2022年12月3日土曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.25~

ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

Y:Bしかいないw
Y:落ちるかw
B:お疲れ
Y:お疲れw
B:ひとつ聞いてもいい
Y:?
B:答えたくなかったら答えなくていい
Y:?
B:11年前
B:ネットに出て、すぐに削除されたニュース
B:個人がある大企業を訴えたってニュース
B:大企業への請求額は億を超えていた
B:裁判は非公開で行われたらしく、資料は見当たらない
B:訴えたのは、Yじゃないかと思った
Y:11年前っていうと、小学生だなw
B:w
Y:BもXがいるとき、話していいんだぞw
B:w
Y:話す話さないは、さっきみたいに自由w
B:w
B:あとひとつ聞いてもいい
Y:?
B:まとめ屋はYだった
Y:それは内緒w
B:w
Y:眠いので落ちます、おやすみw
B:おやすみ

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
面白そうなネタがあると、役割を決め、ネットの反応を楽しんでいた。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。

「予告犯」筒井哲也氏

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