2015年9月30日水曜日

銘柄を明かさない理由40

登場人物紹介
・先輩:Yの取引口座があるA証券の長期運用部門を担当する天才女性トレーダー
・後輩:先輩の後輩
・A:A証券に取引口座を持つ、若くして頭脳派の無敗の個人投資家
・J:A証券に取引口座を持つが、自身の口座では取引きしない無敗の個人投資家
・先生:「売り」「買い」のどちらもとれる大物相場師
・Y:運用額は小額ながら、無敗の個人投資家、当プログの管理人

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その女性は過疎の村で生まれ育った。
近所の農家で飼っている牛たちだけが、女性の友達だった。
やがて両親を相次いで亡くした女性は、祖父母の元に身を寄せた。
貧しい中、勉学に励んだ女性は、地方の国立大学を首席で卒業する。

A証券に入社した女性は、富裕層のコンサルティング業務を担当することになった。
明晰な頭脳と親身あふれるコンサルティングで、女性は抜群の実績を残した。
その手腕が経営層に認められた女性は、社長直轄の部署の責任者として抜擢された。
A証券の資産を長期にわたって運用する部署である。

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A証券会社での会話
後輩 「先輩、何、モニター見て、固まっているんですか
先輩 「Yのプログを見たら、でたらめばかり書いてあって固まってしまった」
後輩 「どんな内容ですか・・・これは酷いですね」
先輩 「ったく誰が牛が友達だ、ついでに両親とも、まだ健在だ」
後輩 「ですよね、先輩は、親身どころか横柄な態度で、抜群の実績を残されたんですから
先輩 「おい、そこは訂正しなくていい」

その頃、子供ファンドの株が含み損になっているYは、未だかってない窮地に陥っていた。
娘に何か注意をする度に、「ヘタクソ、金返せ」と罵倒されていたのであるw