2018年7月28日土曜日

銘柄を明かさない理由R193 Goodbye Chicago

自身のオリジナル小説「銘柄を明かさない理由R」。
自身は小説を書くときには、音楽を聴きながら書くことが多い。
今回、よく聴いていたのは、DA P○MPの「U.S.A.」。
なぜなら「C'mon, baby アメリカ♪」などの歌詞が、物語にマッチしていたからだw

しかし、何度も聴いているうちに思った。
反対に「U.S.A.」からのinspired(インスピレーションを受けた)かもしれないと。
先日、自身は今年初めてとなる半年ぶりの売りを行なった。
今回の売りも「U.S.A.」からのinspiredかもしれないw

今年、最大の買い場となると見ている8月になるまで、あと数日である。
8月になると外国人投資家の多くがバカンスに出かけ、相場の出来高が少なくなる。
自身は8月に仕込み、彼らが相場に帰ってきたときには仕込み終えてやる所存だ。
それでは「銘柄を明かさない理由R ベイビーワールドエンド編」をお届けするw

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第193話 Goodbye Chicago

ウィリス・タワー(Willis Tower)は、イリノイ州シカゴにある。
シカゴで最も高く、アメリカで2番目に高い超高層ビルである。
ワールドトレードセンターにその座を明け渡すまで、アメリカで最高層のビルだった。
103階にある展望室「スカイデッキ・シカゴ」に、2人の男がいた。

1人は天使の笑顔をもつ男こと、無敗のA(エース)だった。
もう1人は、精悍な顔つきをした日系人カトウだった。
地下1階での戦いが終わったあと、2人は103階にある展望室に来ていた。
2人の眼下には、シカゴの街並みが広がっていた。

天使の笑顔をもつ男が、カトウにいう。
「BABYが都市伝説でないことがわかっただけで収穫だったよ。
ニューヨークに帰ろうとか思っている。
君さえよければ、僕のボディーガードとして一緒に来てもらえないかな」

しばらく黙っていたカトウが、口を開いた。
「アリゴトウゴザイマス、デモ、カナシミヲオイテイケナイ」
「そういうと思ったよ、こちらこそありがとう」、天使の笑顔をもつ男がカトウにいう。
2人は眼下に広がるシカゴの街並みを無言で見続けた。

カトウが、天使の笑顔をもつ男とウィリス・タワーで別れてから、数時間後。
シカゴの安いホテルの1室に、カトウがいた。
カトウは、鏡の前の椅子に座ると、おもむろに首筋に手を当てた。
カトウが手を引き上げていくと、顔を覆っていたマスクがめくれ始めた。

マスクの下から現れた顔は、年齢不詳の男こと、JOKERだった。
JOKERは、戦前から存在する日本の国益を守る組織の一員だった。
数ヶ月前、組織からJOKERに、BABYのことを調べるよう指令があった。
ある日、組織が監視対象としている相場師、無敗のA(エース)に動きがあった。

米国にいる無敗のAが、BABYを探すため、シカゴへ行くという情報だった。
組織から情報を受けたJOKERは、会社に長期休暇届を出しシカゴへ渡った。
無敗のAは、シカゴでボディーガードを募集していた。
JOKERは、無敗のAと面識があったため、特殊メイクのマスクをつけることにした。

特殊メイクのマスクをしたJOKERは、無敗のAのボディガードに応募した。
JOKERは、BABYに弟子が殺された過去をもつ架空の日系人カトウに扮した。
シカゴに来て、BABYに関するいくつかの情報を入手することができた。
あとは日本へ帰国してから詳細に分析だな、JOKERは不敵な笑みを浮かべた。

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