2023年3月8日水曜日

【小説】暴走している株ブログに思うこと~vol.57~

ある日の深夜、あるチャットスペースで会話が始まった。

Y:お疲れ・・・誰もいない
Y:寝るか
B:お疲れ
Y:いたのかB
B:例の件で伝えたいことがある
Y:これ?
B:そうw
Y:伝えたいことって?
B:今、アドレス送った
Y:?
B:前にストーカーされて、裁判を起こした女性が作っていたサイト
B:訴状や判決文なんかの訴訟資料もアップされている
B:報告書作成に慣れてるみたいで、時系列でわかりやすくまとめられてる
B:訴訟資料の閲覧できなかったけど、これで何があったかはわかるよ
B:?
B:?
Y:アドレスさんくす、よく見つけたな、さすがw
B:どういたしまして
Y:相手の関係先へも送信よろw
B:らじゃw
Y:ではサイト読んでから寝ます、おやすみ
B:おやすみ

彼らのネット歴は長く、法に抵触しない範囲で遊んでいた。
彼らは遊んでいたが、その遊びはいつも誰かのためだった。
そんな彼らが愛読しているのは「予告犯」というタイトルのマンガだった。
チャット画面を閉じた彼らは、ネタ探しのため、ネットサーフィンを始めた。
「予告犯」筒井哲也氏

(参考:ネットのひぼう中傷なくすために~女子プロレスラーの死~ クローズアップ現代)

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