2024年2月4日日曜日

【コラム】持家を購入する前に知っておきたいリスク

自身は1990年代に新築マンションを購入、住宅ローンを組んだ。
2005年、住宅ローンを完済するため、株式投資を始めた。
2013年、株式投資の利益確定、2014年、住宅ローンを一括完済した。
現在は賃貸マンションに住み、購入したマンションはある法人に貸している。

住宅ローンを完済できたのは、運の要素もあったように思う。
持家購入には多くのリスクがあるが、運よく回避できただけかもしれない。
誰かの参考になるかもしれないので、持家購入のリスクについて書いてみる。
最大のリスクは、自然災害により、住宅の担保価値がなくなることだと思っている。

1995年の阪神淡路大震災では、多くの住宅が損傷したり、全焼したりした。
当時の火災保険では、地震に起因する火災は保険金の支払い対象ではなかった。
また、今も同じだが、地震保険に加入していても、建替え費用までは支払われない。
住宅ローンが残っていた人の中には、建替えるため、新たに住宅ローンを組んだ人もいた。

次に大きいリスクは、購入時期により、不動産が負動産になるリスク。
1980年代後半から1990年代初頭のバブルで、不動産価格が高騰した。
都市部で持家を購入できない人たちのため、郊外の宅地開発が進んだ。
バスしか通っていないような郊外の宅地が、抽選になるほど、人気が出たりした。

高騰した都市部の持家を売却、郊外の宅地を購入した人もいた。
バブルが崩壊すると、郊外の宅地は急落した。
売却しても、住宅ローンを完済できないため、売りたくても売れない負動産になった。
やがて、子どもたちが出ていき、高齢者しか住んでいない限界集落となった。

高騰した都市部の持家を売却しなかった人は、高値で売れなかったが損はしていない。
都市部であれば、その後の物価上昇に伴い、地価は上昇しているだろう。
中には、再開発などにより、相場より高く買ってもらえた人もいるかもしれない。
持家購入のリスクをゼロにはできないが、心構えをしておくことはできると思っている。

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