2022年11月30日水曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.19~

 ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

X:お疲れ
Z:お疲れ
X:Yは来てないのか
Z:まだ来ていないわ
X:この遊びみているやつら、驚いているだろうな
Z:?
X:個人ブログだと思っていたのが、実は広告ブログだったって
Z:wwwwwwwwww
X:しかも、広告ブログは他のブログとトラブルを起こしていた
Z:このことに気づいたYは、広告ブログとトラブルになるのを待っていた
X:トラブルにならないので、俺がYの図を引用、広告ブログの記事を書けるようにした
Z:私はまとめサイトを作って、トラブルネタを用意した
X:広告ブログは用意したトラブルネタにとびつき、Yのネタになった
Z:wwwwwwwwww
Y:お疲れw
X:お疲れ
Z:お疲れ
X:何で、Yはあのブログが広告ブログだって気づいたんだ
Y:書いているのは会社員だって書いてたw
Z:うんうん
Y:会社員ならトラブルは起こさないw
Z:wwwwwwwwww
X:書いてたやつは、広告主の会社から損害賠償請求されるかもな
Z:君がしたことで、会社の社会的信用がってやつね
Y:眠いので先に落ちます、おやすみw
X:あいかわらず早いな
Z:ネタ探しで忙しいんでしょ
X:俺も寝るわ、おやすみ
Z:私も寝るわ、おやすみ~B

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
面白そうなネタがあると、役割を決め、ネットの反応を楽しんでいた。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。

「予告犯」筒井哲也氏

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