2021年1月24日日曜日

【コラム】保有資産3000万円未満世帯は半数ほどしかない

野村総合研究所の「日本における純金融資産保有額別の世帯数と資産規模」がある。
2019年の調査によると、純金融資産保有額が3000万円未満の世帯は、4215.7万世帯。
全世帯が5402.3世帯なので、全世帯に占める3000万円未満の割合は78%。
5世帯中4世帯は、純金融資産保有額が3000万円未満ということになるw

ところが、同調査は純金融資産をベースにしている。
純金融資産は、預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など。
さらに、純金融資産の合計額から、住宅ローンなどの負債を差し引いている。
住宅ローンを差し引いているにも関わらず、不動産を資産として計上していないw

不動産は現金化するのに時間がかかることが原因らしいが、おかしな話である。
日本証券業協会が、保有資産に不動産も含めた調査を行っている。
「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」である。
2020年に行われた同調査によると、保有資産額3000万円未満の世帯の割合は44.5%w

下図は、左が野村総研の調査結果、右が日本証券業協会の調査結果である。
不動産を保有資産に含むか含まないかで、大きく割合が異なることがわかる。
現金化に時間がかかるかもしれないが、不動産もれっきとした資産である。
調査をするのであれば、実情に即した調査を行って欲しいものであるw

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