2019年10月13日日曜日

【コラム】台風による天災なのか、人災なのか

台風の被害に遭われた皆様へ
被害に遭われた皆様に心よりのお見舞いを申し上げます。
先月、今月と台風により大きな被害が出ている。
あまり時事ネタは書きたくないのだが、以前から思うところがあるので書いてみる。

先月の台風では、多くの家が屋根を飛ばされたと報道されている。
報道後、建築に詳しい知人と、この件について意見交換したことがある。
建築士の自身が、天災じゃなく人災の可能性が高いというと、知人も同意見だった。
強風で屋根瓦などが飛ぶことがあっても、屋根自体が飛ぶ可能性は低いからだ。

小屋組(屋根の骨組み)は梁(はり)等と、金物等で接合されていなくてはならない。
屋根自体が飛ぶということは、金物等による接合に不備があった可能性が高い。
設計段階での金物等の配置不足か、工事段階での取り付け忘れかはわからない。
いずれの理由であっても、台風による天災ではなく人災である。

あと、飛来物が当たってもいないのに、風圧だけで窓ガラスが割れることがある。
通常は、窓に掛かる風圧を計算して、割れない窓ガラスが採用されている。
風圧で窓ガラスが割れるということは、設計段階での選定ミスである可能性が高い。
これらの真の原因は何なのか、いつか徹底的に調べてみたいものである。

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