2023年6月10日土曜日

【エッセイ】迷惑動画の高額損害賠償請求に思うこと

今年1月、回転寿司チェーン店での迷惑動画を拡散した少年のことが報道された。
3月に、運営会社が、少年に約6700万円もの損害賠償を求めて提訴していたらしい。
損害賠償の内訳は、得られるはずだった売り上げや、会社の信用低下に伴う損害金。
あまり時事ネタは書きたくないが、思うところがあるので書いてみるw

下図は、運営会社の株価チャート。
昨年6月、運営会社は、販売できない商品があったにも関わらず、広告で集客した。
いわゆる「おとり広告」で、消費者庁から措置命令を受けている。
下がり続けていた株価は、措置命令を受けてから、さらに下がっているw

今年1月、迷惑動画の報道がされたが、それ以降、株価は上がっている。
3月に運営会社が提訴したらしいが、それ以降、株価は下がっている。
迷惑動画報道は、株価には、マイナス材料ではなかったことになる。
少年を提訴したことは、プラス材料ではなかったことになるw

少年は、店の備品を壊したわけではなく、無銭飲食したわけでもない。
また、通っていた高校を自主退学するなどして、社会的制裁も受けている。
ところが、提訴のネットニュースに、少年を擁護するコメントはない。
「損害賠償の額が少ない」、「一生かかっても払わせろ」など同調するコメントばかりw

もちろん、少年の行いは、何らかの罪に問われるべきだとは思う。
だが、未成年の少年に対して、高額の損害賠償請求は明らかにやりすぎ。
例えば、親が目を離した隙に、幼児が少年と同じような行為をしたとする。
その様子を撮影した別の客が動画を拡散したとき、幼児の親に請求できるのだろうかw

個人的には、同調するコメントが多いことの方が、問題だと思う。
以前、自粛警察やマスク警察が現れてきたときの雰囲気に似ている。
運営会社は、予期せぬ客の行動を、リスクとして想定しておくべきだと思う。
今回の請求内容は、そのようなリスクを想定していた内容とは思えないw

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