2021年1月30日土曜日

【エッセイ】尊重欲求レベルが低い人の困った行動

自身が会社員だった頃、取引先からいわれたことがある。
「先日、定年退職された元取締役が来られましたよ、ヒマだといっていました」。
おそらく、ヒマを持て余しての行動だったのだろう。
応対しても何のメリットもない取引先からすると、困った行動であるw

アメリカの心理学者、アブラハム・マズローは、欲求を5段階の階層で理論化している。
5段階の中に「社会的欲求と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)」がある。
自分が社会に必要とされている、果たせる社会的役割を求める欲求である。
孤独・追放・拒否・無縁状態になった場合、痛恨をひどく感じるようになるらしいw

5段階の中には「承認(尊重)の欲求 (Esteem)」もある。
自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求。
低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位、名声などによって満たされる。
マズローは、低いレベルの尊重欲求にとどまり続けることは危険だとしているw

高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力などを得ることで満たされる。
このレベルにおいては、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。
元取締役は、仕事ができる人で、それなりに人望もあった。
だが、尊重欲求のレベルは高くなかったようであるw

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