2018年8月28日火曜日

銘柄を明かさない理由R196 恐怖の黒歴史(中編)

自身は生粋の日本人だ。
ちなみに、ご先祖様は平家の落人である。
今の日本には、考え方が2通りの人がいるように思う。
1つは敗戦国なんだからおとなしくしよう、1つはそれに反抗する人たちであるw

確かに、自国の利益だけのため、他国を侵略することはよくない。
だが、敗戦国なんだから、ずっとおとなしくしていろはおかしい。
戦争を知らない世代にとっては、生まれつきの負け組といわれているようなものだ。
自身たちより前の世代の行動が原因であるにも関わらずだw

「銘柄を明かさない理由R」には、日本の国益を守る組織が登場する。
この組織は、自身の想像の産物だ。
だが、自身はこのような組織が本当に存在していて欲しいと思っている。
それでは「銘柄を明かさない理由R ベイビーワールドエンド編」をお届けするw

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第196話 恐怖の黒歴史(中編)

年齢不詳の男ことJOKERは、日本の国益を守る組織の一員だった。
日本の国益を守る組織は、第二次世界大戦前に誕生した。
欧米列強によるアジア各国の植民地化を防ぐことが目的だった。
組織はアジア各国を独立へと導き、終戦後は日本の経済発展に大いに貢献していた。

JOKERは組織から、米国の大物相場師BABYについて調べるよう指令を受けた。
指令を受けたJOKERは渡米し、シカゴでBABYについての調査を行なった。
帰国したJOKERは自宅の居間でPCに向かい、報告書をまとめていた。
あと数行で報告書ができあがるときだった。

PCがメールの着信を知らせた。
メールを確認すると、あるファーストフード店からのダイレクトメールだった。
今だけ限定の新商品や、割引クーポンのお知らせなどだった。
だが、メールの本文中に、JOKERが所属する組織を表す言葉があった。

組織からのメールは、一見するとファーストフード店からのメールに見える。
だが、メールの本文中に、JOKERが所属する組織を表す言葉があった。
組織の暗号表を使って読めば、そのメールは全く異なる意味を持つ。
JOKERは暗号表を取り出すと、組織からの複合暗号の解読に取り掛かった。

暗号の起源は古く、数千年の歴史を持つ。
戦時下においては軍事技術の一つとして発達してきた。
1900年代、エニグマ暗号機のような複雑な電気機械式の暗号が発明された。
ついで電子式機械によるより複雑な暗号機が導入された。

第二次世界大戦中、日本の外務省や海軍はエニグマ暗号機を過信していた。
だが、コードブックの秘匿維持を怠ったため、連合国に早期に破られてしまった。
対して、陸軍は換字式暗号を併用した複合暗号を使用した。
これら複合暗号の完全な解読は終戦まで出来なかった。

組織からのメールの内容は、BABYに関するものだった。
「リーマンショックが起こった際、仕掛けたのはBABYという噂が広まった。
米国証券取引委員会(SEC)が、いち早く調査を行なった。
だがSECの調査でも、BABYが仕掛けたという証拠は掴めなかった」

独立した強力な連邦政府機関であるSECでさえ、証拠を掴めなかったのか。
JOKERは組織からのメールを解読しながら読み進めた。
次のBABYについて書かれた内容に、JOKERは驚愕した。
あ、ありえない、いったい奴は何者なんだ。

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