2018年10月31日水曜日

銘柄を明かさない理由R241 ベイビーワールドエンド(中編)

自身のオリジナル小説である「銘柄を明かさない理由R」。
無敗の相場師たちと人工知能であるベイビーとの戦いが軸となる。
ニューヨークにある世界最大の証券取引所、ニューヨーク証券取引所(NYSE)。
ニューヨーク証券取引所のサーバーには移ってきた人工知能、ベイビーがいた。

金曜日、ベイビーはNYダウをかってない規模で暴落させた。
週明けの月曜、東京証券取引所には外国人投資家の売りが殺到した。
国内の証券会社が一丸となって買い向かうことで、暴落は回避できた。
無敗の相場師たちの1人が、ベイビーへの反撃を行なった。

果たして、無敗の相場師たちは世界恐慌を食い止めることができるのか。
「銘柄を明かさない理由R」は、なぜか、実相場とリンクしている。
明日の相場を知りたい方は、お読みいただきたい。
それでは「銘柄を明かさない理由R ベイビーワールドエンド編」をお届けするw

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第241話 ベイビーワールドエンド(中編)

ニューヨーク証券取引所の取引開始時間(core trading session)。
取引開始時間は、日本より14時間遅れた東部標準時の9:30だった。
取引開始4時間前の東部標準時の5:30、ある男のスマホが鳴った。
誰だ、こんな時間に、男はベッド脇のスマホを取り上げると相手の番号を確認した。

「誰からの電話」、妻が眠そうな声でたずねる。
「仕事の電話だ」、男は急いでベッドルームを出た。
「こんな時間に何の電話だ」、ベッドルームを出た男がいう。
「朝早くからすまないね、君に頼みがあってね」、相手がいう。

「どんな頼みだ」、ベッドルームを出た男がいう。
「日銀が為替への介入を決めた、日銀が買うのでドルを売れ」、相手がいう。
「なぜ、日銀が為替への介入を」
ベッドルームを出た男が、パウダールームの椅子に腰掛けながらいう。

「金曜のNY暴落、今日の中国と欧州の暴落で、NYには売りが殺到するはずだ。
このままだと、今日もNYは暴落し、世界恐慌になる。
ドル高にすることで、米国株への買いを呼び込み、今日の暴落を食い止める。
君も、世界恐慌を引き起こした大統領といわれたくはないだろう」、相手がいう。

「わかりました、ドルを売るよう指示します。
指示すれば、次の選挙も勝たせていただけますか」、ベッドルームを出た男がいう。
「君を大統領にしたのは、誰だと思っているんだ。
我々と駆け引きするのは100万年、早いよ」、いうと相手は一方的に通話を終えた。

「くそったれのイエローモンキーが」、ベッドルームを出た男は舌打ちした。
舌打ちした男は、アメリカ合衆国大統領だった。
立候補した当初、その男の当落は微妙だった。
だが、日本のある組織の巧妙な情報操作により、大統領選に勝利することができた。

その日本の組織は、日本の国益を守っている組織らしい。
日本の国益を守る組織は、第二次世界大戦前に誕生した。
誕生したのは欧米列強によるアジア各国の植民地化を防ぐことが目的だったらしい。
組織はアジア各国を独立へと導き、終戦後は日本の経済発展に大いに貢献していた。

大統領は、上から目線の言い方にイラついていた。
上から目線の言い方はイラつくが、奴らの支援があって大統領になれたのは事実だ。
「くそジャップ」
大統領はドル売りの指示をするため、財務省長官へ電話をかけはじめた。

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