2023年2月17日金曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.38~

ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

X:お疲れ
Z:お疲れ
X:Yは来てないのか
Z:最近、忙しいみたいで来ていないわ
X:今、Yが相手にしている奴
Z:あなたと同じイニシャルの?
X:そそ、次はどんなネタかと不安だろうな
Z:wwwwwwwwww
X:しかしYが相手している奴はバ〇だよな
Z:?
X:新しいアカウントなら、身バレしないと思ってる
Z:wwwwwwwwww
X:バレたら今までの信用は一瞬で失われる
Z:失った信用を取り戻すには時間がかかるのにね
X:Yが相手のことを記事にしたときに来たコメントの話は聞いてるか
Z:身バレしていないと思ってる別アカウントから送って来たって話?
X:ちがうよ、コメントの内容
Z:?
X:素晴らしい記事をありがとう、だったらしい
Z:それって典型的なストwwwwwwwwww
X:Yも笑いが止まらなかったらしい
Z:wwwwwwwwww
X:さてとそろそろ寝るわ、おやすみ
Z:私も寝るわ、おやすみ~B

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
面白そうなネタがあると、役割を決め、ネットの反応を楽しんでいた。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。

「予告犯」筒井哲也氏

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