2021年2月16日火曜日

【コラム】20世紀の最も偉大な投資家の格言からみる今の相場

20世紀の最も偉大な投資家である、サー・ジョン・マークス・テンプルトン。
彼は、米国生まれの英国人で、投資家、銀行家、篤志家の顔を持っていた。
1954年にファンドを設立すると、38年間に渡り、平均年率15%のリターンを記録した。
彼は"バリュー投資の父"と呼ばれる、ベンジャミン・グレアムの門下生でもあった。

1930年代の世界恐慌。
彼はニューヨーク証券取引所の銘柄で、株価が1ドル以下の企業104社の株を買い占めた。
それらの株は、第二次世界大戦後の米国の産業復興により、何倍にも膨れ上がった。
このときの買いにより、テンプルトンは大富豪となった。

彼が残した有名な相場格言に、以下がある。
"Bull markets are born on pessimism, grow on scepticism, mature on optimism and die on euphoria.The time of maximum pessimism is the best time to buy, and the time of maximum optimism is the best time to sell."
(強気相場は悲観のもとで生まれ、疑いの中で育ち、楽観の中で成熟し、熱狂とともに終わります。したがって、最も悲観的なときが買い時であり、最も楽観的なときが売り時です)

今の相場は、彼の相場格言のどの段階だろうか。
個人的には、"grow on scepticism(疑いの中で育ち)"ではないかと思っている。
なぜなら、多くの人は、この相場は実際の景気と合っていないと疑いを持っている。
にも関わらず、海外市場も含め、相場は騰がり続けているからであるw

新型ウイルスの影響で、世界経済は大きな打撃を受けた。
打撃を受けた中、"Bull markets(強気相場)"が生まれた。
今が、"grow on scepticism(疑いの中で育ち)"なら、一抜けするのはまだ早い。
なぜなら、まだ"mature on optimism(楽観の中で成熟)"があるからだw

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