2023年7月25日火曜日

【エッセイ】保険金不正請求に思うこと

中古車販売大手の保険金不正請求が問題になっている。
損害保険会社は、この会社に社員を出向させていたらしい。
先日も、企業向け保険での損害保険会社の談合が問題になっている。
あまり時事ネタは書きたくないが、思うところがあるので書いてみるw

池井戸潤氏原作の「7つの会議」という映画がある。
ラスト近く、企業の不正を公にした社員が、弁護士に不正を失くす方法を尋ねられる。
社員は、弁護士に対して断言する。
「この世から、不正はなくならない。絶対に」w

本来は、このセリフで場面が変わる予定だったらしい。
ところが試写を観た外国人から、よくわからないという声があったらしい。
外国人からすると、会社がイヤなら、辞めればよいのにということらしい。
そこで、外国人用に下記のセリフが追加されたらしいw

「世の中で、データ偽装、隠蔽をやってるどの会社も一緒。何度だってやるってことです。列車シートのデータ偽装をやってしまった日から、20年間ずーっとこのことだけを考えていました。人間てのは、愚かな生き物ですからね。特に日本の場合、会社の常識が世間の常識よりも大事になってしまう。なんかこう、日本人のDNAに組み込まれてるっていう気がするんですよねえ。藩のために命をかける。まあ、かっこいい言い方すると、侍の生き様っていうんですかねえ?昔でいう藩、今でいう会社。それを生かすためなら、人の命より会社の命を優先しちまうっていう。欧米の人が聞いたら、そんな会社なんかとっとと辞めて、他に移ればいいって思うんでしょうけど。侍はさ、藩から出されるのは、負けだと思ってるんですよ。忠誠心って言えば聞こえはいいけど、逆に守られてもいて。まあ、そういう持ちつ持たれつの、日本独自の企業風土が、この資源も何もないただの島国を先進国にまで押し上げたっていう功績もあるわけで。いいこともあれば、悪いところもある。1つ言えることは、ひたすらガキみたいに、言い合っていくしかないんじゃないすかね。悪いことは悪い。命より大事なものはないって。それができれば、なくなりはしないが、データ偽装、隠蔽なんかは、減るんじゃないかと、思いますよ」w

自身も会社員時代、会社を去るのは負けだと思っていた時期がある。
資産運用していなければ、今でも、そのように思っていたかもしれない。
日本独自の企業風土を否定するつもりはないが、よい点もあれば、よくない点もある。
そのことを知ることができただけでも、会社員を経験してよかったと思うw

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