2022年4月2日土曜日

【エッセイ】「政策に売りなし」から銘柄を考える

「政策に売りなし」という相場格言をご存じだろうか。
国の政策に関連した業種や銘柄は値上がりしやすいという意味の相場格言。
では、今の日本における代表的な政策は何か。
長短金利操作付き量的・質的金融緩和による「ゼロ金利政策」であるw

「ゼロ金利政策」は、政策金利を限りなくゼロ近くに誘導する金融政策。
政策金利をゼロにすることにより、企業への融資を容易にする効果が得られる。
1999年2月、短期金利の無担保コール翌日物の金利を0.15%に誘導することを決定。
当時の日本銀行総裁の「ゼロでもよい」発言から「ゼロ金利政策」と呼ばれているw

日本銀行は、2013年4月に「量的・質的金融緩和」を導入、同年10月に拡大。
2015年12月には「量的・質的金融緩和」を補完するための諸措置の導入。
2016年1月に「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入。
2016年7月には「金融緩和の強化」を行っているw

「ゼロ金利政策」には、金融機関の利ざやが減って、経営が悪化するなどの副作用がある。
下図は、8316 ㈱三井住友フィナンシャルグループの10年チャート。
2016年1月に「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」が導入されると、株価は急落した。
自身は8316を保有していたが、怒っていた株主がいたことを覚えているw

株価は急落したが、8316の企業努力により、増配は続いた。
下図は、2011年からの配当金の推移だが、右肩上がりで増配となっている。
「ゼロ金利政策」が続けば、政策金利と8316の配当利回りの乖離幅は広がり続ける。
したがって、8316のようなメガバンク株は、買いはあっても売りはなしとなるw

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