ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。
X:お疲れ
Z:お疲れ
X:Yのバ〇は来てないのか
Z:来てないけど、何怒ってるの?
X:あのヤロウ、とんでもないもの送ってきやがった
Z:何を送って来たの?
X:Yが相手している奴のプロフィール
Z:どうとんでもないの?
X:これだよ
Z:wwwwwwwwww
X:電車の中で見たんだけど、笑いこらえるのに必死だった
Z:wwwwwwwwww
Z:これって、あのマンガに出てくる未成年の犯罪者w
X:しかもだ
Z:?
X:横に広げてやがる
Z:wwwwwwwwww
X:昔はよくやってたけど、今もこんなことやってるのはYくらいだろ
Z:wwwwwwwwww
X:なんか、Yの相手が可哀そうに思えてきた
Z:wwwwwwwwww
X:さてとそろそろ寝るわ、おやすみ
Z:あー可笑しかった、私も寝るわ、おやすみ~B
彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
彼らは遊んでいたが、その遊びはいつも誰かのためだった。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。
「予告犯」筒井哲也氏
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