2023年4月3日月曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.75~

ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

X:お疲れ
Z:お疲れ
X:Yはきてないのか
Z:例の件で、忙しいみたいで来ていないわ
X:例の件って
Z:あなたと同じイニシャルの相手
X:俺と同じイニシャルの相手って・・・まだ、やってんのか
Z:wwwwwwwwww
X:ったく、しつこいヤロウだな
Z:?
X:Yのバカは
Z:wwwwwwwwww
X:相手は一般人だろ、なんで、こんなにしつこくしてんだ
Z:何か思うところがあるんじゃない
X:Yはバカなんで、思うことなんてないだろ
Z:wwwwwwwwww
X:相手は例の奴とは違ったんだろ、B
X:いないのか
B:お疲れ、同一人物の可能性はゼロじゃないけど、低くはなってる
Z:低くなってるって、どれくらいなの?
B:限りなく・・・
Z:?
B:ゼロに近いかな
X:違うってことじゃねえかーーーーー!!!
Z:wwwwwwwwww
B:w
X:俺にとっちゃどうでもいいことだが、相手は大変だろうな
Z:wwwwwwwwww
X:さてとそろそろ寝るわ、おやすみ
Z:私も寝るわ、おやすみ
B:おやすみ

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
彼らは遊んでいたが、その遊びはいつも誰かのためだった。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。
「予告犯」筒井哲也氏

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