2022年11月29日火曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.17~

 ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

Y:お疲れw
Z:お疲れ
X:これはこれはY様、このようなところへお越しくださりありがとうございます
Y:?
X:実はY様にお伺いしたいことがございます
Y:申してみよ、日本一頭の回転が遅いX
X:Y様はまとめ屋なる者をご存じでしょうか
Y:うわさには聞いておる、世界一頭の回転が遅いX
X:まとめ屋について、ある噂がございます
Y:どのようなうわさじゃ、宇宙一頭の回転が遅いX
X:Y様がまとめ屋ではないかという噂、真偽をお教えくださいますでしょうか
Y:ぼそ
X:もう少し大きな声でお話いただけますでしょうか
Y:な
X:なとは、どのような意味でございますか
Y:いしょw
X:てめええええええええええええええええ
Z:wwwwwwwwww
X:実は・・・俺がまとめ屋だったんだ
Z:黙ってたけど、まとめ屋は私なの
Y:まとめ屋は自分かもw
X:どうぞどうぞ
Z:wwwwwwwwww
Y:眠いので先に落ちます、おやすみw
X:やっぱ、Yがまとめ屋だったのかな
Z:まとめ屋複数説もあったから、そのうちの1人だったりして
X:まあいっか、俺も寝るわ、おやすみ
Z:私も寝るわ、おやすみ、Bもまとめ屋だったのかもしれないわね

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
面白そうなネタがあると、役割を決め、ネットの反応を楽しんでいた。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。

「予告犯」筒井哲也氏

0 件のコメント:

コメントを投稿