2020年7月22日水曜日

【エッセイ】自身は世界一の幸福者なのかもしれない

本多静六という偉大なる相場師がいた。
彼は1866年(慶応2年)に貧農の家に生まれたが、苦学の末、東大教授になった。
「月給4分の1天引き貯金」で得た資金を元手に投資して、巨万の富を築いた。
定年を期に全財産を寄付、簡素な生活を続け、1952年(昭和27年)に85歳で没した。

自身は株式投資を始めた初期に、図書館で彼の著書「私の財産告白」を借りた。
帰って読み始めると、内容に引き込まれ一気読みしたことを覚えている。
その後、書店で「私の財産告白」を見つけたので購入、ときおり読み返している。
「私の財産告白」に「人生の最大幸福は職業の道楽化にある」という言葉がある。

「職業の道楽化は、職業の道楽化それ自体において充分酬われるばかりでなく、多くの場合、その仕事の粕として、金も、名誉も、地位も、生活も、知らず識らずのうちにめぐまれてくる結果となるのだから有難い。(中略)少しその仕事に打ち込んで勉強しつづけさえすれば、必ずそこに趣味を生じ、熱意を生み、職業の道楽化を実現することができる」(「私の財産告白」より)

自身がいうのも何だが、会社員として、勤め先には給与以上の貢献をしたと思っている。
なぜなら、自身は出世や、給与のためでなく、道楽として仕事ができたからである。
自身は会社員で、趣味は株式投資だが、これからは個人投資家(相場師)として生きる。
趣味(道楽)を職業にできる自身は、世界一の幸福者なのかもしれないw

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