2023年4月21日金曜日

【コラム】高齢者虐待の調査結果に思うこと

「高齢者虐待防止法」は、65歳以上の高齢者に対する虐待を「高齢者虐待」と定めている。
厚生労働省の令和2年度の「高齢者虐待」の調査結果は下記の通り。
・養介護施設従事者等による虐待判断件数:595件。
・世話をしている家族、親族、同居人等による虐待判断件数:17,281件(←多いだろw)

家族、親族、同居人等による虐待で、虐待内容の多い順は以下。
「身体的虐待」68.2%、「心理的虐待」41.4%、「介護等放棄」18.7%。
家族、親族、同居人等による虐待で、虐待者の続柄の多い順は以下。
「息子」39.9%、「夫」22.4%、「娘」17.8%(←なぜ「妻」がないのかw)

自身は調査結果を読んで、「高齢者虐待」の実態を初めて知った。
今まで、養介護施設従事者等による虐待は、度々、報道されていた。
親の介護をしているタレントの報道があったので、家族の虐待は少ないと思っていた。
ところが、家族の虐待が圧倒的に多いことを知って驚いたw

だが、虐待している自覚がない人も多いかもしれないと思った。
例えば、虐待内容に「心理的虐待」がある。
「心理的虐待」は、脅しや侮辱、無視、嫌がらせ等によって、精神的苦痛を与えること。
具体的な例としては以下になるが、高齢者がいる家庭ではありそうなことばかりw

・老化現象やそれに伴う言動などを嘲笑したり、それを人前で話すなどにより、高齢者に恥をかかせる(排泄の失敗、食べこぼしなど)。
・怒鳴る、ののしる、悪口を言う。
・侮蔑を込めて、子どものように扱う。
・排泄交換や片づけをしやすいという目的で、本人の尊厳を無視してトイレに行けるのにおむつをあてたり、食事の全介助をする。
・台所や洗濯機を使わせないなど、生活に必要な道具の使用を制限する。
・家族や親族、友人等との団らんから排除する。などw

これらは、昔からよくあることで、笑いのネタにする人もいる。
もし、自身が親と同居していたり、介護をしていたら、かなりの確率で行うだろう。
「心理的虐待」は、夫婦や親子間のコミニュケーションによって決まるのかもしれない。
そのように考えると、行政の課題ではなく、各家庭の課題になるのかもしれないw

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