2024年2月12日月曜日

【偉大なる相場師に学ぶ】持ち株は今、すぐ売れ

「持ち株は今、すぐ売れ。売って、売って売って売りまくれ。やがて大変な株価の暴落がやってくる。そして売ったカネで"金"の地金を買っておきなさい」
上記は、1987年4月の株式勉強会で、主催者が全国のオーナー経営者へ発した警告になる。
主催者は「最後の相場師」と呼ばれた是川銀蔵氏で、全ての持ち株を手放していたw

是川氏が60年近い投資歴で、全ての持ち株を手放したのは初めてで、理由は以下になる。
「株価が大天井を打つときは、不思議に高値乱高下の現象を起こし、その後、総買い相場で大天井を構成する。しかも大天井を打てば、必ず株価はすぐに暴落する。この時が、その状況だったのである」(「相場師一代」より)w

1987年1月30日に、日経平均株価は20,000円の大台を超えていた。
4月13日には、前日比565円安と過去2番目の下げ幅となった。
ところが、同月21日には23,699円と、24,000円近くで引けていた。
ちなみに、世間は「財テク」ブームで、会社員も主婦も株式投資に熱中していたw

1987年10月19日、ニューヨーク証券取引所のダウ平均が前日比-22.6%の暴落を記録する。
翌21日、東京証券取引所には、寄り付きから狼狽売りが殺到、パニック状態となる。
日経平均は前日比3,836円安の21,910円、取引所開設以来の-14.9%の暴落を記録する。
記録後に反発し、2年後の1989年12月29日には38,915円と過去最高値を記録したw

1987年に手放したのは、早かったのではと思われるかもしれない。
だが、1990年10月1日に、日経平均は20,000円割れとなる。
5割近い暴落は、2、3割は下がるだろうという是川氏の予想を超えるものだった。
結果的には、多くの投資家が高値掴みする中、暴落を予測し、売り抜けたのであるw

0 件のコメント:

コメントを投稿