2024年3月13日水曜日

【これから株を始める君へ】最後の相場師が教えてくれること

株式投資を教えて欲しいといわれたとき、すぐには教えないようにしている。
教えて欲しいなら、相場師が書いた本を1冊読むようにいっている。
読んで欲しい本は何冊かあるが、読むのは1冊でよいと伝えている。
なぜなら、いずれの本も基本は「安く買って、高く売る」だからであるw

読んで欲しい本の中に、最後の相場師と呼ばれた是川銀蔵氏の「相場師一代」がある。
世間では、相場師というと、よくないイメージがある。
他の人が知らない情報を入手し、上がったところで自分だけが売り抜けたりするなど。
是川氏は、これらのイメージとは正反対の相場師になるw

「私は色紙を頼まれると『誠と愛』と書くことにしている。
私の人生の理想だと考えている。人に誠を尽くし、愛情を持って生きていくということである。
『誠と愛』を自分の処世訓として、若い時から一貫して今日まで生きてきた。私の仕事は株式投資であり、株の売買でこれまでの人生を送ってきた。株で儲けた金は、世の中の恵まれない子供達のために使いたい、これが私の生きがいなのだ。」
(「相場師一代」あとがきより)

図書館に通い、独学で経済を学んだ是川氏は、株式投資で巨額の利益を得た。
1978年(昭和53)、養護施設の児童に寄付を開始。
1979年(昭和54)、是川福祉基金(現是川奨学財団)を設立する。
是川氏はすでに亡くなられたが、是川奨学財団は現在も活動を続けているw

2022年(令和4)の財産目録によると、財団の基本財産は以下になっている。
・土地(大阪市中央区 17.04㎡):11,000,000円
・建物(大阪市中央区 76.80㎡):1,426,181円
・投資有価証券(ソニー株式会社・利付社債他合計24銘柄):1,074,761,929円w

投資有価証券の運用益の90%を奨学金助成事業、10%を管理業務の財源としている。
なお財団の理事、評議員、監事などの役員は全て無報酬で活動しているらしい。
下図は、6758 ソニーグループ㈱のチャートだが、2013年から右肩上がりになっている。
個人的には、メディアが財団の運用を紹介しないことを不思議に思うw

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