2015年7月20日月曜日

株式投資で最も重要な指標

株式投資で最も重要な指標は、PBR(株価純資産倍率)である。
企業の純資産を発行済み株式数で割った指標をBPSといい、株の定価である。
PBRの計算式は、株価÷BPS(1株当たり純資産)となる。
つまり、現在の株価が定価に対して、割高なのか割安なのかがわかる指標となる。

PBRが低ければ低いほど、トータルリターンが多くなることをわかっていない個人が多い。
なぜ、PBRが低ければ、トータルリターンが多くなるのか、実際の指標を使って解説する。
下図は2005年からのPBRとTOPIX(東証株価指数)の10年チャートである。
PBRは、東証第一部と東証第二部の平均PBRである。

2005年の東証第一部の平均PBRは1.8倍、現在の東証第一部の平均PBRは1.3倍。
東証第一部の平均PBRは、まだ10年前の水準になっていないのである。
2013年から2014年にかけて、東証第一部の平均PBRは、わずか0.1倍しか増えていない。
仮に2020年まで毎年、平均PBRが0.1倍ずつ増えていった場合、下図のチャートとなる。

東証第一部、第二部とも、2020年にようやく平均PBRが2005年と同じ数値になる。
なお、以前にも書いたように、平均PBRはTOPIXとも連動している。
2015年から2020年の、東証第一部平均PBRのトータルリターンは、以下になる。
(2020年の平均PBR÷2015年の平均PBR)-1=(1.8÷1.3)-1=38%。

ちなみに2015年から2020年の、東証第二部平均PBRのトータルリターンは、以下になる。
(2020年の平均PBR÷2015年の平均PBR)-1=(1.4÷0.9)-1=56%。
東証第一部、第二部とも、上昇する平均PBRは、0.5倍と同じである。
当たり前だが、分母が小さい方が、トータルリターンは多くなるのであるw

事実、優れたリターンを出している個人の多くは、PBR1倍未満で株を購入している。
PBR1倍未満の株を購入することで、資産が増加するスピードを加速させているのであるw
自身が株式投資を始めた2005年は、PBR1倍未満の銘柄はほとんど見当たらなかった。
今の時期に株式投資を始められる方を、少しばかり羨ましく思うw