2021年12月31日金曜日

【これから株を始める君へ】今年の相場は押目待ちの押目なし

買おうと思うが株価は上がる一方。とはいうものの、どうせ一本調子では上がるまい。一度は下がってくるときがあるだろう。そこで買おう――というのが、押目待ち。しかし、相場の勢いが強いときには、なかなか望みどおりには下がってくれないものだ。結局「押目待ちの押目なし」となり、相当高くなってから買ったり、あるいはついに買いを諦めざるを得ないことになる。
また押目待ちの気持ちには、最初買おうと思った値段にこだわる傾向がある。だから、仮に押目があったにしても、小幅であるときには「もう少しで自分の考えていた値段まで下がる」と考え、せっかくの買いチャンスを逃がす場合も多い。
その反対に、下げ相場になって売り損なった人が、少しでも高く売りたい気持ちから戻りを待つが、その期待もむなしく相場はどんどん下がり、ついに売れなかったり大底で投げる羽目に陥る。これが「戻り待ちに戻りなし」である。
(日本証券業協会「押目待ちの押目なし」より)

日経平均株価の昨日の終値は28,791円で、年末終値としては32年ぶりの高値らしい。
だが、昨年の年末終値は27,444円なので、年間では5%ほどしか上がっていない。
下図は、TOPIX(東証株価指数)の昨年と今年の推移だが、10%ほどしか上がっていない。
ジャスダック平均も4%ほど上がったが、マザーズ指数は17%ほど下がっているw

今年の相場は、高値圏の狭いレンジ(値幅)で推移していたことになる。
つまり、「押目待ちの押目なし」の相場だったといえるかもしれない。
「押目待ちの押目なし」の相場では、買いは控えなくてはならない。
後から振り返ると、とんでもない高値掴みになっていることが多いからだw

「押目待ちの押目なし」の相場では、多くの人が含み益なので、景気のよい話が飛び交う。
だが、売って利益確定しなければ、含み益は絵に描いた餅に過ぎない。
おそらく、今年の相場でリターンが最もよかったのは、売った人だろう。
次にリターンがよかったのが、売りも買いもしなかった人で、その次が買った人だろうw

仮に、今年のリターンがよくなかったとしても、何ら悲観することはない。
高値圏の相場は、いずれ下げ相場に転じ、押目を作るからである。
下げ相場に転じた際、「戻り待ちに戻りなし」とばかりに、慌てて売ってはいけない。
なぜなら、売ったところが底になるかもしれないからだw

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