2023年2月19日日曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.44~

ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

Y:お疲れ・・・誰もいない
Y:寝るか
B:お疲れ
Y:いたのかB
B:例の件、終わったよ
Y:?
B:関係先への情報提供
Y:さんくす
B:彼女からお礼メールが来た
Y:誰?
B:被害者の原告女性、情報提供ありがとうございますって
Y:そっか
B:今回はかなりの数の人が知ることになるよ
Y:だろうな
B:被告男性の氏名がわかれば、訴訟資料を閲覧できたんだけどね(※)
Y:情報提供はしたくなかったんだけどしかたない
B:やれるだけのことはやったしね
Y:では寝ます、おやすみ
B:おやすみ

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
彼らは遊んでいたが、その遊びはいつも誰かのためだった。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。
(※:裁判所での訴訟資料の閲覧には、事件番号、原告と被告の氏名が必要)
「予告犯」筒井哲也氏

(参考:ネットのひぼう中傷なくすために~女子プロレスラーの死~ クローズアップ現代)

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