2015年9月22日火曜日

個人投資家の証券投資に関する意識調査について

日本証券業協会による件名の平成27年の「概要」が公表されている。
日本全国の個人投資家を対象とした意識調査で、毎年、楽しみにしている。
「本文」は来月公表のようだが、個人投資家の実情を知る上で貴重な調査結果である。
「概要」の一部を記してみる。

「個人投資家の過半数(56%)は、60歳以上の シニア層。
年収は、300万円未満が48%と 最も多く、約7割(72%)が 年収500万円未満」
証券投資を行っている大半は、定年退職等したシニア層であることがわかる。
年金所得しかないシニア層が多いことから、年収は300万円未満が最も多いw

「証券保有額は100~300万円未満が26% と最も多く、75%が 保有額1000万円未満。
株式保有額は100~300万円未満が33% と最も多く、7割超(73%)が保有額500万円未満」
全国の個人投資家の証券、株式保有額は、思ったほど多くないことがわかる。
雑誌等で個人投資家は多額の運用をしているイメージがあるが、実情は意外と少ないw

「73.5%が株式、54.0%が投資信託、25.1% が公社債を保有している。
昨年と比べて株式と投資信託は保有率が上昇し、公社債は減少した。
投資信託では、昨年と比べて外国投資信託の割合が大幅に増加した」
ここ数年の株高を受けて、株式と投資信託を始めた人が増えていることがわかるw

「株式の平均保有期間は、10年超が32%で最も多く、半数以上が5年以上と回答。
1か月以下は1%、3か月以下は3%、6か月以下は7%、1年以下は15%であった」
この結果だけをみると、個人投資家の3割が10年超保有しているのかと思う。
10年超の多くは、社員持株会などによる保有期間だとみているw

株式投資による資産運用は、常に孤独である。
自分の立ち位置を知る意味でも、貴重な調査結果だと考えているw
興味がある方は、日本証券業協会のホームページを参照されたい。
過去の「本文」をみれば、個人投資家がいくら利益を得ているのか等がよくわかるのであるw