2023年2月18日土曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.41~

ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

X:お疲れ
Z:お疲れ
X:Yは来てないのか
Z:今日も来ていないわ
X:伏線回収するのに忙しいんだろうな
Z:たしかに
X:相手は伏線があったことに驚いているかもな
Z:かもね
X:そういや、相手の別アカウントのHNって聞いてるか
Z:?
X:目的、らしい
Z:なにそれ?
X:最初のコメントが、Yが貰った給付金を何に使うんだ、だったらしい
Z:だから目的wwwwwwwwww
X:給付金を貰ったYが羨ましかったんだろうな
Z:そのあとHNは変えたんでしょ?
X:ずっと目的のままらしい
Z:wwwwwwwwww
X:Yが、他人には厳しい人なんだろうな、っていってた
Z:他人に厳しいストwwwwwwwwww
X:さてとそろそろ寝るわ、おやすみ
Z:私も寝るわ、おやすみ~B

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
面白そうなネタがあると、役割を決め、ネットの反応を楽しんでいた。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。

「予告犯」筒井哲也氏

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