2023年2月21日火曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.46~

ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

X:お疲れ
Z:お疲れ
X:Yは来てないのか
Z:今日も来ていないわ
B:昨日来たよ、お疲れ
X:いたのかB
Z:昨日のいつ来たの?
B:みんながいなくなってから
X:俺がいないときを狙って来たんじゃねえだろうな
Z:wwwwwwwwww
B:w
X:Yの奴、あれやるのかな
Z:?
X:以前、Yがやったイニシャル変換
Z:イニシャルをHNに変換するやつね
X:Yから何か聞いてるかB
B:聞いてない
Z:今回はしないんじゃないの
B:訴訟資料でやるか決める予定だったけど、閲覧できなかったからね
X:あれのダメージはでかいからな
Z:以前にやった相手は、あれ以来、見ないしね
X:相手には、Yが血も涙もない奴に見えただろうな
Z:wwwwwwwwww
B:w
X:さてとそろそろ寝るわ、おやすみ
Z:私も寝るわ、おやすみ
B:おやすみ

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
彼らは遊んでいたが、その遊びはいつも誰かのためだった。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。

「予告犯」筒井哲也氏

0 件のコメント:

コメントを投稿