2020年11月23日月曜日

【コラム】高齢者の貯蓄額は意外と多いかもしれない

以前から疑問に思っていたことがある。
疑問に思っていたのは、高齢者の貯蓄額の少なさである。
例えば、金融中央広報委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和元年)」がある。
60代の二人以上世帯の平均貯蓄額は、中央値:650万円、平均値:1,635万円らしいw

少ない方から順番にデータを並べたときの中央値が、650万円。
平均値でさえも、老後に必要とされる2000万円に満たない、1,635万円である。
現在の高齢者が現役世代の頃は、金利が高かったので貯蓄で資産を殖やせた。
本来であれば、貯蓄額はもっと多いはずなので、調べてみたw

調べたのは、内閣府の令和2年「高齢者の経済生活に関する調査」。
調査の中に、貯蓄額が該当する項目を選択する設問と回答がある。
1(ア)100万円未満(0円は除く)・・・10.8%
2(イ)100万円~500万円未満・・・18.8%
3(ウ)500万円~1,000万円未満・・・12.1%
4(エ)1,000万円~2,000万円未満・・・11.2%
5(オ)2,000万円以上・・・15.6%
6(カ)貯蓄はない・・・8.3%
7 (不明・無回答)・・・23.1%

回答は「100万円~500万円未満」が最も多く、次が「2,000万円以上」だった。
だが、最も多い項目は「(不明・無回答)」の23.1%だった。
考えてみれば当たり前で、国の調査で貯蓄額を答えたくない人もいるだろう。
「(不明・無回答)」も「2,000万円以上」とすると、貯蓄額は意外と多いかもしれないw

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