2021年3月3日水曜日

【コラム】木を見て森を見て、正しく恐れなくてはならない相場

「木を見て森を見ず」とは、物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うこと。
現在、相場がどのような状態なのか確認するため、チャートは欠かせない。
このとき注意しなくてはならないのは、必ず長期チャートを確認することである。
長期なので、少なくても1年、できることなら10年以上のチャートがよいw

例えば、下図は上がTOPIX(東証株価指数)の6か月チャートである。
先日から下降しているが、反転して上昇しそうなチャートに見える。
ところが、その下の10年チャートを見ると、全く見え方が変わる。
今は高値圏で、いつ下降に転じてもおかしくないw
まさしく、売りはあっても買いはない高値圏ということになる。
高値圏では、ボラティリティ(株価の値動きの幅)が大きくなる。
高値圏で買いを入れると、騰がり幅と同様、下がり幅も大きくなる。
よって、現金比率を高めるなど、何らかのヘッジが必要になるw

先日の米国国債10年金利の急騰のように、高値圏では些細な事が急落のトリガーになる。
昨年、新型ウイルスの影響で大きく急落した相場は、まだ終わっていない。
緊急事態宣言が延長される可能性が高いが、どのような影響があるかもわからない。
このような相場は、木を見て森を見て、正しく恐れなくてはならないw

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