2018年9月30日日曜日

【コラム】結婚したくても結婚できない男女に共通すること

内閣府によると、2015年の調査では、30~34歳では男性はおよそ2人に1人(47.1%)、女性はおよそ3人に1人(34.6%)が未婚らしい。35~39 歳では、男性はおよそ3人に1人(35.0%)、女性はおよそ4人に1人(23.9%)が未婚らしい。
確かに自身の周囲でも、未婚の男女が驚くほど多いw

自身の周囲の未婚の男女は、結婚したくない訳じゃない。
結婚したいのに、結婚できないのである。
彼ら彼女たちは、他の人より容姿や収入が劣っている訳ではない。
なぜ、彼ら彼女たちは結婚したくても結婚できないのか、独断と偏見で書いてみるw

彼ら彼女たちには、ある共通点がある。
周囲の人に対して、公平に接することをしないのである。
好意をもつ相手には優しく接するが、嫌いな相手には露骨に嫌そうに接する。
好き嫌いの感情はあって然るべきだが、露骨に態度で表すのはよくないw

結婚すれば、相手だけでなく相手の家族や親戚、友達とも付き合っていくことになる。
結婚を意識した際、相手が家族や親戚、友達と上手くやっていけるかを考える。
好き嫌いの感情を露骨に態度で表す相手は、当然、上手くやっていけない。
したがって、いつまでたっても誰からも結婚相手に選ばれないのであるw

2018年9月29日土曜日

【エッセイ】4年前の株式投資シミュレーションと実績

本ブログは2014年9月23日に始めた。
ブログを始めてから、ときおり株式評価額の記録を残すようになった。
2014年のある日の記録に、株式投資シミュレーションがあった。
年率20%で運用すると、いくらになるかというシミュレーションであるw

年率20%というと、定期預金の金利の1,000倍である。
当時、なぜ、無謀ともいえる年率20%にしたのか定かでない。
シミュレーション結果に、毎年9月末時点での株式評価額を落とし込んでみた。
すると、シミュレーション結果である計画と大きく乖離していなかったw


思い返せば、この4年間は支出が多い4年間だった。
2015年に娘が大学生になり、以降、毎年約150万円の学費を払ってきた。
2017年には所有するマンションを約150万円かけてリフォーム、賃貸にした。
娘の成人式、自動車教習所、歯の矯正、タワマンへの引越しなどの支出があったw

来年、娘が大学を卒業するため、年間約150万円の学費の支出がなくなる。
また、賃貸にしているマンションの家賃収入がある。
来年になれば大きな支出がなくなり、運用に回せる額が更に増加する。
今後も年率20%で運用できれば、2024年の運用額は1億円近くになるかもしれないw

2018年9月28日金曜日

銘柄を明かさない理由R215 日本人相場師の心意気(後編)

第215話 日本人相場師の心意気(後編)

東京都中央区の日本橋のすぐ近くに、日本一の株屋の本社があった。
淀屋と会った数日後、大阪支店支店長の村野は本社を訪れた。
代表執行役社長グループCEOと会うことが目的だった。
秘書に案内され、村野は社長室へ向かった。

秘書が社長室のドアをノック、許可を得た秘書がドアを開き、村野の来訪を伝えた。
社長室の中から、「入れ」と声がした。
秘書に中へ入るよう促され、村野は社長室に入った。
秘書がドアを閉め、社長室の中は社長と村野の2人だけになった。

村野は、いきなり応接用のソファに腰掛けるとデスクの社長にいった。
「どや、儲かっとるか」
デスクの社長は立ち上がると、村野の方にやってきてソファに腰掛けていった。
「今年度も過去最高益を更新できそうな見通しです」

本来であれば、社長と支店長では社長の方が格上である。
ところが支店長の村野は、親子ほど歳の離れた格上の社長と対等に話していた。
「今日は、オペレーションBの進捗を聞きに来た。
今の状況を教えてんか」、支店長の村野がいう。

「ようやく、ベイビー本体の所在地が判明しました」、社長がいう。
「ベイビーはどこにおったんや」、支店長の村野がいう。
「アメリカのシカゴにウィリス・タワーという高層ビルがあります。
ベイビーがウィリス・タワーの地下にいることが判明しました」、社長がいう。

「ホンマか、間違いないんか」、支店長の村野がいう。
「世界各国でベイビー主催のセミナーが開催されています。
指示はウィリス・タワーから、複数のサーバーを経由して発信されているそうです。
米国駐在の調査班によると、99%の確率でベイビーはシカゴにいるそうです。

現在、24時間体制で世界各国のセミナーの開催状況を監視しています。
ベイビーに変わった動きがあれば、瞬時にわかる体制が整っています」、社長がいう。
「国内の同業他社に、ベイビーに関する全情報を提供するんや」、支店長の村野がいう。
「そんなことをすれば、我が社の優位性が失われます」、社長が驚いていう。

「かまへん、ワテの正体を見破った男のアドバイスに従うことにしたんや」
ワテが野村やと、よう見破ったな、浪花の相場師こと淀屋。
そやけど、ワテが日本一の株屋を動かしとることまでは見抜けんかったようやな。
野村財閥二代目、野村徳七の血を受け継ぐ男は不敵な笑みを浮かべた。

2018年9月27日木曜日

銘柄を明かさない理由R214 日本人相場師の心意気(中編)

第214話 日本人相場師の心意気(中編)

大阪市中央区の御堂筋沿いにある証券会社の応接室に2人の男がいた。
不敵な笑みを浮かべながら、淀屋が支店長の村野にいう。
「その男は姓の野村を村野と名乗り、次期社長の座を虎視眈々と狙うとるそうや。
ワテの推測はあながち間違いではないはずや、そうでっしゃろ、村野こと野村はん」

「おもろいこというやないか、村野やのおて野村とはな。
仮にワテが野村やったとして、お前の目的は何や」、支店長の村野がいう。
「ベイビー情報の出所を聞きたいか」
不敵な笑みを浮かべたまま、淀屋がいう。

「どこから聞いたんや」、支店長の村野が銀縁メガネの奥の目を光らせて聞く。
「ワテにベイビー情報を教えてくれたのは2人や。
1人は同じ淀屋一族の二代目本家当主、難波の女帝。
もう1人は伝説の相場師、無敗のキングや」、淀屋がいう。

支店長の村野は思った。
無敗のキング、会うたことはないが、業界では知らん者はおらへん。
ブラックマンデーで大儲けし、その金で証券会社を創業した伝説の相場師。
まさか、無敗のキングと淀屋に繋がりがあったとは知らんかった。

「仮にベイビー情報がホンマやったとして、目的は何や。
日本一の株屋も世界恐慌を起こすベイビーと戦えってか」、支店長の村野がいう。
「そうや、だが、それだけやない。
日本一の株屋にしかできへんことをして欲しいんや」、淀屋がいう。

「どんなことや」、支店長の村野が聞く。
「日本中の証券会社を率いて、一緒に戦うて欲しいんや。
ベイビーが起こすのは世界恐慌で、莫大な金が動くはずや。
ベイビーに勝つためには、総力戦で挑む必要があるんや」、淀屋がいう。

「それでワテに何かメリットがあるんか」、支店長の村野がいう。
不敵な笑みを浮かべたまま、淀屋がいう。
「ベイビーが起こすのは世界恐慌、全ての市場が対象や。
他の市場が恐慌に陥る中、日本だけノーダメージにするんや。

世界は驚いて不思議に思うはずや、ホワイオンリージャパンってな。
日本をノーダメージにしたんは、村野ちゅう日本人らしいで。
すごい日本人もおるもんやと、世界中から賞賛されるのは間違いないやろ。
どや、世界に日本人相場師の心意気を見せへんか」

2018年9月26日水曜日

銘柄を明かさない理由R213 日本人相場師の心意気(前編)

自身には3つの収入がある。
会社員としての給与収入、大家としての家賃収入。
相場師としての株の譲渡益や配当。
これら全てを足すと、同年代の会社員の中では上位の所得になるかもしれないw

自身は基本、残業をしない。
通勤時間も短いため、会社から帰宅しても時間が有り余る。
趣味で、「銘柄を明かさない理由R」というオリジナル小説を執筆している。
何度も書いているが、いずれは自費出版したいと考えているw

自費出版したら、女友達には無償配布、男友達には定価で売りつける予定だ。
だが、自費出版前、ダメ元で出版社に持ち込んでみようかと思ったりする。
なぜなら、男友達に売りつけて得る収入より、出版社からの印税収入が多いからだ。
それでは「銘柄を明かさない理由R ベイビーワールドエンド編」をお届けするw

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第213話 日本人相場師の心意気(前編)

支店長の村野は淀屋にいった。
「ベイビーですか、知りませんね。
ベイビーというAIがあるなんて、存じ上げませんし。
AIが世界恐慌を起こそうとしているとは、いやはや淀屋さんは想像力が豊かですね」

「信じてもらえんのでっか」、淀屋が不思議そうな顔でいう。
「当たり前でしょう、そんな話は到底、信じられませんね」、支店長の村野がいう。
「そうでっか、ベイビーの恐ろしさがようわかったで」、淀屋がいう。
「何を仰られているのか、意味がわかりかねるのですが」、支店長の村野がいう。

淀屋が愛嬌のある涼しげな顔でいう。
「日本一の株屋の強みは、豊富な情報力と正確かつ敏速な分析力のはずや。
その日本一の株屋が、ベイビーのことを知らんとはな。
このままやったら、日本の相場はベイビーの思い通りやな」

淀屋の言葉に、支店長の村野はぶち切れた。
「ワテを誰と思てますんや。創業90年を超える日本一の株屋やで。
たかが、一相場師風情にあれこれいわれる筋合いはおまへんな。
何がベイビーや、何がAIや、とっととお帰りいただけまっか」

噂通り、ホンマに短気でわからんやっちゃな。
けど、今のオマエの言葉「ワテ」で、情報が間違ってへんことを確信したわ。
支店長の村野は仮の姿、オマエの正体をこっちは知ってるんやで。
淀屋は不敵な笑みを浮かべた。

「とっとと帰れというとるやろが。
なんや、その顔は、何がおかしいんや、ケンカ売っとるんか。
ケンカなら、いつでも買うたるわ、日本一の株屋を舐めるなよ、ど阿呆が」
支店長の村野は淀屋に言い放った。

不敵な笑みを浮かべたまま、淀屋がいう。
「1925年、大阪府大阪市に証券会社が設立された。
創業者の名は野村財閥二代目の野村徳七。
その後、幾人もの社長により、その証券会社は日本一の株屋になった。

ところが、今から数十年前、創業者一族の中に突然変異ともいえる男が生まれた。
創業者の血を継ぐ自分こそが、次期社長にふさわしいと思うとる強欲な男や。
その男は姓の野村を村野と名乗り、次期社長の座を虎視眈々と狙うとるそうや。
ワテの推測はあながち間違いではないはずや、そうでっしゃろ、村野こと野村はん」

2018年9月25日火曜日

銘柄を明かさない理由R212 日本一の株屋(後編)

第212話 日本一の株屋(後編)

応接室へ向かいながら、支店長の男は考えていた。
淀屋初代本家13代目当主、浪花の相場師こと淀屋が何の用や。
淀屋は業界では知らん奴はおらへん有名人、特に関西では。
アポイントなしで乗り込んできた奴の目的は何や。

支店長の男は、応接室のドアを開けた。
応接室の中には、さえない身なりの男、淀屋がソファに座っていた。
ソファから立ち上がろうとする淀屋を手で制し、支店長の男はソファへ座った。
この男が淀屋初代本家13代目当主、浪花の相場師こと淀屋か。

支店長の男は、色あせたスタジャンを羽織った目の前の男をしげしげと見た。
思うてたより若い男やな、歳は俺とタメかもしれんな。
愛嬌のある顔立ちで、とてもやないが巨額の金を動かす相場師とは思われへん。
ホンマに、この男が浪花の相場師こと淀屋なんか、支店長の男は思った。

支店長の男は懐から名刺入れを取り出すと、名刺を出し挨拶した。
「大阪支店、支店長の村野です」
淀屋は名刺を受け取ると、いった。
「名刺は持ってまへんねん、ワテは淀屋、浪花の相場師と呼ばれとります」

「お目にかかるのは初めてですよね。
今日はどういったご用件でお越しになったのでしょうか」、支店長の村野がいう。
「日本一の株屋と話がしとうなった、それだけですわ」
淀屋はそういうと愛嬌のある笑みを浮かべた。

「どのような話なのか、お聞かせ願えませんでしょうか」、支店長の村野がいう。
「単刀直入にいうわ、ベイビーって知っとるか。
過去に世界恐慌を起こしてきたベイビーちゅうAIが、活動を開始したんや。
ベイビーは再び、世界恐慌を起こそうとしとるんや」、淀屋がいう。

支店長の村野は思った。
はぁ、ベイビーやと、この男、阿呆ちゃうか、何がベイビーや。
AIが世界恐慌を起こすって、起こせるわけないやろ。
浪花の相場師はホラ吹きのペテン師、とんでもない阿呆やったってことか。

支店長の村野は淀屋にいった。
「ベイビーですか、知りませんね。
ベイビーというAIがあるなんて、存じ上げませんし。
AIが世界恐慌を起こそうとしているとは、いやはや淀屋さんは想像力が豊かですね」

【現在の株式評価額】20180925~評価額が増加して心配なこと~

Yファンド株式(特定預り)
・取得額合計:6,379,410円
・評価額合計:22,952,000円
・損益額合計:16,572,590円(損益率260%)
・保有銘柄数:3銘柄

子どもファンド株式(特定預り)
・取得額合計:0円
・評価額合計:4,002,350円
・損益額合計:4,002,350円(損益率#DIV/0!)
・保有銘柄数:1銘柄

4連騰により、Yファンド、子どもファンドとも最高額を更新した。
8月15日に、8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ11,500株を買い増した。
以来、Yファンドは1,592,000円、子どもファンドは425,700円、評価額が増加した。
両ファンド合わせた評価額の増加額は、200万円超えであるw

自身の娘は来年、大学を卒業、社会人として働く予定だ。
娘は自身のブログの数少ない読者の1人であり、自身が相場師であることを知っている。
また、自身が自分名義の金融資産を株式投資で運用、殖やしていることも知っている。
娘が大学卒業後に真面目に働いてくれるかが、今、最も心配していることであるw

2018年9月24日月曜日

【エッセイ】人生で大事なのは、お金で時間を稼ぐという思考

自身は駅近のタワマンに住んでいる。
タワマン周辺には公園があり、天気のよい休日には家族連れで賑わっている。
駅近なので、ショッピングセンターまでは徒歩数分。
週末に泳ぎに行っているプールや図書館も徒歩でいける距離にあるw

勤務先までは電車通勤だが、徒歩で通勤できない距離でもない。
電車が動かないときに徒歩で帰宅したことがあるが、片道1時間もかからなかった。
もし、会社の中で通勤時間短さランキングがあれば、間違いなく上位に入るだろう。
利便性がよい分、家賃も高いため、高住居費ランキングがあれば、上位に入るだろうw

勤務先には、通勤片道1時間以上の人が多く、片道2時間以上の人もめずらしくない。
通勤時間が長い人は、朝早くに家を出なくてはならない。
朝早いと、弁当を作れないため、昼は高カロリーの外食かコンビニ弁当になる。
また、満員電車に長時間揺られて通勤するストレスは計り知れないw

通勤が長い人は時間でお金を稼ぐ人、通勤が短い人はお金で時間を稼ぐ人ともいえる。
「時は金なり(Time is money)」という言葉がある。
時間はお金と同様に貴重なものだから、決して無駄にしてはいけないという戒めだ。
人生で大事なのは、お金で時間を稼ぐという思考なのかもしれないw

2018年9月23日日曜日

【エッセイ】子どもを小さい頃から大人の店に連れていった結果

自身は娘と2人暮らしをして、10年以上になる。
基本、家での食事が中心で、外食は年に数回程度である。
ただ、自身が心がけていたのが、外食するなら大人の店だったことである。
外食する際は、友達とは行きたくても行けない大人の店に連れて行くようにしているw

大人の店とは、基本的には乳幼児のいない店である。
あと、予約しなくても、待ち時間がないことも、大人の店の条件だ。
それなりに費用はかかるが、待たなくてもよいことを考えると安いと考えている。
当たり前だが、ファミレスは対象から除外されるw

先日、久々に娘と外出する機会があった。
近くに大人の店がなく、仕方なく空いていた肉料理専門店で食事した。
それでも、1人あたりの飲食代は数千円と結構な額だった。
ところが、伝票の金額を見た娘は「安っ」と驚いていたw

小さい頃から大人の店に連れていった結果、娘は費用対効果を学んでくれたようだ。
最近、娘は自分で料理を作ることが多くなり、自身は娘の料理を酒の肴にしている。
自身がいうのも何だが、娘の料理の腕は、日々、向上している。
娘にはいっているが、あとは食べてくれる彼氏を作るだけであるw

【コラム】大家からの提言~不動産投資で儲ける唯一の方法~

結論からいうと、不動産投資で収入を得ることは不可能だ。
だが、不動産投資で儲ける唯一の方法がある。
現在、自身が実践している方法だが、同じことをしている人を知らない。
不動産投資で儲ける唯一の方法について書いてみるw

不動産投資では、初期費用として、礼金を手に入れることができる。
また、家賃から管理費や固定資産税を除くと、毎月数万円を手に入れることもできる。
だが、礼金は退去時の清掃費用等に消える。
また、毎月残る数万円は、今後、訪れる経年劣化の修繕費用に消えるw

儲けるポイントは、経年劣化の修繕費用にある。
借主が退去する時期を、あらかじめ予測することは不可能だ。
したがって、退去時の清掃費用に充てる礼金は、常に手元に残す必要がある。
ところが、毎月数万円の経年劣化の修繕費用が必要になるのは数年先だw

例えば、URの内装の減価償却期間は6年、クロスの貼り替えは6年後である。
修繕費用を6年間、銀行口座に積み上げても、物価上昇を考慮するとマイナスだ。
つまり、修繕費用を原資とし、株式投資により6年間、運用するのである。
もちろん、購入する株は金融機関、メガバンク株をオススメするw

2018年9月22日土曜日

【コラム】大家からの提言~不動産投資のリスクについて~

自身は一昨年、所有するマンションをリフォーム、賃貸物件にし、家賃収入を得ている。
マンションの住宅ローンは完済済、リフォーム費用は現金で支払った。
大家になって2年目、いろいろとわかったことがある。
不動産投資のリスクについて書いてみるw

結論からいうと、不動産投資で収入を得ることは不可能だ。
なぜなら、一切、融資を受けていない自身の収入でさえ微々たるものだからだ。
確かに、初期費用として、礼金を手に入れることができる。
また、家賃から管理費や固定資産税を除くと、毎月数万円を手に入れることもできるw

だが、礼金は退去時の清掃費用等に消える。
また、毎月残る数万円は、今後、訪れる経年劣化の修繕費用に消える。
融資を受けていない自身でさえ、不動産投資での収入は微々たるものだ。
融資を受けている場合、月々の返済が生じるため、赤字は確実であるw

少し考えればわかるが、不動産会社は不動産投資を行なっていない。
不動産投資が儲かるのであれば、不動産会社がとっくに手がけているはずだ。
ところが、不動産会社は手数料収入だけで、不動産投資には手を出さない。
なぜなら、不動産会社は不動産投資が赤字になることを知っているからであるw

2018年9月21日金曜日

銘柄を明かさない理由R211 日本一の株屋(中編)

第211話 日本一の株屋(中編)

その証券会社は、1925年(大正14年)に大阪府大阪市に設立された。
創業者の名は野村財閥二代目の野村徳七だった。
やがて、その証券会社は本社を東京に移転、日本一の株屋となった。
高い情報収集能力と「ノルマ証券」といわれるほどの営業力が武器だった。

その証券会社の大阪支店は、大阪市中央区の御堂筋沿いにあった。
そこには、次期社長候補との呼び声も高い支店長の男がいた。
その男は、高級ブランドの銀縁メガネをかけた細身の男だった。
年齢は30代と若いが、同期の中では一番の出世頭だった。

大阪支店のフロアでは、今日もいつもの光景が繰り広げられていた。
「はぁ、株を買うてくれへんやと、お前の仕事は株を買わすことやろが。
お前に自信がないから断られるんや、自信を持って勧めてこんかい」
支店長の男はデスクに座り、デスクの前に立つ部下を叱責していた。

「お前は何のために仕事しとるんや。
家族を養うためやろが、こんな仕事しとったら家族を養われへんやろが。
家族を養いたいんやったら、死ぬ気で仕事を取って来い」
支店長の男は言い放つと、部下を解放した。

肩を落とし、席へ戻る部下を見ながら、支店長の男は思った。
最近は、少し注意しただけで、やれパワハラだのと的外れなことをいいよる。
メンタルの弱い奴が多くなったのが原因やな。
支店長の男は、自分がパワハラをしていることに気づいていなかった。

そのとき、支店長の男のデスクの内線が鳴った。
「なんや」、次期社長候補の男が内線を取りいう。
「はぁ、来客やと、聞いてないぞ。誰や」
内線をかけてきた受付の女性社員は、ある名前を告げた。

「ホンマか、間違いないんか」、支店長の男が確認する。
受付の女性社員は、間違いないことを告げた。
「わかった、応接室に通しとけ。すぐに向かうさかい」
支店長の男はいうと、内線を終えた。

10分後、その証券会社の大阪支店の応接室。
淀屋初代本家13代目当主の男、淀屋はソファに座り、調度品を眺めていた。
エライ高そうな調度品ばかりやな。
さすが日本一の株屋の応接室やな、淀屋は不敵な笑みを浮かべた。

【現在の株式評価額】20180921~3連騰で迎えた週末に思うこと~

Yファンド株式(特定預り)
・取得額合計:6,379,410円
・評価額合計:22,867,000円
・損益額合計:16,487,590円(損益率258%)
・保有銘柄数:3銘柄

子どもファンド株式(特定預り)
・取得額合計:0円
・評価額合計:3,971,550円
・損益額合計:3,971,550円(損益率#DIV/0!)
・保有銘柄数:1銘柄

3連騰により、Yファンド、子どもファンドとも最高額を更新した。
Yファンドは1,507,000円、子どもファンドは394,900円、評価額が増加した。
8月15日に、8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ11,500株を買い増した。
買い増しした翌日から株価は騰がり、終値が購入時の株価を下回ったことはないw

つまり、自身が買った8月15日が、直近での底だったことになる。
前日の○ルコショックにより、8月15日に株価は激しく値動きした。
自身は○ルコを訪れたことは無く、○ルコのことはほとんど知らない。
だが、底で買わせてくれた○ルコの方々には感謝する次第であるw

2018年9月20日木曜日

銘柄を明かさない理由R210 日本一の株屋(前編)

第210話 日本一の株屋(前編)

大阪難波のタワーマンションの1室。
淀屋は自宅の居間で、無敗のキングからのメールを読み返していた。
「恐慌を起こしてきたBABYというAI(人工知能)が活動を開始した。
BABYは、日本を含む十数カ国でワールド株式投資セミナーを開催しているらしい。

ワールド株式投資セミナーの開催目的は不明だ。
だが、奴が再び、恐慌を引き起こそうとしていることは間違いないだろう。
ワシは貴様に何かしてくれとはいわない。単なる情報提供だ」
最初に読んだとき、淀屋は、AI相手とはおもろいやんけ、と思った。

そやけど、ベイビーは日本を含む十数カ国でセミナーを展開しとる。
おそらく、ワテとは比べ物にならへん資金力のはずや。
この相場で、ワテだけが儲けるのは簡単や、いつも通りにやればええ。
でも、ホンマにそれでええんか、なんで無敗のキングはワテに情報提供したんや。

そのとき、淀屋のスマホが着信を知らせた。
かけてきた相手は、淀屋二代目本家当主、難波の女帝だった。
「ウチや、こないだ話したベイビーの正体がわかったから教えといたろ思てな。
ベイビーはコンピュータ、いやプログラムらしいわ」

「そやったんですか」、淀屋は知っていたが、とぼけていう。
「でな、プログラムなんかに負けられへんやんか」、難波の女帝がいう。
「そら、そうでんな、プログラムなんかに負けられへんわ」、淀屋がいう。
「ウチは決めた、ベイビーをやっつけたろってな」、難波の女帝がいう。

「どないして、やっつけますの」、淀屋がいう。
「それはこれからのお楽しみや、ただウチら二代目本家だけではムリや。
ある奴と一緒に戦うことにしたんや、これからの相場、おもろなるから見ときや。
同じ淀屋のアンタには教えとこ思うてな、ほな」、難波の女帝はいうと通話を終えた。

あいかわらず、いいたいことだけいうオバハンやな。
昔から、ワガママで自分勝手やから、しゃあないか。
ふと、淀屋は思った。
一緒に戦うある奴って誰や、難波の女帝が一緒に戦う奴、めっちゃ気になるやんけ。

そやけど、まっ、ええか、どうせ教えてもらえんやろしな。
しゃあないな、ワテも相場をおもろしたろか。
一緒に相場をおもろするなら、日本一の株屋のあの男しかおらへんな。
淀屋初代本家13代目当主の男は、不敵な笑みを浮かべた。

【現在の株式評価額】20180920~今年最高の評価額更新中~

Yファンド株式(特定預り)
・取得額合計:6,379,410円
・評価額合計:22,527,000円
・損益額合計:16,147,590円(損益率253%)
・保有銘柄数:3銘柄

子どもファンド株式(特定預り)
・取得額合計:0円
・評価額合計:3,927,550円
・損益額合計:3,927,550円(損益率#DIV/0!)
・保有銘柄数:1銘柄

保有中の全銘柄の株価が騰がった。
Yファンド、子どもファンドともに評価額が最高額を更新した。
特に両ファンドの主力株である8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループが好調だ。
ようやく、割安に気づいた外国人投資家たちが群がってきたようだw

昨年もそうだったが、8306は夏に底打ち、年末に向かって株価が騰がる。
すなわち、夏に買って年末に売ることで、サルでも儲けることができる。
ところが外国人投資家たちは、年末に向かって群がってくる。
学習能力のない外国人投資家たちは、サル以下なのかもしれないw

2018年9月19日水曜日

銘柄を明かさない理由R209 Interview with the stage actor(後編)

第209話 Interview with the stage actor(後編)

マンハッタンの高級ホテルの1室、テーブルを挟んで2人の男が椅子に座っていた。
ポロシャツ姿の若い男は、舞台俳優の男の話に聞き入っていた。
サングラスをかけた舞台俳優の男の話は臨場感に溢れていた。
まるで、当時の光景が目の前で繰り広げられているようだった。

ポロシャツ姿の若い男は思った。
あれ、目の前の舞台俳優のかけているサングラスが仮面に見えてきた。
仮面舞踏会で紳士や淑女がつけるような口元以外を隠す仮面に。
サングラスをかけた舞台俳優の男は、落ち着いた口調で話を続けた。

「前置きが長くなったので、そろそろ本題に入ろうか。
ブロードウェイで主演公演をするには、どうしたらいいと思う。
当たり前だが、努力や運だけでは、主演公演をすることはできない。
よく舞台俳優には演技力が必要だといわれている。

だが、演技力とは何なのか、そもそも演技力の定義は曖昧だ。
所詮、演技力とは、演出家や脚本家の主観にすぎないのだよ。
演出家や脚本家の主観にすぎないので、客観的な数値化などできる訳が無い。
無敗のキングがいったように、世の中の全ての価値観を決めるのは金だ。

私は相場で稼いだ金で、いくつかの大手企業の株主になった。
株主になったあと、私は今、主演している公演のオーディションに応募した。
応募した公演は、株主になっている大手企業が協賛している。
考えてもみたまえ、株主がオーディションに応募したら、誰が選ばれるのか」

「あ、あなたが主演に選ばれたのは、協賛企業の株主であることが理由なのですか」
我に返ったポロシャツ姿の若い男が驚いた表情でいう。
「そうだよ、価値観を決めるのは、演技力ではなく金だからな」
サングラスをかけた舞台俳優の男がいう。

「ブロードウェイの舞台に立つことを夢見て、頑張っている若者が大勢います。
彼らは少ない稼ぎの中、必死に稽古に励んでいるのですよ。
そ、そんな彼らに、あ、あなたは申し訳ないと思わないのですか」
ポロシャツ姿の若い男が、押さえ切れなくなった感情を露にしていう。

「さっきもいったが、全ての価値観を決めるのは金だ。
現に私が主演している公演は、日本人主演公演の最長記録を更新しているだろう。
そうそう、いうのが遅くなったが、私は君が勤めている出版社の株主なんだよ」
そういうと、サングラスをかけた舞台俳優の男は、凄みのある笑みを浮かべた。

【現在の株式評価額】20180919~1ヶ月で100万円超えの増加に思うこと~

Yファンド株式(特定預り)
・取得額合計:6,379,410円
・評価額合計:22,190,000円
・損益額合計:15,810,590円(損益率248%)
・保有銘柄数:3銘柄

子どもファンド株式(特定預り)
・取得額合計:0円
・評価額合計:3,864,850円
・損益額合計:3,864,850円(損益率#DIV/0!)
・保有銘柄数:1銘柄

気づくと、Yファンド、子どもファンドとも最高額を更新していた。
8月15日に、8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ11,500株を買い増した。
Yファンドは830,000円、子どもファンドは288,200円、評価額が増加した。
買い増した翌日から株価は騰がり、1ヶ月で100万円を超える増加であるw

同時期に8306を買った方、おめでとう。
君のポートフォリオの8306も含み益のはずだ。
えっ、自身のおかげだって、とんでもない。
行動を起こした君が、世界で一番エライに決まっているw

ここで同時期に8306を買った方へアドバイスだ。
株価が700円を超えた今、決して買い増ししてはいけない。
年末に株価が850円を超えたら、元本引上げの売りだ。
もちろん、これからどうするかは、世界で一番エライ君が決めることだw

2018年9月18日火曜日

銘柄を明かさない理由R208 Interview with the stage actor(中編)

「銘柄を明かさない理由R」は、自身のオリジナル小説だ。
主人公は、ロイヤルストレートフラッシュと呼ばれる5人の無敗の相場師。
また、彼らを取り巻く人々の物語でもある。
登場人物は、自身に似たのか正義感が強い人物が多いw

「銘柄を明かさない理由R」は、小説や映画の影響を強く受けている。
本エピソードのタイトル、「Interview with the stage actor」。
お気づきの方もいるだろうが、「Interview with the Vampire」から拝借した。
ストーリーは全く異なるが、原作者であるアン・ライス女史には感謝したいw

さて、本エピソードには舞台俳優の相場師が登場する。
彼もロイヤルストレートフラッシュ側だが、唯一のダークヒーローかもしれない。
現在、彼はブロードウェイで日本人主演公演最長記録を更新中だ。
それでは「銘柄を明かさない理由R ベイビーワールドエンド編」をお届けするw

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第208話 Interview with the stage actor(中編)

マンハッタンの高級ホテルの1室、テーブルを挟んで2人の男が椅子に座っていた。
ポロシャツ姿の若い男は、舞台俳優の男の話に聞き入っていた。
サングラスをかけた舞台俳優の男の話は臨場感に溢れていた。
まるで、当時の光景が目の前で繰り広げられているようだった。

ポロシャツ姿の若い男は、室温が下がっていることに気づいた。
おかしいな、インタビュー前に空調機の室温設定をしたはずなのに。
気のせいか室内、特に男の周囲が暗くなってきた気がする。
サングラスをかけた舞台俳優の男は、落ち着いた口調で話を続けた。

「目覚めたとき、私は病院にいた。
スーツ姿の巨躯の男とのやり取りは、気を失っているときに見た夢だと思った。
ところが、枕元には付き添いで来た巨躯の男が置いていった封筒があった。
封筒の中には、巨躯の男が書いたメモとトランプのキングが入っていた。

退院した私は、メモにあった日時にホテルの会場に行った。
会場には老若男女、そうだな、少なくとも20人はいたと思う。
やがて、巨躯の男が現れ、私は巨躯の男の正体を知った。
巨躯の男は、無敗のキングと呼ばれている伝説の相場師だった。

無敗のキングは、20人からの老若男女に数ヶ月にわたり、ある講義を行なった。
相場の歴史から始まったその講義は、経済から心理学まで多岐に及んだ。
数ヶ月の講義が終わる頃、20人からの老若男女は全員が怪物に変わっていた。
無敗のキングの講義は、20人からの老若男女を怪物にするための講義だったんだよ。

講義が終わると、20人からの老若男女が、再び集まることはなかった。
一緒に講義を受けた20人からの老若男女が、どうしているかは知らない。
ただ、同じ講義を受けた者として、わかることがある。
20人からの老若男女は、自分たちが怪物になった自覚はあるはずだ。

講義が終わったあと、私は本格的に相場にデビューした。
リーマン・ショックの暴落相場、東日本大震災の急落相場。
それらの相場も底で買い、高値で売り抜けることで結構な資産ができた。
いつしか相場での収入が、舞台俳優のチンケな収入をはるかに上回るようになった。

やがて、世間が私のことを『仮面の相場師』と呼んでいることを知った。
舞台で仮面をつける役が多かったからだと思うが、あまりにも安易なネーミングだよ。
最初に聞いたときは、あまりのセンスの無さに笑うどころか呆れたよ。
『仮面の相場師』ではなく、なぜ『怪物』と呼ばないのかとね」

2018年9月17日月曜日

【エッセイ】株の話でドン引きされて思ったこと

自身の本業は会社員で、年収は同世代の平均だ。
自身は残業せず、定時で帰宅するので、平均が妥当だろうと思っている。
給与収入以外には、家賃収入と株の譲渡益や配当がある。
本業は会社員だが、過去には株の収入が会社員の年収を上回ったこともあるw

先日、知人と株の話をしていたときのこと。
1日200万円増えたり、1日100万円減ることがあると話すと、ドン引きされた。
運用している額からすると、自身にとっては当たり前のことだ。
だが、ドン引きされるということは、知人には当たり前ではなかったようだw

また、別の知人と株の話をしていたときのこと。
知人が、株の配当が20万円を超えたといってきた。
知人は自身に、どれくらい配当をもらっているんだと聞いてきた。
自身が50万円くらいだというと、これまたドン引きされたw

両知人は、大手企業の会社員である。
おそらく、会社員としての年収は、自身より両知人の方が上だろう。
だが、定年後は自身の方が収入は上回るとみている。
今の時代、金を稼ぐ力より、稼いだ金を殖やす力が大事なのかもしれないw

2018年9月15日土曜日

【コラム】リーマン・ショックから10年後に思うこと

リーマン・ショックが始まったのが、今から10年前の2008年9月15日。
自身は2005年夏に取引口座を開設、株式投資を始めた。
株式投資を始めた3年後に、暴落相場を経験したことになる。
2005年からの国内相場について、振り返ってみるw

下図は2005年から現在までの東証株価指数(TOPIX)の推移である。
2005年から上昇した相場は、2007年まで高値圏にあった。
当時は店頭に株の本が平積みにされ、街には景気のいい話が飛び交っていた。
大半の株は定価(BPS)以上になっており、いわゆるバブル状態にあったw

2007年後半から2008年にかけて、相場は落ち着きを見せ始めた。
2008年になり、相場上昇への期待が高まっていた。
そこにリーマン・ショックが始まり、株価は軒並み、急落した。
上図の通り、凄まじい落ちっぷりで、まさしく垂直落下状態であるw

その後、2011年の東日本大震災の急落相場を経て、相場は上昇している。
今は、リーマン・ショック前の2007年の水準まで回復している。
つまり、リーマン・ショック以降は、買うだけで儲かった相場なのである。
リーマン・ショック以前に買っていても、配当で儲けることができた相場なのであるw

2005年以降に株式投資を始めた人は、全員が儲かっているはずである。
儲かっていない人がいたとしたら、投資手法に何らかの問題があったのだろう。
あるいは、投資先の企業を見る目がなかったのかもしれない。
リーマン・ショックは投資家たちに、貴重な経験をさせてくれたのかもしれないw

2018年9月14日金曜日

銘柄を明かさない理由R207 Interview with the stage actor(前編)

第207話 Interview with the stage actor(前編)

マンハッタンの高級ホテルの1室、テーブルを挟んで2人の男が椅子に座っていた。
ポロシャツ姿の若い男が、テーブルの上に置いたICレコーダーのスイッチを入れた。
目の前の男は薄い口ひげを生やし、室内でもサングラスをかけていた。
高級そうなスーツを着こなした男の長めの髪は、無造作に見えるようセットされていた。

「ブロードウェイでの日本人主演公演最長記録更新、おめでとうございます。
いったい、どのようにして現在の成功を勝ち取られたのですか」
ポロシャツ姿の若い男が、目の前に座る男にいい、インタビューが始まった。
サングラスをかけた舞台俳優の男は、落ち着いた口調で語り始めた。

10年前のある日、舞台俳優の男は下北沢の路地に横たわり、雨に打たれていた。
数時間前まで、飲み屋で若手の舞台俳優たち数人と演劇論を戦わせていた。
「時代遅れの演劇論だ、アンタは古いんだよ」、若手の1人にいわれた。
頭にきて先に1人で飲み屋を出た、誰かと肩がぶつかったところまでは覚えている。

気がつけば、男は路地に横たわり、雨に打たれていた。
身体の節々が痛むし、殴られたのか片方の眼は塞がっている。
たぶん、肩がぶつかった相手に殴られたのだろう。
地面に横たわって見上げる世界は、今まで見たことがない世界だった。

気づくと、コートを着た巨躯の男が傍に立っていた。
「夢は何だ」、コートを着た巨躯の男が見下ろしながら聞く。
「日本一、いや世界一の舞台俳優になりたい」、横たわった男が答える。
「なぜ、世界一の舞台俳優になりたい」、コートを着た巨躯の男が聞く。

なぜ、世界一の舞台俳優になりたいのかだと。
そんなこと決まっている、あれ、何でだ。
俺は何のために世界一の舞台俳優になろうとしていたんだ。
目的が思い出せない、そもそも目的があったのかさえもわからない。

黙っている男に、コートを着た巨躯の男がいった。
「世界一の舞台俳優になろうとした目的がわからないのか。
わからないのなら教えてやる。
世界一の舞台俳優は、金を手に入れるための手段であって目的ではないからだ。

この世の中、全ての価値観を決めるのは金だ。
もし金を手に入れたいのなら、ここに来い」
コートを着た巨躯の男は、手帳にホテルの会場と日時を走り書きした。
走り書きしたページを破ると、横たわった男に渡した。

2018年9月13日木曜日

【エッセイ】大家からの提言~民間賃貸は借りるな~

自身はオリジナル小説「銘柄を明かさない理由R」を書いている。
今日も原稿をアップする予定だったが、ある事情によりアップを見送った。
アップを見送った理由は、ある登場人物から苦情があったからだ。
苦情の内容は、俺のことはいつになったら書くんだw

小説を書いていると、登場人物が勝手に動き出すといわれる。
仕方ないので、奴を登場させるため、これから原稿を改稿する。
したがって、少数の読者の方にはしばらくお待ち願いたい。
そのかわりといっては何だが、件名の話をお届けするw

自身の本業は会社員だが、所有する区分マンションの大家でもある。
当たり前だが、自身のマンションは民間の賃貸になる。
民間賃貸の大家である自身から提言がある。
民間賃貸は借りるな、借りるなら公営の賃貸にしろとw

賃貸を借りる際、様々な個人情報を求められる。
現住所、氏名、生年月日、勤め先、収入などなど。
赤の他人である大家に個人情報を明かさなくてはならないのである。
自身は今後、何があろうとも民間賃貸には住まないつもりだw

2018年9月12日水曜日

銘柄を明かさない理由R206 恐慌が起こる条件(後編)

第206話 恐慌が起こる条件(後編)

無敗のJ(ジャック)は、自宅の書斎で過去の恐慌について調べていた。
先日のこと、無敗のJは近くの河川敷で無敗のクイーンに会った。
無敗のクイーンとのやり取りで、無敗のJはあることに気づいた。
BABYが恐慌を起こすのは、相場が油断して恐慌に対する隙が生まれたときだ。

1929年のウォール街の株価大暴落。
世界恐慌のきっかけとなった最初の暴落は1929年10月24日に起こった。
「暗黒の木曜日」と呼ばれたこの日だけで、投機業者の自殺者は11人に及んだ。
「悲劇の火曜日」の29日に更なる暴落が起こった。

ウォール街の株価大暴落の前、ウォール街は投機熱に包まれていた。
当時、合衆国の政治家で実業家のジョセフ・P・ケネディがいた。
ある日、ウォール街の有名な靴磨きの少年が、彼に投資を薦めてきた。
彼は不況に入る日は近いと予測し、暴落前に株式投資から手を引いた。

1987年10月、日経平均株価は1年前の15,000円から、26,000円台に急騰していた。
1987年10月19日、ニューヨーク証券取引所のダウ平均が暴落した。
前日比508ドル安、前日比マイナス22.6%、ブラックマンデーと呼ばれる暴落だった。
だが、最後の相場師と呼ばれた是川銀蔵氏は、暴落前に全ての保有株を手放していた。

是川銀蔵氏の自伝「相場師一代」には、暴落前の様子が次のように書かれている。
「”財テクブーム”を背景に、主婦やOL、サラリーマンまでもが株に熱中し、
証券市場は空前の投資ブームに沸いており、私のいうことに聞く耳を持つ投資家は、
私の周囲を除いてはほとんどいないという状況であった」

資本主義には、基本的矛盾がある。
部分的ではない一般的な過剰生産傾向を生む生産と消費の矛盾である。
資本家は多くの利潤を得るために、生産力を発展させようとする傾向をもっている。
他方では、労働者の賃金を、最低限にまで制限しようとする傾向をもっている。

「全ての現実の恐慌の究極の根拠は、どこまでも、資本主義的生産の衝動に対比しての、
あたかもその限界をなすのはただ社会の絶対的な消費能力だけであるかのように
生産諸力を発展させようとする衝動に対比しての、大衆の窮乏と消費制限なのである」
(マルクス『資本論』第三部)

恐慌について、調べ終わった無敗のJは思った。
恐慌前には、誰もが好景気に浮かれるバブル状態が訪れる。
言い換えれば、バブル状態にならなければ、恐慌は起きないともいえる。
バブル状態で売り抜けて、大底で買い戻してやる、無敗のJは不敵な笑みを浮かべた。

2018年9月11日火曜日

銘柄を明かさない理由R205 恐慌が起こる条件(中編)

第205話 恐慌が起こる条件(中編)

休日の昼下がり、無敗のJ(ジャック)は河川敷に寝転がっていた。
空にはいくつかの雲が流れている。
今日の雲は動きがゆっくりだ。
雲はさまざまに形を変えながら流れていく。

リーマンショックのとき、無敗のJは暴落する相場に成す術がなかった。
暴落相場から生還できたのは、大底の局面で買い向かったからだった。
「恐慌を起こしてきたBABYというAI(人工知能)が、活動を始めている」
BABYはいつ恐慌を起こそうとしているのか。

考える無敗のJに軽快な足音が聞こえてきた。
足音がした方を見ると、トレーニングウェアに身を包んだ女性がいた。
髪を後ろで束ねた端正な顔立ちには汗が光っている。
トレーニングウェアに身を包んだ女性は、顔見知りの無敗のクイーンだった。

数年前、ある証券会社から攻撃してくる犯人を調べて欲しいという依頼があった。
無敗のJは依頼内容を確認するため、依頼主である証券会社を訪れた。
そこで紹介されたのが、資産運用部署の責任者、無敗のクイーンと呼ばれる女性だった。
お互い住んでいる家が近いようで、その後、何度か河川敷で顔を合わせていた。

「無敗のクイーンさん、今日も元気ですね」、上半身を起こした無敗のJがいう。
「久しぶりだな」、シャドーボクシングをしながら、無敗のクイーンがいう。
無敗のクイーンの俊敏な動きを、無敗のJは見るとはなしに見ていた。
「それ以上、見るなら、金を取るぞ」、無敗のクイーンがいう。

「聞きたいことがある」、無敗のJがいう。
「何だ」、シャドーボクシングをしながら、無敗のクイーンがいう。
「ボクシングでパンチを繰り出すときって、どんなときなんだ」、無敗のJがいう。
シャドーボクシングをしていた無敗のクイーンの動きが止まった。

「貴様はバカか」、無敗のJを見ると無敗のクイーンが呆れた顔でいう。
「そんな、言い方はないだろう」、無敗のJがむっとした顔でいう。
「相手がパンチを打とうとしていないときに決まっているだろう。
油断や疲れから、相手のガードに隙が生まれたときだ」、無敗のクイーンがいう。

無敗のクイーンの言葉を聞いた瞬間、無敗のJに衝撃が走った。
BABYが恐慌を起こすのは、相場が油断して恐慌に対する隙が生まれたときだ。
「たまには身体を鍛えろよ」
無敗のクイーンは優雅な笑みを浮かべると、颯爽と走り去った。

2018年9月10日月曜日

銘柄を明かさない理由R204 恐慌が起こる条件(前編)

第204話 恐慌が起こる条件(前編)

大学生の21世紀少年は、都内にある大学の寮で1人暮らしをしていた。
帰宅した21世紀少年が個人用PCを立ち上げると、1通の新着メールがあった。
このメールアドレスは限られた人にしか教えていない。
誰からだろう、21世紀少年は受信トレイを起動した。

メールの差出人は、無敗のキングだった。
メールを読み始めた21世紀少年は、メールの内容に引き込まれていった。
「恐慌を起こしてきたBABYというAI(人工知能)が活動を開始した。
BABYは、日本を含む十数カ国でワールド株式投資セミナーを開催しているらしい。

ワールド株式投資セミナーの開催目的は不明だ。
だが、奴が再び、恐慌を引き起こそうとしていることは間違いないだろう。
ワシは貴様に何かしてくれとはいわない。単なる情報提供だ」
短いメールだったが、無敗のキングの真意を21世紀少年は瞬時に理解した。

無敗のキングは、よい大人なんだけど、伝え方が素直じゃないんだよね。
一言、BABYと戦え、といってくれれば済むのに。
さてと、先ずはBABYに関する情報収集からだな。
21世紀少年はにっこりと微笑むと、BABYに関する情報の高度検索を始めた。

大阪難波のタワーマンションの1室。
淀屋は自宅の居間で、PCが新着メールの着信を知らせる音を聞いた。
今日の仕事は終わりやのに、いったい誰や。
これから、知り合いがオープンした新地のクラブに顔出さなあかんのに。

ぶつぶつ文句をいいながら、受信トレイを確認すると、2通の新着メールがあった。
1通目は、4年前から交際している彼女、無敗のテンちゃんだった。
「昨夜は電話もらって嬉しかったです。
ただ、気になることがあったので、メールしました。

昨夜、浮気していないでしょうねって、聞いたとき・・・。
上手くはいえないけど、いつもと違う感じがしました・・・。
他の男の人とは違うって信じなきゃいけないのに・・・。
いつもと違うって思ったこと、反省してます、本当にごめんなさい・・・」

すぐに淀屋は知り合いに電話、急用ができて、クラブに行けなくなったことを伝えた。
気を落ち着けた淀屋は、2通目のメール、無敗のキングからのメールを確認した。
メールの内容は、同時刻に21世紀少年が受信したメールの内容と同じだった。
AI相手とはおもろいやんけ、淀屋初代本家13代目当主の男は不敵な笑みを浮かべた。

2018年9月9日日曜日

【コラム】投資で儲けられない人に共通すること

あまり時事ネタは書きたくないのだが、思うところがあるので書いてみる。
今年になってから、投資で損失を被った記事をよく見かけるようになった。
1つは、ご存知の「かぼちゃの馬○」である。
毎月、数万円の不労所得を得るため、億単位の融資を組まされた事例だw

1つは、オーナー制度で会員から資金を集めていたケフィ○事業振興会の破産。
なんでも、半年間で10%以上の高配当を約束していたらしい。
1つは、3メガバンクで投資信託を買った個人客の損失。
投資信託を買った個人客の4割が、損失を抱えていることがわかった事例だw

「かぼちゃの馬○」では、シェアハウスという不動産が投資対象。
ケフィ○事業振興会では、食品が投資対象。
3メガバンクが販売した投資信託は、いうまでもないが金融商品が投資対象である。
投資対象は異なるが、これら3事例には「人任せ」という共通するワードがあるw

よく知りもしない他人のいうことをいとも簡単に信じ、運用を人任せにしている。
偉大なる相場師の福澤桃介氏はいう。
「自分が世界で一番、幸福者で、自分が世界で一番、偉いと思え」と。
自分が世界で一番、偉いと思えない人は、投資で儲けられないのであるw

2018年9月8日土曜日

【エッセイ】給与、家賃、配当の上昇率について

自身には、3つの定期収入がある。
会社員としての給与、大家としての家賃、投資家としての配当。
昇給、賃料値上げ、銘柄入れ替えや増配により、昨年より3つの収入が増えた。
それぞれの上昇率について書いてみるw

昇給による給与の上昇率は約1%。
賃料値上げによる家賃の上昇率も約1%。
銘柄入れ替えや増配による配当の上昇率は約15%。
投資家としての配当の上昇率がダントツだったw

2017年の消費者物価指数(総合)は、前年比0.5%上昇している。
2018年7月の消費者物価指数(総合)は、前年同月比0.9%上昇している。
給与と家賃の上昇率は、かろうじてこれらを上回っている。
だが、来年以降、昇給があるか、賃料を値上げできるかはわからないw

世間では、景気がよくなっているとかいわれている。
だが景気がよいのは企業だけで、多くの人は景気がよくなっていないだろう。
「好景気時代には勤勉貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を」
今の時代、偉大なる相場師である本多静六氏の教えに学べる人が、勝ち組なのであるw

2018年9月7日金曜日

銘柄を明かさない理由R203 無敗の個人投資家たち(後編)

第203話 無敗の個人投資家たち(後編)

やがて、店内の客が少なくなった。
無敗のJ(ジャック)のテーブルに女性店主がやって来た。
「ひさしぶりね、さては何か悩みがあるのかな」
向かいのイスに座った女性店主が笑いながらたずねる。

「あのさ、ベイビーって、どういうイメージがある」、Jが聞く。
「ベイビーって、赤ちゃんのことよね。
母親にとっては24時間、目が離せない、大変だっていうイメージしかないわ。
育児ノイローゼって言葉もあるくらいだしね」、女性店主がいう。

「自分の子どもなのに、可愛くないのか」、Jが聞く。
「そりゃ可愛いわよ、でも可愛いと子育ては別よ。
そうそう、育児ノイローゼになる母親って、真面目な人が多いらしいわ。
理想の母親はこうあるべきだって、自分で自分を追い詰めてるのよ」、女性店主がいう。

「じゃあ、ベイビーにはどう接すればいいんだい」、Jが聞く。
「そうねえ、愛情を持ちながら、でも自分の感情には素直になって接することかな。
それより、ベイビーを作る予定でもあるのかしら」、女性店主が笑いながらいう。
「バカいえ、そこまで元気じゃないよ」、Jが笑いながらいった。

第二次世界大戦前、日本の国益を守るため、ある組織が誕生した。
組織はアジア各国を独立へと導き、終戦後は日本の経済発展に大いに貢献していた。
組織の一員である年齢不詳の男、JOKERは組織から指令を受けた。
BABYに関する情報を、国内の相場師に伝えろという指令だった。

JOKERはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使うことにした。
近年では、各国の企業や政府機関など多々な分野においてSNSの利用が進んでいる。
「恐慌を起こしてきたBABYというAI(人工知能)が、活動を始めている」
JOKERが発信したBABYに関する情報は、静かに拡散していった。

JOKERがBABYに関する情報を発信してから1週間。
全国にいる94人の無敗の個人投資家は、全員がBABYに関する情報を入手していた。
94人の無敗の個人投資家は、全員、リーマンショックの暴落を経験していた。
また、その多くは専業の投資家ではなく兼業の投資家だった。

無敗の個人投資家たちの職業は様々だった。
ある者は公立中学の教員、ある者は自営業、ある者は中小企業の会社員など。
だが、リーマンショックの暴落を経験した彼らが思ったことは同じだった。
BABYよ、暴落させたければ、暴落させるがいい、また底で拾ってやるよ。

2018年9月6日木曜日

銘柄を明かさない理由R202 無敗の個人投資家たち(中編)

第202話 無敗の個人投資家たち(中編)

会社帰り、調査会社に勤める無敗のJ(ジャック)は、ある定食屋に向かっていた。
その定食屋に立ち寄るのは久しぶりだった。
4年前、天使の笑顔をもつ男こと無敗のAを連れて行った定食屋だった。
最初にその定食屋に立ち寄ったのは、今から10年前になる。

その店は、女性店主が1人で切り盛りしている定食屋だった。
その定食屋は、壁にカレーライスやきつねうどんの値札が貼ってある庶民的な店だった。
昭和の雰囲気を感じさせる店は、昭和生まれのJにとっては居心地のいい定食屋だった。
Jには、その定食屋に忘れられない思い出があった。

10年前、リーマンショックによる相場の暴落が始まった。
数年前に株式投資を始めたJにとって、初めての暴落相場だった。
Jは会社帰りに、たまたま見つけた定食屋に立ち寄った。
定食屋は女性店主が1人で切り盛りしており、いつも女性店主は忙しくしていた。

Jにとっては、いい意味で1人になれる店だった。
だが初めての暴落相場でJは食欲もなく、焼酎のロック1杯しか頼めなかった。
焼酎のロックを飲みながら相場の本を読む、飲み終えると代金を払い帰る日が続いた。
そんなある日のことだった。

「何か食べないと体を壊しますよ」
女性店主がメニューにはない小鉢料理数品を、Jに出した。
遠慮するJに、女性店主は「お代は結構ですから」と半ば怒りながらいい、厨房に戻った。
Jはしかたなく箸をつけた、小鉢料理はどれもが美味かった。

この定食屋に、こんなに美味いものがあるとは知らなかった。
暴落相場で含み損が増えても、現物取引であれば命をとられる訳じゃない。
自分は冷静に現状を把握することができていなかったのかもしれない。
Jは小鉢料理を綺麗に食べ終わると、1万円札を1枚置いて定食屋を出た。

翌日、いつものように定食屋に立ち寄ったJは、どう注文するか迷っていた。
結局、「焼酎のロックと昨日のやつを頼む」と、女性店主に注文した。
「はいはい、そうそう、お代は前払いで頂いていますからね」、女性店主は答えた。
やがて店のメニューに、ワンドリンクと小鉢数品の「晩酌セット」が加わった。

Jが定食屋に着き、のれんをくぐり中に入ると、店内には多くの客がいた。
空いているイスに座って待っていると、女性店主が注文を取りにやってきた。
「いつものやつを頼むよ」、Jがいう。
「何がいつものやつよ、あのときのを頼むでしょ」、女性店主が笑いながらいった。

2018年9月5日水曜日

【エッセイ】株を買う金が1000万円を超えそうな話

自身はオリジナル小説「銘柄を明かさない理由R」を書いている。
今日も原稿をアップする予定だったが、ある事情によりアップを見送った。
アップを見送った理由は、ある登場人物から苦情があったからだ。
苦情の内容は、私のことはいつになったら書いてくれるのよw

小説を書いていると、登場人物が勝手に動き出すといわれる。
仕方ないので、彼女を登場させるため、これから原稿を改稿する。
したがって、少数の読者の方にはしばらくお待ち願いたい。
そのかわりといっては何だが、件名の話をお届けするw

先日、自身は約750万円で1銘柄を買った。
1日あたりの売りでは、1000万円を超えたことがある。
だが、1日あたりの買いでは、過去最高額だった。
指値発注しながら思った、おそらく来年の買いは1000万円を超えるなとw

何の確信があったわけでもなく、ふと頭に浮かんだのである。
自身は区分マンションを所有しており、半年前から借主を募集していた。
買いを入れたあと、不動産屋から借主が決まったと連絡があった。
家賃収入により、来年の買いが1000万円を超えることは間違いなさそうだw

2018年9月4日火曜日

銘柄を明かさない理由R201 無敗の個人投資家たち(前編)

第201話 無敗の個人投資家たち(前編)

日本国内の個人で、株式投資を行なっている者は少ない。
株式投資を行なっている者の中で、無敗の個人投資家となるとさらに少なくなる。
ある調査によると、全国で94人の無敗の個人投資家の存在が確認されていた。
無敗の個人投資家たち、その多くは専業の投資家ではなく兼業の投資家だった。

よく短期間に株で大儲けする人がいるが、彼らは投資家ではなく、投機家である。
投機は投資ではなく、運によって成否が決まるギャンブルである。
対して投資は、合理的な思考によって成否が決まるマネーゲームである。
すなわち、無敗の個人投資家たちは極めて合理的な思考の持ち主なのである。

第二次世界大戦前、日本の国益を守るため、ある組織が誕生した。
組織はアジア各国を独立へと導き、終戦後は日本の経済発展に大いに貢献していた。
組織の一員である年齢不詳の男、JOKERは組織から指令を受けた。
BABYに関する情報を、国内の相場師に伝えろという指令だった。

JOKERはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使うことにした。
近年では、各国の企業や政府機関など多々な分野においてSNSの利用が進んでいる。
「恐慌を起こしてきたBABYというAI(人工知能)が、活動を始めている」
JOKERが発信したBABYに関する情報は、静かに拡散していった。

都内にわずか3名しかいない調査会社があった。
社長は、太った狸に似た男だった。
社員の1人は、調査能力に秀でたイニシャルYJの男性社員。
あと1人は、アルカディアを有する証券会社社長が父親の女性事務員だった。

太った狸に似た社長は、かってはある大手保険法人の社員だった。
赴任先の英国から帰国後、日本の国益を守る組織の一員となり、調査会社を興した。
ある日のこと、太った狸に似た社長は組織から指令を受けた。
BABYに関する情報を、国内の相場師に伝えろという指令だった。

相場師の知り合いなんていないし、どうしたものかと太った狸に似た社長は思った。
ふと、イニシャルYJの男性社員が、株に詳しいことを思い出した。
太った狸に似た社長は社長室を出ると、イニシャルYJの男性社員に話しかけた。
「ここだけの話、恐慌を起こしてきたBABYというAIが、活動を始めているらしい」

太った狸に似た社長はドヤ顔でいうと、社長室に戻っていった。
「社長・・・いったいどこへ向かおうとしているのかしら」、女性事務員がいう。
「ははは、社長はああ見えてもやり手だよ、きっと何かしらの意味があるはずだよ」
無敗のJ(ジャック)でもあるイニシャルYJの男性社員が笑いながらいった。

2018年9月3日月曜日

銘柄を明かさない理由R200 無敗のキングと難波の女帝(後編)

先日の投稿に、株銀さんからコメントをいただいた。
株銀さんは、自身より投資歴の長いベテラン投資家である。
ブログを読んでいただけるだけで嬉しく思うが、2つの質問をいただいた。
株銀さんの質問と、質問に対する自身の回答は以下であるw

質問:なぜ米国株に投資しないのですか?
回答:ご承知のように、株価は景気に連動します。
自身が英語が苦手なこと、居住しているのが日本であることから、
米国の景気を知ることは難しいと判断しており、米国株には投資をしておりませんw

質問:日経平均に大暴落が来れば、銀行株を買い増ししますか?
回答:大暴落前に、保有株は全て売却、暴落後に新たに買う予定です。
恥ずかしながら、最近、なぜ大暴落が起こるのかがわかったような気がします。
今後の「銘柄を明かさない理由R」で取り上げますので、よければご一読くださいw

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第200話 無敗のキングと難波の女帝(後編)

「ブラックマンデーの発端は、コンピュータのシステム売買ミスといわれている。
当初、プログラムのバグが原因と考えられていたが、バグはなかったらしい。
つまり、予め暴落させるプログラムが組まれていたことが真相らしい。
そのプログラムの名はB.A.B.Y、ベイビーだったらしい」、無敗のキングがいった。

「な、なんやて、ベイビーって人やのおて、コンピュータやったんか」
難波の女帝が驚いた顔でいう。
「正確にはコンピュータではなく、プログラムだ」、無敗のキングがいう。
「プログラムは人が作るんやろ、なら作った奴が責任者やろ」、難波の女帝がいう。

「確かにプログラムを開発するのは人だが、プログラムが自我に目覚めた可能性がある。
事実、暴落させるプログラムは見当たらなかったらしい。
暴落させるプログラムは見当たらなかったことから、ある仮説が立てられた。
ある条件が揃うと、暴落させるのではないかと」、無敗のキングがいう。

「暴落させる条件って、どんな条件や」、難波の女帝がいう。
「その条件については、誰も解読できていないらしい」、無敗のキングがいう。
無敗のキングは、周囲に素早く目をやった。
2人の会話に聞き耳を立てている人がいないことを確認すると、小声でいった。

「プログラム名であるBABYには、別の意味があるという噂がある」
「別の意味、どんな意味があるんや」、難波の女帝もつられて小声でいう。
「Bad and bad,youで略してBABY、意味は悪い悪いあなた」、無敗のキングがいう。
「悪い悪いあなたって、どういう意味や」、難波の女帝がいう。

「意味は不明ですが、本当なら明らかに悪意のあるプログラムということになる。
リーマンショックも、BABY自らが仕掛けたといわれている」、無敗のキングがいう。
「リーマンショックは、世界的規模の金融危機やったんやで。
たかが、コンピュータにそんなことできへんやろ」、難波の女帝がいう。

「ブラックマンデーやリーマンショックの前、各国では投資ブームが起こった。
バブル状態の各国には、多くの株式投資セミナーが乱立した」、無敗のキングがいう。
「ほな、ベイビーはまた、世界的規模の金融危機を起こそうとしてるってことか。
今、金融危機が起こったら、日本はエライことになるがな」、難波の女帝がいう。

「仰るとおり、このままでは我が国は大変なことになる」、無敗のキングがいう。
「どないするんや、このままやられるのを待つんか」、難波の女帝がいう。
魔王のような冷酷な笑みを浮かべると、無敗のキングがいった。
「我々でベイビーを撃退しませんか、淀屋二代目本家当主、難波の女帝殿」

2018年9月2日日曜日

【エッセイ】女友達オススメの映画の話

自身は既婚で娘がいるが、何人かの女友達がいる。
世間的には、既婚かつ異性の友達イコール不倫のイメージのようだ。
だが、実際に異性の友達がいる自身からすると、上記のイメージは短絡的すぎる。
異性の友達がいない既婚者が作りあげたイメージではないかと思っているw

女友達は自身が娘と2人暮らしなのを知っている。
休日に自身がヒマにしていることを知っており、たまに情報をくれる。
○○で面白そうな催しがある、○○が流行っているなどなど。
先日、ある女友達からオススメの映画を紹介されたw

自身は普段、映画を観ないが、この女友達のオススメは観に行くことにしている。
この女友達に以前、オススメされた映画がとてもよかったからである。
今回、オススメされた映画は、話題の「○メラを止めるな!」で、先日、観に行った。
詳しくはネタバレになるので書かないが、期待を裏切らない面白さだったw

世代を問わず楽しめる点が、ヒットしている要因だと思う。
おそらく、脚本を書いた人は、脚本を書いているとき、楽しかったに違いない。
小説もそうだが、秀逸なアイデアを思いつけば、形にする過程が一番、楽しい。
この映画を観るよう勧めてくれた女友達には感謝する次第であるw

2018年9月1日土曜日

【これから株を始める君へ】知人に教えた投資手法~投資額が少額の場合~

最初から多額の資金で株を始めることができる人は、極めて少ない。
自身は自家用車を売ったりしたが、それでも数百万円からのスタートだった。
先日、株を教えた知人の場合、投資額は数十万円らしい。
知人に教えた、投資額が少額の場合の投資手法について書いてみるw

株には譲渡益と配当があり、これらを如何に効率的に得るかがポイントになる。
具体的には、タダ株を増やし続けることに尽きる。
投資額が少額の場合、タダ株を増やすためには1銘柄への集中投資が効率的だ。
まずは1銘柄を購入、株価が騰がったところで元本分の株を売るのであるw

例えば、先月、知人が購入した株はメガバンク株。
メガバンク株は夏に底打ち、年末に高値をつけることが多い。
今年の夏に500株を買い、年末に400株を売れば、100株のタダ株ができる。
同様に来年も同じことをすれば、さらに100株のタダ株ができるw


来年の夏までに100万円を貯めて、追加投資した場合、どうなるか。
なんと、来年末には500株のタダ株ができることになる。
えっ、年末に高値にならなければ、どうするんだって。
売らずに保有していれば、定期預金より高い利回りの配当を手に入れることができるよw