2020年4月9日木曜日

銘柄を明かさない理由R318 Dead or Alive(前編)

銘柄を明かさない理由R318 Dead or Alive(前編)

人質救出チーム(HRT)は、アメリカ合衆国の連邦捜査局(FBI)の特殊部隊である。
1983年の創設当時、部隊は50名規模で編成された。
1991年の時点では、「ブルー」と「ゴールド」の2つのセクションから構成されていた。
各セクションは7名編成の強襲チーム2個と8名編成の狙撃チーム1個から構成されていた。

1996年には、アメリカ合衆国議会はHRT隊員を100名に増強することを承認した。
また狙撃チームは7名編成となり、チーム数は倍増した。
FBIでは、56ヶ所の各地方支分部局にそれぞれ1隊ずつのSWATチームが設置されている。
うち14隊は、増強型部隊(Enhanced SWAT)とされている。

これらの地方支分部局の部隊では対応困難な事案が生じた場合、HRTが投入される。
1994年、刑事・サイバー対策部に重大事件対応群(CIRG)が創設された。
HRTはその指揮下に入り、CIRGの戦術作戦課のもとで統合運用される体制が整備された。
HRTとSWATをあわせて、約1,200名の隊員を擁している。

HRTは原則的に独立行動能力を備えるように求められている。
出動時には医薬品、武器・弾薬、発電機や通信機器など多くの資・機材を携行する。
HRTは、MD 530「リトル・バード」などのヘリコプターを保有している。
また1990年代後半には、LAV-25歩兵戦闘車も導入された。(Wikipediaより)

アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ。
上空には、軽量多目的ヘリコプターのMD530「リトル・バード」2機があった。
それぞれのヘリの中には、FBIのチーム"アルファ"の隊員が搭乗していた。
ヘリの一機、全身を黒の防弾装備に包んだチームリーダーのアランがマイクにいう。

「犯人の車は予定通り、ハイウェイの方向へ向かっている。
ハイウェイへ入ったことが確認でき次第、先回りしてラペリング降下する。
そちらは退路を塞ぐ場所に、ラペリング降下しろ」
「了解」、もう一機のヘリから、チーム"アルファ"のアンディが応答した。

そのとき、指令車である貨物トレーラーにいる指揮官コスナーの声が聞こえた。
「犯人の車がハイウェイに入った。
ハイウェイは、40キロ先まで封鎖している。
40キロの封鎖区間内で犯人を確保しろ」

「了解」、アランはコスナーに答えると、ヘリの操縦士にいった。
「予定降下地点に全速で向かえ。
到着前に降下を始めるかもしれないが、気にするな」
「いくぞ、エディ」、アランはもう1人の大柄な隊員を見るといった。

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