2018年11月28日水曜日

【コラム】かぼちゃの馬○施工会社の自己破産に思うこと

㈱ホーメ○トは、11月27日に東京地裁へ自己破産を申請した。近時はシェアハウス事業「かぼちゃの馬○」を手がけていた㈱スマートデ○ズからの新築工事案件を受注し業容を急拡大させていたが、同社は不動産オーナーへの賃料不払いなど経営状況が急変し、2018年5月に東京地裁から破産手続き開始決定を受けていた。この間、一部工事が完工できなくなったほか、オーナーからの入金が止まる事態に発展したことから当社も資金繰りが悪化。3月以降、下請け会社への支払いに支障を来す事態に陥っていたが、先行きの見通しが立たなくなったことから、事業継続を断念し、今回の措置となった。(帝国データバンク「倒産速報」より)

ほとんどの方は、この記事を読んで、施工会社も連鎖倒産したとしか思わないだろう。
だが、施工会社の倒産は、「かぼちゃの馬○」のオーナーにとって大きな影響がある。
なぜなら、今後、瑕疵の補修をオーナーが行なわなければいけないからだ。
割高な物件なのに、瑕疵の補修も行なうとなればオーナーの負担は計り知れない。

平成21年10月1日より、住宅瑕疵担保履行法がスタートした。
事業者に対して、瑕疵の補修等が確実に行われるよう、保険や供託を義務付けている。
事業者が倒産した場合等でも、2000万円までの補修費用の支払いを受けることができる。
だが、住宅瑕疵担保履行法では、全ての瑕疵が対象になる訳ではない。

対象になるのは、構造耐力上主要な部分および雨水の浸入を防止する部分だけである。
簡単にいうと、建物が傾いたり、雨漏りしたときのみが、対象なのである。
それ以外の瑕疵については、オーナー自らの責任で直さなくてはならないのである。
自己責任とはいえ、オーナーの方たちには、大変ですねとしかいえない。

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