2022年7月17日日曜日

【エッセイ】姻族関係終了届の増加に思うこと

夫婦のどちらかが亡くなったあと、姻族関係終了届を提出する人が増加傾向にあるらしい。
姻族関係終了届は、死後離婚とも呼ばれている。
生存している側が配偶者の親族との関係を終了させるために役所に提出する。
要は、配偶者の両親、祖父母、兄弟姉妹、従兄弟姉妹などと縁を切ることw

下図は、平成21年度から平成30年度の婚姻、離婚、姻族関係終了届件数の推移。
婚姻件数は減少しているにも関わらず、姻族関係終了届は増加している。
平成21年度は1,823件だったが、平成30年度は4,124件と倍以上。
なお、夫に先立たれた妻が提出するケースが多いらしいw

姻族関係終了届のメリットは以下らしい。
・配偶者の親族との関係を断ち切れる。
・扶養を命じられる可能性のある地位や、同居の場合の互助義務が消滅する。
・亡くなった配偶者の遺産は相続でき、遺族年金ももらえる。
・祭祀承継者を引き継がなくて良いw

デメリット(?)は以下らしい。
・死後離婚の撤回はできない。
・配偶者の親族から援助を受けられなくなる。
・住居や墓を自分で用意する必要がある。
・子どもとの関係が悪化する可能性があるw

配偶者と結婚した目的が、配偶者の親族と関係したかった人は少ないだろう。
配偶者亡き後、義父母の介護をしたり、同じ墓に入りたい人は、さらに少ないだろう。
もし、自身が嫁の立場なら、姻族関係終了届を提出するだろう
嫁が義父母の介護をすることは、遠い過去の話になるかもしれないw

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