2022年11月28日月曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.14~

ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

X:お疲れ
Z:お疲れ
X:Yはいないのか
Z:少し前に落ちたわ
X:この遊び見ているやつ
Z:?
X:どこまで続くんだって思ってんだろうな
Z:wwwwwwwwww
X:前から思ってんだけどさ
Z:?
X:もしかしてYって、あいつなんじゃないかな
Z:?
X:昔あった、多くのチャットルームがあるサイト
Z:知ってる
X:その中で一番にぎやかだったチャットルーム
Z:知ってる
X:そのチャットルームの常連に、Yに似たやつがいたんだよな
Z:だれ?
X:トラブルがあると仲裁するやつ、陰でなんとか屋って呼ばれてたな
B:まとめ屋
X:そうそう、まとめ屋って、、、いたのかB
Z:たしかに似てるわね
X:でも、まとめ屋はバカじゃなかった気がするんだよな
Z:wwwwwwwwww
X:けど、Yの遊びって、いつも誰かのためなんだよな
Z:今度、Yに確認してみましょう
X:だな、じゃ寝るわ、おやすみ
Z:私も寝るわ、おやすみ

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
面白そうなネタがあると、役割を決め、ネットの反応を楽しんでいた。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。

「予告犯」筒井哲也氏

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