない理由R クーロンズ・アイ編」をお届けするw

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第292話 無敗の個人投資家たち~ヨドヤ コウヘイの場合~(前編)

江戸時代、大阪に淀屋と呼ばれた豪商がいた。
淀屋は、全国の米相場の基準となる米市を設立し、米市で莫大な富を得た。
淀屋の米市で行われた米取引は、世界の先物取引の起源とされている。
やがて淀屋の財力を恐れた幕府により、淀屋は財産を没収された。

だが、あらかじめ暖簾分けをしていたことで、大阪の地での再興に成功する。
幕末になると、淀屋は討幕運動に積極的に加担する。
その後、ほとんどの財産を自ら朝廷に献上して、淀屋は表舞台から姿を消した。
大阪にある淀屋橋は、淀屋に由来していることは広く知られている。

淀屋の一族は、明治、大正、昭和の激動の時代をひっそりと生き抜いてきた。
商才により莫大な富を得た一族は、全国の土地を買い付けた。
今や、淀屋の一族は全国の主要都市に多くの土地を所有していた。
一族が所有する土地の評価額は、日本の国家予算に匹敵するともいわれている。

その男、ヨドヤ コウヘイは淀屋の一族だった。
ヨドヤは、幕府に財産没収された初代本家で、第13代目当主となる男だった。
ヨドヤは生まれつき、商才に秀でていた。
ヨドヤは、学生時代に会社を起業し、財をなした。

やがて、会社経営に飽きたヨドヤは、同業他社に惜しげもなく会社を売り渡した。
会社経営に飽きたヨドヤは、もっと楽に金を儲けることはできないかと考えた。
ヨドヤが目をつけたのは、相場だった。
ヨドヤの資金力を持ってすれば、相場で儲けることは容易かった。

やがて、ヨドヤは資金繰りに困っている中小企業への融資を行うようになった。
自分には有り余る資金がある、世のため、人のために役立てるのも悪くないと思った。
貸し渋りする金融機関の株を売って得た利益で、中小企業に融資する。
大手企業や金融機関に媚びないヨドヤは、"浪花の相場師"と呼ばれるようになった。

かって、大阪の地での再興に成功したのは、淀屋二代目本家だった。
今の二代目本家の当主は、"難波の女帝"と呼ばれていた。
"難波の女帝"は、長きにわたり、淀屋一族の中で影響力を誇っていた
ヨドヤは第13代目当主となると、"難波の女帝"を出し抜き、全国の分家を掌握した。

ヨドヤが全国の分家を掌握した日。
これからは初代本家の時代や、二代目本家の時代は終わりや。
初代本家第13代目当主の"浪花の相場師"、ヨドヤ コウヘイは不敵な笑みを浮かべた。
二代目本家の"難波の女帝"、ヨドヤ タエの時代は終わりを告げることになった。

2019年12月23日月曜日

【エッセイ】最後の貯め時に思うこと

世間では、子どもが独立してから定年までが、最後の貯め時といわれている。
定年までに老後の蓄えとして、いくら貯められるかが重要らしい。
だが、晩婚の人が増えたことにより、最後の貯め時がない人も多いらしい。
晩婚の人は、定年後も子どもの学費を払わなくてはならないらしいw

定年の退職金を貰うまで、住宅ローンを完済できない人もいるらしい。
自身の周囲にも、住宅ローンの完済年齢が、定年時の年齢を超えている人がいる。
多くが晩婚だった人で、定年後も子どもの学費を払い続けるようだ。
住宅ローンを完済、学費も払い終わった自身からすると、甚だリスキーな人生であるw

住宅ローンを完済、学費も払い終わった自身にとって、今は楽に金が貯まる。
生活費は株の配当で賄っているので、給与振込口座には金が貯まり続けている。
今まで年間200万円ほど払っていた娘の学費や国民年金分が、貯まり続けている。
貯まった分は、娘への生前贈与として、娘名義の株の買い増しに使おうかと考えているw

確かに、自身にとって、今は最後の貯め時かもしれない。
だが、この最後の貯め時には、終わりはないと思っている。
なぜなら、定年を迎える頃の株の配当見込みは月額30万円で、楽に生活できる。
さらに、年金の受給が始まれば、年金全額を株の購入にぶっこんで増やせるからであるw

2019年12月22日日曜日

【エッセイ】会社員が退職する理由は様々である

早いもので、今年も残すところ、わずかである。
今年は、例年になく様々なことがあった年だった。
会社関係では、退職した人がやたらと多い年だった。
自身が知っている人だけでも、両手では収まらないw

退職理由は様々である。
定年を迎え、退職した人。
会社の人間関係が原因で、退職した人。
不祥事が発覚、退職せざるを得なかった人w

定年を迎え、退職した人の話を聞くことがある。
ある人は、晴耕雨読の生活を送っているが、時間を持て余しているらしい。
また、ある人は自らのスキルを生かし、新しい職場で仕事をしているらしい。
自身の定年はまだ先だが、自身も彼らのような生活を送るような気がするw

会社の人間関係が原因で、退職した人の話も聞くことがある。。
仕事ができる方たちだったので、いずれの方も新しい職場で仕事をしているらしい。
ところが、不祥事が発覚、退職せざるを得なかった人の話は聞かない。
彼らも新しい職場で仕事をして、税金や年金を納めてくれていればよいのだがw

2019年12月21日土曜日

【エッセイ】社会人1年目の娘の口座残高が100万円突破した話

今年、自身の娘は大学を卒業、就職して1人暮らしを始めた。
先日、賞与が支給され、娘の口座残高が100万円を突破した。
自身は娘と同じ歳のとき、口座残高が100万円を突破したことはなかった。
わが娘ながら、たいしたものだと思うw

娘が1人暮らしを始めるにあたって、自身は下記のアドバイスをした。
・クレジットカードは、作らないこと。
・固定費は、全て口座引落しにすること。
・お金に困ったときは、いつでも自身に相談することw

娘の友達はクレジットカードを作っていたが、娘は作っていないようだ。
クレジットカードでの支払いは、短期の借金に他ならない。
短期とはいえ、借金することに何らメリットはない。
クレジットカードを作れば、カード会社にいいように搾取されるだけであるw

娘の家賃は、毎月、振込先の口座へ自動送金サービスで送金するように設定している。
光熱費、水道代、通信費などの固定費は、全て口座引き落としにしている。
貯蓄のコツは、いかに口座から引き出す金額を少なくできるかに尽きる。
娘が自身の年齢になる頃には、現在の自身の資産額を上回っているだろうw

2019年12月20日金曜日

【エッセイ】もし、来年中に引っ越ししたのならw

今年、娘が1人暮らしを始めた。
娘が1人暮らしを始めてから、自身はタワマンに1人で暮らしている。
最近、1人でファミリータイプに住み続けるのも、もったいないなと思い始めた。
ネットで賃貸マンションを検索しているが、なかなか条件に合うところがないw

賃貸マンションがなければ、マンションの購入も視野に入れることにした。
ところが、自身が希望するエリアのマンション価格はバブル状態である。
マンション価格がバブル状態なのは、東京オリンピックの影響らしい。
したがって、自身が引っ越しするとしても、来年はなさそうであるw

ところが、先日、街を歩いていると、ある物を見つけた。
ある物を買うだけで、バブル状態のマンションを買えるかもしれないのである。
株の配当が懐にあった自身は、ある物を買うために行列に並んだ。
ある物、年末ジャンボ宝くじを購入した自身は、意気揚々と帰宅したw

自身が、宝くじを購入するのは10年以上ぶりである。
買い慣れていないので、行列に並んでいる間、どう買おうかと考えていた。
連番で100枚買えば6,000円は当ると、アナウンスしていたので、連番100枚を購入した。
来年中に自身が引っ越ししたのなら、宝くじが当たったんだと思ってもらって構わないw

2019年12月18日水曜日

【エッセイ】タワマンからの引越しを検討している話

自身は、駅近のタワマンに住んでいる。
タワマンのセキュリティやメンテは行き届いている。
家賃は10万円を軽く超えているが、家賃以上の価値があると思っている。
近くの店には顔なじみの人も多く、自身には最適の住まいかもしれないw

タワマンから徒歩圏には、温水プールがある。
自身は週末になると、温水プールへ泳ぎに行っている。
温水プールで泳いでいるおかげで、同世代の中でもスリム体型だと自負している。
ところが、この温水プールが原因で、タワマンからの引越しを検討しているw

自身は、温水プールが空いている時間帯に行くようにしている。
最近、自身と同じ時間帯に、ある女性を見かけるようになった。
しかも、ある女性を見ると、必ずといっていいほど、自身を見ている。
自身はモテるタイプではないが、女性から好意をもたれていることくらいはわかるw

先日などは泳ぎ終わったあと、休憩室で女性が自身に身体を寄せてきた。
女性が身体を寄せてきたので、自身はそそくさと休憩室を出ると帰宅した。
帰宅してから、自身は温水プールが近くにある他の賃貸マンションを調べた。
なぜなら、女性の年齢はどうみても自身より一回りは上だからだw

2019年12月17日火曜日

【現在の株式評価額】20191217~外国人投資家には感謝したい~

Yファンド&Kファンド株式(特定預り)
・取得額合計:18,348,466円
・評価額合計:33,624,000円
・損益額合計:15,275,534円(損益率83%)
・保有銘柄数:4銘柄

Rファンド株式(特定預り)
・取得額合計:973,095円
・評価額合計:4,320,000円
・損益額合計:3,346,905円(損益率344%)
・保有銘柄数:1銘柄

Mファンド株式(特定預り)
・取得額合計:9,745,632円
・評価額合計:8,122,600円
・損益額合計:-1,623,032円(損益率-17%)
・保有銘柄数:7銘柄

Yファンド&KファンドとRファンドの評価額が、買い増し後の最高額を更新した。
以前よりお伝えしているが、今年の相場は3年前の相場に似ている。
昨年末、そのことに気づいた自身は、計画的に買い増しを行なった。
結果、Yファンド&KファンドとRファンドは、過去最高の評価額となったw

ご存知の方も多いと思うが、今の国内相場は外国人投資家が過半数を占めている。
図体ばかりがでかくて、頭が小さい彼らの思考は、実にシンプルだ。
彼らは、円安なら日本の株を買うが、円高なら買わない。
過去最高の評価額は、シンプル思考の彼らのおかげなので、彼らには感謝しているw

2019年12月16日月曜日

【これから株を始める君へ】株は続けることが難しいのかもしれない

自身は2005年に株式投資を始めた。
目的は、購入した新築マンションの住宅ローンを一括完済するためだ。
当時、ザルの嫁に家計を任せていたので、貯蓄はほとんどなかった。
嫁に家計を任せることを止め、自身が家計管理をすることにしたw

手始めに、嫁が掛けていた娘の学資保険を解約した。
加入年数が短かったので、当然ながら解約して得た金は元本割れだった。
次に、使用頻度の少なかった自家用車を売った。
数年前に購入した新車だったので、こちらも売って得た金は赤字だったw

これらで得た資金を元手に、自身は株式投資を始めた。
上場間もない株を買ったら、数倍に値上りして、儲ける人がいる。
だが、自身は上場間もない株を買ったことは一度もない。
買うのは、いつも倒産の可能性の低い上場歴の長い株ばかりだったw

株式投資を始めてからは、一定額が貯まるたびに株を買い続けた。
リーマンショックなどで、一時は数百万円の含み損になったこともある。
だが、含み損では一度も売らなかったので、今まで株で損したことは一度もない。
何事もそうだが、始めるのと終えるのは容易だが、続けることが難しいのかもしれないw

2019年12月15日日曜日

【エッセイ】兜神社へのお礼参りと三越での買い物

年末になると、東京証券取引所の横にある兜神社へお礼参りをしている。
今年もあとわずかなので、大安だったこともあり、お礼参りに行くことにした。
いつも通り、日本橋駅から地上へ出て、兜神社へ向かった。
以前からの読者の方は、また今年もか、と思われるかもしれないw


まずは東京証券取引所の大きさを感じることができる南側へ向かった。
昨年は曇り空だったが、今年は青空が広がっていた。
昨年は珍しく、自身以外にも参拝に来ている人が何人かいた。
今年は自身だけだろうかと思いながら、横にある兜神社に向かったw


例年より時間が早かったせいか、自身以外の人はいなかった。
賽銭箱に、自身のラッキーナンバー4桁分の賽銭を投じた。
今年のお礼と来年の勝利をお願いした。
もちろん、ブログ読者の方の勝利もお願いしておいたw





兜神社を出ると、日本橋へ向かった。
昨年もそうだが、三越にしかないある品物を購入するためだ。
三越の豪華な店内で最高級の接客を受け、目的のある品物を購入した。
新館前のクリスマスツリーを横目に、日本橋を後にしたw




東京には、多くの観光名所がある。
だが、自身のお気に入りの場所は、東京証券取引所がある兜町と日本橋界隈である。
これらの場所は、日本経済の中心であり、自身の東京でのパワースポットでもある。
自身は人混みが苦手なので、は○バスのコースに採用されないことを願っているw

2019年12月13日金曜日

【現在の株式評価額】20191213~今年の買いは正解だったようだ~

Yファンド&Kファンド株式(特定預り)
・取得額合計:18,348,466円
・評価額合計:33,215,000円
・損益額合計:14,866,534円(損益率81%)
・保有銘柄数:4銘柄

Rファンド株式(特定預り)
・取得額合計:973,095円
・評価額合計:4,289,040円
・損益額合計:3,315,945円(損益率341%)
・保有銘柄数:1銘柄

Mファンド株式(特定預り)
・取得額合計:9,745,632円
・評価額合計:8,092,100円
・損益額合計:-1,653,532円(損益率-17%)
・保有銘柄数:7銘柄

Yファンド&KファンドとRファンドの評価額が、買い増し後の最高額を更新した。
以前よりお伝えしているが、今年の相場は3年前の相場に似ている。
昨年末、そのことに気づいた自身は、計画的に買い増しを行なった。
結果、Yファンド&KファンドとRファンドは、過去最高の評価額となったw

自身にとって、12月は支出ではなく収入が最も多くなる月だ。
会社員の給与と賞与に年末調整の還付金、株の配当に家賃など。
娘が就職したので、今年は結構な額を貯めることができそうだ。
この週末は、来年のトレードプランでも考えようかと思っているw

2019年12月12日木曜日

銘柄を明かさない理由R291 無敗の個人投資家たち~テンマ リナの場合~(後編)

第291話 無敗の個人投資家たち~テンマ リナの場合~(後編)

平日の正午過ぎ、都内のある証券会社。
証券会社には、自社の資産運用を手がけている部署"アルカディア"があった。
他部署より広い執務スペースのあるアルカディア"は、白を基調とした内装だった。
"アルカディア"の隅にある応接コーナーで、2人の女性が話をしていた。

1人は、"アルカディア"の創設者で責任者でもあるクジョウ レイコ。
クジョウ レイコは、連戦連勝の無敗であることから"無敗のクイーン"と呼ばれていた。
クジョウ レイコは容姿端麗で、近寄りがたい雰囲気をもつ女性社員だった。
「総務が、"アルカディア"に何の用事だ」、クジョウ レイコが聞く。

向かいの席に座っている総務課の女性が話し始めた。
「お伺いしたのは、あそこにいるテンマさんのことです」
クジョウが見ると、テンマことテンは壁一面に設置されたモニターの前に立っていた。
"アルカディア"の壁一面には、床から天井まで、いくつものモニターが設置されている。

モニターには主要国の市況から、各種指標のデータがリアルタイムで表示されている。
テンは立ったまま、腕組みをして、真剣な表情でモニターを見ていた。
総務課の女性がいう。
「コピー用紙など備品の発注は、テンマさんが担当されているんですよね」

「ああ、テンに任せているよ、それが何か」
真剣な表情でモニターを見ているテンから目を離すことなく、クジョウ レイコがいう。
「備品の発注については、社内規定があります。
当該部署の担当者が、システムに必要項目を入力して発注するよう決められています。

ところが、テンマさんはシステムで発注してくれないんです。
備品が必要になると、他部署に頼んで、分けてもらうことを繰り返していました。
会社の経費は、各部署が負担するようになっています。
どの部署が負担するのか、明確にするためにもシステムでの発注が必要なんです。

テンマさんには何度か注意しましたが、一向に改善されませんでした。
一向に改善されないので、備品の発注は必ず総務課を通すようにいいました。
すると、あのクソ・・・いや、テンマさんはどうしたと思いますか。
総務課が使っている備品を勝手に持っていったんですよ」、総務課の女性がいう。

「それは申し訳なかった。
"アルカディア"は多額の運用益を出しており、その多くはテンによるものだ。
他部署の備品の支払いも"アルカディア"に回すよう、経理に伝えておくよ」
絶句する総務課の女性に視線を戻すと、"無敗のクイーン"は優雅な笑みを浮かべた。

2019年12月11日水曜日

【エッセイ】収入は1000万円超だが所得が確定しない理由

自身の本業は会社員で、趣味で株式投資と大家をしている。
本業の給与収入と、趣味の収入を足すと、今年も1000万円を軽く超える。
ちなみに、株式投資の収入は、源泉徴収ありの分離課税にしている。
よって、株式投資でいくら儲けても、株式投資の税率は一律であるw

ならば、収入から所得が読めそうなものだが、まだ確定していない。
会社員の方はご存知の年末調整の額が確定しないのである。
年末調整は、12月の最終支払日に所得税等の過不足を精算する制度。
今までであれば、おそらく、これくらいだろうと予測できたw

今年、自身は過去最高額の控除対象となる、ある支払いを行っている。
いったい、いくらの税金が還ってくるのか見当がつかないのである。
調べて計算すればわかるのだろうが、年末にはわかるため計算する気も起きないほどだ。
わかっているのは、過去最高額の控除なので、還付金も過去最高ということだけだw

あと1つ、未確定の要素がある。
今年の相場は、3年前の相場に似ている。
3年前、相場は年末へかけて上昇、自身は元本引上げの売りを行った。
今年も年末へかけて上昇するようなら、元本引上げの売りを行うかもしれないからだw

2019年12月10日火曜日

銘柄を明かさない理由R290 無敗の個人投資家たち~テンマ リナの場合~(中編)

第290話 無敗の個人投資家たち~テンマ リナの場合~(中編)

平日の正午過ぎ、都内のある証券会社。
総務課の女性は、自社の資産運用を手がけている部署"アルカディア"の前にいた。
来てやったわよ、クソ天然のテンマ。
総務課の女性は、"アルカディア"のドアを開けた。

ドアを開けた瞬間、警報が鳴り、"アルカディア"内に電子音声が流れた。
「フホウシンニュウ、フホウシンニュウ。
60ビョウイナイニ、リセットシテクダサイ。
リセットサレナイバアイ、ケイビガイシャヘツウホウシマス」

総務課の女性は慌てて、"アルカディア"のドアを閉めた。
だが、"アルカディア"の警報は鳴り止まなかった。
"アルカディア"の中から、60秒の残りを告げるカウントダウンが聞こえてきた。
「フィフティセブン、フィフティシックス、フィフティファイブ」

「何かあったんですか」、背後から声をかけられた総務課の女性は振り返った。
振り返ると、コンビニ袋を持った小柄な女性社員、テンマ リナがいた。
「ドアを開けたら、警報が鳴って、カウントダウンが始まったの、どうにかして」
総務課の女性は、テンマ リナに頼んだ。

「大丈夫ですよ、安心してください。
"アルカディア"から出る時は、セキュリティをONにしてドアの鍵をかけるんです。
でも、私がドアの鍵をかけ忘れて、その間に誰かがドアを開けると警報が鳴るんです。
すぐにセキュリティをリセットしますから」、テンマ リナがいう。

オマエがドアの鍵をかけ忘れなければよかったんだろ、何が大丈夫で、安心しろだ。
総務課の女性は思ったが、顔には出さなかった。
テンマ リナは両手で口を囲うと、大声で叫んだ。
「リーダー、リーダー、聞こえてますか、セキュリティをリセットしてください」

「叫ばなくても、あなたが中に入って、リセットすればいいじゃない」
総務課の女性はドアをこじ開けようとしたが、ドアを開けることはできなかった。
「警報が鳴ると、ドアはロックされて、中からしか開くことができないんです。
中にリーダーがいるんですが、この時間は寝ていることが多いんです。

でも、叫んでいれば、必ず起きてくれるはずです」、テンマ リナがいう。
「セブン、シックス、ファイブ」、唐突にカウントダウンが止まった。
しばらくすると、"アルカディア"のドアが開いた。
「また、鍵をかけ忘れたのか」、クジョウ レイコがドアから端正な顔をのぞかせた。

2019年12月9日月曜日

【エッセイ】社会人1年目の娘の資産が1000万円を超えた話

自身は娘が大学生になったとき、娘名義の株式取引口座を開設した。
娘には大学生になったら、小遣いは自分で稼ぐようにいっていた。
自身が大学生のときも、親から小遣いはバイトで稼げといわれた。
確かに、金を稼ぐことを覚えるのに、早いに越したことはないw

自身の場合、大学時代1人暮らしだったが、小遣いは全てバイトで稼いだ。
バイトで稼いだ分は全額、遊びに使っていた。
当時は、小遣いは自分で稼ぐのが当たり前だと思っていた。
実際、周りの友人たちを見ても、皆、バイトで小遣いを稼いでいたw

娘は学業の合間にバイトをし、自身に小遣いを要求することはなかった。
だが、ふと思った、学生の本分は勉学である。
親に余裕がないからといって、学生を働かせるのは発展途上国の発想かもしれない。
自身は娘名義の口座を開設してから、毎年100万円で娘名義の株を買い続けたw

途中、株を売ったこともあったが、現在、娘名義の株の定価は900万円を超えている。
娘は働き出してから自炊しており、貯蓄は増え続けているらしい。
先日、ざっくり計算すると、驚くべきことに娘の資産は1000万円を超えていた。
社会人1年目で資産1000万円を超えた娘に足りないのは、結婚相手だけかもしれないw

2019年12月8日日曜日

【エッセイ】娘が持って行かないので困っている物

今年、娘は大学を卒業、マンションで1人暮らしを始めた。
マンションが決まったのが遅かったこともあり、大半の荷物は実家に置いている。
娘のマンションは、実家から日帰りできる距離にある。
地元の友達と遊ぶときは、ときおり立ち寄って荷物を持って行くことがあるw

先日の週末、娘から今日は実家に泊まると連絡があった。
どうせ娘が来るのは深夜だろうと、自身は先に寝た。
朝、起きると、予想通り、部屋で娘が寝ていた。
なかなか起きてこないので、朝食兼昼食を作ったから食べろといったら、起きてきたw


朝食兼昼食を食べた娘は、またもや布団をかぶって寝始めた。
自身は家事を終えると、娘に泳いでくるといって、近くのプールへ向かった。
帰宅すると、娘が夕食に肉じゃがを作ってくれていた。
娘と2人で食したが、自身の好みの味付けで、さすが自身の娘だなと思ったw


肉じゃがを食したあと、娘は友達が泊まりにくるといい帰り支度を始めた。
娘は帰る際、置いていた服を何着か持っていった。
自身が、冷蔵庫にある娘のタピオカも一緒に持っていくようにいったが、置いていった。
自身はタピオカを食さないので、早く持っていって欲しいものであるw

2019年12月7日土曜日

【エッセイ】2019年配当は過去最高の1,311,500円なり

2019年の配当が確定したので記録しておく。
2019年7月の配当は、617,000円(税抜き491,658円)
2019年12月の配当は、694,500円(税抜き553,414円)
よって、2019年配当は過去最高の1,311,500円(税抜き1,045,072円)であるw

7月の配当内訳は以下だった。
・仕手株:32,000円(税抜き25,500円)
・5938 ㈱LIXILグループ:175,000円(税抜き139,449円)
・8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ:220,000円(税抜き175,307円)
・8316 ㈱三井住友フィナンシャルグループ:190,000円(税抜き151,402円)w

12月の配当内訳は以下になる。
・仕手株:32,000円(税抜き25,500円)
・5938 ㈱LIXILグループ:17,500円(税抜き13,945円)
・8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ:375,000円(税抜き298,819円)
・8316 ㈱三井住友フィナンシャルグループ:270,000円(税抜き215,150円)w

前半に購入した5938の株価が騰がったので、元本引上げ売りでタダ株にした。
その後、高配当の8306と8316をそれぞれ買い増すことで、過去最高の配当となった。
一月当たりにした配当は109,291円(税抜き87,089円)になる。
自身の毎月の生活費は6万円ほどなので、生活費を賄っても釣りが来るw

これまでの半年、自身は給与振込口座から現金を引き出すことはなかった。
これからの半年も、給与振込口座から現金を引き出すことはないだろう。
賞与は全額、毎月の給与からもかなりの額が貯まりつづける事になる。
来年はさらに株数を増やす予定なので、過去最高を更新することになるだろうw

2019年12月5日木曜日

銘柄を明かさない理由R289 無敗の個人投資家たち~テンマ リナの場合~(前編)

本ブログには、自身が初めて書いた小説「銘柄を明かさない理由R」がある。
5人の無敗の相場師、ロイヤルストレートフラッシュの物語である。
そして彼らを取り巻く人々の物語でもある。
もちろん、素人が書いた小説なので、プロの方が書いた小説の足元にも及ばないw

主要登場人物は、無敗の天然こと10(テン)、無敗の相場師J、無敗のクイーンことQ。
無敗の大物相場師キングことK、無敗の若き相場師エースことAである。
それぞれの登場人物には名前があったが、今まで名前を明かしてはこなかった。
理由は、読み手が名前と行動に違和感を感じるかもしれないと思ったからだw

だが、自身が趣味で書いている小説だ。
名前と行動に違和感を感じられても、自身が楽しければいいことに気づいた。
今後、自身が違和感を感じたら、いきなり名前を変更することもあるかもしれない。
それでは、「銘柄を明かさない理由R クーロンズ・アイ編」をお届けするw

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第289話 無敗の個人投資家たち~テンマ リナの場合~(前編)

平日の正午過ぎ、都内のある証券会社。
総務課の女性は、怒りを抑えながら、ある女性社員の下へ向かっていた。
あの、クソ天然のテンマ、何度いったら、わかるのよ。
テンがつく苗字だけあって、正真正銘の天然なのかしら。

総務課の女性がたどりついたのは、自社の資産運用を手がけている部署。
社内で通称"アルカディア(理想郷)"と呼ばれている部署だった。
普段の"アルカディア"は2人だけで、状況に応じて他部署のメンバーを招集していた。
2人のうち1人は、"アルカディア"の創設者であり責任者でもあるクジョウ レイコ。

クジョウ レイコは、容姿端麗で近寄りがたい雰囲気がある女性社員。
連戦連勝で無敗のクジョウ レイコは、"無敗のクイーン"と呼ばれている。
"アルカディア"を率いる彼女には、社内の誰もが一目を置いていた。
もちろん、クジョウ レイコに関しては、問題行動は報告されていない。

だが、もう1人の女性社員の行動は問題だらけだった。
もう1人の女性社員の名はテンマ リナ、"無敗のテン"と呼ばれている。
テンマは入社以来、部署を転々としていた、いや、させられていた。
長くても半年、最も短いときは数週間で異動になったと聞いたことがある。

テンマが本社の受付をしていた頃、新入社員だったテンマは上司から注意された。
「騒々しいから社内では走るな、社会人なんだから落ち着いて行動しろ」と。
ある日のこと、来客に案内先を間違えて伝えたと、テンマは先輩社員に報告した。
先輩社員はすぐにお客様を追いかけなさいと指示したが、テンマは決して走らなかった。

テンマが地方の支店で営業のアシストをしていた頃、営業から年賀状の発送を頼まれた。
テンマはスピードが大事だと、その日の内に年賀状を準備し、ポストへ投函した。
翌日、支店では顧客からの電話が鳴り止まない状態になった。
「年も明けていないのに、年賀状を送ってくるとはどういうことだ」という苦情だった。

テンマが本社に戻されて総務部にいた頃、上司の出張手配を頼まれた。
一泊数十万円の高級スイートルームを手配したテンマは、上司に厳しく怒られた。
上司に怒られてから、テンマは暇を見つけては全国の宿泊先を調べていたらしい。
次の上司の出張で、テンマは外国人バックパッカーに人気の格安風呂なし宿を手配した。

その後、テンマはクジョウ レイコが責任者を務める"アルカディア"に異動になった。
本当かどうか知らないが、クジョウ レイコがテンマ リナを指名したらしい。
来てやったわよ、クソ天然のテンマ。
総務課の女性は、"アルカディア"のドアを開けた。

2019年12月4日水曜日

【コラム】世の中は資本家と資本家以外の2種類しかいない

「貯蓄から投資へ」といわれて久しいが、投資に抵抗がある人は多い。
多くの人が、元本保証の貯蓄しかしていない。
昔は金利がよかったので、貯蓄だけでも物価の上昇を上回る運用が可能だった。
低金利の現在、貯蓄では物価の上昇を上回ることはできず、目減りするだけであるw

「貯蓄していると、結果的に資産は目減りする」
少し考えればわかることだが、このことから目を背けている人が多い。
個別株への投資、すなわち株主になるということは資本家になることだ。
会社の社長であっても、雇われ社長であれば、労働者でしかないw

もちろん、個別株への投資にはリスクがある。
だが、倒産しない成長し続けている会社へ投資すれば、ノーリスクだ。
自分が働かなくても、投資先の会社の労働者が働いてくれる。
投資先の会社は、投資額に見合った配当を資本家である株主に還元してくれるw

このことは、中学生でもわかる経済の仕組みだ。
最近、思うが、生まれつき資本家の人は極めて少数だ。
多くの資本家は、経済の仕組みに気づいて、労働者から資本家となった人だ。
経済の仕組みに気づかない人は、生涯、資本家になることはないだろうw

2019年12月3日火曜日

【エッセイ】株を教えた一期生に心の中でエールを送った話

昨年、自身は初めて知人の男性(以下「一期生」)に株を教えた。
取引口座を開設する際の注意点を伝え、今も運用のアドバイスを行っている。
自身は一期生に株を教えたが、金は受け取っていないし、飲み代は負担している。
一期生は配当で利益を得ており、一時は含み損だったが、今は含み益に転じているw

先日、一期生と話をする機会があり、一期生がいってきた。
「友達に株を勧めるんですが、なかなか株をやるといってくれません。
含み益の画面を見せたりするんですが、騙されるんじゃないかと思うようです。
説明の仕方が下手なんですかね」w

自身は一期生にいった。
「友達は、タダで儲かる話を教える人はいない、と思っているんだ。
俺も多くの人に株を勧めてきたが、勧めるとほとんどの人が拒否反応を示したよ。
だが、あることをきっかけに、俺に株を教えて欲しいという人が現れるようになった」w

「何が、きっかけだったんですか」、一期生が自身に尋ねた。
「株を勧めることはせず、俺のありのままを話すようにしたんだ。
例えば、君が俺に株を教えて欲しいと思った、1日百万単位で評価額が増減する話だよ」
「なるほど」、納得したらしい一期生に、自身は心の中でエールを送ったw

銘柄を明かさない理由R288 無敗の個人投資家たち~キミシマ ユウトの場合~(後編)

第288話 無敗の個人投資家たち~キミシマ ユウトの場合~(後編)

通称"21世紀少年"とも呼ばれている無敗の個人投資家、キミシマ ユウト。
無料の株式投資セミナーを終えたキミシマは、ホテル近くのカフェにいた。
店内は、今風にアレンジされたシックモダンな内装だった。
目の前にはテレビ局の番組スタッフ、"Kazuya Tanaka"がいた。

キミシマは目の前の男に、ある違和感を感じていた。
先日、会った男は、こんな顔してた人だったかな。
"Kazuya Tanaka"と名乗る男は、どこにでもいそうな顔の男だった。
誰かにどんな人かと問われても、どこにでもいそうとしかいえない顔の男だった。

キミシマのメガネには、男に関する情報が次から次へと表示されていた。
「同級生キター」、「誰かと思えば、職場の先輩www」などなど。
キミシマは、今まで何度か初対面の人物をネット配信したことがあった。
だが、この男に関する反響は、かってないほどの反響だった。

人間の顔に最大公約数があるならば、目の前の男の顔は最大公約数かもしれない。
メガネが受信する情報量に圧倒されているキミシマに、目の前の男がいった。
「先日、放送しないといいましたが、別の場面であなたの後姿が映っていました。
おそらく、特定されないと思いますが、お詫びの商品券です」

番組スタッフの男は懐から取り出した封筒を、キミシマの方にすべらせた。
受け取ろうとしないキミシマに、番組スタッフの男が聞いた。
「どうして受け取ろうとしないのですか」
キミシマは、深くため息をつくといった。

「申し訳ないですが、この封筒を受け取ることはできません。
あの番組が放送されてから、録画して何度も入念に確認しました。
でも、僕の後姿なんて映っていませんでしたよ。
あなたとはこれ以上、話すことは何もなさそうだ、失礼します」

キミシマは取り出した紙幣をテーブルに置くと、席を立った。
席を立ったキミシマに、番組スタッフの男がいう。
「私の名刺をお忘れですよ」
にっこりと微笑むと、キミシマはいった。

「忘れたのではありませんよ、お返しするんですよ。
お返しする理由は、あなたがよくご存知のはずですよね」
番組スタッフの男は、カフェを出て行くキミシマを見送った。
やるな、番組スタッフの男に扮した組織の男、"ジョーカー"は笑みを浮かべた。

2019年12月2日月曜日

銘柄を明かさない理由R287 無敗の個人投資家たち~キミシマ ユウトの場合~(中編)

第287話 無敗の個人投資家たち~キミシマ ユウトの場合~(中編)

通称"21世紀少年"とも呼ばれている無敗の個人投資家、キミシマ ユウト。
無料の株式投資セミナーを終えたキミシマは、ホテル近くのカフェへ向かっていた。
人工照明に照らされた街には、家路を急ぐ会社員やOLが多かった。
待合せ場所のカフェは、落ち着いた造りの店構えだった。

キミシマは数日前の記憶を思い起こした。
新宿でテレビによく出ているバラエティアイドルが、キミシマに質問した。
「おにいさんの東京らぶらぶを教えてください」
マイクを差し出されたキミシマは両手を上げると、胸の前で小さな×印を作った。

「残念ですぅ~」、バラエティアイドルとスタッフは、別の通行人に向かっていった。
キミシマに、インカムをつけたカジュアルな番組スタッフらしき男が近づいてきた。
「申し訳ないです、放送しませんが、念のため、名前と連絡先を教えていただけますか」
キミシマは男に名前と連絡先を伝えると、その場を立ち去った。

先日、番組スタッフを名乗る男から、会って渡したい物があると連絡があった。
キミシマは、カフェのドアを開けると、店内に入った。
キミシマは番組スタッフの男を見つけると、男の席へ歩み寄った。
「こんばんわ」、キミシマは番組スタッフの男に、にっこりと微笑んだ。

新聞を読んでいた番組スタッフの男は、慌てて顔を上げると立ち上がった。
「約束の時間より早いんですね、後片付けがあるのでもっと遅いのかと思ってました」
キミシマが番組スタッフの男にいった。
「後片付けはホテルに任せています。テレビ局の方が忙しいんじゃないですか」

オフィスカジュアルの番組スタッフの男が、キミシマにいう。
「ははは、確かにそうかもしれませんね。
そういえば、まだ名刺をお渡ししてなかったですよね」
番組スタッフの男は、キミシマへ"Kazuya Tanaka"と書かれた名刺を差し出した。

キミシマは名刺を受け取ると、男の向かいの席に座り、名刺を目の前に置いた。
番組スタッフの男も席に座ると、店員を呼び、キミシマへオーダーするよう促した。
キミシマのドリンクが届くと、番組スタッフの男が話し出した。
キミシマはポケットに忍ばせたリモコンを使い、メガネの送受信機能をONにした。

キミシマがかけているメガネは、ハイテク仕様の特注品だった。
機能をONにすると、特定の動画サイトに目の前の光景を送信できた。
それに対するネットユーザーからの情報も受信することができた。
番組スタッフの男に重なるように、男に関する情報が表示され始めた。

2019年12月1日日曜日

銘柄を明かさない理由R286 無敗の個人投資家たち~キミシマ ユウトの場合~(前編)

本ブログには、自身が初めて書いた小説「銘柄を明かさない理由R」がある。
5人の無敗の相場師、ロイヤルストレートフラッシュの物語である。
そして彼らを取り巻く人々の物語でもある。
もちろん、素人が書いた小説なので、プロの方が書いた小説の足元にも及ばないw

自身は、比較的、趣味が多いほうではないかと思っている。
マネーゲームの株式投資、ブログの小説、プールでの水泳などなど。
自身は現在、無借金で、いつまでにいくら貯めるなどの目標がない。
したがって、会社員としての本業も、自身にとっては道楽のようなものであるw

さて、「銘柄を明かさない理由R」の新たな章が始まる。
「銘柄を明かさない理由R」の登場人物は多いが、本名を明かしている人物は少ない。
新たな章では、登場人物たちが本名を明かすかもしれない。
それでは、「銘柄を明かさない理由R クーロンズ・アイ編」をお届けするw

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第286話 無敗の個人投資家たち~キミシマ ユウトの場合~(前編)

都内にあるマンションの一室。
その一室は、外資系証券会社に勤務する組織の男、通称"ジョーカー"の自宅だった。
男は組織のデータベースで、ある少年の素性を調べ終えたところだった。
少年の名はキミシマ ユウト、都内にある学生寮に住む大学生。

通称"21世紀少年"とも呼ばれている無敗の個人投資家。
キミシマが小学生のときに両親が離婚、その後、母親に引き取られたが母親は再婚した。
やがて再婚相手の虐待が始まり、キミシマは祖父母の元で育てられることになった。
祖父亡き後、祖母と2人暮らしだったが、母親は再婚相手と別れ実家に戻っているらしい。

都内の大学に合格したキミシマは、都内にある学生寮に入寮した。
昨年、キミシマは参加費無料の株式投資セミナーを始めた。
投資手法に特化した株式投資セミナーは盛況で、数ヶ月待ちの人気セミナーらしい。
セミナーの内容を確認したが、詐欺まがいのセミナーではなかった。

詐欺グループの広告塔にされているような資金の流れも確認できなかった。
セミナーを開催するには、小規模な会場でも1回あたり数十万円は必要だ。
いくら資産があるとはいえ、キミシマはなぜ無料のセミナーを開催しているのか。
組織が監視していた店へ来店したことと、何か関係があるのか。

数日後の夜、都内にあるホテルの会議室。
"21世紀少年"ことキミシマは、参加費無料の株式投資セミナーを終えたところだった。
セミナーの参加者を見送ったキミシマは、ホテル近くのカフェへ向かおうとした。
「本当にお1人で大丈夫ですか、何なら、ご一緒しますが」、背後で声がした。

キミシマが声の主を見ると、いつも会場の警備を頼んでいる警備会社の男だった。
「参加費無料のセミナーを開催しているあなたのことをよく思わない人は多い。
もし私が連中の立場だったら、あらゆる手を使って、セミナーを妨害しますよ。
いくらテレビ局の人間だからって、安易にお1人で会われない方がよいと思います」

キミシマはにっこりと微笑むと、スーツ姿が窮屈そうな警備会社の男にいった。
「心配してくれて、ありがとう。
無料のセミナーを始めれば、僕のことをよく思わない人が出てくるのはわかっていたよ。
セミナーを始めた目的は、ある相手に勝つためなんだ。

24時間、誰かに守ってもらわないといけないのでは、相手に勝ったことにならない。
僕は正義は必ず勝つと信じているんだ」
しばらく沈黙したあと、警備会社の男はいった。
「わかりました。近くにいるので、もしものときはいつでも連絡ください」