2022年12月2日金曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.23~

 ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

X:お疲れ
Z:お疲れ
X:Yは来てないのか
Z:さっき落ちたわ
X:Yのやつ、あの画像は出さなかったな
Z:いくらYでもそこまでバカじゃないでしょう
X:いいや、俺が知ってる中で、Yのバカは一本の指にはいる
Z:wwwwwwwwww
X:最近、思うんだけどさ
Z:?
X:直リン貼ってるやつ多くね
Z:たしかに
X:昔は直リン貼るやつなんか、いなかったけどな
Z:あとでモメたりしたときのことを考えてないんでしょうね
X:本人にはその気がなくても、相手にはそうじゃないこともあるんだよな
Z:ネットあるあるね
X:俺が知ってる会社は、サイバーパトロールしてた
Z:自社で?
X:外部業者に委託して、会社の悪口いってるやつはいねえか~って
Z:wwwwwwwwww
X:直リンなんて貼ってると、いい訳できない
Z:経験あったりして
X:経験あるとしたら、Yくらいだろ
Z:wwwwwwwwww
X:さてとそろそろ寝るわ、おやすみ
Z:私も寝るわ、おやすみ~B

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
面白そうなネタがあると、役割を決め、ネットの反応を楽しんでいた。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。

「予告犯」筒井哲也氏

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