2023年10月22日日曜日

【コラム】いじめが過去最高の報道に思うこと

文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校調査」の2022年度の結果が公表された。
不登校の小中学生は過去最多の約29万9千人、前年度比22.1%の大幅増。
いじめは小中高などで約68万2千件が認知され、被害が深刻な「重大事態」は923件。
いずれも過去最多だったらしいが、調査結果を読んで思ったことを書いてみる。

同調査結果に「いじめを認知した学校数」があり、以下の結果になっている。
・小学校:19,487校中17,163校(88.1%)
・中学校:10,283校中8,557校(83.2%)
・高等学校:5,635校中2,995校(53.1%)
・特別支援学校:1,158校中495校(42.7%)

個人的には、過半数の学校で、いじめが認知されていることが意外だった。
特に、認知した小中学校の割合は80%を超えている。
認知されていない学校を考慮すると、いじめのない小中学校は数えるほどだろう。
下図は「学年別 いじめの認知件数」だが、小2が最も多く、高3が最も少なくなっている。

学年が上がるにつれ、認知件数は減少しているが、高校の認知率は50%を超えている。
高校で50%を超えていれば、職場でのハラスメントがなくならない訳である。
親の立場からすると、子どもをいじめのない学校に通わせたいと思う。
だが、いじめの対処法について、親子で話し合っておく方が現実的かもしれない。

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