2020年1月30日木曜日

【投資手法】往復ビンタの売り買い

繰り返し書いているが、現在の相場は、3年前の相場と同じ値動きをしている。
下図はTOPIX(東証株価指数)の5年チャートだ。
3年前の相場と同じ値動きをしていることが、おわかりいただけるだろう。
自身は、今年も3年前と同じく2月に急落すると見ているので、2月に買いを入れるw


自身は現物取引オンリーで、証券会社から借金する信用取引はしたことがない。
よく、信用取引は下落相場でも儲けが出せるといわれている。
だが、現物取引でも上手くやれば、下落相場で儲けることができる。
例えば、今月初めに自身は下記の売りを行ったw

・8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ @586円×20,000株=11,720,000円
・8316 ㈱三井住友フィナンシャルグループ @4,054円×2,000株=8,108,000円
2銘柄の売りは計19,828,000円で、1,371,974円の譲渡益を得た。
では、もし自身が今日の終値で、同じ銘柄の同数の株を買い戻すとどうなるかw

・8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ @565.5円×20,000株=11,310,000円
・8316 ㈱三井住友フィナンシャルグループ @3,851円×2,000株=7,702,000円
計19,012,000円という安値で、同じ銘柄の同数の株を買い戻すことができる。
売りでも儲け、買いでも儲ける、これすなわち「往復ビンタの売り買い」であるw

2020年1月29日水曜日

【エッセイ】アーリーリタイアする人の思考が理解できない

自身は会社員で、趣味で株式投資をしている。
遺産相続や早期退職でまとまった金が手に入ったので、アーリーリタイアする人がいる。
自身の知る範囲では、これらのまとまった金が1億円超だった人はいない。
つまり、1億円に満たないにも関わらず、アーリーリタイアする人が多いのであるw

独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2019」によると、正社員を続けた場合の60歳までの退職金を含めない生涯賃金は、男性は中学卒2億円、高校卒2億1千万円、高専・短大卒2億2千万円、大学・大学院卒2億7千万円。ちなみに、女性は中学卒1億4千万円、高校卒1億5千万円、高専・短大卒1億8千万円、大学・大学院卒2億2千万円らしいw

会社員の場合、厚生年金に加入するため、保険料の半額は会社負担だ。
実際は給与に上乗せして支給されている訳だが、このことをわかっていない人は多い。
会社員の保険料納付額は、自営業よりはるかに多い。
当たり前だが、保険料納付額が多ければ多いほど、年金の受給額は多くなるw

アーリーリタイアしていないが、アーリーリタイアを目標にする人も多い。
そのような人が目標にしている金額で多いのは、1億円である。
だが、前述のように、60歳まで正社員を続けるだけで、1億円以上得ることができる。
自身には、たかが1億円でアーリーリタイアしようとする人の思考が理解できないw

2020年1月28日火曜日

【コラム】賢明な会社員は早期退職には応募しない

調査会社の東京商工リサーチは6日、2019年1~11月の上場企業の早期・希望退職者の募集(または応募)が、1万人を突破したと発表した。年間で1万人を超えたのは6年ぶりで、18年1~12月(12社、4126人)の約3倍の人数に上る。20年以降も、足元の業績が好調な企業を中心に既に7社、計1500人の実施が判明している。(2019年12月6日付日本経済新聞より)

業績が好調な企業が、早期退職者を募集するケースが増えている。
一昔前は業績が芳しくない企業が、早期退職者を募集していた。
自身が勤務する会社でも、過去に早期退職者の募集があったが、応募しなかった。
応募しなかったのは、会社に残って得る収入の方が多いことがわかっていたからだw

先日、勤務先のお偉いさんと話をする機会があった。
自身より年長のお偉いさんは、早期退職の条件として、数千万円を提示されたらしい。
だが、お偉いさんは早期退職に応募せず、会社に残った。
なぜなら、自身と同じく、定年までに得る収入が、多いことがわかっていたからだw

お偉いさんいわく、「当時、早期退職に多くが応募し、再就職した。
だが、今も再就職先に残っているのは半分もいないよ」とのことだった。
当たり前だが、早期退職した人たちより、お偉いさんが得た収入の方がはるかに多い。
「賢明な会社員は早期退職には応募しない」と断言していいかもしれないw

2020年1月27日月曜日

【エッセイ】最近の相場がわかりやすい理由

自身は、2005年に株式投資を始めた。
当時と比べ、最近の相場はわかりやすくなったと思う。
以前の相場は、天井だと思っても騰がり続けたり、底だと思っても下がったりした。
ところが、最近の相場は、天井と底が読めるのであるw

これは、株取引の多くにAI(人工知能)が関わることになったことが原因だろう。
確かに、AIは人間とは異なり、過去の相場の値動きから、その後の動きを学習する。
だが、AIの株取引には、恐怖と欲望といったものが存在しない。
よって、一定以上に騰がれば売り、一定以上に下がれば、買うのであるw

人間の場合、AIと異なり、恐怖と欲望が行動を左右する。
「売ったら騰がるんじゃないか」、「買ったら下がるんじゃないか」などなど。
これら恐怖と欲望により、今までの相場は時には驚くような値動きをしてきた。
例えば、記憶に新しいのは、リーマンショックによる暴落だw

米国投資銀行の破綻による影響は、軽微にも関わらず、国内相場は暴落した。
リーマンショック当時にAIの株取引が主流であれば、暴落することはなかっただろう。
ひょっとすると、リーマンショック当時も、AIの株取引が主流だったかもしれない。
もしそうなら、AIはリーマンショックで買い向かった自身から学んだのかもしれないw

2020年1月26日日曜日

【コラム】偉大なる相場師に学ぶ~邱永漢の教え~

「ですから、どの株をいつどの値段で買うかが難しいのです。
株で儲かる人も損をする人も、同じ株を買ったり売ったりしています。
いつ頃、どんな値段で買って、どんな値段で売るかによって、勝敗がわかれるのです」
(邱永漢HP「もしもしQさんQさんよ」より)

邱永漢という偉大なる相場師がいた。
彼は1924年に日本が統治していた台湾で、台湾人の父と日本人の母との間に生まれた。
東大を卒業後、大学院で財政学を研究、日本および台湾の実業家として知られている。
1960年頃、200万円を元手に株を始め、わずか1年で5000万円に増やしたらしいw

彼は著書以外にも、ホームページで株式投資に対する彼の教えを残している。
彼の教えは株式投資には不変、すなわち王道ともいえる教えである。
例えば、最上段の彼の言葉に「同じ株を買ったり売ったり」とある。
他の偉大なる相場師もそうだが、同じ株を買ったり売ったりすることが王道なのであるw

自身は先日、8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループを20,000株売った。
また、8316 ㈱三井住友フィナンシャルグループを2,000株売った。
売りで1900万円を超える現金を手にしたが、2月に売値より安い株価で買い戻す予定だ。
なぜなら、「同じ株を買ったり売ったり」することが、株式投資の王道だからだw

2020年1月23日木曜日

【今後の戦略】歴史は繰り返す~一期生と二期生に伝えていること~

自身には、株を教えている一期生と二期生がいる。
一期生は、自身の息子くらいの年齢で、イケメンの独身である。
二期生は、若い女性で、すでに結婚していてもおかしくない独身女性である。
もちろん、自身は金に困っていないので、2人には無償で株を教えているw

昨年から、2人に伝えていることがある。
自身は、2020年の2月に株を買う予定だと。
買えば連絡するが、同じように買うかどうかは自分で判断するようにとも伝えている。
自身が2月に買う理由は、3年前の相場の仕込み時期が2月だったからだw

下図は、TOPIX(東証株価指数)の5年チャートだ。
現在の相場は、3年前の相場と同じ値動きをしている。
しかも、3年前の2月(赤丸部分)に、急落していることがわかる。
よって、自身は今年も2月に急落すると見ているので、3年前と同じく買いを入れるw

「アタマとシッポはくれてやれ」という相場格言がある。
最高値で売ろうとか、最安値で買おうとする欲への戒めらしい。
だが、最高値と最安値がわかるのであれば、アタマとシッポをくれてやることはない。
自身と一期生および二期生は、アタマとシッポを美味しくいただく所存であるw

2020年1月22日水曜日

【会社員と相場師】そんな人生のどこが楽しいのかと思った話

先日、昔の仕事仲間と久しぶりに飲む機会がった。
お互いの近況を語り合い、楽しい時間を過ごした。
自身はブログでは上から目線である。
だが、実生活では、上から目線で話さないので、昔の仕事仲間とも普通に飲んだw

昔の仕事仲間は、30代後半で子どもができたらしい。
子どもが大学生のときには、60歳を迎えるらしい。
また、子どもができてから、住宅を購入したらしい。
35年の住宅ローンで、完済時の年齢は80歳らしいw

住宅ローンは、退職金で一括完済できるかもしれない。
だが、60歳まで、子どもの学費と住宅ローンの返済に追われる日々が続くのである。
おそらく、昔の仕事仲間は、60歳まで家族のために働き続けるだろう。
そんな人生のどこが楽しいのだろうかと思ってしまったw

自身は、住宅ローンを一括完済し、子どもの学費も払い終えている。
あとは、自身のことだけを考えればよいので、株式投資で思い切った勝負ができる。
おそらく、昔の仕事仲間は株式投資で思い切った勝負をすることは、生涯ないだろう。
自分の人生である、自分の自由に生きられない人生は哀れにしか思えないw

2020年1月20日月曜日

銘柄を明かさない理由R301 無敗の個人投資家たち~スプリングベルの場合~(前編)

本ブログには、自身が初めて書いた小説「銘柄を明かさない理由R」がある。
5人の無敗の相場師、ロイヤルストレートフラッシュの物語である。
主要登場人物は、無敗の天然(10)こと、テンマ リナ。
無敗のジャック(J)こと、ジョウシマ ユウイチ。

無敗のクイーン(Q)こと、クジョウ レイコ。
あと無敗の大物相場師キング(K)こと、ジツオウジ コウゾウ。
まだ本名を明かしていない、無敗の若き相場師エース(A)である。
「銘柄を明かさない理由R」は筋書きのない趣味の小説だ。

あらかじめ、ストーリーは決めていないし、決めるのはサブタイトルだけだ。
先の展開が思い浮かばないことがあるが、そのようなときは待つことにしている。
不思議なもので、待っていれば登場人物が勝手に動き出してくれるのである。
それでは、「銘柄を明かさない理由R クーロンズ・アイ編」をお届けするw

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第301話 無敗の個人投資家たち~スプリングベルの場合~(前編)

スイスで最も美しい教会があるといわれる街。
広大な敷地の中には豪邸があり、豪邸のすぐ近くには、教会が設けられていた。
教会ではステンドグラスから降り注ぐ朝日の中、黒髪の女性が祈りを捧げていた。
祈りを捧げていた黒髪の女性、スプリングベルは祈りを終えると、豪邸へ向かった。

「おはようございます、スプリングベル様、すでに朝食の準備は整っております」
黒服を着た金髪の若い男性秘書のアレックスが、玄関の前で恭しくいう。
「おはよう、アレックス、いつもありがとう」
スプリングベルはいうと、アレックスが開けた玄関ドアを通り、ダイニングへ向かった。

スプリングベルとアレックスは、ダイニングに通じる重厚な木製扉の前に着いた。
扉の両脇には、黒服を着た若い男性執事が2人いた。
2人の男性執事は、スプリングベルが歩みを止めることがないよう、扉を開いた。
スプリングベルは「ありがとう」と2人の男性執事にいうと、ダイニングの中へ入った。

重厚な木製扉の中の窓のないダイニングは、天井から床まで白い空間だった。
ダイニングの中央には、空間と同じ白いテーブルと椅子があった。
アレックスが椅子を引くと、スプリングベルは静かに座った。
やがて、別の男性執事が、白いワゴンに乗せた朝食を運んできた。

フルコースの朝食を、スプリングベルは時間をかけて、ゆっくりと食べ終えた。
男性執事たちの片付けが終わると、アレックスがモニターのスイッチを入れた。
ブンという音と共に、壁一面がモニターに切り替わり、多くの映像が映し出された。
世界の市況に、先進国の主要メディアの報道番組などだった。

モニターから音声は流れておらず、ダイニングの静けさは保たれていた。
スプリングベルはキャスターの表情やテロップから、報道番組の情報を読み取っていた。
また、めまぐるしく変動する世界の市況から、各国の相場の動きも読み取っていた。
「ありがとう、アレックス、もういいわ」、スプリングベルがいった。

モニターのスイッチを切ったアレックスに、スプリングベルがいくつか指示をした。
「かしこまりました」、アレックスはいうと、トレーディングルームへと向かった。
スプリングベルは、スイスで屈指のプライベートバンカーだった。
徹底した顧客情報の守秘と着実な資産運用は、多くの顧客を獲得していた。

顧客の中には、各国政財界の要人や大口の機関投資家が数多くいた。
今日はいい天気なので、久しぶりに街にでも出かけようかしら。
黒髪でオリエンタルな美貌の持ち主、スプリングベルは椅子から立ち上がった。
2人の男性執事が扉を開くと、スプリングベルはダイニングを後にした。

2020年1月19日日曜日

【エッセイ】娘に10人目の彼氏ができた話

自身には、昨年から社会人になった娘がいる。
誰に似たのか、娘はどちらかというとモテるようだ。
本当かどうかは知らないが、いつも自分から別れを切り出しているらしい。
娘によると、昨年、9人目の彼氏と別れたらしいw

年始に娘と会ったとき、娘が自身に聞いてきたことがある。
第一印象で、「この人だ」と思った人がいたかという、質問だった。
「そう思ったことが、あったかもしれないが、覚えていない。
もし、あったとしても、その相手とは結婚していない」と自身は答えたw

なぜなら、相手にのめり込みすぎると、冷めたときが悲惨だからである。
よって、結婚するのであれば、のめり込めないくらいの相手に限る。
事実、自身は結婚の際、相手にのめり込んでいなかったので、今も別れていない。
聞くと、娘には「この人だ」と思った人がいたらしいw

先日、娘から連絡があり、「この人だ」と思った人と付き合うことになったらしい。
自身の知る限り、今回の彼氏は、娘にとって10人目の彼氏になる。
今までの元カレの中にも、娘が「この人だ」といっていた男性はいた。
娘が「この人だ」と思う男性は、世の中に多いのかもしれないw

2020年1月16日木曜日

【エッセイ】現物取引での下落相場の楽しみ方

自身は住宅ローンを一括完済するために、株を始めた。
住宅ローンを一括完済してから、株は趣味のマネーゲームである。
株の取引には、現物取引と信用取引がある。
自身は現物取引、すなわち現金での「買い」と「売り」しかしたことがないw

個人投資家の半数以上は、信用取引らしい。
証券会社から金を借りて、不相応な取引をしている。
自身からすると、株式投資で大切なのは投資手法である。
投資手法において、現物取引と信用取引の違いはないw

なぜなら、株の基本は「Buy low,Sell high(安く買って、高く売れ)」だからだ。
そもそも、現物取引で勝てなければ、信用取引で勝てるわけがない。
信用取引は証券会社から借金するため、返済期限が決まっている。
返済期限が来れば、強制的に損益を確定しなければならないw

信用取引をするメリットは、下落相場でも儲けることができることらしい。
だが、現物取引で高いときに売っておけば、下落すれば、再び買うときに安く買える。
先日、自身は元本引上げの売りを行い、全株タダ株にした。
全株タダ株にしてから、株価が下落しているので、自身は笑いが止まらないでいるw

2020年1月15日水曜日

【エッセイ】娘に気になるといわれた株の仕組み

自身は、娘が大学生になった5年前から、娘の資産を運用している。
運用を始めたきっかけは、娘がバイトで服代や交際費を稼ぐようになったからだ。
本来なら、学生の服代や交際費は、親である自身が負担しなければならない。
娘の取引口座「Rファンド」を開設、毎年100万円を投じて、娘名義の株を買い続けたw

Rファンドでは、1度だけ元本引上げの売りを行った。
それ以外に、自身のYファンドで含み益が出ると、元本引上げの売りを行った。
Yファンドで元本引上げの売りを行う際は、Rファンドの元本分も引き上げていた。
現在、Rファンドの評価額は400万円を超えているが、全株がタダ株であるw

つまり、5年間でRファンドに500万円を投じたが、500万円全額を回収したことになる。
結果、Rファンドには評価額が400万円超え、年間配当18万円のタダ株が残った。
先日、自身は初めて、Rファンドへの投資額を、全額回収していることに気づいた。
このままでは学生時代にバイトを頑張った娘に申し訳ないw

自身は娘に、これからも毎年100万円で娘名義の株を買い続けると伝えた。
娘からは、株の仕組みは気になるけど、自身の名義で買えばいいといわれた。
娘に申し訳ないので、今後も毎年100万円で娘名義の株を買い続けることにした。
だが、投資額の回収は続けるので、Rファンドのタダ株が増え続けるだけだろうw

2020年1月14日火曜日

銘柄を明かさない理由R300 無敗の個人投資家たち~ムラノ キョウスケの場合~(後編)

第300話 無敗の個人投資家たち~ムラノ キョウスケの場合~(後編)

東京都中央区の日本橋のすぐ近くにある、日本一の株屋の本社。
本社の貴賓室には、2人の男がいた。
1人は、取締役兼大阪支店長のムラノ キョウスケ。
もう1人は、"無敗のキング"こと、ジツオウジ コウゾウだった。

誰も知らないはずのことを語るジツオウジの言葉を、ムラノは聞くしかなかった。
「貴様は父親から認知はしてもらえたが、父親のことを知ることなく育った。
だが、母親が病で亡くなるとき、学生だった貴様は初めて父親のことを聞かされた」
ジツオウジは、魔王のような笑みを浮かべるといった。

「な、なんで、そのことを知っているんや」、ムラノがいう。
「貴様は父親に、日本一の株屋に入社させろと頼み、入社することに成功した。
自分の境遇からしたら、入社させるくらいは当たり前だと、ほざいたらしいな」
魔王のような笑みを浮かべたまま、ジツオウジがいう。

「当たり前やろ、自分の息子にはそれくらいするのが父親やろ」、ムラノがいう。
「入社した貴様は、野村財閥の直系を武器にした。
貴様は役員たちに武器を用いて、事実上の最高責任者にまで昇りつめた」
魔王のような笑みを浮かべたまま、ジツオウジが続ける。

「それがどないしたんや、野村財閥の直系を武器にして、何がわるいんや。
ワテが最高責任者になってから、会社の業績は右肩上がりや。
武器だけやのおて、ワテには経営者としての実力があったっちゅうことやろが」
短気なムラノは激高して、早口でまくしたてた。

ジツオウジは、ゆっくりとソファから立ち上がった。
巨躯のジツオウジは、ムラノを見下ろすと、いった。
「貴様が日本一の株屋の最高責任者になれたのは、貴様の武器でも実力でもない。
貴様が入社したあと、社内の役員や同業他社に、貴様の父親から手紙が届いた。

手紙には、貴様が入社した経緯と、貴様への支援要請が綴られていた。
最後には、貴様が調子に乗ることがあったら、いつでも戒めてくれともあった。
所詮、貴様は父親という井の中の蛙にすぎんのだ、身の程をわきまえろ、若造が」
呆然とするムラノの横を通り、ジツオウジは貴賓室を出た。

「この度は憎まれ役を買っていただき、ありがとうございました」
貴賓室を出ると、廊下で待っていた代表執行役社長グループCEOの大川がいった。
「なかなか見所がある若造だが、たまには戒めておかんとな」
"無敗のキング"こと、ジツオウジ コウゾウはいうと、その場を後にした。

2020年1月13日月曜日

銘柄を明かさない理由R299 無敗の個人投資家たち~ムラノ キョウスケの場合~(中編)

第299話 無敗の個人投資家たち~ムラノ キョウスケの場合~(中編)

"無敗のキング"こと、ジツオウジが待つ貴賓室へ向かいながら、ムラノは思った。
昨日、ジツオウジから、「明日、そちらへ出向く」と電話があった。
大物相場師であり、自らが設立した証券会社の会長でもあるジツオウジ コウゾウ。
今まで会うたことはないが、ジツオウジは証券業界では伝説になりつつある。

1987年10月、日経平均株価は1年前の15,000円から、26,000円台に急騰していた。
1987年10月19日、ニューヨーク証券取引所のダウ平均が暴落した。
前日比マイナス22.6%、のちに"ブラックマンデー"と呼ばれる暴落だった。
翌1987年10月20日、東京証券取引所には朝から売りが殺到した。

ジツオウジは、全財産と信用取引を使い、狙っていた株を大量に仕込んだ。
翌10月21日から、日経平均株価は反発した。
わずか7ヵ月後の1988年5月、日経平均株価は、26,000円台に回復した。
翌1988年6月には、28,000円の大台を突破、上昇を続けた。

1989年12月29日、日経平均株価は38,915円という史上最高値を記録した。
年明けには40,000円を超えるだろうと、多くの市場関係者が思っていた。
年が明けてからの大発会、ジツオウジは全力で売りに回った。
大発会から日経平均株価は安値スタートとなり、果てしもなく下がり続けた。

ジツオウジは、"ブラックマンデー"で儲けた莫大な金で、都内に証券会社を設立した。
近代では稀に見る、相場師が設立した証券会社だった。
設立以来、ジツオウジの証券会社は、常に右肩上がりで成長を続けていた。
特に"アルカディア(理想郷)"のリターンは、驚くべきものだという噂だった。

証券業界で伝説になりつつあるジツオウジが、何しに日本一の株屋へ来たんや。
ムラノが貴賓室のドアを開けると、貴賓室の中には、ソファに座った1人の男がいた。
高級スーツを着こなし、髪をオールバックにした巨躯の男だった。
おもむろに顔を上げた男、ジツオウジは鋭い眼差しでムラノを見るといった。

「貴様がムラノ、いや、ノムラ キョウスケか」
なぜ、ワテの本名を知ってるんや、ムラノは驚きのあまり、何も言えなかった。
「貴様の父親は、野村財閥二代目だった野村徳七直系の子孫だった。
だが、貴様は、父親と愛人だった母親との間にできた子どもだった」

誰も知らないはずのことを語るジツオウジの言葉を、ムラノは聞くしかなかった。
「貴様は父親から認知はしてもらえたが、父親のことを知ることなく育った。
だが、母親が病で亡くなるとき、学生だった貴様は初めて父親のことを聞かされた」
"無敗のキング"こと、ジツオウジ コウゾウは、魔王のような笑みを浮かべるといった。

2020年1月12日日曜日

銘柄を明かさない理由R298 無敗の個人投資家たち~ムラノ キョウスケの場合~(前編)

本ブログには、自身が初めて書いた小説「銘柄を明かさない理由R」がある。
5人の無敗の相場師、ロイヤルストレートフラッシュの物語である。
そして彼らを取り巻く人々の物語でもある。
もちろん、素人が書いた小説なので、プロの方が書いた小説の足元にも及ばないw

主要登場人物は、無敗の天然(10)こと、テンマ リナ。
無敗のジャック(J)こと、ジョウシマ ユウイチ。
無敗のクイーン(Q)こと、クジョウ レイコ。
あと無敗の大物相場師キング(K)と、無敗の若き相場師エース(A)である。

物語はフィクションだが、主要登場人物にはモデルとなった人物がいる。
ちなみに本編に登場する大物相場師キングのモデルは、複数いる。
複数のモデルの生き様を組み合わせたので、オリジナルキャラといえるかもしれない。
それでは、「銘柄を明かさない理由R クーロンズ・アイ編」をお届けするw

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第298話 無敗の個人投資家たち~ムラノ キョウスケの場合~(前編)

その証券会社は、1925年(大正14年)に大阪府大阪市に設立された。
創業者の名は、野村財閥二代目の野村徳七だった。
やがて、その証券会社は本社を東京に移転、日本一の株屋となった。
高い情報収集能力と「ノルマ証券」といわれるほどの営業力が武器だった。

東京都中央区の日本橋のすぐ近くに、日本一の株屋の本社があった。
昨年、大阪支店長のムラノ キョウスケが取締役に抜擢された。
ムラノは、高級ブランドの銀縁メガネをかけた細身の男だった。
年齢は30代と若いが、同期の中では一番の出世頭だった。

過去に例のない20人抜きの人事で、歴代取締役の中では最年少の取締役だった。
その日、本社の会議室では、役員会が開かれていた。
会議室では、取締役兼大阪支店長のムラノが、役員から報告を受けていた。
ムラノの表向きの肩書きは平取締役だが、事実上の最高責任者だった。

「調査部の報告によると、年明けから米国の大口投資家が資金を引き上げてます。
理由は不明ですが、ホワイトハウスから何らかの情報があったものと思われます。
これらの報告を受け、当社も相場からの資金引上げを進めています」
役員の木本は、スライドの説明を終えると、席に戻った。

「一般の投資家には何も知らせんと、大口投資家だけに情報をリークか。
大口投資家だけ儲けさせて、己の支持率を高めるつもりやな。
姑息な政治家の考えそうなことやで。
まあええわ、相場からの資金引上げは継続や」、ムラノがいう。

「では、次の報告に移りたいと思います」、
司会役の代表執行役社長グループCEO、大川がいう。
「次の報告は何や」、ムラノが大川に尋ねる。
「来年度の営業戦略で、今野本部長の報告になります」、大川が答える。

「来客があるんで、後は大川に任せるわ、あとで議事録を送ってくれたらええわ」
ムラノはいうと席を立ち、振り返ることなく会議室を出ていった。
呆気にとられる役員たちに、大川が笑みを浮かべていう。
「今野本部長、ムラノ取締役が、あとで確認したくなるような報告をお願いします」

ムラノが会議室を出ると、ムラノ専属の女性秘書である小島が待ち構えていた。
「ジツオウジ様がお待ちです」、小島が頭を下げていう。
「わかった、すぐに向かう」
ムラノは"無敗のキング"こと、ジツオウジ コウゾウが待つ貴賓室に向かった。

2020年1月11日土曜日

【エッセイ】「休むも相場」は大事だよ

だいたいが人間は欲と道連れである。相場で利益を上げれば「もっと取ってやろう」と思い、損をすれば「今度は取り返そう」と、常に売ったり買ったりしてしまいがちだ。こういう心理には、知らず知らずにおごりと焦りの気持ちが入り込んでいる。この2つが、共に相場には大禁物であることは前にも述べた。むろん結果は歴然であろう。

損得に関係なく、一つの売買が終わったら一歩退いて市場の環境や相場の動向、そして天下の形勢をゆっくり眺め回す余裕を持つ。この間に目のくもりを払拭し、心身のコンディションを調整し、同時に投資資金を整えて、次の機会に備えるわけだ。

とにかく株式投資で無理をすれば、必ず敗れる。何らかの制約をおしてまで株式投資をする愚は避けることだ。「眠られぬ株は持つな」、「命金には手をつけるな」という格言もある。また「つかぬときは止めよ」ともいう。ウォール街にも「疑わしいときは何もするな」という格言がある。いずれも、そういうときは出動を取りやめて、いったん休みなさいと教えている。
(「日本証券業協会」ホームページより)

先日、元本引上げの売りを行い、保有株を全てタダ株にした。
元本引上げの売りであっても、譲渡益を得たことになり、きっちり税金を取られる。
譲渡益は1,371,974円、うち278,715円を税金として納めたことになる。
年明け早々、税金を納めた自身は、しばらく「休むも相場」であるw


自身からすると、株高の今、買っている人がいることが信じられない。
下図は、TOPIX(東証株価指数)の1年チャートだ。
自身が買った昨年8月が底で、自身が売った今が天井であることがわかる。
これから買おうとしている人には、「休むも相場」は大事だよと教えてあげたいw

2020年1月10日金曜日

【現在の株式評価額】20200110~過去最高額の売りを決めた理由~

Yファンド&Kファンド株式(特定預り)
・取得額合計:0円
・評価額合計:13,271,500円
・損益額合計:13,271,500円(損益率#DIV/0!)
・保有銘柄数:4銘柄

Rファンド株式(特定預り)
・取得額合計:0円
・評価額合計:4,163,040円
・損益額合計:4,163,040円(損益率#DIV/0!)
・保有銘柄数:1銘柄

Mファンド株式(特定預り)
・取得額合計:9,745,632円
・評価額合計:7,843,400円
・損益額合計:-1,902,232円(損益率-20%)
・保有銘柄数:7銘柄

本日、Yファンド&Kファンドの評価額が、初売り後の最高評価額となった。
昨日、売った8306と8316の株価が下がったにも、関わらずである。
タダ株のよいところは、騰がっても下がっても何とも感じないところだ。
なぜなら、元手がかかっていないタダだからだw

さて、自身が今回、過去最高額の売りを決めた理由について書いてみる。
中東の基地にミサイルを撃たれた某国が、近いうちに反撃に出る可能性が高いからだ。
某国の消極的な声明は、相場から資金を引き上げるための時間稼ぎとみている。
もちろん、某国が反撃に出るか出ないかは、神のみぞ知ることであるw

2020年1月9日木曜日

【現在の株式評価額】20200109~今年の初売りは1900万円超えなり~

Yファンド&Kファンド株式(特定預り)
・取得額合計:0円
・評価額合計:13,170,500円
・損益額合計:13,170,500円(損益率#DIV/0!)
・保有銘柄数:4銘柄

Rファンド株式(特定預り)
・取得額合計:0円
・評価額合計:4,176,000円
・損益額合計:4,176,000円(損益率#DIV/0!)
・保有銘柄数:1銘柄

Mファンド株式(特定預り)
・取得額合計:9,745,632円
・評価額合計:7,865,000円
・損益額合計:-1,880,632円(損益率-19%)
・保有銘柄数:7銘柄

本日、Yファンド&KファンドとRファンドの元本引上げの売り注文を入れた。
会社の昼休みに株価を見ると、指値より高い総額1900万円超えで売れていた。
おかげで、Yファンド&KファンドとRファンドの保有株は、全てタダ株になった。
お買い上げいただいた外国人投資家には、心から感謝したいw

今回の売り注文は以下だ。
・8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 30,000株→10,000株。
・8316 ㈱三井住友フィナンシャルグループ 3,000株→1,000株。
ちなみに、総額1900万円超えの売りは、過去最高額の売りであるw

自身が今回、元本引上げの売りを決めたのには理由がある。
理由については、あらためて記事にする予定だ。
株を教えている一期生に、自身が元本を引き上げた理由を話した。
一期生は自身の理由に納得、明日にでも利益を確定するようであるw

2020年1月8日水曜日

【Y&Kファンド】今週の予告を教えてやる

勘違いするな。
自身は自身の為にやっているわけじゃない。
増え続ける税金、減り続ける年金。
金融機関に金を預けても、利息は微々たるものだ。

何がしたいかって?
まあ、黙って見てろよ。
今週の予告を教えてやる。
今週中に、Y&Kファンドで元本引上げの売りを行うw


先日の「新春コラム」に書いた記事がある。
今年は、株から現金へとシフトすべき年になる可能性が高いという記事だ。
なぜなら、上昇相場の期間は短く、2年以内に終わりを迎えることが多いからだ。
よって、自身は前半は買いだが、後半は元本引上げの売りを行う予定だとしたw

自身には株を教えている二期生がいるが、年明け、二期生に伝えたことがある。
今年の買い場は2月なので、2月に買いを入れたら連絡すると伝えた。
自身はすでに2月の購入資金を用意しているが、さらに充実させておくことにした。
もちろん、読者の方には売ったその日に、銘柄を公表したいと考えているw

2020年1月7日火曜日

【エッセイ】会社が必要とする人、しない人

自身の本業は、会社員である。
大学を卒業してから、会社員しか経験したことがない。
会社員を選択したのは、自営業だった父親の苦労する姿を見てきたことが大きい。
父親からは、何度も跡を継ぐようにいわれたが、断り続けたw

世の中は、終身雇用制や年功序列による給与体系が崩壊して久しい。
今は好業績の大手企業でも、退職勧奨や早期退職をする時代だ。
自身は退職勧奨を受けたり、早期退職を促されたことはない。
だが、自身の周りでは、退職勧奨を受けたり、早期退職を促された人がいるw

先日、会社のお偉いさんと話す機会があった。
自身が「これからも○○の仕事をしたいと考えています」といった。
お偉いさんは驚いた様子でいった。
「会社が必要なのは、君みたいな人だよ」とw

自身が必要な理由を聞くと、お偉いさんが答えてくれた。
「マネジメントしかできない社員は、ある程度の年齢になると、扱いに困る。
ところが、君のようなプロフェッショナルは、会社にとって必要だ」
自身の定年はまだ先だが、定年まで会社が離してくれないようであるw

2020年1月6日月曜日

銘柄を明かさない理由R297 無敗の個人投資家たち~ジョウシマ ユウイチの場合~(後編)

第297話 無敗の個人投資家たち~ジョウシマ ユウイチの場合~(後編)

ジョウシマの両親は、すでにこの世にいなかった。
両親から生い立ちについての話を聞いた記憶はなかった。
また、両親の親や兄弟姉妹の話も、聞いたことがなかった。
ジョウシマは、夢に関係するかもしれない自分のルーツを調べることにした。

ジョウシマ ユウイチは、両親に長女のアキコとの4人家族だった。
両親はアキコが高校生、ユウイチが小学生のときに亡くなった。
家族でドライブに出かけた帰り、サービスエリアに入ろうとしたときのことだった。
減速した父親が運転する車は、前方不注意の大型トラックに追突された。

アキコとユウイチが病院で目覚めたとき、すでに両親は息を引き取っていた。
身寄りのなかったアキコとユウイチは、施設に預けられた。
アキコは高校を卒業すると地元の会社に就職し、ユウイチを大学に進学させた。
ユウイチが大学を卒業すると、服飾デザイナーが夢だったアキコはパリへと旅立った。

デザイナーとしては成功しなかったアキコだが、今はパリで結婚し幸せに暮らしている。
姉貴に聞いたところで、おそらく自分たちのルーツについては知らないはずだ。
ジョウシマは、両親の戸籍謄本を取り寄せた。
取り寄せた戸籍謄本によると、父親は徳島出身で、母親は京都出身だった。

ジョウシマは、外資系保険会社の調査を請け負う会社の社員だった。
ジョウシマは委託先の調査会社に、自費で両親の調査を依頼することにした。
「両親の素性がわかれば、調査に要した費用は全て支払うことを約束する。
徹底的に両親の素性を調べて欲しい」、ジョウシマは委託先の調査会社に告げた。

数ヵ月後、調査会社から報告書と請求書が送られてきた。
調査会社の報告書によると、母親は京都で代々続く商家の三女だった。
ジョウシマ姓の母親は、父親と恋に落ち、駆け落ち同然に家を出たらしい。
駆け落ち同然に家を出たあと、実家とは音信不通だったらしい。

調査会社の報告書によると、父親は徳島の地主である阿佐家の長男だったらしい。
京都で母親と知り合った父親は、跡目を弟に譲り、姓をジョウシマに変えたらしい。
その後、職を求めて東京へ出た両親は、アキコとユウイチを産み育てたらしい。
どこにでもありそうな話で、特別な先祖はいなかったってことか、ジョウシマは思った。

平教経(たいらののりつね)は、平家一門の武将で、壇ノ浦で死んだとされている。
だが、徳島県祖谷地方の伝説では、教経は壇ノ浦で死ななかったとされている。
伝説によれば、教経は壇ノ浦での敗戦後、安徳天皇を奉じて、祖谷山に入った。
のちに阿佐庄に移住して、阿佐氏を称したという。

2020年1月4日土曜日

【エッセイ】昨年の年末ジャンボの結果と今年の見通し

自身には就職して1人暮らしをしている娘がいる。
娘から連絡があり、地元の友達と遊ぶので、泊めてくれといわれた。
別に構わないといい、娘を泊めることにした。
翌朝、目覚めると、いつの間にか娘が自分の部屋で寝ていたw

遅くに起きてきた娘が、おなか空いた、という。
普段の娘は自炊しているので、たまにはいいかと思い、朝食を作ってやった。
食べ終わった娘が、今日の昼は暇なので、一緒に出かけてやってもいいぞといってきた。
自身と似た上から目線の娘の言い方に、親子だなと思ったw

自身は、久々に浅草に行きたいと思っていた。
娘にいうと、娘も浅草に行きたいという。
珍しく意見が一致したので、浅草に行くことにした。
先ずは、浅草寺へ初詣することにしたw

全然、人が写っていないじゃないかと思われるかもしれない。
実際は、かなりの混み具合で、写真を撮るのも一苦労だった。
のろのろと進む人ごみの中、どんな願い事をしようかと、考えていた。
なぜなら、自身のお願い事は、東京証券取引所横の兜神社でしているからであるw

ふと、自身の頭に、兜神社ではしていないお願い事が閃いた。
昨年、自身は十数年ぶりに、年末ジャンボ宝くじの連番100枚を購入した。
ところが、1等にかすりもせず、購入金額3万円に対し、6千円しか回収できなかった。
今年こそ、年末ジャンボ宝くじが当たりますようにとお願いしたw

お願いしたあと、娘がおみくじを引きたいというので、自身も引くことにした。
浅草寺のおみくじは、よく当たることと、凶が多いことで有名である。
ダメもとで引くと、自身のおみくじは「大吉」で「願望:叶うでしょう」だった。
なんと、今年の年末ジャンボ宝くじを購入すれば、当たることとなったw

気分がよくなった自身は、日本最初のバーである「神谷バー」へ娘を連れて行った。
「神谷バー」では、娘に洋食の大盤振る舞いをした。
バーを出ると、浅草演芸ホールへ立ち寄り、娘に生の落語も聞かせてやった。
もし、今年の年末ジャンボ宝くじが当たらなければ、これらは自身の自腹であるw

2020年1月3日金曜日

銘柄を明かさない理由R296 無敗の個人投資家たち~ジョウシマ ユウイチの場合~(中編)

第296話 無敗の個人投資家たち~ジョウシマ ユウイチの場合~(中編)

元号が変った年の国内相場は、前年から下がり続けていた。
下がり続ける相場の中、驚くべきことに1人の男は利益を出していた。
利益を出している男は、ジョウシマ ユウイチという都内在住の会社員だった。
無敗のクイーンことクジョウ レイコから、無敗のジャックと呼ばれている男だった。

下がり続ける相場の中、ジョウシマは10年来の安値水準にあった株を仕込んだ。
仕込んでから二割以上の益が出ると、ジョウシマは元本引上げの売りを行った。
タダ株を手に入れたジョウシマは思った。
3年前と同じ値動きの相場、仕込みの本番はこれからだ。

その年の夏のある日、ジョウシマが待っていたときがついに訪れた。
狙っていた2銘柄の配当利回りが、場中に5%を超えたのである。
翌日の早朝、起床したジョウシマはPCを起動、昨日のNYダウを確認した。
確認すると、昨日のNYダウは今年最大の下落幅を記録していた。

「いざ、参ろうか」、ジョウシマは不敵な笑みを浮かべるとつぶやいた。
ジョウシマは狙っていた2銘柄へ、過去最高額となる買い注文を入れた。
会社へ向かうべく、身支度を始めたジョウシマはつぶやいた。
「2銘柄への集中投資、これぞ、まさしく二刀流の買いの奥義なり」

最近、ジョウシマは同じ夢を見ることが多くなった。
夢の始まりは、ジョウシマが海にいて、両脇を2人の兄弟が泳いでいる場面だった。
泳げないジョウシマは、2人の兄弟の腰に手を回し、必死にしがみついていた。
なぜか、2人の兄弟が太郎と次郎という名前で、仲間だということはわかっていた。

やがて、ジョウシマと太郎と次郎の3人は、海岸にたどりつく。
「われわれが生きているとは、夢にも思わんでしょう」、太郎がいう。
「まっこと、味方の中に敵がいたとは思いますまい」、次郎がいう。
「さて、死出の山へお連れください」と、太郎がジョウシマにいって終わる夢だった。

夢の中の言い回しや服装から、昔の日本だということはわかる。
だが、太郎と次郎が何者で、夢で見る自分が誰なのかということはわからなかった。
同じ夢を繰り返し見るということは、過去に体験したことなのかもしれない。
昔の日本であることから、体験したのは自分の先祖かもしれない。

ジョウシマの両親は、すでにこの世にいなかった。
両親から生い立ちについての話を聞いた記憶はなかった。
また、両親の親や兄弟姉妹の話も、聞いたことがなかった。
ジョウシマは、夢に関係するかもしれない自分のルーツを調べることにした。

【コラム】金融リテラシーが低いFPに思うこと

リテラシー(Literacy)とは読み解く能力のことで、金融リテラシーとは金融に関する知識や情報を正しく理解し、主体的に判断することができる能力を指します。
金融庁は「最低限身に付けるべき金融リテラシー」として、①家計管理、②生活設計、③金融知識及び金融経済事情についての理解と適切な金融商品の利用選択、④外部の知見の適切な活用、という4つの分野に分け、適切な収支管理やライフプランの利用など15項目を挙げています。(「SMBC日興証券」用語集より)

上記にもあるように、金融リテラシーは家計管理や生活設計などに必須な能力である。
金融リテラシーが低ければ、家計管理や生活設計などが上手くいく可能性は低い。
にも関わらず、日本人は金融リテラシーが低いといわれている。
事実、自身の周囲でも、自身と同程度の金融リテラシーを有する人を見たことがないw

先日、本屋で何気なく手に取った雑誌を読んでいた。
会社員の老後に関して、FP(ファイナンシャルプランナー)が投稿した記事があった。
FPいわく「企業年金は税制が有利なことから、一括払いを選択する方が多いです。
しかし、長い目でみた場合、年金払いで受け取る年齢を遅らせた方がお得です」w

読んだ瞬間、目を疑い、再度、読み返してしまった。
自身の勤務先にも企業年金はあるが、運用利回りは物価の上昇率を下回っている。
つまり、受け取る年齢を遅らせれば遅らせるほど、目減りすることになる。
自身の方がよほど有益な記事が書けると思ったので、ブログに書いた次第であるw

2020年1月2日木曜日

銘柄を明かさない理由R295 無敗の個人投資家たち~ジョウシマ ユウイチの場合~(前編)

本ブログには、自身が初めて書いた小説「銘柄を明かさない理由R」がある。
5人の無敗の相場師、ロイヤルストレートフラッシュの物語である。
そして彼らを取り巻く人々の物語でもある。
もちろん、素人が書いた小説なので、プロの方が書いた小説の足元にも及ばないw

主要登場人物は、無敗の天然こと10、無敗のジャックことJ、無敗のクイーンことQ。
無敗の大物相場師キングことK、無敗の若き相場師エースことAである。
物語はフィクションだが、主要登場人物にはモデルとなった人物がいる。
ちなみに本編に登場する無敗のジャックのモデルは、自身であるw

自身がモデルだが、本名を含め、全ての点が自身と同じではない。
だが、兼業相場師だったり、既婚者である点など共通する点は多い。
今回、明らかになるジャックの先祖が平家の落人である点も、自身との共通点だ。
それでは、「銘柄を明かさない理由R クーロンズ・アイ編」をお届けするw

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第295話 無敗の個人投資家たち~ジョウシマ ユウイチの場合~(前編)

平教経(たいらののりつね)は、平安時代末期の平家一門の武将である。
平教盛の次男で、平清盛の甥にあたり、幼名は国盛。
数々の合戦において武勲を上げた教経は、平家随一の猛将だった。
都落ち後、教経は水島の戦い、六ヶ度合戦、屋島の戦いで奮戦して、源氏を苦しめた。

元暦2年/寿永4年3月24日(西暦1185年4月25日)。
栄華を誇った平家が滅亡に至った最後の戦い、壇ノ浦の戦いが始まった。
戦いは、現在の山口県下関市である長門国赤間関壇ノ浦で行われた。
平家水軍を撃滅すべく、源義経は840艘の水軍を編成、舟戦(ふないくさ)を仕掛けた。

序盤は、舟戦に慣れた平家が優勢だった。
だが義経の水手・梶取を射る奇策と阿波水軍の裏切りにより、平家は劣勢になった。
そして潮の流れが反転したことにより、平家の敗北は決定的になった。
平家一門の者や二位尼と安徳天皇が、次々と入水する中、教経は戦い続けた。

教経は、さんざんに矢を射ると、源氏方の坂東武者たちを射落とした。
矢が尽きると、大太刀と大長刀を左右の手に持つ二刀流で、敵を斬りまくった。
「すでに勝敗は決しておる、罪作りなことをするな」
平家方の大将として指揮を執っていた平知盛は、人を使い、教経に伝えた。

「ならば、敵の大将と刺し違えん」
意を決した教経は、舟から舟へ飛び移り、敵を薙ぎ払いつつ義経を探した。
そして、ようやく義経の舟を見つけると飛び移り、組みかからんとした。
ところが、義経はゆらりと飛び上がるや、舟から舟へ八艘彼方へ飛び去ってしまった。

後に有名となる"義経の八艘飛び"に、早業ではかなわないと思った教経は覚悟を決めた。
その場で太刀を捨て、兜も脱ぎ棄てて仁王立ちすると、大音声を挙げた。
「さあ、われと思わんものは組んで来て、この教経を生け捕りにせよ。
鎌倉の頼朝に言いたいことがある」、兵たちは恐れて誰も組みかかろうとはしなかった。

源氏方には、三十人力で知られた土佐国住人の安芸太郎と次郎の兄弟がいた。
兄弟は大力の郎党と、教経を生け捕って手柄にしようと、三人で組みかかった。
教経は大力の郎党を海へ蹴り落とすと、兄弟を左右の脇に抱えて締め付けた。
「貴様ら、死出の山の供をせよ」と言うと、兄弟を抱えたまま海に飛び込んだ。

以上は、「平家物語」に記された教経の最期で、享年26とされている。
だが、徳島県祖谷地方の伝説では、教経は壇ノ浦で死ななかったとされている。
安徳天皇ともども、100余騎を引き連れた教経は四国へ落ち延びた。
名を幼名の国盛と改めた教経は、祖谷に土着、20年の後に没したという。
(Wikipediaより)

【エッセイ】2019年の貯蓄額が300万円ほどしかなかった話

昨年は、収入も支出も多い年だった。
昨年、いくら貯蓄できたのか計算すると、ざっくり300万円ほどだった。
世間的には多い方かもしれないが、自身としては少ないなという感じである。
なぜなら、臨時収入を除いた昨年の自身の収入は1000万円超だからであるw

昨年、娘は就職して1人暮らしを始めた。
1人暮らしを始めるにあたり、マンションの敷金や礼金を支払った。
あと、引越し費用や家具、家電等を揃える必要があった。
正確には計算していないが、50万円ほどの支出だったw

あと詳しくは書けないが、150万円ほどの臨時支出もあった。
娘の支出や臨時支出だけで、200万円ほどの支出である。
これらの支出がなければ、500万円ほどは貯蓄できていたことになる。
だが、金は必要なときに使わなくてはならないので、これらの支出に悔いはないw

さて、今年の自身の収入は、昨年を上回る見込みだ。
会社員の給与収入、株の配当、大家の家賃収入だけで、1000万円は軽く超える予定だ。
さらに、昨年のような200万円ほどの娘の支出や臨時支出は生じない予定でもある。
よって、今年の貯蓄が500万円を超えるのは、ほぼ間違いないだろうw

2020年1月1日水曜日

【新春コラム】2020年相場見通し~子(ね)は繁栄か~

明けましておめでとうございます。
今年も無事に新しい年を迎えることができたことに、素直に感謝したい。
自身は2005年に株式投資を始めたので、今年は15周年となる節目の年。
今年も相場の見通しについて書いてみるw

干支の相場格言をご存知だろうか。
「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる」w

相場格言では、昨年は「亥(い)固まる」で、今年は「子(ね)は繁栄」となる。
つまり、相場格言どおりであれば、昨年はこう着状態の相場になるはずだった。
ところが、自身は昨年の新春コラムで、年内に反転する可能性が極めて高いとした。
事実、昨年の相場は8月に底打ち、年末へ向けて相場は上がり続けたw


自身が昨年中に反転する可能性が極めて高いとしたのには、根拠があった。
前年(2018年)の相場の動きが、3年前(2015年)の動きと極めて似ていたからだ。
下図はTOPIX(東証株価指数)の10年チャートだ。
2015年に2018年と同じく大きく下落、翌2016年に反転していることがわかるw


昨年は買いと判断した自身は、現金から株へと資産を大きくシフトした。
特に、8月の買いは過去最高額の買いとなり、資産が大幅に増加した。
では、今年の相場はどうなるか。
証券アナリストの今年の見通しをいくつか読んだが、総じて楽観的な見通しが多いw

自身からすると、今年は株から現金へとシフトすべき年になる可能性が高い。
なぜなら、上昇相場の期間は短く、2年以内に終わりを迎えることが多いからだ。
よって、自身は前半は買いだが、後半は元本引上げの売りを行う予定だ。
あくまでも一個人の見通しなので、くれぐれも投資は自己責任でお願いするw