2024年2月25日日曜日

【これから株を始める君へ】行き過ぎもまた相場

物事には、動があればその反動がある。株式相場でも、人気が過熱気味で上に行き過ぎたときには、その後の下げもきつい。いわば、妥当と見られた水準を上向った分だけ、下げのときも予想をさらに下回ることになる。いってみれば“相場の勢い”である。
したがって、どの指標を見ても、どう試算しても、これ以上株価が高くなるはずはないといってみたところで、現実に株価はこの予想を上回ってしまう。ちょうど、スピードを出して走ってきた自動車が、急ブレーキをかけてもすぐには止まれないようなものである。勢いがついているものは、結局、行きつくところまで行かなければおさまりがつかない。それも相場のうちであることと知っておくべきだというのが、この「行き過ぎもまた相場」という言葉である。同時に、行き過ぎがあれば、その分は反動を覚悟しなければならないことも教えている。
その意味から「山高ければ谷深し」という格言が同種のものとして見られるわけだ。つまり、高い相場があればその後にくる下げはそれだけ大きいといっている。さらに「株価はもとの古巣に帰る」「株価の里帰り」も同義の格言と見ていいだろう。どんどん値上がりしていった株価も、いつか下げ始め、結局、元の出発点まで戻ってくるという“株価の習性”を言い表した言葉だが、ある程度長期間にわたって見なければ当てはまらない。その反対に、ある高値から反落した株価が、いつかまたその水準に戻ってくる意味も併せ持っている。長期投資に徹すれば、株式投資は損をしないという論拠が、ここにあるわけだ。
(日本証券業協会 相場格言集「行き過ぎもまた相場」)

先日、日経平均株価が34年ぶりに過去最高を更新した。
今後について、様々な意見があるが、強気派が増えたなと思っている。
確かに、短期の指標を見れば、さらに上がると思うかもしれない。
だが、長期の指標からは、行き過ぎた過熱相場であることがわかるw

例えば、下図はTOPIX(東証株価指数)の長期チャート。
赤線は、高度成長時代の上昇(成長)を延長した線になる。
現在、上昇線を上回っているので、行き過ぎた相場であることがわかる。
なお、1968年から2023年の55年で、100→1,900と19倍になっているw

下図は、TOPIXと東証REIT(不動産投資信託)指数の推移。
景気がよい場合、企業が設備投資などを行うため、不動産価格が上昇する。
だが、東証REIT指数が下がっているため、景気がよくないことがわかる。
このことからも、行き過ぎた相場であることがわかるw

では、このような行き過ぎた相場の場合、どうすればよいか。
長期投資に徹するのであれば、慌てて売り買いする必要はない。
何かに使う必要がないのであれば、売らなければよい。
買いたいのであれば、上昇線を下回るまで、気長に待てばよいことになるw

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