2024年4月6日土曜日

【エッセイ】投資ファンドに買収された会社に思うこと

プライベート・エクイティ・ファンド(private equity fund)とは、複数の機関投資家や個人投資家から集めた資金を基に事業会社や金融機関の未公開株を取得し、同時にその企業の経営に深く関与して「企業価値を高めた後に売却」することで高いIRR(内部収益率)を獲得することを目的とした投資ファンドである。欧米を中心に近年は大手プライベートエクイティ創業者の高齢化が進み、IPOは大手投資銀行へ運用会社を売却するトレンドが発生している。
(「プライベート・エクイティ・ファンド」wikipediaより)

数年前、知人が勤める会社が、投資ファンドに買収された。
正確には、その会社の親会社が所有していた株の全てを、投資ファンドに売却した。
売却後、投資ファンドから送り込まれた人が、取締役社長に就任した。
先日、その会社の発表資料を読むと、社長を除く全ての取締役が交代していたw

取締役の交代は、株主総会での決議事項らしい。
投資ファンドが100%の株主なので、投資ファンドの判断によるものだろう。
投資ファンドは、中長期での投資を主体とし企業に中長期の成長資金を供給。
もしくは取締役を派遣し、大規模な経営再建を実施することが多いw

新任の取締役は、外部から派遣されていない元取締役の部下らしい。
元取締役の部下なら、経営再建を任せられると思ったのかもしれない。
だが、将来、売却するので、外部からの派遣を見送った可能性もある。
その場合、売却先でのリストラなどがあるだろうなと思っているw

他にも、今回の発表資料を読んで、思ったことがある。
思ったことは、社員たちは、売却されることを知っているのだろうかということ。
もし、知らなければ、社員にとっては、ある日突然、売却されることになる。
その先には、リストラなどが待っていることになるw

以前の日本では、終身雇用が多く、投資ファンドによる買収も少なかった。
自身は、このような投資ファンドを否定するつもりはない。
大規模な経営再建などには、必要なことも理解できる。
だが、もし社員の立場なら、終身雇用を羨ましく思ったかもしれないw

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