2024年8月3日土曜日

【これから株を始める君へ】貯蓄から投資は時期を待つこと

株式投資を教えて欲しいといわれたとき、すぐには教えないようにしている。
教えて欲しいなら、相場師が書いた本を1冊読むようにいっている。
読んで欲しい本は何冊かあるが、読むのは1冊でよいと伝えている。
なぜなら、いずれの本も基本は「安く買って、高く売る」だからであるw

読んで欲しい本の中に、本多静六氏(1866~1952年)の「私の財産告白」がある。
本多氏は貧農に生まれながら苦学して東大教授になった。
「月給四分の一天引き貯金」で貯めた金を元手に投資して巨額の利益を得た。
全財産を寄付した最晩年に執筆した本で、投資するなら一度は読んでおきたいw

例えば、投資の鉄則として以下を書いている。
「好景気、楽観時代は思い切った勤倹貯蓄(すなわち金を重しとする)」
「不景気、悲観時代には思い切った投資(すなわち物を重しとする)」
利殖の根本は「物(株式、土地など)と金」の適時交替の繰り返しだとしているw

本多氏が生きた時代と異なるので、参考にならないと思われるかもしれない。
また、積み立て投資などは続けることが大切だと思われるかもしれない。
だが、「貯蓄から投資へ」というスローガンは、この本の言葉が元になっている。
元となった言葉は「貯金から投資へ 時節(時期)を待つこと」だったりするw

下図は、8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループのチャート。
Rファンドの買いの時期が赤の縦線、売りの時期が青の縦線になる。
運用ルールはシンプルで、平均取得単価より下がれば買い、上がれば売りとしている。
2021年以降、平均取得単価より下がらなかったので、一度も買っていないw

自身もそうだったが、上昇過程では平均取得単価より上がっていても、買いたくなる。
だが、買ってしまうと、平均取得単価を上げることになり、高く買うことになる。
反対に、下落過程では平均取得単価より下がっていても、売りたくなったりする。
だが、「安く買って、高く売る」ためには、時期を待たなくてはならないw

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