2021年2月23日火曜日

【コラム】破産した不動産王に思うこと

以前、記事にしたことがある不動産王の会社が、今年になり破産したらしい。
この会社は、個人で始めた不動産賃貸事業を法人化した会社で、2013年に設立された。
著書出版やメディア出演などによる知名度向上もあって収益物件の取得を進めていた。
2019年2月期には、年間収入として約13億7100万円を計上していたw

ところが、賃貸物件の稼働状況が低調だったらしい。
さらに、過剰な広告宣伝費や100億円を超える借り入れに伴う利息負担などが重なった。
結果、同期に約5億9200万円の当期純損失を計上し、大幅な債務超過に転落した。
経営再建を進めていたが、2020年9月に銀行取引停止処分を受けたw

その後、所有不動産の差押え、競売開始を申し立てられ、破産に至ったらしい。
負債は約246億5000万円という、年間収入をはるかに超える金額である。
借りる方も借りる方だが、貸す方も貸す方である。
自転車操業であれば、いつかは行き詰まることがわかっていたはずであるw

個人的には、銀行は金貸しのプロ集団だと思っている。
銀行は、所有不動産を差押え、競売にかけることができるので、損はしていないはずだ。
むしろ、不動産の売却益が出て、儲かっているかもしれない。
今回、メガバンクも貸していたが、メガバンクの株主としては複雑な心境であるw

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