2018年7月14日土曜日

銘柄を明かさない理由R183 アルカディアの魔女たち

「銘柄を明かさない理由R」は、自宅のあるタワマンで書いている。
タワマンに移り住んでから、自身はクーラーを使わなくなった。
風通しがよいので、窓を開けておくだけで涼しいからだ。
本日も暑くなるらしいが、クーラーを使わなくても快適に過ごせているw

クーラーを使わないので、夏の光熱費が1年で最も安くなる。
夏の間の生活費は配当で賄っているため、給与を生活費に使うことはない。
物欲がないので、賞与は全額が口座に残っている。
自身にとって夏は資金が用意できるため、株を仕込むことが多い季節でもあるw

「Plan your trades. Trade your plan.」というウォール街の相場格言がある。
トレードをプランし、そのプランでトレードしろという意味である。
来月に訪れる買い場に向けて、どの銘柄を何株買うかトレードをプラン中である。
それでは「銘柄を明かさない理由R ベイビーワールドエンド編」をお届けするw

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第183話 アルカディアの魔女たち

無敗のキングが創業した会社には、自社の資産運用部署があった。
資産運用部署の責任者は女性で、無敗のクイーンと呼ばれていた。
容姿端麗な彼女は、底知れぬ知性と度胸を兼ね備えていた。
資産運用部署はアルカディアと呼ばれ、メンバー10名も全員、女性だった。

無敗のクイーンは、必要なときにメンバーを召集、連戦連勝の無敗だった。
メンバー10名の中には、アルカディア唯一の専属社員がいた。
専属社員は無敗の天然こと、無敗のテンと呼ばれている女性社員だった。
彼女たちは、業界関係者から「アルカディアの魔女たち」と呼ばれていた。

4年前、無敗のテンは淀屋初代本家13代目当主の淀屋と付き合い始めた。
今も、2人の交際は続いていた。
無敗のテンは、アルカディアでよく淀屋のことを話題にしていた。
今日も、アルカディアで無敗のテンによる淀屋の話が始まった。

「リーダー、聞いてくださいよ」、無敗のテンが無敗のクイーンにいう。
また、のろけ話かと思いながら、「何だ」と無敗のクイーンがたずねる。
「昨日、1日ぶりに彼から電話があったんですよ」、無敗のテンがいう。
1日ぶりって日本語がおかしいだろ、無敗のクイーンは思ったがいわなかった。

「私、1日ぶりの電話に文句をいってやったんですよ」、無敗のテンがいう。
淀屋の奴も大変だな、無敗のクイーンは思ったがいわなかった。
「そしたら、彼、なんていったと思います」、無敗のテンがいう。
そろそろ、のろけ話か、無敗のクイーンは思ったがいわなかった。

「ベイビーのことを調べている。ベイビーのことがわかったら教えて欲しいって。
まだ結婚もしていないのに、ベイビーのことを教えろっていうんですよ。
わたし、何て答えたらいいのかわからなくなって、思わず、電話切っちゃいました。
これって、プロポーズじゃないですよね」、無敗のテンがいう。

「ベイビーのことを調べているといったのか」、無敗のクイーンがいう。
「そうなんですよ、わたし、どうしようかと思って・・・」、無敗のテンがいう。
のろける無敗のテンを見ながら、無敗のクイーンは考えていた。
淀屋が調べているベイビーは、米国の相場に多大なる影響力を持っている男だ。

噂では、ベイビーはリーマンショックで、大儲けしたともいわれている。
なぜ、淀屋がベイビーのことを調べている、ベイビーが我が国の相場に来るのか。
もし来るならウエルカムだ、アルカディアの魔女たちが返り討ちにしてやる。
無敗のクイーンは優雅な笑みを浮かべた。

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